数学や英語が忙しくて、地理を勉強する時間が足りない。地理の参考書は選択肢が少なく、どれがいいのかわからない。地理は共通テストのみだからと片手間で勉強している人もいるのではないでしょうか。
だからこそ、きちんと地理の対策をおこない高得点を取れば周りの受験生と差をつけれます。
この記事ではそんな地理の勉強にオススメな参考書や問題集を5冊ご紹介します!全員に同じ参考書や問題集がぴったり合うというわけではありません。
紹介する5冊の参考書と問題集の特徴や使い方などを踏まえて、自分に合ったものを見つけてください!
自分にピッタリの地理の問題集・参考書を選ぶのが成績アップのコツ!
地理の問題集・参考書は数学や英語に比べて数が少ないです。少ないからこそ、自分の実力に合った問題集・参考書を選択しなければなりません。
もし、自分のレベルや志望校に合わない問題集や参考書を選ぶと「問題集を解いただけ」といった事態になりかねません。
地理の問題集・参考書は選択肢が少ないですが、クオリティの高い参考書を選び入試に備えていきましょう。
では、どのような観点で参考書や問題集を選べばよいのでしょうか?基本的には以下の5点に着目しましょう。
- 自分に合った難易度か?
- 問題の解説が丁寧であるか?
- 複数のテーマの問題を取り扱っているか?
- GMARCHレベルに対応できるか?
- 国公立二次試験に対応した記述・論述問題があるか?
これら5点を意識し参考書や問題集を選ぶと、自分に合った1冊を見つけることができます。今回はこの基準に沿って地理の長文読解にオススメな参考書をご紹介します。
地理問題集・参考書おすすめ5選
問題集や参考書の選択肢が少ない地理。地理の勉強には、この5冊の中から自分にぴったりの1冊を見つけてみましょう!
地理問題集・参考書早見表
まずは今回ご紹介する参考書がどのような人にオススメなのか、簡単にまとめました。
- 時間をかけずに地理を学びたい→村瀬のゼロからわかる地理B
- 地理を基礎から学び直したい人におすすめ→山岡の地理B教室
- 共通テストの対策を効率的に取り組みたい人におすすめ→共通テスト集中講義地理B
- 論述問題の基礎や私大の対策をしたい人におすすめ→実力をつける地理100題
- 国公立の二次試験までの実力を身につけたい人におすすめ→納得できる論述地理
おすすめ地理問題集・参考書その1:「村瀬のゼロからわかる地理B 」
レベル:基礎から大学入学共通テストレベル
「村瀬のゼロからわかる地理B 」は、丁寧な解説でおすすめの1冊。そのため、基礎から応用まで幅広く地理を理解したい人や国公立受験に利用する人までピッタリです。
もし、「地理を利用するのは共通テストのみ」という方は、おすすめ地理問題集・参考書その3に記載している「共通テスト集中講義地理B」に全力で取り組んでください。
また、二次試験に地理入試のある方にとっても基礎を固めるのに便利です。
本書の特徴は何といっても丁寧な説明です。「なぜ、そうなるのか?」をかみ砕いて解説しています。
また、文章だけではなくイラストや図による説明も収録されています。そのため、伝わりにくい内容も容易に理解できるのです。
「地理を幅広く網羅したい」と考えている人はこの参考書から始めてみると良いでしょう。
「村瀬のゼロからわかる地理B 」はこんな人におすすめ!
- 地理を幅広く網羅したい人
- 大学入学共通テストに向けた勉強をしたい人
- 辞書としても活用したい人


おすすめ地理問題集・参考書その2:「山岡の地理B教室」
レベル:基礎から大学入学共通テストレベル
「山岡の地理B教室」は「村瀬のゼロからわかる地理B 」と同じく地理をひと通り学びたい人にオススメの参考書。また、地理は大学入学共通テストだけの人にもピッタリです。
参考書の内容は基礎が多いです。そのため、二次試験でも地理入試がある方には物足りないかもしれません。地理入試の基本を身につけるにはうってつけです。
この「山岡の地理B教室」は、話し言葉で解説されています。堅苦しい文章よりも砕けた文章のため、飽きずにやり遂げられます。
また、1講ごとに『授業』と『テキスト』で分れているため、テキストページだけを繰り返して知識の定着を図る活用法も便利です。
「山岡の地理B教室」はこんな人におすすめ!
- ひと通り地理を早く学びたい人
- 大学入学共通テストに向けた勉強をしたい人
- 飽きずに最後までやり遂げたい人


おすすめ地理問題集・参考書その3:「共通テスト集中講義地理B」
レベル:基礎から大学入学共通テストレベル
「共通テスト集中講義地理B」はコンパクトにまとまっていて効率的に地理の勉強をしたい人におすすめの一冊。最低限「共通テスト集中講義地理B」をこなすと地理の大前提の実力は身につきます。
センター試験の過去問の出題傾向に基づき構成されており、1テーマ6から8ページで40テーマのボリュームです。
テーマごとに演習問題がついており、勉強した知識を直ぐにテストし理解度の確認ができます。
また、直前チェックに便利な「必携一問一答問題集」も付属しています。ここには受験生が間違いやすい問題を掲載しており、テスト前には欠かせません。
「共通テスト集中講義地理B」は地理の勉強に多くの時間を割けない人向けです。また、共通テスト対応の短期完成型の問題集で「短期攻略大学入学共通テスト地理B」というのもあります。
毎日2テーマずつ勉強するとひと月で共通テストレベルまでの実力を身につけることができます。
「共通テスト集中講義地理B」よりも多少レベルが高いため、共通テストの地理でより高得点を狙いたい人におすすめです。
「共通テスト集中講義地理B」はこんな人におすすめ!
- 地理の実力を短期間で向上させたい人
- 複数のテーマを万遍なく解きたい人
- 共通テスト地理に特化して対策をしたい人


おすすめ地理問題集・参考書その4:「実力をつける地理100題」
レベル:GMARCHから地方国公立レベルに合格したい人向け
「実力をつける地理100題」は、GMARCHから地方国公立レベルに合格したい人にオススメの1冊。
選び抜かれた問題で論述問題の基本から記号問題まで様々な出題形式に対応できます。
特に論述問題では、採点のポイントや解答の構成方法まで解説されており、論述の基礎を固めるのにはピッタリです。
問題数も100問あり、自分の状況に見合った問題に取り組めます。問題演習による地理の対策には欠かせません。
「実力をつける地理100題」はこんな人におすすめ!
- 私大入試で地理を受験する人
- 論述問題の基礎を学びたい人
- 問題演習量を飛躍的に伸ばしたい人

この参考書については、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめ地理問題集・参考書その5:「納得できる論述地理」
レベル:東京大学二次試験の地理レベル
「納得できる論述地理」は論述対策で最も有名な問題集。地理をマスターするならこの本に取り組みましょう。本書をマスターすればどんな大学にも通用する論述力が養われます。
この問題集は3部構成です。第1部、2部は大学別、テーマ別、第3部は実践演習の問題が収録されています。典型的な問題も網羅しており効率よく論述の演習を学べます。
また、ミスしやすい問題を受験生の観点で解説しており、入試本番の注意点も満載。二次試験に向けた論述対策に一番おすすめの一冊です。
「納得できる論述地理」はこんな人におすすめ!
- 国公立二次試験にも対応できる実力をつけたい人
- 典型的な問題を効率的に演習したい人
- 入試に向けて実践的に力を養いたい人

おすすめの地理の問題集・参考書がわかったら、使い方をチェック!
英語や数学に時間を割かれてしまい、地理は勉強が不十分になってしまいがちです。だからこそ少ない時間で効率的に学ぶ工夫をしなければなりません。
そのため、結果の出る勉強法を身につけ参考書や問題集に取り組んでいきましょう。
問題集・参考書の使い方の原則は「知識のインプット→知識の実践→知識の復習」のサイクルを回すことです。このことについて詳しく見ていきましょう。
使い方のポイントは、「地理は定着した知識を基に、問題を解く」ということ!
地理は暗記だけでは不十分です。得た知識を基に地域の特徴を考える科目でもあります。例えば、地形や気候は農業や工業と密接な関係性を持ちます。
この関係性は地域の特色を基に考察しなければなりません。つまり地理の勉強では、地形や気候の特色を理解し、地域の工業や農業が発展した理由を考察する力を身につける必要があります。
そのため、地理の問題集・参考書の勉強において、次のステップを守るようにしてください。
- Step1.
- 問題集を1周する
- Step2.
- 間違えた問題の知識を復習する
- Step3.
- 問題集の解説を読み込む
- Step4.
- 再度、問題集を復習する
この流れを守ってください。
まずは問題集を解き、知識と実戦経験を養います。次に解説を読み込み、なぜこの答えになるのかを理解しましょう。解答を熟読し、資料集や地図帳の関連事項まで確認することで解答までのプロセスを身につけてください。
地理は日本史や世界史に比べて暗記量は少ないです。その代わり事象を基に考察する力が求められます。そのため、答えとその根拠を理解するプロセスに取り組みましょう。
共通テスト地理は暗記する量が少ないため、比較的少ない時間勉強量でも高得点を狙いやすいです。
地理は共通テストのみという人は、「知識のインプット→知識の実践→知識の復習」のサイクルを短期間で回していきましょう、
また、難関私立、国公立は共通テスト地理よりも難易度は上昇します。そのため、独自対策が不可欠です。
時事問題やテーマごとに問題がまとめられている参考書を用いて演習しましょう。また、論述対策では暗記と解説の理解を1セットにして対策してください。
共通テスト地理と私立や国公立の試験では対策が異なります。それぞれの目標に合った勉強法を選択していきましょう。
まとめ
地理は比較的短期間で勉強の効果が現れる科目です。しかし、効率的に地理の力を伸ばすためには、自分に合った問題集・参考書を使うことが必要です。自分の受ける地理の試験の難易度はどのレベルなのかを把握して勉強しましょう。
そして、地理は「暗記」と「考察力」が欠かせません。問題集や参考書を反復し取り組んでください。
また、私立や国公立の受験で地理を選択する人は、高難易度の選択問題や記述・論述問題の対策を忘れてはいけません。
自分の目標に向かって継続した研鑽を続け、入試に臨みましょう。