世界史勉強法


世界史 資料集|世界史が得意になるおすすめの資料集と使い方を紹介!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学校で配られた世界史の資料集。大きくて存在感はありますが、あまり使ってない人も多いのでは?
この記事では「何のために資料集を使うの?」ということから、「資料集をどう使えば良いか分からない!」とか「おすすめの資料集は?」といった資料集を巡る様々な疑問にお答えしていきます!

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    資料集って何のために使うの?

先生、今日は世界史について教えてください!
またざっくりとした話だな。世界史の何が出来ないんだ?
うーん…しいて言うなら覚えられないんですよね。僕って記憶力無いのかなぁ…
確かに世界史は覚えることが多いが、人間なら誰でも覚えられる量でしか無いね。
うっ…それは僕が人間じゃないということですか!
まあまあ。それじゃあ聞くが、マルオは覚えるためにどんなことをしている?
覚えるため?えーと、学校のプリント見るくらいです。
そこに問題があるんだ。例えば資料集は使っているかい?
重いし、どう使えば良いか分からないのであんまり開いてないですね。そもそも、資料集って見て意味あるんですか?
なるほど。ならば資料集を使う意味から解説していこう。

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資料集って何のために使うの?

1-1.資料集を使う意味を理解しよう

まず、資料集は単語を記憶したり、覚えかけの知識を整理するために使います。また、覚えた知識を忘れにくくするのにも効果があります。

資料集っていろんな事が書いてあって情報多すぎ!逆に混乱しないの?

確かに資料集には細かい知識まで載っていますよね。でも、かえってその方が単語は覚えやすいです。例えば、この写真を見て下さい。


(帝国書院 最新世界史図説タペストリーp114参照)

これはなんの絵ですか?

これは、両方とも明を建国した朱元璋だと言われています。でも、2枚の絵は全然違いますよね。これは、本当の朱元璋は右側に似ていたのですが、格好良く描かせ、左のような絵が完成したと言われています。こんな受験には出ないような豆知識まで資料集には載っていますが、これを聞けば教科書でただ読むだけよりも、朱元璋という単語を覚えやすくなりますよね。

たしかにこれなら記憶に残りますね!

一度覚えた知識についても、いろんな情報と一緒に覚えたら忘れにくいですよね。資料集においても出来るだけいろいろな情報と関連づけて覚えることで忘れにくくしたり、忘れてしまっても思い出す手がかりができたりします。

このように、資料集は知識を記憶して、とどめておくことにとても役立ちます。

どうかな?資料集が役に立つことは分かったか?
なるほど。確かに使った方がいいだろうなっていうことは分かりました。ただ、正直いちいち調べるのってめんどくさいですし、一問一答で無理矢理詰め込むんじゃいけないですか?
もちろん一問一答で単語を覚えるのも良い方法だ。しかし、資料集には一問一答ではカバーできない範囲も多く含まれているからこちらも使って欲しい。
そうですよね…
実際にどう役に立つのかを見せればマルオもやる気が出るだろう。
それを知りたいんですよ!お願いします。

1-2.資料集って実際どんな役に立つの?

これは世界史のセンター試験の問題です。


(独立行政法人大学入試センターホームページ参照 http://www.dnc.ac.jp/)

例えばセンター試験においてはこのような地図の問題は必ずと言って良いほどの頻度で出題されます。ですが、この問題も資料集で場所を確認しておけば簡単に解けますよね。


(帝国書院 最新世界史図説タペストリーp100参照)

たしかにこの地図を見ておけばセンターの問題解ける!

いま見てきたように、世界史は情報量を増やしていった方が覚えやすいんです。資料集は細かすぎて入試には出ないような情報まで載っているから必要ない!って言う人がいますがそれは間違い。入試には出ないような知識まで目を通しておくことで、入試に出てくる知識がどんどん定着していきます。

このように、資料集は世界史の知識を増やしたり、知識の整理をする場面で使います。この段階の人は積極的に資料集を開き、知識を増やしていく必要があります。逆に、ほとんど知識は完璧であとは2次試験の論述を対策しよう!という人は、資料集は気になったところを調べる程度の使い方で構いません。

世界史で資料集を使うことのメリット

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資料集はどう使えば良いの?

先生、資料集がちゃんと役に立つっていうことは分かりました。次は使い方を教えて欲しくて。
使い方?
はい。学校で資料集を配られたのは良いんですけど、まともに開いたことが無いんですよね。
なるほど。ではいくつかのパターンに分けて使い方の説明をしよう!
お願いします!

2-1.どの場面で使うの?

まずはどんなときに使えば良いのかについて説明します。これは大きく分けて4つあります。

①.学校や塾の授業中

まず、知識に初めて触れるときに資料集に触れることでインパクトを強くし、印象的な知識を覚えやすくしていきます。例えば歴史上の人物が出てきたらその人の肖像画を見て、意外とイケメンだとか変な顔だとか、その程度の情報でもいいので印象づけます。逆に言えば、授業中はこの程度で大丈夫です。授業内容を覚えることが一番優先なので、その邪魔にならない程度に資料集を使って下さい。

例えば、ナポレオンの顔は思い浮かぶかな?馬に乗っている肖像画が出てくればまずはOKだ!

②.授業の復習時

授業の復習は授業を受けたその日のうちにしましょう。そのとき、授業では見きれなかった部分にも目を通していきます。このときに見る部分としては、肖像画やある事件について描いた絵、美術作品など絵や写真で解説されているもの、また授業中に出てきた都市の場所などです。このときも、絵や写真、地図を覚えてしまう必要はありません。事件の絵であれば当時の様子をイメージしたり、地図であれば周りの都市との位置関係を確認したりなど、資料集で学んだ知識をさらに広げていきましょう。

たとえばこんな図に注目してみよう!


(帝国書院 最新世界史図説タペストリーp192参照)

全部を覚えなくてもいいんだね!イメージするのは楽しそうだし、これなら出来るぞ!

③.問題を解いたあと

次に資料集を使うのは問題演習したときです。例えば学校のテスト前に問題を解いたりしますよね?そのときに確認します。このときに見るべきは、今まで見たものの確認&関係図です。関係図とは、人物の関係図、国同士の関係図などを目で見て分かるようにまとめてあるものです。国同士の関係などはあらゆる試験でよく問われるので、文字だけで無く視覚的にも覚えましょう。また、これまで見てきたものも確認し直しましょう。特に重要な都市が載っている地図などは、今回は覚えてしまうつもりで見ていきます。


(帝国書院 最新世界史図説タペストリーp234参照)

第一次世界大戦前の欧州の国同士の関係図などが代表的な例だ。複雑で覚えにくいものは絵で見て覚えるんだ。

そのほかにも戦争時の関係図やイスラームの国々の時代による領土の違い、アフリカの植民地の分割図などは特に確認しておきましょう。

④.分からないことを調べるとき

最後に紹介するのは、辞書のような使い方です。日頃勉強していて単語が分からなかったり、問題が解けないことがありますよね。そのようなときに、電子辞書や教科書も良いですが資料集も使ってみましょう。知識を覚えられていないのはその知識にまつわる印象が少ないからです。資料集で知識を集めて、印象づけましょう。

なるほど。辞書として使うなんて考えても無かったなぁ。でも確かに、これは良さそうだ。

ここで注意して欲しいことは、資料集を見るだけの勉強はあまり役に立たないのでやめましょう。資料集は常に教科書の補助教材であり、あくまでも、覚えるのは教科書の知識です。教科書を完璧にするため、資料集を使いこなしていきましょう!

教科書をどのように使っていけばいいかわからない…という人はこの記事を読んでくれ!

2-2.どこまで覚えたら良いの?

それでも、資料集ってどこまで覚えればいいのかよくわからないから使いにくいんですよね…。

こんな悩みを持っている人もいるのではないでしょうか?そんな人のために、次は資料集の知識ってどこまで覚えればいいの?という疑問に答えていきます。でも、この疑問って実はちょっとナンセンスなんですね。

コえ?どういうこと?

先ほど言いましたが、資料集はあくまでも教科書の補助教材でしかないんです。ですから、資料集の内容を覚えようとするのは間違い。あくまでも教科書に載っていることを覚えるために使う物です。ただ、地図や関係図などについては受験で狙われやすいので、覚えておくと有利です。特に、教科書や授業で説明された出来事の場所は確認しておきましょう。

そうなのか!これなら気軽に資料集を使えるね!

資料集の覚えるべきところ

2-3.どの時期に使えば良いの?

資料集の使い方について、最後はいつの時期に使えば良いかについて説明します。

資料集って難しそうだし……使うのは最後のいいよね?

こんな風に思った人もいるのでは無いでしょうか。しかし、このような考えのもとで資料集を使っていては、あまりにも効率が悪いです。ではいつの時期に資料集を使うのか。それは、

“世界史を勉強しているときは常に”

です。つまり、高校1年で世界史を学び始めたときから、受験を迎えるまで常に資料集は使い続けて下さい。知識を増やすという点では高校1年でも受験生でもやることは変わりません。

もう受験生なのに今まで資料集なんて使ってこなかった…

こんな人もまだ大丈夫です。資料集は開いた回数だけ自分の力になっていきます。これから解けない問題や知らない知識に出会うたびに資料集を使っていきましょう。

今からでも対策する価値はあるんだね!頑張ろう!

コラム 資料集を使う際のちょっとした工夫

前から気になっていたんですけど、資料集って重くないですか?なんか楽になる方法無いかなって思って。
確かに他の参考書より大きくて重いな。それならちょっとした工夫を教えよう。
工夫?

資料集を辞書として使っていると、よく開くページというものが出てきます。受験生が苦手な事がまとまっているページですね。いちいち開くのが面倒くさい場合は、そのページをコピーしてノートや教科書に張ってしましましょう。たとえば、各地のイスラーム国家の時代ごとの変遷や、東南アジア諸国での王朝の変遷などの横と縦のつながりが見える年表などですね。

なるほど。自分で工夫したらもっと覚えやすくなりそうです!

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おすすめの資料集はある?

ここまで、資料集の使い方を紹介してきました。これに従って資料集を使っていけば、確実に今までよりも知識の定着が早く、そして忘れにくくなります。

これからは資料集を使いながら勉強します!それで、どの資料集を使えば良いですか?

基本的に、資料集を新しく買う必要は無く、学校で配られたものを使えば十分です。どの資料集も全体的な情報量はあまり変わらず、難易度や完成度においても目立った差はありません。

また、2冊目以降を買う必要もありません。1冊の資料集に十分な量の情報が詰め込まれているのでその1冊を最後まで使いましょう。

もし、学校で資料集が配られていなかったり、無くしてしまったという人は以下の中から自分にとって使いやすそうなものを一つ選べば大丈夫です。

1.ニューステージ世界史詳覧 浜島書店

ニューステージ世界史詳覧

2.山川 詳説世界史図覧 山川出版社

山川 詳説世界史図覧

3.最新世界史図説タペストリー 帝国書院編集部

最新世界史図説タペストリー

いずれも大きな書店やアマゾンで購入することが出来ます。

僕は学校で配られた資料集を使おう。
以上が世界史資料集の使い方だ。どうだったかな?
今まで適当に扱ってきた資料集がこんなに役に立つなんて驚きました。
資料集は注目される事が少ないが、実際にはとても重要なポイントだ。マルオも受験の直前まで資料集を使い続けてくれ。
はい!

まとめ

最後に今回おさえて欲しいポイントをまとめておこう。
  • 資料集は知識を身につけたり、忘れないために必須のアイテム!
  • 世界史を勉強するときは常に資料集を使おう!
  • 細かい知識は完璧に覚える必要こそないが、記憶の定着に役立つ!

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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