『首都圏「難関」私大古文演習』は、高い難易度の問題を解きたい人にオススメの参考書です。問題のレベルは河合出版の中で最も高く、さまざまなジャンルの問題に触れられるのが特徴です。
『首都圏「難関」私大古文演習』を1冊やり切れば、早稲田・GMARCHレベルの問題で合格点がとれるようになるでしょう。
今回の記事では『首都圏「難関」私大古文演習』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『首都圏「難関」私大古文演習』はどんな参考書?
それではまず『首都圏「難関」私大古文演習』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥943
- 収録問題数
- 20問
- ページ数
- 157ページ
- 習得にかかる期間
- 40日間
- レベル
- 志望校が早稲田・GMARCHの人、入試本番を意識した対策がしたい人
『首都圏「難関」私大古文演習』は、入試本番を想定した問題演習にふさわしい1冊です。得点配分や制限時間が設定されているので、入試を本番を意識しながら演習を積み重ねられます。
「難しい問題にチャレンジしたい」「さまざまなジャンルの問題を解きたい」という人は『首都圏「難関」私大古文演習』を使いましょう。
『首都圏「難関」私大古文演習』のメリット・デメリット
メリット
- 早稲田・上智・GMARCHの対策がばっちりできる
- 河合塾のプロ講師が最難関・難関私立大学の過去問題を解説している
- 入試本番を想定した演習ができる
デメリット
- 過去問が2012年度以前の古いものが多い
- 難易度が高く途中で挫折してしまう可能性がある
『首都圏「難関」私大古文演習』は問題の難易度が高いため、1冊をしっかりやり切ることで早稲田・上智・GMARCHの入試問題を解く力をつけられます。
また、河合塾のプロ講師が最難関・難関私立大学の過去問題を解説しているのが特徴です。自分で過去問を解くだけでは理解できない内容や知識を網羅的に学習できます。
ただし、出題されている問題は2012年以前と古いため、最新の出題傾向の対策をするには、赤本を解きましょう。
『首都圏「難関」私大古文演習』がオススメな人
『首都圏「難関」私大古文演習』は以下のような人にオススメです。
- 志望校が早稲田・上智・GMARCHの人
- さまざまなジャンルの問題を解きたい人
- 難しいレベルの問題を解きたい人
- 入試本番を想定した演習がしたい人
『首都圏「難関」私大古文演習』は、古文の入試実戦レベルを固めたい人にオススメの参考書です。仮に国公立が第1志望の人でも、難易度の高いレベルの問題を解きたい人であればオススメできます。
ただし『首都圏「難関」私大古文演習』は、最難関・難関レベルなので、基礎・基本〜標準レベルの古典文法や読解力、古文常識をおさえた上で取り組んでください。
「まだ文法や読解力に自信がない…」という人は、まずは『有名私大古文演習』を使って演習を行うことをオススメします。自分の進捗や志望校に合わせ徐々にレベルアップしましょう。
『有名私大古文演習』については、以下の記事でも解説しています!
『首都圏「難関」私大古文演習』の使い方
ここからは具体的な『首都圏「難関」私大古文演習』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『首都圏「難関」私大古文演習』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 実際に文章を読み、問題を解く
- Step2.
- 解説を確認する
- Step3.
- 現代語訳を見て自分の訳と照らし合わせる
- Step4.
- 最後に音読する
毎日1時間の学習で、マスターするのにかかる期間は40日です。
Step1.実際に文章を読み、問題を解く
まずは、問題を解きます。制限時間が記載されているので、時間内で解くことを意識してください。
必ず問題はコピーして使用しましょう。問題をコピーしておくことで、復習(読み直し、音読など)の時に「書き込みがあるもの」「ないもの」の2つを用意できます。
問題を解くときには、コピーしたものに書き込みつつ解いていってください。考え方なども含めて紙に記録することで、頭の中だけで処理するよりも自分の間違えた箇所をハッキリ理解できます。
2周目は、制限時間を5〜10分短く設定して解いてみましょう。
Step2.解説を確認する
問題を一通り解き終えたら、解説を確認します。
解説を確認するときは、解けなかった理由を考えて、設問に関係する文法事項や単語を復習することが重要です。単純に文法や単語がわからなかったから解けなかったのか、それとも全体の流れがわからなかったのか、など原因を考えて復習しましょう。
また、解説については、出典なども飛ばさずチェックすることがオススメです。毎回出典に関する情報を少しずつインプットしておくことで、あとからまとめて文学史単体を勉強する手間を省けます。
Step3.現代語訳を見て自分の訳と照らし合わせる
次に、自分なりに理解したストーリーと実際のストーリーが同じかどうか、現代語訳を読んで確かめましょう。
同時に、「適切に主語を把握できているか」「単語や助動詞の意味を正しく把握できているか」もチェックします。正しいストーリーと自分自身で解釈したストーリーとのギャップを確かめてください。
特に古文は、主語が省略される傾向が強く、主語の読み間違いは決定的なミスにつながることがあるので注意しましょう。
Step4.最後に音読する
最後は音読です。音読を行うことで、わからなかった単語の覚え直しができて、文法の確認もできます。
音読をする際は、間違えた原因を意識しましょう。音読によって、正しいストーリーと自分の間違った解釈の差を意識して修正することが大切です。
古文の音読については、問題を読み終えた後に10回しましょう。
最初の5回は、書き込みをした問題文を使って音読します。音読前に、解説を読んで間違っていたポイントを書き込んでもよいです。
残りの5回は、何も書き込みのない問題文を使って音読します。ここでの目的は「品詞分解など何も書かれていない文章を読めるようになること」です。
実際の入試問題には、品詞分解や訳などが書かれていない真っ白な文章が出題されます。このまっさらな文章を読み解かなければいけないので、その訓練をしましょう。
より細かい古文の読解の勉強法については、以下の記事で解説しています!
『首都圏「難関」私大古文演習』を使う際のペース配分
『首都圏「難関」私大古文演習』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。
『首都圏「難関」私大古文演習』は、難関私立大レベルの参考書であるため、できれば「高3の10月〜12月」に終わらせることが理想です。とはいえ、全員が時間を取れるわけではないため、自分に合うものを選んで適切なペースで暗記しましょう。
受験まで時間がある高校1・2年生は、古文の基礎知識である古典文法や単語をしっかりと固めてください。また、読解に必要な時代背景などの古文常識にも触れるようにしましょう。
「首都圏『難関』私大古文演習」は最難関・難関私立大学の実戦レベルなので、高校1・2年生で取り組む必要は全くありません。
「志望校が早稲田・上智・GMARCHなので、早いうちから実戦レベルを勉強したい!」という高校1年生は『古文上達基礎編』を、高校2年生は『共通テスト古文満点のコツ』を使って問題演習をしましょう。
部活動で忙しくて時間が取れないという人は「毎日の勉強時間を30分」にして暗記量も半分にすることで、約2ヶ月半での完成を目標にします。
受験まで時間がない高校3年生の場合は「1日に2時間」取り組むことで、20日で完成させます。「首都圏『難関』私大古文演習」は、最難関・難関私立大学レベルの問題なので、入試直前の12月や1月に取り組んでも問題ありません。
『首都圏「難関」私大古文演習』を使う際の注意点
『首都圏「難関」私大古文演習』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 制限時間内で解ききるようにしよう
- 正答率を意識して目標を持ちながら取り組もう
- 忙しくても2周目まで取り組もう
『首都圏「難関」私大古文演習』は、問題に制限時間が載っているので、制限時間内に解くようにしてください。入試本番は時間との勝負です。時間をかけずに確実に点数を取る力が求められます。
解説を確認したあとは、正答率をチェックしましょう。正答率を確認し、克服すべき点を明確にすると効率よく学習できます。
また、忙しくても2周目まで取り組むようにしてください。1周目で終わってしまうと、間違えた問題が解けるようになっているかわかりません。学習した知識を無駄にしないためにも、時間を作って問題に取り組みましょう。
まとめ
最後にもう一度『首都圏「難関」私大古文演習』がオススメな人を確認しましょう。
- 志望校が早稲田・上智・GMARCHの人
- さまざまなジャンルの問題を解きたい人
- 難しいレベルの問題を解きたい人
- 入試本番を想定した演習がしたい人
最難関・難関私大を目指している人やレベルの高い問題にチャレンジしたい人などは、『首都圏「難関」私大古文演習』を使って、読解力を向上させましょう!
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