『セミナー物理』は、高校基本レベルの物理を身につけたい人にオススメの参考書です。学校で配られる教材ではありますが、問題演習を通じて物理の基本を勉強するには最適です。
『セミナー物理』を1冊やり切れば、授業で勉強した部分の確認からはじめて、共通テストよりも難しい問題まで解けるようになるでしょう。
今回の記事では『セミナー物理』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『セミナー物理』はどんな参考書?
それではまず『セミナー物理』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- ページ数
- 824ページ
- 習得にかかる時間
- 131時間
- レベル
- 学校の授業内容を確認したい人・問題演習で基礎を確認したい人
『セミナー物理』は、物理学習の基本を固めるのにふさわしい1冊です。多くの問題を演習することで基礎を固めて、じっくり高校の授業内容を勉強できます。
「物理の基礎を固めたい」「共通テストや個別試験に向けて基礎からはじめたい」という人は『セミナー物理』を使いましょう。
『セミナー物理』のメリット・デメリット
メリット
- 問題数が多いので十分な演習回数を積める
- 自分の苦手ジャンルを理解できる
デメリット
- 物理の公式など基本中の基本に関する解説はない
『セミナー物理』は収録問題数が約900題と多いため、とにかく解いて物理の知識を身に付けられます。分野ごとで「重要事項の確認→基本の演習→発展の演習」と段階を踏んで学習できるため、一歩ずつ着実にステップアップできます。
総合問題や論述問題もあるため、これ1冊で物理の基礎をしっかり固められるでしょう。問題数が多いため、ペース管理をしながら毎日コツコツ解くことがオススメです。
ただし、メインは問題演習なので、物理の公式など基本中の基本については詳しく解説されていません。そのため、教科書や他の参考書と組み合わせて活用しましょう。
セミナー物理がオススメな人
『セミナー物理』は以下のような人にオススメです。
- 問題をたくさん解きたい人
- 参考書をどれにするか迷っている人
- 王道の解き方の解説が欲しい人
『セミナー物理』は、基本から物理をしっかり固めたい人にオススメの参考書です。
物理の分野についてまんべんなく演習が収録されているため、さまざまな問題を通じて苦手ジャンルを理解でき、最終的な成績を上げられます。
『セミナー物理』の使い方
ここからは具体的な『セミナー物理』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い問題集でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『セミナー物理』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 時間を計りながら問題を解く
- Step2.
- 解説を丁寧に読む
- Step3.
- 間違えた問題を解きなおす
- Step4.
- 間違えた問題に印をつける
- Step5.
- Step3.に戻り2周目として繰り返す
Step1.時間を計りながら問題を解く
まずは、時間を計りながら問題を解いていきましょう。時間を測らずに解いてしまうと、受験本番で時間切れになってしまい、本来の力を発揮できません。集中も途切れやすくなるので、制限時間を設けて解き進めるのがオススメです。
Step2.解説を丁寧に読む
問題を解き終わったら、全ての問題の解説を丁寧に読みましょう。正解している問題でも、解説を読むことで新たな発見があるかもしれません。
Step3.間違えた問題を解きなおす
解説を読んだら、間違えた問題を解き直しましょう。解説を読んだだけでわかったつもりになることを防止でき、知識も身に付きます。
Step4.間違えた問題に印をつける
間違えた問題に印をつけてください。2周目以降は間違えた問題だけ解けば、苦手をすぐに復習できます。
Step5.「Step3.」に戻り2周目として繰り返す
2周目では間違えた問題のみ解いて、自分の苦手をつぶしていきましょう。
より細かい物理の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『セミナー物理』を使う際のペース配分
『セミナー物理』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで演習していきましょう。
まだ受験まで時間がある高校1年生の場合は、学校で授業を受け定期テストの勉強にしっかり取り組んでいれば、受験勉強で遅れることはありません。授業に合わせて『セミナー物理』で復習しておきましょう。
2年生は、独学で予習をはじめて『セミナー物理』の基本問題くらいまでは、高3の夏休み前に終わらせましょう。
物理が苦手で手をつけないまま高校3年生になってしまった人は、教科書の内容理解からはじめます。その後に『セミナー物理』でしっかり知識を定着させましょう!
受験生の場合は高3の夏までに1周目を終えられているのがベストです。夏以降は、2周目と並行して『重要問題集』など入試レベルの問題集にもチャレンジしましょう。まだ授業で習っていない範囲も、『スタディサプリ』などで予習できることが理想です。
『セミナー物理』を使う際の注意点
『セミナー物理』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 問題は範囲ごとに解いていく
- 復習にしっかり取り組む
- 問題を考えてから解答を見よう
『セミナー物理』は物理の全範囲を押さえている参考書です。そのため問題数が多く、すべて終えるまでに早くとも2ヶ月はかかります。そうすると、2〜3周目に取り組むときには内容を忘れてしまうでしょう。そうならないためにも、範囲を絞って勉強することが大事です!
復習する際は、解答を読むだけにはならないよう注意しましょう。「その答えになった理由」まで理解していないと、次に同じタイプの問題が出題された際に解けません。
また、問題を解くときはわからなくても、しっかりと考えてから解答を見ましょう。一度問題について考えなければ、自分が問題のどこを間違えたのか理解できません。自分の「わかる部分」「わからない部分」を理解するためにも、まずはしっかりと考えましょう!
また、すべての問題に時間をかける必要はありません。例えば「暗記問題」「公式1つで解ける問題」などは、そもそも知識を知らなければいくら考えても解けません。そのため、そのような問題がわからなければ、すぐに解答を見て理解しましょう。
まとめ
最後にもう一度『セミナー物理』がオススメな人を確認しましょう。
- 問題をたくさん解きたい人
- 参考書をどれにするか迷っている人
- 王道の解き方の解説が欲しい人
物理を基礎から固めたい人やこれから本格的に受験勉強を始めたい人などは、物理を勉強する足掛かりとして使いましょう!
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば物理の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
■ 参考書マップとは? ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
STRUX参考書マップ公式LINEに登録することで、いつでも無料で見ることができます!
LINEに登録して参考書マップを見る