- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
同志社大学は「関関同立」の大学群の中でも最難関と言われており、国語を攻略するにあたっても、しっかりとした傾向分析・対策が必要です。
この記事では、同志社大学国語の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
※文学部の問題を代表として解説します。
同志社大学の国語出題傾向
同志社大学の国語は、現代文と古文の2題で構成されています。現代文・古文どちらも記述式の問題も出題されるので対策が必要です。知識・選択・記述と、問題形式も多岐にわたるのが特徴です。
また、現代文の文章は5000〜6000字程度で、かなり長めとなっています。
同志社大学国語の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 現代文(評論)
- 第2問 古文
例：第1問：現代文(評論)
与えられる文章は5000～6000字程度で、A4用紙で6枚ほどになります。文字数が多く、情報量もそれだけ多くなるため、読んで得た情報を的確に素早く整理する必要があります。
問題形式は、四字熟語や接続詞の穴埋め、最後にある記述問題(40字程度)を除けば共通テストに近いです。漢字は出題されません。
第2問：古文
文章はA4用紙1枚分と、それほど長くはありません。
出題形式は共通テストに近いですが、こちらにも記述(30字程度)があります。文章全体をしっかり理解できているかを問う問題なので、差がつく問題といえるでしょう。
同志社大学国語の時間配分の例
同志社大学の国語では、大問2つを75分で解くことになります。かなり時間的には余裕がありますが、それだけ丁寧に考えることができるということです。
とはいっても、片方の大問に時間を使いすぎると、もう片方で大量失点しがちです。時間配分の目安は設定するようにしましょう。
時間配分の例
| 00:00 | 第2問 古文(30) |
| 00:10 | 第1問 現代文・評論（45） |
古文のほうが文章が短く、短時間で終わらせられます。先に古文を終わらせてしまって、余裕をもって現代文に望みましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
□ 受験までの日数に合わせて
□ 受験生それぞれの得意・苦手に合わせて
オーダーメイドで作成して、計画の実行・改善まで毎日の勉強を管理します。
同志社大国語で必要な学力レベル
同志社大では、長い文章を読んだ上で、正しい選択肢を選べる能力や、ポイントを押さえた記述ができる能力が必要となります。
古文の文章レベル・問題レベルもともに高く、計画的に古文力を上げていくことが重要です。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、同志社大の国語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
同志社大学のレーダーチャートはこのようになります。
同志社大学の国語のレーダーチャートはこのようになりました。非常に高い読解力を要求される問題となっています。
現代文・古文ともに記述問題が出題される上、試験時間が長めなので、しっかり考えて記述問題が解ける受験生がリードを取れるようになっています。
現代文
現代文はレベル5。出題される文章はかなり長く、これを的確に理解できるかがポイントです。最後に記述問題が出題されるため、「なんとなく」の理解だと太刀打ちできません。
慣用句・四字熟語を問う知識問題もあるため、そのような分野の知識も多少は必要となります。
古文単語
古文単語はレベル4。使用される文章には、レベルの高い単語も登場します。古文単語帳を何度も読み込み暗記していないと、「文章の後半から全然わからない・・・」となりがちです。
一方、自分で現代語訳をイチから作り上げる問題は出てこないため、現代語訳ができるレベルまで単語力を鍛える必要はありません。
古文文法
古文文法はレベル4。同志社大の国語では、文法問題もいくつか出題されます。暗記していれば確実に点数が取れる問題なので、対策しない手はありません。
共通テスト対策と合わせて古文文法を暗記する受験生が多いため、文法をないがしろにすると差をつけられてしまいます。
古文読解
古文読解はレベル5。難度の高い選択問題と記述問題があるため、主述関係や状況を正確に読み取らないと正解できません。
特に、記述問題は文章全体を読まないと解答できないタイプのものが出題されるため、相当な読解力が要求されます。
漢文句法
漢文は出題されないため、漢文句法のレベルは0です。
漢文読解
漢文は出題されないため、漢文読解のレベルは0です。
同志社大学国語が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、同志社大学の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める！」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている！これから同志社大学に特化していきたい！という人は途中から読み進めてもOKです。
古文単語・文法からスタートして基礎を固めよう
古文の練習問題を解くためには、古文単語・文法の力が不可欠です。まずはこの2つで古文の学習をスタートさせましょう。
「マドンナ古文単語230」をまずは3周して、7～8割暗記している状態を目指します。古文文法についてはスタディサプリを見切って、助動詞や動詞を完璧に暗記しましょう。
現代文の対策も始めていきます。
- 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。
これ1冊で、現代文の基礎知識を押さえることができます。1周では物足りないので、2周して次のステップに進むと良いでしょう。
また、センター試験の現代文で既に70点近くとれる場合は、「わかりやすく」はパスしても構いません。
ここまでを高1の間に終わらせておくと余裕が生まれます。遅くても高2夏までには次に進めるようにしましょう。
次に進むポイント
- 助動詞の表に載っている「接続」「意味」「活用」をすべて覚えた
- 動詞の活用をすべて覚えた
- 古文単語帳を3周し、7~8割を暗記している
- 「わかりやすく」を2周した(またはセンター現代文7割)
問題演習で基礎を定着させる
前のステップでつけた古文知識を、「マドンナ入試解法」でアウトプットしていきます。
暗記できていなかった事項や、苦手な分野などが見つかると思います。そんな時は、単語帳にふせんを貼ったり、スタディサプリを見直したりして強化していきましょう。
「マドンナ入試解法」を2周、出来が良くなければ3周して、出てくる解法も全て暗記するようにしましょう。
また、「マドンナ古文単語」をこのステップで完璧にしておくと、古文の学習の効率がさらに上がります。
現代文の対策には、センター試験の過去問を使いましょう。
センター試験の過去問は(本試験・追試験があるため)非常に数が多いので、このステップから使っていっても無くなりません。
- 現代文センター試験過去問
- 現代文河合入試漢字マスター1800＋
センター国語と同志社大の国語では、形式の似た問題も多いため、センターに慣れていくことで自信がつきます。
このステップでは、まずは15回分をこなし、問題を解く経験を体に染み込ませましょう。1回1回、解答・解説をよく読んで理解することを忘れずに。
ここまでを高3になる直前までに終わらせましょう。
次に進むポイント
- 品詞分解がスムーズにできるようになった
- 「マドンナ入試解法」の問題を全て解ける・解法を全て覚えている
- 古文単語帳の内容を9割以上暗記している
- センター現代文を15回分解いた
演習と参考書で共通テストレベルを突破！
同志社大の国語で高得点を取るために、まずは共通テストレベルまで国語力を上げていきましょう。
このステップでは、「古文満点のコツ」「システム現代文バイブル編」を完璧にすることを目標にします。
「ステップアップノート30」をまずは2周して、古文知識の抜けを確認しましょう。前のステップと同様、抜けがあれば「マドンナ古文単語」やスタディサプリで補強します。
「古文満点のコツ」は、共通テストの得点率を伸ばすのに非常に重要な参考書です。このページを参考に取り組んでいくと良いです。
まずは「システム現代文」を2周します。重要だと思ったところにはふせんを貼り、そこは何度も見直しましょう。前のステップでセンター過去問に取り組んでいるので、効率よくテキストの内容を吸収できるでしょう。
ここまでを高3の10月にできていれば良いペースです。
次に進むポイント
- センターや共通テストの古文は8割程度正解できる
- 「システム現代文」を2周した
同志社国語で高得点が取れるための準備
「マドンナ古文」では、これまでつけてきた知識をどうやって得点に結びつけるかを学べます。得点力の大幅アップに繋がりますので、是非ともこの参考書は完璧にしましょう。
テキストを2周し、解答・解説をしっかり読み込みましょう。大事だと思ったところは、ふせんを貼ったり別のノートにまとめます。そして、そこを何回も読んで頭に叩き込みましょう。
このステップでも、センター試験の過去問にはしっかり取り組んでいきましょう。毎日1問ずつ解いていくことで、実力が積み上がっていきます。
- 古文読解センター試験過去問
- 現代文センター試験過去問
このステップのセンター演習では、8割以上を目標にしましょう。古文は満点、現代文は2ミスで135/150点くらい取れると同志社大対策はほぼ万全です。
次に進むポイント
- マドンナ古文を完璧にした
- センター・共通テストの古文は40点以上で安定してきた
- センター・共通テストの現代文は2～3ミスに抑えられる
同志社大対策の仕上げ
同志社大の国語では記述問題が出題されますが、試験時間が長いのでこれは無視できません。これまでの学習を活かして、記述問題でも高得点が取れるように仕上げていきます。
古文では、記述対策の参考書である「得点奪取」を使用します。時間を測って取り組み、一回の演習に全力を注ぎましょう。
現代文は過去問で仕上げます。中古品などを使って、最低でも5年分の過去問に取り組みましょう。学部によって文章が違うことがありますが、形式は非常に似ていますので、他学部の問題を使うのも良いでしょう。
- 過去問赤本（5年分）
赤本も、必ず時間を測って取り組みましょう。現代文と古文、どちらを先に解くかを決めてから取り組むと、本番も焦らずに済みます。
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば国語の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい！」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください！
■ 参考書マップとは？ ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ！という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる！
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか？」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
STRUX参考書マップ公式LINEに登録することで、いつでも無料で見ることができます！
LINEに登録して参考書マップを見る
