『漢文ヤマのヤマ』は、共通テストや2次試験で出題される漢文の句法を学習したい人にオススメの参考書です。基礎からわかりやすく解説されているので、漢文に苦手意識がある人でもレベルアップできます。
『漢文ヤマのヤマ』を1冊やり切れば、共通テストの漢文で高得点を目指せるでしょう。
今回の記事では『漢文ヤマのヤマ』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『漢文ヤマのヤマ』はどんな参考書?
それではまず『漢文ヤマのヤマ』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥1,210
- 収録句法数
- 66個
- ページ数
- 194ページ
- 習得にかかる時間
- 約1ヶ月
- レベル
- これから漢文の勉強を始める人、漢文を受験する人
『漢文ヤマのヤマ』は、漢文の句法を学習するのにふさわしい1冊です。漢文に苦手意識がある人でも、基礎から2次試験で出題される漢文の句法までを網羅的に学習できます。
「漢文が苦手」「まだ受験生ではないのでじっくり基礎を始めたい」という人は『漢文ヤマのヤマ』を使いましょう。
『漢文ヤマのヤマ』のメリット・デメリット
メリット
- 共通テストや2次試験で出題される漢文の句法が網羅されている
- 句法だけではなく漢字の読み方や意味もまとめられている
- 解説がわかりやすい
- 演習を通して入試本番でも役立つ句法の知識が身につく
- 基礎から解説されているので漢文が苦手な人でも理解しやすい
デメリット
- 思想史に関する情報が少ない
- 漢文の読解の対策はできない
『漢文ヤマのヤマ』は、入試でよく出題される句法について解説が詳しく載っています。受験で必要な句法を網羅できるので、1冊学習すれば共通テストレベルの問題は解けるようになるでしょう。
また、見開きの左ページには演習問題があるので、覚えた句法をすぐにアウトプットできるのが特徴です。
漢文の句法が一通り理解できている人や、問題演習をがっつり進めたい人は別の参考書を使って学習しましょう。
『漢文ヤマのヤマ』がオススメな人
『漢文ヤマのヤマ』は以下のような人にオススメです。
- 受験で漢文が必要な人
- 漢文に苦手意識がある人
- 漢文の句法を1冊で網羅したい人
- 共通テストの漢文で満点を取りたい人
『漢文ヤマのヤマ』は、漢文の句法を体系的に学びたい人にオススメの参考書です。まだ受験勉強が始まっていない1、2年生が漢文の句法を勉強する足掛かりとしても使えます。
『漢文ヤマのヤマ』は、解説が基礎から詳しく載っているため、これから漢文の句法を学習する人にもオススメです。
一方で、句法を一通り学習した人は『共通テスト漢文 満点のコツ』を使って読解問題の対策をしましょう。自分の進捗や志望校に合わせ徐々にレベルアップするのがオススメです。
『共通テスト漢文 満点のコツ』については、以下の記事で解説しています!
『漢文ヤマのヤマ』の使い方
ここからは具体的な『漢文ヤマのヤマ』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『漢文ヤマのヤマ』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
1周目
- Step1.
- 句法の解説を読む
- Step2.
- 書き下し文を参考にして句法の例文を一度音読する
- Step3.
- 現代語訳を確認する
- Step4.
- 意味を理解できたら句法の例文を10回音読する
『漢文ヤマのヤマ』は、1日2時間を目安に学習を進めましょう。
Step1.句法の解説を読む
まずは、句法の解説を読みましょう。見開きの右ページに詳しい句法の解説が載っています。
すでに知っている句法でも読み飛ばさずに一通り読んで理解を深めてください。
Step2.書き下し文を参考にして句法の例文を一度音読する
解説を読めたら例文を一度音読しましょう。書き下し文が例文の下に載っているので参考にしてください。
音読の練習は後ほどするので、ここでは読み方を確認する程度で問題ありません。
Step3.現代語訳を確認する
音読をしたら現代語訳を確認します。
1周目では完璧に暗記をしなくてもOKです。現代語訳を確認できたら次のステップに進みましょう。
Step4.意味を理解できたら句法の例文を10回音読する
現代語訳を確認して意味を理解できたら例文を10回音読します。漢文の句法を学習する上で音読は大切なポイントです。
漢文には独特のリズムがあり、実際に声に出して音のリズムと一緒に覚えると知識が定着しやすいため、何度も読んでリズムの中で覚えてしまいましょう。
1周目は左ページの練習問題を解く必要はなく、解説を確認し音読をするだけでよいです。
2周目
1周目がすべて終わったら、2周目は以下のステップで学習を進めましょう。
- Step1.
- 「句法の例文」を3回音読する
- Step2.
- 音読をして意味がわからない句法があったら「句法の解説」で確認する
- Step3.
- 左ページの問題に取り組む
- Step4.
- 答え合わせを行い、間違えた問題の解説を読み理解する
Step1.「句法の例文」を3回音読する
まずは、例文を3回音読しましょう。例文の句法を十分に理解できている場合は、Step.3に進んでください。
例文は1周目で学習しているので、軽く触れる程度で問題ありません。
Step2.音読をして意味がわからない句法があったら「句法の解説」で確認する
例文の中で意味がわからない句法があった場合は、解説を見て再度理解しましょう。
理解できていないまま次に進んでしまうと、問題を解くことが困難になるので、しっかり理解してから次に進みましょう。
Step3.左ページの問題に取り組む
例文の音読と理解ができたら、左ページの問題を解きましょう。2周目は、1周目で学習した知識を使って問題を解くことで定着を図ります。
ポイントは、間違えた問題には印をつけておくことです。印をつけておくことで、3周目以降で学習をするときに役立ちます。
Step4.答え合わせを行い、間違えた問題の解説を読み理解する
問題を解いたら答え合わせをし、間違えた問題は解説を読んで理解しましょう。
『漢文ヤマのヤマ』は詳しい解説が載っているのが特徴です。間違えた問題はそのままにせずに、必ず復習しましょう。
3周目
2周目がすべて終わったら、3周目は以下のステップで学習を進めてください。
- Step1.
- 2周目で×をつけた問題のみ解き直す
- Step2.
- 間違えた問題は5回音読をする
- Step3.
- 左ページの問題演習が終わったら右ページの例文を3回音読する
Step1.2周目で×をつけた問題のみ解き直す
3周目は、2周目で間違えた問題を解きましょう。
2周目と同様に、間違えた問題には印をつけて解説を確認します。特に、2周目で間違えた問題を理解できているか確認しながら進めましょう。
Step2.間違えた問題は5回音読をする
間違えた問題は5回音読をします。
漢文の復習をする際は音読をしましょう。音読を繰り返していると、自然と句法を覚えられるようになります。
Step3.左ページの問題演習が終わったら右ページの例文を3回音読する
最後に、右ページの例文を3回音読します。
1、2周目で漢文の句法の知識は頭の中に入っているはずです。その知識を実際に問題の中で活用する練習を行うのが3周目だと捉えましょう。
ペースを落としても良いので、毎日少しずつ続けて覚えたものを忘れないようにしましょう。
より細かい漢文の句法の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『漢文ヤマのヤマ』を使う際のペース配分
『漢文ヤマのヤマ』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
部活動で忙しくて時間が取れないという人は、句法の数を半分にして1日5個を目安に進め、約5週間での完成を目標にします。
受験まで時間がない高校3年生の場合は、1日の勉強数を「10句法→15句法」に増やし約5日で1周できるようにしましょう。このペースであれば約2週間で完成させられます。「高3の秋だけど漢文が必要で基礎が固まっていない」など、漢文が受験で必要な人のみ取り組みましょう。
「共通テストでしか漢文を使わない」という人の場合で、すでに高3の夏に差し掛かっているという場合は、『漢文ヤマのヤマ』ですべてを完璧にするより『共通テスト漢文満点のコツ』などで最低限の句法を押さえるほうが効率がよいこともあります。
共通テストで7〜8割取れれば大丈夫、という人はいきなり『共通テスト漢文満点のコツ』から使うのもいいでしょう。
『漢文ヤマのヤマ』を使う際の注意点
『漢文ヤマのヤマ』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 一度で全てを覚えようとしない
- 必ず音読をしよう
- 短い時間でもよいので学習を継続しよう
『漢文ヤマのヤマ』は句法が66個載っており、1冊で受験で必要な知識を網羅的に学習できるのが特徴です。
ただし、1周目から全てを覚えようとすると途中で挫折してしまう可能性があります。学習を継続的に行い、くり返し問題を解くことで知識を定着させましょう。
また、学習を進める際は必ず音読をしましょう。音読を行うことで返り点のルールが自然と頭に入ってきます。
まとめ
最後にもう一度『漢文ヤマのヤマ』がオススメな人を確認しましょう。
- 受験で漢文が必要な人
- 漢文に苦手意識がある人
- 漢文の句法を1冊で網羅したい人
- 共通テストの漢文で満点を取りたい人
漢文に苦手意識がある人やこれから本格的に受験勉強を始めたい人などは『漢文ヤマのヤマ』を使って受験で頻出の句法を覚えましょう!
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