あなたの学校では、どの教科書を使っていますか?「教科書って、いまいちなに書いてあるかわからない!」って人もいれば、「難しい大学受けるんだけど、この教科書でいいの?」って人もいるのではないでしょうか。この記事では、教科書の使い方を徹底解説!せっかく持っている教科書ですから、有効活用しましょう!
- 案件
世界史の教科書、何をどう使えばいいのかわかりません。
世界史の教科書、何をどう使えばいいのかわかりません。
戦略01世界史の教科書って、違いがあるの??
1-1、世界史の教科書って、何種類もあるの?
出典:2017年度採択高校教科書(地理歴史編) 採択数・占有率|益体無い話または文、平成29年度使用都立高等学校及び中等教育学校(後期課程)用教科書教科別採択結果(教科書別学校数)
1-2、それぞれの教科書の特徴
ここではそれぞれの教科書を
- レベル
- 論述向きor単語重視
で場合分けしています。活用してみてください。
ここでは、いくつかの教科書をピックアップして詳しく分析してみましょう。
山川出版社 詳説世界史
王道中の王道といえるのがこの教科書。日本で一番使われているというのもうなずけます。
日本で一番使われている理由は2つ!
(1)単語量がちょうどよく、クセがない!
一つは、「単語量がちょうどよく、かつ文章にクセがない」ということ。
この教科書は、入試に出る単語を過不足なく集めているんです。
例えば、とある教科書だと入試でよく出るある単語の記述が、隅っこの注釈のところにしか書かれていない、なんてこともあるわけです。
そういった点で見ると、山川の詳説世界史は、重要な部分を太字ゴシックでしっかり書いてあり、しかもそれが入試にしっかり出されるわけです。
さらに、他の教科書と比べ、中立的な立場で、事実を流れに沿ってわかりやすく、素直に書いているため、文章自体にクセがないのも特徴です。通史を理解しながら単語を拾っていくうえでは、世界史をイチから始める人に最適の教科書といえるでしょう。
多くの進学校がこの教科書を取り扱っているのも、文章にクセがなく、知識も入れやすいから。すんなりと通史が入ってくるので、とても分かりやすいです。
(2)補助教材が豊富!
これは「日本で一番使われている理由」というより「日本で一番使われているおかげで」のことなのですが、何より補助教材が豊富です。
Amazonの検索結果だけでも、この通り。
- 詳説世界史研究
- 詳説世界史図録
- 書き込み教科書詳説世界史
- 流れ図で攻略詳説世界史
- 詳説世界史ノート
- アナウンサーが読む聞く教科書 詳説世界史
- 詳説世界史学習ノート
- 詳説世界史10分間テスト
- 詳説世界史スタンダードテスト
などなど、Amazonの検索結果を数えるだけで10種類近くあります。
それだけ、教科書を使った対策がしやすいということですね。
自分にあった補助教材を活用して、知識を完璧に身につけましょう!
ちなみに、「詳説世界史ノート」の詳しい使い方については、以下のページで説明しています!こちらもぜひ!
https://daigakujukensenryaku.com/wh-cur-note-anaume/
東京書籍 世界史B
論述向き、に近い2つの教科書(東京書籍「世界史B」、帝国書院「新詳世界史B」)は、それぞれ大学教授が文章をがっつり書いています。
そのため、教科書に出てきた文章が、そのまま論述に使える……といった場合も多いのです。
さらにいうと、東京書籍の教科書の監修は、2010年版まで東京大学の先生、また最新版も学習院大学の元学長が中心となって行っており、(東京書籍だけに?)東京近郊の大学によく扱われる印象があります。
一方で、帝国書院の教科書は、大阪大学の名誉教授を筆頭に、京都大学の教授2名など、関西圏の先生方を中心に作っており、これは大阪大学・京都大学で扱われる印象があります。
とはいえ、帝国書院の教科書などは、読み物としては面白くなっていますが、そのぶんクセが強く、初めて世界史を勉強する上では、単語の出し方など「?」な部分がたまに見られるので、注意が必要です。
ここでは東京書籍の教科書を取り上げていますが、最新版は東京大学の先生が退いてしまっていることもあり、他の教科書に傾向が近くなっています。
もし「論述向きに使って見たい」という人は、2010年版を使って見るといいでしょう。
ただし、東京書籍の教科書は学校向けの注文しか受け付けていないので、Amazonなどで出回っている中古品を探してみる必要がありそうです。
1-3、自分が今使っている教科書でいいの?
戦略02教科書を使って勉強したい!どうすればいいですか?
2-1、教科書だけで勉強できる?
知識を定着させるための記事はこちら!
2-2、じゃあ教科書なんていらないんじゃね?
と、考える人がいるのも無理はないです。
ただ、それは間違い。
教科書は、世界史の通史を「知る」段階をクリアするうえでは最もよくできた読み物です。
それもそのはず、世界史研究の最先端を行く大学教授の方々が数年に1回レベルで書き直しているから。
大学入試を作っているのももちろん大学教授なので、大学入試で問われる論述問題や単語の問題でよく出される部分が、実は教科書にはまとまっているわけです。
つまり、教科書を使って勉強していれば、大学入試で問われる内容を自然とマスターできるわけです。
とはいえ、先ほどからお伝えしているように、あくまで教科書は「知る」ためのもの。「詳説世界史ノート」や「書き込み教科書」などを使って定着をさせていきましょう。
また、「教科書じゃ難しすぎて覚えられない……」という人は、こちらの記事で紹介しているやりかたで通史をマスターしましょう。
通史のインプットで使える参考書はこちらでも紹介しています。
2-3、教科書勉強の3つのコツ!これさえ押さえれば大丈夫!
- 1、教科書を読んだら書き込みノートで復習!
- 2、学校の授業も活用!教科書に「書き込む」!
- 3、蛍光ペンではなく、ペンを使う!
1、教科書を読んだら書き込みノートで復習
さっきから同じことを言っていますが、それだけ大事なことです。
せっかく教科書で通史を頭に入れても、それを定着させないと努力が水の泡。
定着させるためにも、教科書を読んだり、学校の授業を受けたりした後は、すぐに教科書に対応した「書き込み教科書」「世界史ノート」をつかって復習しましょう。
書き込みノートを使った具体的なカリキュラムはこちら!
2、学校の授業も活用!教科書に「書き込む」!
教科書を使う場面として一番に浮かぶのが、やっぱり授業。どうせ出なければならない授業なので、有効活用したいですよね。
そこで、学校の授業でやった内容を、教科書に書き込んでおくようにすると有効です。
学校の先生は、たまに教科書に載ってない豆知識とか、受験で押さえておきたいポイントをぽろっとしゃべってくれます。こういう豆知識を関連する場所にメモっておくと、あとから復習で見返した時に役に立ち、入試で出るポイントもちゃっかり知ることができます!
3、蛍光ペンではなく、ペンを使う!
さて、「教科書に書き込む!」となれば、鉛筆やペンを使いますよね。そのままの勢いで、大事なところ、気になったところに下線を引いておきましょう。
なぜ色ペンを使うか?それは、思い立ったときに色ペンならすぐ書き込めるから。蛍光ペンで文字は書けないですよね。
また、蛍光ペンだと、色こそ目立ちますが、その色の目立ち方につい目が行ってしまって、肝心の単語を覚えられない……ということになりかねません。
あくまで、「ここは大事だから見直さないとダメ」という印をつける意味で、線を引くようにしましょう。
単語の部分は、初めから太字ゴシック体になっていますよね。もとから目立つようになっているので、そこに線を引いたからと言って覚えられるわけではありません。
単語を覚えたいのであれば、それこそ初めから言っている「書き込みノート」などを利用していきましょう。
線を引くポイントとしては、
- 通史の流れの中で大事な出来事の
- 特に大事な一文や
- 時代に与えた影響について書かれた一文
に線を引くようにしましょう。
ちなみに、国公立で論述が出る場合は、なおさら教科書の「フレーズ」を意識することが大事です。教科書のフレーズごと覚えていれば、論述でそのフレーズを使うこともできるからです。
さらに、論述問題を解く際はなおさら「時代の流れ」を覚えておく必要があります。先ほどあげた「時代の流れに影響を与えた」出来事やその後の流れについては、きちんと押さえておきましょう。
まとめ
教科書の扱いというと、よくわからないことが多いですよね。この記事を読んで少しでも理解していただけたら、と考えています。
- 特徴は違うけど、自分の持っている教科書で大丈夫!
- 教科書で通史を「知る」だけでなく、補助教材で必ず復習!
私立大志望の方はもちろん、国公立志望であれば論述対策にも教科書が有効。
よくまとめられた「最強の参考書」になりえるので、効率よく学習することができます。
これらを守って、教科書を有効活用してください。
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば世界史の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
■ 参考書マップとは? ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
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