東京理科大学


東京理科大学 化学の対策

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

東京理科大学の化学出題傾向

理科大学化学の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 理論化学 マーク式設問
  • 第2問 理論化学 マーク式設問
  • 第3問 理論化学 マーク式設問
  • 第4問 無機化学 マーク式設問
  • 第5問 有機化学 マーク式設問
  • 第6問 有機化学 マーク式設問

理科大の化学の試験は大問6つで構成されており、年により出題される順番が前後することはあるものの全分野にわたって出題されています。

すべての問題がマークシート方式になっており、プラスマイナスの符号を入れたり、「2」を「02」とマークしなければならなかったりと少し独特なため過去問を通して慣れておくことが重要です。

計算問題と化学用語を問う問題が多く出題されるため、幅広い知識と正確かつ素早く計算する能力が必要になってきます。

理論では化学平衡、気体、酸化還元、電池など全分野からの出題が多く、有機では高分子を含めた元素分析から分子式を決定し物質を推定する問題が頻出です。

無機に関しては比較的問題数は少ないですが、知識問題が多くなっているため勉強するとしっかりと点数が安定してとれる問題になっています。

理科大大学化学の時間配分の例

東京理科大学の化学の試験はどの学部も80分で統一されています。

そのため、単純計算で大問1つに13分ほどしかかけることができません。

語彙や知識の大問は素早く解けると仮定しても、計算問題の大問には最大で15分までしかかけない、などの自分なりのルールを作っておくとよいでしょう。

いずれにせよ、自分で時間を測って過去問を解いてみてどのように解いていくのかということをシミレーションしておくことが大切です。

以下は時間配分の例ですが、必ずしも1問目から解く必要はなく、解けそうな小問の多い大問から順に解くのもいいでしょう。

時間配分の例

00:00 問題の把握(2)
00:02 第1問(12)
00:14 第2問(12)
00:26 第3問(12)
00:38 第4問(12)
00:50 第5問(12)
01:02 第6問(12)
01:14 見直し(6)

理科大の化学では大問1つにつき約10問の小問があり、時間的な余裕はあまりありません。

それに加えて化学の試験は一度焦ってしまうと計算方法は合っているのに計算を間違えてしまうということがよく起こります。

そのため時間に焦らないように、簡単にとれる知識の問題を先に解いてしまうのがおすすめです。

試験が始まった時に一度すべての問題に目を通したうえでどの問題から解くべきなのかを初めに決めるとよいでしょう。

東京理科大化学で必要な学力レベル

全体的に入試における標準的な問題で構成されています。

教科書で基礎を身に着けた後、演習問題で理解を深めましょう。

有効数字2桁や3桁の計算問題が頻出のため、計算力も必要といえるでしょう。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、東京理科大学の化学に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

東京理科大学のレーダーチャートはこのようになります。

分野ごとの難易度の差はなく、どの分野も標準的な問題が多く出題されます。

化学の重要問題集などで典型的な問題をしっかりと解けるようにしておきましょう。

東京理科大学化学が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、理科大の化学で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。

「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、「ある程度基礎はできている!これから理科大に特化していきたい!」という人は途中から読み進めても大丈夫です。

化学の基礎が身についているかのチェック

化学の勉強は学校の授業と並行して行うことでスムーズにすすめることが出来ますが、多くの学校では進度が遅く、高3の冬入試ギリギリまで終わらないということもしばしばあります。

そのため高3の夏前には全範囲一通り習い終わった状態でないと、学習していない分野の基礎学力が身につかなくなってしまいます。

これまで習った範囲の復習も含め、以下の参考書で全範囲の知識の網羅と定着を並行して行なっていきます。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。

いきなり問題を解くことはできないため、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。

学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル化学」などを活用してもいいでしょう。

問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

次に進むポイント

  • 化学の苦手意識が少し薄れてきた
  • 化学でどういう範囲があって、どんな問題が出るのか把握している
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

入試問題の「定石」を定着させる

理科大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。

ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。

化学の基礎の基礎が定着した後は実際に問題集で定着させていきましょう。

上記の3冊のうち自分にあった1冊を選び定着させていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。

学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル化学」などを活用してもいいでしょう。

問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

これら3冊のうち1冊を夏休みの終わりまでにしっかりと定着させるのが理想です。

次に進むポイント

  • 「基礎問題精講」や「セミナー化学」などの8割はしっかり理解している
  • センター試験の過去問で75点くらいは取れる

理科大入試レベルまで引き上げる!入試形式の問題で演習

定石問題は身についたので、あとは理科大入試に向けて絞り込んでいくだけです。

入試問題は定石問題の組み合わせで出題されるため、実際の入試問題をどんどん演習していきます。

基本的な参考書をやり終えたら、理科大の過去問や理科大形式に似た問題で仕上げていきます。

過去問と重要問題集を同時並行で進めていき、入試が近づくにつれて過去問の割合を増やしていくとよいでしょう。

特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

理科大の化学は冒頭でも述べましたが計算問題が多く、マークシート方式であるため部分点がありません。

そのため普段から計算をめんどくさがらずに手計算で正確に有効数字三桁まで答えを合わせられるような練習をしておきましょう。

教科書に載っている用語で重要なものはきちんと覚え、簡単な知識問題を落とさないようにすることが大切です。

また有機分野の構造決定などの問題は始めの問題を間違えてしまうと連鎖的にほとんど間違えてしまうため、そのような問題は見直しをきちんとすることがおすすめです。

いずれにせよ、理科大独特の問題や傾向をつかむために十分に過去問演習しておくことが重要です。

理科大レベルで併願校がいくつかある場合は5年分を目安に取り組みましょう。

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