このカリキュラムは、古文読解のレベル4、共通テストから私大中堅レベルの勉強法を解説しています。カリキュラム内で具体的な勉強法と参考書の使い方、使う上での注意点をお伝えしていますので、必ずチェックして取り組みましょう。次のチェックリストに当てはまる人はぜひ取り組みましょう。
- 単語・文法の問題集は8割程度覚えられている。
- 志望校が「関関同立・日東駒専」以上の私立大学
- 共通テストの問題は、時間をかければ7割くらい取れる
古文読解レベル4のカリキュラムでできること
このカリキュラムは「共通テスト〜中堅私大」レベルのカリキュラムです。私大受験で古文が必要な人はほぼ必須で使ってほしい参考書になります。
こんなことができるようになる!!チェックリスト
- 私大入試のための古文読解の基本がよくわかる
- 共通テストレベルの古文の読解演習ができる
- さまざまなジャンルの問題を解いて、解説を読むことで古文の背景がわかる
- さまざまなタイプの問題を解くことができる
ここまではできない!!チェックリスト
- 古文の識別・敬語の詳細は網羅できない
合わせてこの記事を読もう!
古典読解ベーシック編(古文上達) - もっと難しい大学(早稲田・マーチなど)の対策をしたい
合わせてこの記事を読もう!
古典読解上級編(首都圏難関私大古文演習) - 品詞分解の細かい正誤は確認できない
合わせてこの記事を読もう!
古典読解キホンのカリキュラム(日栄社古文)
「有名私大古文演習」で読解の基本をつかむカリキュラム

「有名」私大古文演習
「『有名』私大古文演習」は河合塾が出版している私大古文に特化した問題集。20問ほどの私大入試が掲載されていて活用しやすい形式になっています。古文で「丁度いいレベル」の演習教材はなかなか少ないため、私大志望のhとにはぜひ積極的に活用してほしい参考書です。
「有名私大古文演習」を使うメリット
- 私大レベルの文章量が豊富で、演習が十分にできる
- 解説が豊富
「有名私大古文演習」を使うデメリット
- 品詞分解や細かい文法の解説は掲載されていない
- 1冊で背景知識までは拾うことができない
あくまで読解向けの参考書なので、必ず一通り単語・文法、そして助動詞の識別などができる状態で活用してほしい1冊です。順調に勉強が進んでいれば8月〜9月には取り組める参考書でしょう。
「『有名』私大古文演習」を活用した勉強の進め方のカリキュラム
毎日の勉強時間
60分
マスターするのにかかる時間
20日×2周 40日(1ヶ月半)
毎日の勉強内容
1周目
- Step1
- 時間を計って問題を解く(20分)
- Step2
- 時間内に解き終わらなかったらそこまでで印をつけ、時間をかけて残りの問題を解く
- Step3
- 採点をし、解説を確認する
- Step4
- 間違えた文法や単語を調べる
- Step5
- 3回音読をする
毎日60分で、5つのステップを繰り返す!
20日間で1周できる!
1周目のチェックポイント
1周目で取り組む上でのポイントはこちらです。
- 時間を計って問題を解く
- 私大に限らず、古文は意外と時間が足りなくなります。はじめは時間を計って問題を解いて、解ききれなかった部分は時間外でじっくり解きましょう。このとき「時間内でここまで解けた」というところがわかりやすいように必ず区別するようにしましょう。こうすることで「時間がなくて解けなかったのか、知識がないから解けなかったのか」がわかります。
- 忘れていた単語・文法はすべて調べよう
- 文法書や辞書などを使って調べる癖をつけておきましょう。
これらに注意して取り組むことで、古文の知識を固めながら読解練習をすることができます。
2周目以降
- Step1
- 時間を計って問題を解く(20分)
- Step2
- 採点をし、解説を確認する
- Step3
- 間違えた文法や単語を調べる
- Step4
- 3回音読をする
毎日60分で、4つのステップを繰り返す!
20日間ですべての問題を再演習できる!
2周目も改めてすべての問題を解くことがおすすめですが、時間がない場合は「読んでいて時間がかかった問題」「わからなかった問題」にだけ絞ってもOKです。このとき必ず「音読」までやりましょう。音読をすることで、スムーズに品詞分解ができているか、古文のリズムに慣れているかを確認することができます。
余裕があればこのときに便覧なども活用し、出典の作品の時代背景やどういう物語かをつかんでおきましょう。こうすることで古文をスムーズに読みやすくなります。
ペース配分の目安
この「有名私大古文演習」は基本的に「私大入試の演習を重ねる」ためのものなので、高3の夏以降にできれば十分です。学習が早めに進んでいる人でも高3に入ってから取り組めれば十分でしょう。
まだまだ受験まで時間がある!!(高校1・2年生向け)
高1・高2のうちはまだ単語や文法、その後も「古文上達」や「センター試験過去問」などを活用するのがおすすめです。これらも完璧になっているという場合も、他の科目の学習を優先させましょう。
もしそれでもやることがないという場合は、週1問のペースで少しずつ取り組んでいくだけでも十分演習になります。
部活動で忙しくて、時間が取れない!
部活で忙しい中で無理に取り組む必要はありません。まずは単語や文法の完成を優先しましょう。
受験まで時間がない(高校3年生向け)
入試まで時間がない場合にもぜひこの問題量には取り組んでほしいです。そのためには、とりあえず1周を目標にしておき、わからなかった問題、時間がかかった問題には必ず印をつけておきます。音読をスキマ時間にまわしつつ、2周めは印をつけた問題だけ取り組みましょう。
古文読解の基本的な取り組み方・ポイントはこちらを参考にしてください。
「有名私大古文演習」学習上の注意点
最後に、学習する上での注意点を確認しておきましょう。
良い例
- 毎回必ず時間を計って解いている
- わからなかった単語や文法は調べて、単語はノートに記入していつでも覚えなおせるようにしている
- 毎回音読までしている
- 出典を便覧で確認している
悪い例
- 解いただけで単語や文法などを見直さなかったり、解説をすべて読まなかったりしている
→必ず解説はすべて読み、次に解くときに正解できるようにしよう - 一度読んだ文章だから2周目はやらなくていいと思っている
→2周めで読み方、解き方を含めて確認することが重要なので、必ず解き直しまでやろう
まとめ

- 時間を計って解く→時間を気にせず解く、の順番を忘れずに。
- すべての解説だけでなく、わからなかった単語・文法で解答に載っていないものも必ず調べてチェックしよう
- 音読をしよう