地理を勉強する時間がない……短期間で点数が伸びる勉強法を教えてください!!


地理は、ほとんどの人がセンター試験のみの受験ではないでしょうか? 一方で私大を地理で受験する人や、東大2次試験で地理を使う人もいるかと思います。
使う場所は違えど、これらの人に共通して言えるのは、他の教科に時間を使ってしまうので、地理にかけられる時間が多くない、ということでしょう。

ですので、受験地理ではいかに短い勉強時間で、地理の成績をアップできるかが勝負の分かれ目となります。ですから「なんとなく」ではなく、「根拠を持った」勉強をする必要があるのです。

こんな風に思うかもしれませんが、もし、以下のチェックリストが一つでも当てはまればとっても危険。今すぐ地理の勉強法を見直しましょう!
- とりあえず地理の参考書を買ってみた。
- 「系統地理」「地誌」といわれて、なんのことかわからない。
- 共通テスト地理で80点を超えない。


短期間で、地理の成績を伸ばす勉強法の全体像を知ろう!
地理の勉強のステップは、大きくは3つ!
勉強法その①|まずは地理の知識をインプットをしよう!
他の教科と同じように、地理の勉強をする時には、まずは知識をインプットするところから始める必要があります。
知識がない状態では、いくら問題演習を進めたとしても、力がつくことはありません。まずはしっかり知識をつけるところから始めましょう!


系統地理:テーマ別に学習していく地理のこと
地誌:地域別に学習していく地理のこと
系統地理は「気候」・「農業」・「人口」・「交通」などテーマ別に学習していく分野のことです。一方で地誌は「東アジア」・「アフリカ」・「ラテンアメリカ」といった地域別に学習していく分野のことです。


少しわかりにくいので、具体例を挙げます。
例えば地誌でこんなことを習ったとしましょう。
タロイモ・ヤムイモ・キャッサバの生産量は、ナイジェリアが世界1位。
系統地理をしっかり理解していない人が、これを覚えようとすると

といったように、単なる暗記を繰り返すことになります。こんな人にとっては暗記事項が多い地誌は地獄です。
ですが系統地理をしっかり理解した人にとっては、ナイジェリアが世界最大のタロイモ・ヤムイモ・キャッサバの生産国であることは、暗記するまでもなく理解ができるのです。

さらに「人口」の観点から見ればナイジェリアはアフリカで最大の人口だから食物の生産量が多いはずだから… 当然タロイモ・ヤムイモ・キャッサバの生産量は多いだろう。
- なぜ?を考えよう!
- 地理の勉強では「なぜ?」を考えることが大切です。例えば、「なんでアフリカには砂漠もあるし、熱帯雨林もあるの?」「なんで東アジアでは稲作が盛んなの?」「なんでアメリカ合衆国では、人の移動に電車は使わないの?」などなど。これらを考えることで学習効果が上がっていきます!
- 推測をしよう!
- 「なぜ?を考えよう!」に若干似ていますが、重要なのは、「なぜ?」を考えた後に自分なりに推測し、自分の考え方が正しいのかを答え合わせすることです。ここまで勉強できれば地理の勉強もスムーズに進みます!



勉強法その②|次は、地理の問題集でアウトプットをしよう!
そしてインプットができたら、アウトプットを繰り返しながら知識の定着を図りつつ、問題を解く力をつけていきましょう。
問題演習をすることで、インプットした知識を活用できるようになり、しっかりとインプットができている人ならば、短期間のアウトプットで成績が伸びていきますよ!


勉強法その③|最後は試験対策で受験地理の総仕上げ
インプットとアウトプットが終わったら、最後に試験対策を行いましょう! 自分が受ける試験の過去問を準備して、しっかり演習を重ねていきます。

具体的な地理の勉強法は?


インプット(系統地理・地誌)
- レベル1〜3 『村瀬の地理Bをはじめからていねいに』
→「地理の勉強を基礎からしたい!」という人におすすめ! - レベル4・5 『山岡の地理B教室』
→「地理のインプットをさらにしたい」という人におすすめ!
アウトプット(選択&短答)
アウトプット(論述)
地理の勉強法|お悩み相談室!!
共通テスト地理っていつから勉強始めればいいですか?

基本的には、高3の4月から徐々に対策を始めるのがベストです。ですが高3の9月からでも間にあわせることは可能でしょう

もちろん配点・他の科目の出来によっても変わります。ですが基本的には週2日間、1回2時間も勉強できれば十分でしょう。
地理の勉強法|まとめ
- まずは参考書でインプットをしっかりしよう!!
- 次に問題集でアウトプットをして、力をつけよう!!
- 最後に過去問を使って、しっかり試験対策をしよう!!
