『ターゲット1900』は、高校初級レベルから始めて、最終的に難関私大に対応できる語彙力を身につけたい人にオススメの参考書です。シンプルなデザインでとても見やすく、頻出単語もチェックしやすいため、効率よく単語を暗記できます。
『ターゲット1900』を1冊やり切れば、GMARCHや早慶レベルの入試に対応できる語彙力が身につくでしょう。
今回の記事では『ターゲット1900』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『ターゲット1900』はどんな参考書?
それではまず『ターゲット1900』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥1,210
- 収録単語数
- 1,900個
- ページ数
- 528ページ
- 習得にかかる時間
- 60時間
- レベル
- 英単語を極めたい人・志望校がGMARCH以上の人
『ターゲット1900』は、GMARCHや早慶レベルの単語学習にふさわしい1冊です。高校初級レベルから早慶や国公立二次に対応できる単語まで載っています。
「志望校が難関私大」という人は『ターゲット1900』を使いましょう。
『ターゲット1900』のメリット・デメリット
メリット
- 赤シートを使ってテストができる
- シンプルなデザインで見やすい
- アプリを使ってリスニングもできる
- 手のひらサイズで持ち運びがしやすい
- 出る順で単語が並んでいる
デメリット
- 中学レベルの語彙も怪しい人には不向き
- 全てのページが同じデザインなので飽きやすい
『ターゲット1900』は、シンプルなデザインで、赤シートを使って学習ができます。入試問題を分析して、試験で出題されやすい単語から順番に並んでいるため、前から取り組むことで効率よく学習を進められるでしょう。
手のひらサイズで持ち運びもしやすく、通学時間や寝る前のスキマ時間を利用できる点も特徴です。
ただし、中学レベルの語彙から学習する人にとっては難しく感じる可能性があるため、他の単語帳を使うことが望ましいでしょう。
『ターゲット1900』がオススメな人
『ターゲット1900』は以下のような人にオススメです。
- 志望校がGMARCH~早慶レベルの人
- 中学レベルの語彙は完璧な人
- アプリを使いながら学習したい人
- 赤シートを使いたい人
『ターゲット1900』は、高校初級レベルの語彙から網羅的に高いレベルまで挑戦したい人にオススメの参考書です。発音を確認したい場合は、音源を無料でダウンロードできます。
『ターゲット1900』は、レベルごとで1200と1400にもわかれています。1200は中学から共通テストレベル、1400は共通テストから中堅私大レベルまで対応できるため、自分の進捗や志望校に合わせ徐々にレベルアップするとよいでしょう。
ターゲット1200・1400については、それぞれ以下の記事でも解説しています!
『ターゲット1900』の使い方
ここからは具体的な『ターゲット1900』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い単語帳でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『ターゲット1900』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- スペル、発音、主要な意味、品詞を覚える
- Step2.
- 赤字以外の意味、語法、関連語、例文なども覚える
Step1.スペル、発音、主要な意味、品詞を覚える
今回は「100単語単位」での勉強の進め方を解説しています。覚える単語数については、自分が単語の勉強に使える時間も考慮して「50~200単語くらい」で自分の好きな語数を調節して進めればOKです。
- Step1.
- 100単語を見て、主要な意味(赤字)・品詞・スペル・発音を覚える
- Step2.
- 赤シートを使ってテストする。基本は「英語→日本語」
(慣れたら「日本語→英語」も取り組む) - Step3.
- 間違えた単語に印をつける
- Step4.
- 印をつけた単語のみ、step2・3を繰り返す
- Step5.
- 全て覚えたらstep1に戻って次の範囲に進む
最初の1〜2周は、「主要な意味(赤字)・品詞・スペル・発音」の4つに絞って暗記をしていきます。一旦、暗記の精度は気にせずザックリ覚えればOKです。
覚えたと思ったら、赤シートで隠して英単語から日本語に直せるかチェックします。
テストは「1単語につき1秒」で確認しましょう。単語の意味は1秒以内に出てこないと、知識として入試本番で使えません。「粘って思い出す」のようなことはしなくてOKです。
思い出せなかったものは印をつけて覚え直します。
次のテストは、印のついたものだけを繰り返し進めましょう。短時間で多くの単語を覚えるコツは「覚えたものになるべく時間を使わないこと」です。必ず印のついたものだけをくり返すようにしてください!
テストで全て答えられたら、次の100単語に進んで同じ作業を繰り返していきましょう。この方法で『ターゲット1900』を最低でも3周は学習するのがおすすめです。
2周目は「英語から日本語訳を思い出す」のではなく、「日本語訳からスペル、発音を思い出す」というやり方で進めてみてもいいですね。
2~3周くらい勉強すれば、全体の80%程度は覚えた状態になるはずです。
どれだけ暗記が得意な人でも、2周程度で全ての単語を覚えるのは不可能です。覚えにくい単語は、追加で1単語ごとの情報を増やすことで忘れにくくなるので、80%程度覚えた自信が持てたら次のステップに進みましょう!
Step2.赤字以外の意味、語法、関連語、例文なども覚える
3~4周目以降は、上述した基本情報以外に以下のような情報も覚えていくのがおすすめです。
- 赤字以外の意味
- 語法
- 関連語(類義語、対義語、派生語など)
- 例文
基本の意味をマスターするだけでも力はつきますが、ある程度覚えたら「メインでない関連要素」に目を向けましょう。
「赤字以外の意味」が優先順位としては最も高く、下に行くにしたがって優先順位が下がります。
具体的な覚え方は以下の通りです。
- Step1.
- 赤字以外の意味、語法、関連語、例文などから、覚えたいものをチェックして覚える
- Step2.
- 覚えたと思ったら、赤シートを使ってテストする
- Step3.
- 間違えた単語に印をつける
- Step4.
- 印をつけた単語のみstep2、step3をくり返す
- Step5.
- 全て覚えたらstep1に戻って次の範囲に進む
例えば「4周目は赤字以外の意味」「5周目は赤字以外の意味と語法」のように、覚えたいものを周回ごとに決めて、先ほど解説した手順で進めてください。
赤字で書かれていないので、チェックする際に赤シートで隠せるように緑マーカーを引いておくのも良いですね。ここまでくれば、大量の英単語がしっかり身についているはずです。
ペースを落としても良いので、毎日少しずつ取り組んで覚えた単語を忘れないようにしましょう。
より細かい英単語の覚え方については、以下の記事で詳しく解説しています!
『ターゲット1900』を使う際のペース配分
『ターゲット1900』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
まだ受験まで時間がある高校1、2年生の場合は、「1回分を50単語にする」ことで、4ヶ月での完成を目指します。その後も、苦手な英単語を定期的に復習し、半年で全ての単語を完璧にしましょう。
受験まで時間がない高校3年生の場合は「1周目に150単語」に取り組むことで、40日で完成させます。ただし、このやり方は相当短期的に詰め込む必要があるため相当な覚悟が必要です。「難関私大を受験予定で英単語を覚える必要がある」など、受験でハイレベルな英単語が必要な人のみ取り組みましょう。
『ターゲット1900』を使う際の注意点
『ターゲット1900』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 毎日勉強を継続しよう
- 確認テストを実施しよう
- 単語の赤字の意味は最優先で覚えよう
単語を暗記する際は、必ず毎日継続して取り組みましょう。英単語に限らず暗記項目については、毎日取り組まないと「翌日にほぼ忘れてしまう」ということはよくあります。
英語の基礎である単語を早めに固めておかないと入試の読解も解けないため、毎日少しずつでも良いので暗記をしていきましょう。
その際に、赤文字の意味は優先的に暗記しましょう。最終的には赤文字以外も覚える必要はありますが、まずは単語の「核」となる赤字の意味を覚えなければいけません。
また、100単語ごとに確認テストをして、定着しているかどうかを確認しましょう。ただ単に暗記を進めるよりも、何かの刺激を与えた方が格段に覚えやすくなります。次回以降の記憶の定着にもつながるため、必ずテストを行いましょう。
まとめ
最後にもう一度『ターゲット1900』がオススメな人を確認しましょう。
- 志望校がGMARCH~早慶レベルの人
- 中学レベルの語彙は完璧な人
- アプリを使いながら学習したい人
- 赤シートを使いたい人
英語を得点源にしたい人や志望校が難関私大の人などは、単語をさらに極めるために使いましょう!