センター英語・第1問は「発音・アクセント」。「全部同じに見える……」「どう見分ければいいの?」なんて人がほとんどではないでしょうか。そもそも発音・アクセントの勉強はすべきなのか?点を取るコツは?そんな疑問に答えていきます。
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センター英語大問1は発音・アクセント!問題形式を確認しよう
第1問:発音アクセント対策は「やりすぎ厳禁」!?
センター英語ではじめに解く問題、第1問の「発音・アクセント」。構成は以下のようになっています。
- 問題構成
- 発音問題(3問)+アクセント問題(4問)
- 配点
- 各2点(計14点)
センター試験英語の配点は全部で200点。第1問はそのうちたった14点です。しかも細かい発音などもよく聞かれるので、「あんなに勉強したのに出なかった……」「発音・アクセントの勉強に時間をかけすぎた……」なんてことにもなりかねません。
そのため、対策は「直前期」に「覚える内容を絞って」進める必要があります。
センター発音アクセントの出題形式を確認!
第1問A 発音問題
4つの単語の中から、下線部の発音が異なるものを選ぶもの。たとえばこのような問題です。
第1問B アクセント問題
アクセント問題は、第一アクセント(=最も強く発音される部分)の位置が他の3つと異なるものを選ぶものです。以下のような問題がその例です。
センター英語第1問は「発音・アクセント」!14点しかないから勉強は計画的に!
発音・アクセント問題の解き方にはコツがある?
発音もアクセントも、一番のコツは「頻出単語を覚える」こと!
実は、センター試験で出題される「発音・アクセント」問題の単語には、必ず「頻出問題」があります。毎年同じような単語が出題される……なんてことも起こっているのです。
そのため、やみくもに単語帳で発音を確認するより、発音・アクセントの頻出単語だけを勉強するほうが、圧倒的に効率がいいのです。
そのため、これからある程度ルールなどを紹介しますが、手っ取り早いのは「頻出単語の発音・アクセントを覚える」ことだと頭に入れておいてください。
センター英語第1問A「発音」で満点を取るコツ!
はじめに、「発音」問題で満点を取るコツについてお伝えしていきますね。
コツ1:発音のルールを押さえよう!
ところで、「発音のルール」ってなんでしょうか?
じつは、これもあっているようで微妙に違うんです。
まあ、ほぼマルオくんのいう通りです。
- 母音
- a(ア), e(エ), i(イ), o(オ), u(ア)
- 子音
- それ以外(s, t, pなど)
と、思う人も多いと思います。でも実はこれが正しいんです。
そもそもアルファベットには、みなさんがよくご存知、エー、ビー、シーなどの「名前」と、実際に発音するときに使うア、ブ、クなどの「発音」があるんです。
たとえば’apple’と発音するとき、「えーぴーぴーえるいー」とは発音しませんよね。これらの「エー、ピー」などはいわばアルファベットの「名前」なんです。
いっぽう、発音するときの「アップル」の「ア.プ,ル」などは、アルファベットの「発音・読み方」です。
*これはよく「フォニックス」と言われます。
さて、母音のaとuは、発音が微妙に違います。
- ‘a’は明るめの「ア」
- 発音記号は「æ」!口角を上げて発音。
- ‘u’は暗めの「ア」
- 発音記号は「ʌ」!舌をあげないように。
ほかにもさまざまなルールがあるので、「NextStage」や文法書などで確認してみましょう。
ルールが分かったら「例外」をマスター!
実は、ルールが分かっただけでは点数UPにはつながりません。
ルールを知って、その中で「例外」を覚えていくのです。
このときに使うのが、「NextStage」「Vintage」などの文法教材。後半に必ず「発音・アクセント」のコーナーがあるので、そこで頻出の例外単語をきちんと見直していくようにしましょう。
センター英語第1問A「発音」で満点を取るコツ!
コツ1:アクセントのルール①「音節」を押さえよう!
そもそも、センター試験で問われるのは「第1アクセント」。つまり、一番強く読む「母音」です。
もう一度問題を見ておきましょう。
このように、問題中では「第1アクセントの位置」を聞かれます。この「位置」を正確に数えられないといけないわけです。
そのために必要なのが「音節」(シラブル)という考え方。
「syllable」です。これは、単語をさらに細かく区切り、母音+子音で発音できる最小単位に分けたものをいいます。
たとえば、’advance’は’ad-vance’と分けることができ、その次の’danger’は’dan-ger’と分けることができます。
必ず母音が1つ含まれるように分けることがポイントです。
もちろん、たとえば’appear’は’ap-pear’のように、’ea’, ‘oo’などひとかたまりで1音となる母音はありますが、それは1音節になります(たいてい連続しているのでわかりやすいです)。
それ以外は、基本的に母音の数で判断するのがポイントです。
コツ2:アクセントのルール②「名前動後」「tion,sion」などを覚えよう!
さて、この「音節」さえわかるようになれば、あとは一番強く読むところを思い出しつつ答えていくだけです。
ただ、どうしても迷ったときは以下のルールを使いましょう。
- 「名前動後」
- 「名詞のアクセントは前の方、動詞のアクセントは後ろの方にくることが多い!」という法則。例えば、動詞「present」なら「ぷりずぇん」、名詞「present」なら「ぷりずぇん」といったふうになります。例外も多いですが、名詞と動詞が同じ形であれば当てはまることが多いです。
- -ee, –ooなど:そのつづりの音節がアクセント
- 例:em-ploy-ee, bam-boo
- -ology, -onomy, -entalなど:そのつづりのはじめの音節がアクセント
- 例:psych-ol-ogy, ec-on-omy, ori-en-tal
- -tion,-sion,-ity,-cialなど:そのつづりの直前の音節がアクセント
- 例:sta-tion, de-ci-sion, so-ci-ety
- -ism, -ize, -sisなど:そのつづりの2つ前の音節がアクセント
- 例:crit-i-cism, rec-og-nize, a-nal-y-sis
- 頻出単語を覚えるのが最優先!
- 「発音」のルールは「アルファベットの名前と発音」を区別するところから!
- 「アクセント」のルールは細かいものもある!
発音・アクセント問題の頻出単語をチェック!
さらに細かくたくさん覚えたい人は、NextStageなどを活用しましょうね!
「発音」問題の頻出単語ベスト3!
1. -oo-
この音節は、「ウー(u:)」「ウ(u)」「ア(ʌ)」といくつも読みがあります。それぞれをきちんと確認しておきましょう。
- ウー(u:)
- 例:mood, tool, food
- ウ(u)
- 例:wool, wood, foot
- ア(ʌ)
- 例:blood, flood
2. -ou-
ouもよく出る発音です。
- ア(ʌ)
- 例:southern, cousin
- ウア(ɔː)
- 例:pour, tour
- ウー(u:)
- 例:soup, group
- アウ(au)
- 例:loud, proud
3. -ed
動詞の過去形「ed」が聞かれることも。2018年には実際に出題されました。
- ド(d)
- 例:poured, lived, engaged
- ッド(id)
- 発音がd,tで終わる動詞が多い。例:created, started
- ト(t)
- 発音がp,h,f,shなどで終わる動詞が多い。例:helped, laughed
これらは比較的ルールがあるので、何と無く分かりやすいかと思います。
「アクセント」問題の頻出単語ベスト10!
こちらはセンター試験過去問などから、頻出モノを勝手にチョイスしました。
- advance (2018)
- introduce (2018)
- image
- success (2015, 2013)
- supreme (2011)
- admire (2015)
- appropriate (2015)
- event
- comfortable
- advice
もちろんこのほかにもたくさんあります。必ず「NextStage」などで確認しましょう!
センター英語・発音アクセントの対策法!直前だけでOK?
発音・アクセントは「勉強しすぎない」!直前に頻出語を押さえる!
なんどもお伝えしている通り、センター試験の「発音・アクセント」問題は、短期間で満点が狙える設問。出題される範囲が限られているので、頻出単語に限って直前期に対策するのがベストです。
単語帳などで発音を確認しよう!と思っても、単語の意味を覚えるので精一杯……ということがほとんどなはず。ぶっちゃけ発音・アクセント問題で登場する単語の意味はわからなくてもOKですし、単語の勉強とは切り分けて考えるのがよいでしょう。
センター1週間前!いよいよ発音・アクセントを勉強する!具体的なやり方
ここでは、「NextStage」を題材に進めていきましょう!
「NextStage」では、Part6に「アクセント・発音」のコーナーがあります。
- 1日目
- 「アクセント」をCDを聴きながら発音する(1周目)。問題が出てきたら解く。
- 2日目
- 「発音」をCDを聴きながら発音する(1周目)。問題が出てきたら解く。
- 3日目
- 「アクセント」をCDを聴きながら発音する(2周目)。問題が出てきたら解く。
- 4日目
- 「発音」をCDを聴きながら発音する(2周目)。問題が出てきたら解く。
- 5日目
- 「アクセント」をCDを聴きながら発音する(3周目)。問題が出てきたら、1度でも間違えたものだけ解く。
- 6日目
- 「発音」をCDを聴きながら発音する(3周目)。問題が出てきたら、1度でも間違えたものだけ解く。
- 7日目
- 「アクセント」「発音」の「Check!」問題のうち、1度でも間違ったものを解き、時間の許す限り他の発音も確認する。
単語を覚えるときなどと同様に、なんども繰り返して問題を解き、CDを聞くことが非常に重要です。なんどもやることで記憶が定着します。
また、CDに合わせて正しい発音を習得することで、「発音記号を読む」などの大変な作業を省くことができます。
- なんども繰り返す!
- 実際にCDに合わせて発音する!
まとめ
センター英語の発音・アクセント問題、ポイントをおさらい!
- 頻出問題を押さえよ!
- 出題される単語は限られている!頻出単語に絞って覚える!
- 時間をかけすぎるな!
- 1問2点だけ。本番も事前の勉強も、他の分野に時間を多めに割くべし!
- 「直前期に」「なんども繰り返す」「CDに合わせて発音」
- この3つを守れば、発音アクセント問題でも満点が狙える!「NextStage」「Vintage」などで対策しよう!