- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
北海道大学はいわずと知れた旧帝国大学のひとつとして、これまで数々の優秀な人材を輩出しながらもその伝統にあぐらをかくことなく、学生の声にも耳を傾けつつますますレベルの高い教育に力を入れています。
そんな北海道大学の入学試験を突破するためには、出題傾向を的確に把握し、必要な対策に絞ることで時間を有効に使うことが重要です。
この記事では、北海道大学地理の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
北海道大学・地理の出題傾向
北大地理は例年4題構成となっており、各大問8つ前後の小問があります。論述問題が多く出題されていますが、選択問題や穴埋め問題も出題されています。また、傾向として地図から読み取る問題が毎年出題されているため、必ず対策しておきましょう。
北海道大学地理の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 記述問題
- 第2問 記述問題
- 第3問 記述問題
- 第4問 記述問題
記号問題や語句問題もありますが、論述問題がメインとなっています。また、論述問題には文字数制限がありません。
北海道大学地理の時間配分の例
北海道大学の地理は90分。試験が始まったら、いきなり解き始めるよりもまずは全体の構成を確認し、比較的取り組みやすそうな大問から解いていく方針がいいでしょう。論述問題は構成を考えてから書き始める訓練が必要です。構成を作らずに書き始めると、修正に余計な時間がかかって満足できる解答が出来ない可能性が高くなります。こうした戦略は日頃の学習できちんと練習しておかないと本番で実行するのは難しいため、模試や過去問を使って試験の要領をつかむ練習をしておきましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 記述問題(22分) |
00:22 | 第2問 記述問題(22分) |
00:44 | 第3問 記述問題(22分) |
各大問で小問が多いため、記号問題や穴埋め問題は素早く解いて論述問題に時間を多く配分できるようにしましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
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北海道大地理で必要な学力レベル
北大の地理は教科書レベルはもちろん、応用的な思考問題も出題されるため、過去問で問題パターンや解き方を分析しておきましょう。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、北大の地理に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
北海道大学のレーダーチャートはこのようになります。
北海道大学の地理のレーダーチャートはこのようになりました。
系統地理
系統地理はレベル5。教科書、資料集等で全ての分野の基本を定着させ、重要な単語などは自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
地誌
地誌はレベル5。各地域の環境問題や社会問題をその位置や地名と結び合わせて暗記していきましょう。
選択肢問題
選択肢問題はレベル4。難易度は比較的高めなので、問題集で確実に定着させましょう。
論述問題
論述問題はレベル4。各大問の半分以上は論述問題であるため、論述対策を問題集や過去問で必ず対策しておきましょう。
北海道大学地理が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、北海道大学の地理で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから北海道大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
地理の基本、歴史の流れ=通史をなるべく早く身につけるカリキュラム
地理が「苦手!」という場合は、まずその苦手を払拭するため、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
- 系統地理スタディサプリ高1・高2・高3地理
- 地誌スタディサプリ高1・高2・高3地理<地誌編>
- 系統地理村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編
- 地誌編村瀬のゼロからわかる地理B 地誌編
「スタディサプリ」などを活用し、地理の全体像をつかみましょう。
本格的な勉強は高校2年生の後半から始めれば問題ありませんが、それまでにスキマ時間などで読んで地理に親しんでおきたいところです。
学校の授業進度も適宜確認するのがポイント。受験学年の夏休み前までには浅くでも構わないので一通り学習し終えた状態にすべきです。
なお、いきなり一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまい、体系的な理解にはつながりません。付属の問題は必ず解き、学校で配られているのであれば、穴埋め形式の問題集も解いておくようにしましょう。
次に進むポイント
- 地理の「系統地理」「地誌」の内容を理解できた
- 細かい単語は覚えていなくても、地理で起こる事象の関係性を理解できた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
北海道大入試の問題を解けるようになるためにレベルを上げていこう
北海道大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。
- 選択肢問題実力をつける地理100題
- 論述段階式論述トレーニング
- 論述納得できる地理論述
例年、地図問題は毎年出題されています。教科書、資料集等で基礎的な学習が済んだら地図帳でその地域の特徴などを掴む訓練をしておきましょう。
演習量を増やすため、共通テストやセンター試験の問題も活用するとよいでしょう。
- 選択肢問題駿台短期攻略共通テスト地理B
- 選択肢問題センター試験過去問
次に進むポイント
- センター試験の過去問を解いて、解説が全て理解できる
- 論述問題の基本的な考え方・目の付け方がわかる
北海道大入試で合格点を取るための地理の総仕上げ
ここまでの学習で標準的な問題は身についたので、あとは北海道大入試に向けて絞り込んでいくだけ。ここまで身につけてきた典型問題は確かに重要ですが、それだけでは合格点に達するのは困難です。基本的知識を頭の中で整理しなおし、うまく組み合わせて問題を解く力をつけるために入試レベルの問題演習をこなしていきましょう。
基本的な参考書を終えたら、北海道大学の過去問や形式の似た他大学の問題で仕上げていきます。特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。
- 過去問赤本(5〜10年分)
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。実際にどの順番で解くのかを意識できるので、秋以降は必ず総仕上げとして過去問を使っていきましょう。