大学受験に向けて英語を勉強する上では、単語や文法などの基礎から始めることが鉄則です。
だからと言って「とりあえず単語と文法を勉強している」という勉強だと、いつまで経っても前に進みませんし、逆に「とにかくたくさん長文を読んだほうが良いのでは?」という考えも失敗の原因になります。
今回の記事では、「受験英語の勉強を始めるけど何から勉強すれば良いの?」「具体的にどんな参考書を使えば良いの?」という人に向け、英語の勉強法を1から10まで全てお伝えします!
まずは英語の勉強の全体像を説明した上で、「英単語と熟語・英文法・英文解釈・長文読解・英作文・リスニング」の6つに分けて解説していくので、自分の苦手分野が明確な人はそこだけ参考にするのも良いでしょう。
ザックリした解説はこちらのYouTube動画でも解説しているので参考にしてください!
大学受験英語は何から始める?ステップを踏んで勉強することが重要!
英語は勉強すべき順番が決まっています。段階を踏んでイチから積み上げないと、入試に必要な学力が身に付かないため注意しましょう。
英語はどんな順番で勉強すれば良いの?
それでは、具体的に英語の勉強ステップを確認していきましょう!英語の勉強手順は次の通りです!
「単語・文法」→「英文解釈」→「長文読解」→「英作文・リスニング」
大学入試では「長文読解」がメインで出題されます。特に共通テストでは長文読解問題しか出題されません。しかし「単語・文法・英文解釈」などの基礎を固めていない状態で、長文読解やリスニングなどの発展的な学習に取り組むのは非効率です。
単語が分からなければ、毎回大量の語彙を辞書で調べなければいけませんし、文法や解釈が分かっていなければ、参考書の解説パートを理解することも難しいでしょう。結果的に1つの大問を勉強するのに、ものすごく時間がかかってしまいます。
もちろん読めない長文問題に取り組むストレスも大きいので、英語の勉強を続けるモチベーションも維持できないかもしれませんね。
調べものに時間がかかったり解説を理解できなかったりすると、雑に勉強を進めてしまう原因にもなりかねません。
また、基礎ができなくて困るのは長文読解だけではありません。単語・文法が分からなければ英作文も書けませんし、英文を前から読解できるようにならなければリスニング問題も解けないでしょう。
このように、入試で出題される長文や英作文、リスニングを乗り越えるために、基礎である単語や文法などの学習が必須なのです。
「どの分野に力を入れるべきか」は志望校ごとに異なる
どの大学を受験するにしても、「単語・文法→英文解釈→長文読解→英作文・リスニング」というステップで勉強することが基本です。しかし「具体的にどのジャンルをどれくらい勉強するか」は、志望校によって大きく異なります。
英語は特に、大学や学部ごとで出題傾向の違いが大きく表れるため注意しましょう。
例えば「早稲田大学商学部」の場合、単語はそこまでハイレベルではありませんが、(リスニングを除いて)それ以外の分野では高い学力を求められます。
一方で「慶應義塾大学総合政策学部」の場合、英作文は出題されず文法や英文解釈も特別難しくはありませんが、長文読解に十分な対策が必要です。
このように大学ごとに出題傾向が異なるため、自分の志望校に合わせて力の入れ具合を調節することが重要です。
もし志望校が決まっていない場合は、英語の勉強を始める前に志望校を決めましょう。
志望校を決めるまでに時間がかかりそうな場合は、とりあえず「単語・文法→英文解釈→長文読解」までは先に進めてもOKです。この分野はどの大学を受験する場合でも必要ですし、早めに英語の勉強を始めないと、受験までに必要な内容を勉強し終えるのが難しくなってしまいます。
分野別に紹介!具体的な英語の勉強法
それでは具体的に、英語の各分野の勉強法について確認しましょう。
単語・熟語の勉強法
単語や熟語は『英単語ターゲットシリーズ(1200・1900)』『英熟語ターゲット1000』などの単語帳や熟語帳を使って勉強するのが一般的です。
この他にも『システム英単語』『ユメタン』など他の有名な単語帳、熟語帳を使ってもOK。学校で配られていて、小テストを定期的に実施しているのであれば、持っているものを活用するのがベストです。こちらも参考にしてください!
単語や熟語の基本的な勉強法は以下の通りです。
- ステップ1
- 100単語を見て、スペル・発音・主要な意味(赤字)・品詞を覚える
- ステップ2
- 赤シートを使ってテストする(基本は「英→和」。慣れたら「和→英」)
- ステップ3
- 間違えた単語に印をつける
- ステップ4
- 印をつけた単語のみステップ2・3をくり返す
- ステップ5
- 全て覚えたらステップ1に戻って次の範囲に進む
最初の1〜2周は「スペル・発音・主要な意味(赤字)・品詞」の4つに絞って暗記します。この時点では、暗記の精度は気にしなくてOKです。
赤シートで隠してチェックする際は「1単語1秒まで」にしておき、思い出せなかったものは印をつけて覚え直しましょう。本番の入試を考えると、単語の意味が1秒以内に出てこないと知識として使い物になりません。
テストで全て答えられたら次の100単語に進み、同じ作業をくり返しましょう。2周目は「英語から日本語訳を思い出す」のではなく「日本語訳からスペルや発音を思い出す」というやり方で進めても良いでしょう。
より詳しい単語や熟語の勉強法については、以下の記事をご覧ください!
文法の勉強法
文法の勉強は、大きく分けて以下の3ステップで進めます。
- ステップ1
- 文法項目を理解する
- ステップ2
- 知識を定着させるために演習する
- ステップ3
- 入試レベルの問題で実践演習する
まずは文法の基礎事項を理解しましょう。例えば「主語の後には動詞を置く」「不定詞toのあとは動詞の原形を置く」などのことを指します。
特に「文法用語を説明できる状態」を目指して基礎の学習を進めましょう。文法用語は長文読解や英作文の教材の「解説」で必ず出てくるので、理解していないと勉強効率がガクッと下がります。
文法項目の理解には映像授業の『スタディサプリ』や講義系参考書の『高校とってもやさしい英文法』などを使って学習するのがオススメです。
https://daigakujukensenryaku.com/en-studysapuri-standard-bunpou/
『スタディサプリ』で勉強する場合は、次の手順で進めていきましょう。
- ステップ1
- ノートよりも理解することを優先して視聴する
- ステップ2
- 確認問題や例題として解説された問題を自力で解く
- ステップ3
- 問題集で該当範囲の演習に取り組む
授業を聞くときは、ノートを取るよりも「理解すること」を優先することが重要です。授業を視聴して、確認問題や例題で解説された問題を自力で解いたら、問題演習をしましょう。
講義系参考書で学習する場合は、以下の手順で勉強を進めます。
- ステップ1
- 時間を計りながら読む
- ステップ2
- 確認問題や例題として解説された問題を自力で解く
- ステップ3
- 問題集で該当範囲の演習に取り組む
基本的には映像授業で学習する場合と同じですが、講義系参考書は自分のペースで進められる分、「のんびり進めてしまう」可能性が高いことに注意しましょう。
制限時間を設定して集中してスピーディに勉強を進めれば、眠くなる可能性も下がるので、時間を計るのは重要ですよ!
基礎事項を理解したら、演習を行って知識を定着させましょう。演習は問題集で行います。難易度の低い問題集で大丈夫なので、バツ直しをしながら最低でも2周(できれば3周)はくり返して、全ての問題を自力で解けるようにしましょう。
知識定着にオススメの参考書としては『入門英文法問題精講』などがあります。
文法問題集は次の手順で学習を進めてください!
- ステップ1
- 時間を計りながら解く
- ステップ2
- 解説を飛ばすことなく読む
- ステップ3
- 知らない単語や文法用語を調べて覚える
- ステップ4
- 間違えた問題のみ2周目、3周目とくり返す
時間を計りながら解き進めて、解説は飛ばさず読みましょう。知らない単語や文法用語は辞書や文法書で調べる癖をつけるのが大事です。
易しい問題集で知識を定着させたら、入試レベルの問題集で演習です。文法問題が出題されない大学を受験する場合も、ここまでが最低限の学習になります。
例えば『Vintage』『大学受験スーパーゼミ全解説実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編』などの問題集を使うと良いでしょう。
勉強法は、上述した易しい問題集の取り組み方と同じです。最低でも2周、できれば3周以上して文法内容は完璧な状態にしましょうね!
より詳しい英文法の勉強法については、以下の記事もご覧ください!
英文解釈の勉強法
英文解釈とは、「構文の勉強をする」ということを指します。構文の勉強をすることで、文構造や文章同士の関係性を正しく理解できるようになります。
「自分はちゃんと英文解釈ができているかな?」と気になった人は、以下の点をチェックすると良いでしょう。
- SVOCMの構造を理解できているか?
- 句や節の句切れ(カタマリ)を理解できているか?
- それぞれのカタマリの役割(SVOCM、修飾関係)を理解できているか?
英文解釈を勉強する際は『英文読解入門』『入門英文解釈の技術70』などの参考書を使うと良いでしょう。
具体的な勉強方法は以下の通りです。
- ステップ1
- 問題の英文を解釈してみる
- ステップ2
- 問題の解説を隅から隅まで読む
- ステップ3
- 問題を和訳する
- ステップ4
- 解答と比べて間違っているところがあれば、解説に戻る
- ステップ5
- 覚えてなかった文法用語や単語を調べて覚える
まずは問題の英文を自分なりに解釈してみましょう。最初の5~10問くらいは難しく感じるかもしれませんが、この作業を乗り越えることで正確に英文を読む力が身につきます。
次に、問題の解説を隅から隅まで丁寧に読みましょう。解説を読むと英文の構造も分かるはずなので、解説を思い出しながら日本語に訳してみてください。きちんと理解していれば、パッと訳せるはずです。
最後に、文中や解説に出てきた用語で覚えていなかったものがあれば、辞書や文法書で調べて完了です。
より詳しい英文解釈の勉強については以下の記事をご覧ください!
長文読解の勉強法
長文読解は、高校初級レベルであれば『イチから鍛える英語長文300』などの問題集を使いましょう。
長文読解の参考書は、自分の志望する大学のレベルに合わせた参考書まで徐々にレベルアップする必要があります。レベル別の参考書はこの後解説しますね!
具体的な勉強法は以下の7ステップです。
- ステップ1
- 時間を計りながら解く
- ステップ2
- 時間をオーバーして解けるところが増えるなら、ペンの色を変えて解く
- ステップ3
- 和訳や文章の解説パートを確認しながら頭から長文を読み返す
- ステップ4
- その他、問題部分の解説などを全て読む
- ステップ5
- 知らなかった単語は辞書で、文法用語は文法書で調べる
- ステップ6
- 調べたものを覚える
- ステップ7
- 音源に合わせて3回以上音読する
長文を速く正確に読む力を身につけるには「時間を計る」「音読を行うことで“読むスピード”を早める」ことが必須です。時間制限をつけることで自分を追い込みます。
復習する際は、和訳や文章の解説パートを確認しつつ、頭から長文を読み返しましょう。音読を行うことで、英文を前からスムーズに理解できるようになり、素早く文章の意味を取れるようになります。
音読については以下の記事で詳しく解説しています!
そして解説を読む際は、不正解の部分はもちろん「正解した問題」「なんとなく正解した問題」についてもチェックしましょう。なんとなく正解した問題の根拠を固めることで、入試で類似問題が出題された際に対応できます。
より詳しい長文読解の勉強方法については以下の記事も参考にしてください!
英作文の勉強法
英作文の勉強法を確認する前に、まずは「英作文の種類」を知っておきましょう。
- 和文英訳
- 自由英作文
自分の志望校でどちらが必要であるかをチェックしておきましょう。大学によっては両方が出題されるケースもあります。
いずれの場合も基本的な勉強方法は同じです。
- ステップ1
- 単語と文法の基礎を固める
- ステップ2
- 例文・短文を暗記する
- ステップ3
- 実践演習を積む
英作文の勉強では、単語と文法の力が基礎となります。英作文の解説では文法用語が頻繁に出てくるため、文法を身につけていないと解説を理解することすらできません。
といっても、英作文用に特別な対策が必要なわけではありません。長文読解に向けて必要な文法知識をしっかり勉強できていれば十分です。
英作文を勉強する際は「例文暗唱」も必要となります。例文暗唱とは、1文程度の英文をたくさん暗記する勉強のことです。入試において「1文程度の日本語を英語に直す」などの易しめの問題が出題された場合、暗記している英文の単語を少し変えれば解答できることが多いです。
そのため、英文のストックをためておけば素早く解答を作成できるようになり、効率よく問題を解けます。
それでは、それぞれについてオススメの問題集を簡単にご紹介します!
例文暗唱の勉強法
例文暗唱は『(必修編)英作文のトレーニング』などを使うと良いでしょう。
勉強の手順は次の通りです。- ステップ1
- 覚えるべき文章の文法・構造・単語・発音アクセント・スペルを理解する
- ステップ2
- 5回以上(音源に合わせて)音読して覚える
- ステップ3
- 日本語を見て英文を思い出せるかテストする
- ステップ4
- 間違えたものだけピックアップしてステップ2からやり直す
『(必修編)英作文のトレーニング』であれば、解説も詳しく載っているので、しっかり理解した上で暗記をできるでしょう。
和文英訳の勉強法
和文英訳とは、例えば「次の日本語を英訳せよ」という形式で出題される問題のことです。大きく以下の2パターンに分かれます。
- 1~2文程度の短い日本語を英訳する
- 3文以上の長い日本語を英訳する
1〜2文程度であれば、例文暗唱で身につけた知識をもとに、比較的すぐ過去問演習に取り組めます。
しかし3文以上の日本語を英訳する場合、いきなり過去問に取り組んでも難しくて解けない可能性があります。そのため「一度問題集で演習をしてから過去問に進む」などで対応しましょう。
和文英訳の際は『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』『実戦編英作文のトレーニング』などの参考書を使うことがオススメです。
勉強法は次の通りです。- ステップ1
- 時間を計りながら自力で和英に取り組む
- ステップ2
- 辞書があれば直せそうな部分は辞書を使って直す(ペンの色を変える)
- ステップ3
- 解説を隅々まで読んで理解する
- ステップ4
- 解説を閉じて模範解答を再現する
- ステップ3
- 覚えていなかった単語を辞書で調べて覚える
まずは自力で時間を計りながら和英に取り組み、辞書を使って修正できそうな部分はペンの色を変えて修正します。解説を丁寧に読んで理解したら、模範解答を閉じて自力で再現しましょう。
これをくり返していけば、和文英訳の力が伸びていきます。和文英訳のより詳しい勉強については、以下の記事でも解説しています!
自由英作文の勉強法
自由英作文とは、
- 「この図を見てあなたが感じたことを100語前後で書きなさい」
- 「クローン人間を作ることに対するあなたの立場を70〜80語で述べよ」
というように、自分の考えなどを自由に述べる形式のことです。
最近では実用的な英語力を養成する流れがあるため、自由英作文を出題する大学が増加しています。
特にMARCH・早慶上智クラスの私大や、東大をはじめとする難関国公立を志望していて、過去問で自由英作文が出題されているのであれば、必ず勉強しておきましょう。
自由英作文は、その名の通り「自由度が高い」ため、慣れれば和文英訳よりも安定して高得点を取れるようになります。
自由英作文を勉強するにあたっては『自由英作文編英作文のトレーニング』などの参考書を活用すると良いでしょう。
以下のように勉強を進めてください。- ステップ1
- 日本語で箇条書き程度の構成を書く
- ステップ2
- 英文に直す
- ステップ3
- 辞書を使って直せる所はペンの色を変えて直す
- ステップ4
- 解説を丁寧に読む
- ステップ5
- 解説を閉じて模範解答を再現する
- ステップ6
- もっと書きやすい意見・構成がなかったか検討する
自由英作文の場合は、まず日本語で箇条書き程度の構成を書いてから英文に直していきます。そこから先は和文英訳の勉強法と同じで、辞書を使って自分なりに修正し、解説を丁寧に読んだら模範解答を再現するようにしましょう。
自分の意見がなかなか出てこない場合は、「もっと書きやすい意見や構成がなかったか」を検討する時間も取ると、徐々に短時間で英作文をまとめられるようになります。
自由英作文のより詳しい勉強については、以下の記事でも解説しています!
リスニングの勉強法
リスニングでは英文読解の力が必要です。特にリスニングは、読み上げ回数が限られているため、1回聞いて英文を前から語順通りに理解できなければなりません。そのため、長文読解の能力は必ず引き上げましょう。
具体的には以下の順に勉強を進めて、リスニング用の参考書までたどり着く必要があります。
- ステップ1
- 単語・文法・英文解釈を学ぶ
- ステップ2
- 読解演習で英文を前から語順通りに読めるようになる
- ステップ3
- リスニング用の参考書で実践演習をする
まずは英作文のときと同じように、単語や文法、英文解釈といった基礎事項を押さえましょう。基礎事項を知らなければ、読み上げられた英文の内容は当然理解できません。
読解演習では、英文を前から語順通りに読めるようになることが重要です。音源も使い音読をくり返すことで、返り読みすることなく語順通り読めるようになります。
リスニング用の参考書としては、『キムタツの大学入試英語リスニングシリーズ』などを活用しましょう。
リスニングの具体的な勉強法は以下の通りです。
- ステップ1
- 問題を通しで解く
- ステップ2
- 解答・解説を全て読む
- ステップ3
- 知らない単語を辞書で調べる
- ステップ4
- スクリプトを見ながら音源に合わせて音読する
- ステップ5
- (2周目以降)シャドーイングやディクテーションをする
リスニングの勉強は特に「通し」で学習するのが重要です。本番は途中で理解できなくなっても、音源を止めてもらうことはできませんからね!
リスニングのより詳しい勉強法については以下の記事もご覧ください!
レベル別に紹介!英語の各分野でオススメの参考書
このように、英語の分野ごとにオススメの参考書がたくさんあります。特に英語の参考書は数が多いため、どれを使えば良いか迷っている人は参考にしてみてください!
もっと「自分に合った参考書を探したい!」という人は、以下でレベルごとにオススメの参考書を紹介しているので、合わせてチェックしておきましょう。自分の志望校や現状の学力を意識して、最適な1冊を選ぶことが大切です。
英単語・熟語
英単語帳は以下のような基準でどのレベルから始めるか決めるといいでしょう!
- 中学生レベルから怪しい→『英単語ターゲット1200』
- 高校の標準的なレベルから心配→『英単語ターゲット1900』
- 標準的なレベル以上の学習が必要→『英検準1級でる順パス単』
『英単語ターゲット1200』は、英単語の暗記の一歩目に最適な1冊です。中学レベルの英単語に不安がある人でも、高校の授業で出てきた単語を基礎からじっくり勉強できます。
『英単語ターゲット1900』は、共通テストレベル〜難関大個別試験に対応できる単語力まで鍛えられる単語帳です。1冊をやりきれば、共通テストだけでなく一般的な大学受験レベルの入試でも対応できるようになります。
『英検準1級でる順パス単』は、早慶などの私立大で英語を得点源にしたい人や、英検準1級などの民間外部試験を受ける場合などに活用すると良いでしょう。ただし、難易度は高いので『英単語ターゲット1900』などの標準的な単語帳を終えた後に取り組むようにしてください。
『英熟語ターゲット1000』は、共通テストから国公立二次試験レベルの英熟語を覚えたい人にオススメの参考書です。出題頻度の多い順番で掲載されています。
英文法
英文法は以下のチェックポイントを意識して参考書を選んでください!
- 中学生レベルから怪しい→『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる問題集』
- 高校英文法が理解できていない→『スタディサプリ』『高校とってもやさしい英文法』
- 高校英文法の問題演習が不十分→『入門英文法問題精講』
- 文法・語法の入試レベルの問題が解けない→『英文法・語法 Vintage』
- ランダムに出題されると解けない→『英文法ファイナル問題集 標準編』
- 発展的な正誤問題の練習がしたい→『スーパー講義英文法・語法正誤問題』
『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる問題集』は、両方とも英文法の基礎固めにピッタリの参考書です。「英語が苦手」「まだ受験生ではないのでじっくり基礎を始めたい」という人が使いましょう。
『スタディサプリ』は、多くの講義の中から自分のレベルに合わせた英文法を勉強できます。高校英文法の基本的な理解ができていない人にオススメです。
https://daigakujukensenryaku.com/en-studysapuri-standard-bunpou/
https://daigakujukensenryaku.com/en-studysapuri-kousan-standard/
『高校とってもやさしい英文法』は、高校の英文法の基礎を学ぶのにふさわしい1冊です。視覚的に理解しやすいよう、イラストや図解が豊富に掲載されています。
『入門英文法問題精講』は、読解に入る際に最低限必要なレベルの英文法を覚えられる参考書です。理解した知識を定着させるための問題演習として使うのがオススメです。
文法問題が入試に出ない場合は『英文法・語法 Vintage』を使いましょう。「文法・イディオム問題・会話表現・発音アクセント」の全てを取り組める万能な問題集です。この1冊をマスターすれば、共通テストや2次試験も乗り越えられるでしょう。
文法問題が出るGMARCH以上の大学を志望する場合は『大学受験スーパーゼミ全解説実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編』を使いましょう。アウトプットとしての利用にふさわしい1冊です。整序問題や誤文訂正の問題も掲載されているので、総合的な文法力を身につけられます。
入試形式に合わせて発展演習(上智、早稲田など)をしたい場合は『スーパー講義英文法・語法正誤問題』を使いましょう。英文法の学習を一通り終えて、より難しい問題に挑戦したい人にオススメです。難関大を志望校しており、過去問に正誤問題が出題されている場合は、英文法の知識を仕上げるために使用しましょう。
英文解釈
英文解釈は次のチェックリストを参考に使う参考書を選ぶと良いでしょう!
- 文法用語にまだ自信がない→『英文読解入門 基本はここだ』
- 共通テストレベルまで読めればOK→『入門英文解釈の技術70』
- 共通テストくらいなら読めるけどMARCHレベルは自信がない→『基礎英文解釈の技術100』
- 難関大レベルの英文を読めるようになりたい→『英文解釈の技術100』
- 入試最難関レベルの英文を読めるようになりたい→『英文読解の透視図』
『英文読解入門 基本はここだ』は、英文解釈の最も易しい参考書です。文法用語にまだ自信がない人でも取り組むことができます。
『入門英文解釈の技術70』は、英単語と英文法の暗記が終わり、英文解釈の勉強を始めたい人にオススメの参考書です。構文を見抜く70のテクニックと演習問題70題が掲載されているため、共通テストレベルまでの内容なら習得できるでしょう。
『基礎英文解釈の技術100』は、基本的な文法や単語を習得した上で、さらなる難関大レベルの長文を読めるようになりたい人にオススメの参考書です。
『英文解釈の技術100』は、英文解釈の勉強の仕上げにふさわしい1冊です。重要構文を理解したうえで、和訳以外の問題に対応できる力を身につけられます。
京大や阪大などの最難関の和訳問題を出題する大学を目指していて、英語を得点源にしたい場合は『英文読解の透視図』に取り組むのも良いでしょう。
長文読解
長文読解は以下のチェックリストを元に参考書を選んでください!
- 中学レベルが怪しい→『ハイパー英語教室中学英語長文シリーズ』
- 高1レベルの易しい長文から始めたい→『イチから鍛える英語長文Basic』
- 共通テストレベルまで引き上げたい→『イチから鍛える英語長文300』
- MARCHや国立2次レベルまで引き上げたい→『イチから鍛える英語長500』『英語長文ポラリス1(標準レベル)』
- 入試最難関レベルの演習をしたい→『イチから鍛える英語長700』『英語長文ポラリス2(応用レベル)』『英語長文ポラリス3(発展レベル)』
『ハイパー英語教室中学英語長文シリーズ』は、2冊合わせて50問もの長文が練習できる参考書です。中学生レベルの長文も少し怪しいという場合は、この参考書から始めると良いでしょう。必要な単語だけでなく、重要な構文も解説されています。
『イチから鍛える英語長文Basic』は、高校レベルの長文読解の一歩目にふさわしい1冊です。初めて長文読解に取り組む人でも、基礎から始めてじっくり長文読解を勉強できます。
『イチから鍛える英語長文300』は、「基礎レベルの文章は読めるけど、共通テストレベルになると読めなくなる」という人が使いましょう。
『イチから鍛える英語長文500』は、国公立の2次試験やMARCHレベルの長文読解に自信がない人にオススメの参考書です。厳選された15題の長文と詳しい解説によって、効率よく読解力を鍛えられます。
『英語長文ポラリス1(標準レベル)』は、1題1題の文章の長さはややバラつきがありますが、メインは500語くらいの共通テスト~MARCHレベルです。シンプルなデザインで見やすく、使い方なども丁寧に解説しているので、英語に苦手意識がある人も使えます。
『イチから鍛える英語長文700』は、MARCH上位〜早慶レベルの英語長文の演習が収録されている参考書です。「早稲田や慶應レベルは時間内に読みきれない」という人が活用しましょう。
『英語長文ポラリス2(応用レベル)』は、「共通テストで8割とれるが早慶・旧帝大レベルの長文は読めない人」にオススメの参考書です。発展編は段違いに難しいため、「国公立を狙っており共通テストで9割以上を獲得したい」という人が活用しましょう。
『英語長文ポラリス3(発展レベル)』は、ほとんどが700語を超える長文のため、早慶や旧帝大レベルの読解を完成させるための参考書になります。
英作文
英作文は上述した通り、例文暗記、和文英訳、自由英作文で使う参考書が変わってきます。『(必修編)英作文のトレーニング』を使うと良いでしょう。解説が詳しいので、例題になっている文章を全て理解して覚えるようにしてください。
1~2文程度の短い日本語を英訳するような易しい和文英訳は、『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』で学習するのがオススメです。受験生が間違いやすいポイントを中心に詳しく解説しているので、英文を作成するときの注意点を理解できます。
『ユメサク』も英作文の基礎を学びたい人にオススメです。解説はやや薄めなので、ある程度得意な人が例文暗唱に使うか、和文英訳の練習として使うのが良いでしょう。
3文以上の長い日本語を英訳するような和文英訳問題のトレーニングとしては、『英作文のトレーニング実戦編』がオススメです。解説が充実しており、合格解答と洗練解答の2種類が載っているので、必要なレベルに合わせて学習できます。
自由英作文の学習では、『自由英作文編英作文のトレーニング』がオススメです。難易度ごとに学習できる構成になっているので、段階的にレベルアップしたい人に向いています。
リスニング
共通テストのリスニングは『キムタツの大学入試英語リスニング合格の法則』の基礎編をやり切れば7割、実践編をやり切れば9割を狙えるレベルの実力が身につくでしょう。
個別試験でリスニングが課される大学はほとんどありませんが、『キムタツの東大英語リスニング』は、東大はもちろん、一橋大学や東京外国語大学など、リスニングが出題される難関国公立を目指す人も使えます。
英語の勉強でよくある質問
最後に、英語を勉強する上でよくある質問をまとめました!
質問①いつから勉強すればいいの?
できるだけ早く勉強を始めましょう。英語は点数が伸びるまでに時間がかかるためです。
また、英語はほとんどの大学で配点が大きいため、時間をかけて対策する価値があります。配点の高い科目で高得点を取るほど合格に近づくのは間違いありません。
質問②過去問はいつやればいいの?
志望校の過去問は「高3の秋以降に取り組む」というのが一般的です。焦って取り組んでも意味がないため、上記で紹介した勉強に取り組み過去問演習ができるレベルになったら取り組みましょう。
ただし志望校の傾向を知らずに勉強を始めると、無駄な学習に時間を割く可能性もあります。必ず過去問を確認して、志望校の傾向を掴んでから受験勉強を始めましょう。
質問③高校1・2年のうちはなにすればいいの?
高1で重要なのは英単語・英文法です。さらに2年生までに英文解釈まで完璧にできれば、大学受験をかなり優位に進められます。「英単語、英文法、英文解釈はすでにばっちり!」という場合は、長文読解に取り組みましょう。
いずれにしても、焦らず基礎を固めることが大切です。
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば英語の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
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STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
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