大阪大学傾向と対策

旧帝大のひとつで人気の高い大阪大学。国立大学唯一の外国語学部があることで有名で、人気の学部の1つです。教育内容や留学制度が充実していることで、在学生からの評価が高い大学です。

Part.1 大阪大学の試験・出願情報

大阪大学は理系学部も文系学部でも高得点が求められる厳しい入試です。学部によって配点の差が大きく入試形式も異なることが多いので、ここで試験情報を詳しく見ていきましょう。

試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月25日
共通テスト 必要
得点比率 学部により異なる
出願時期 1月(共通テスト後)
2段階選抜 学部により実施
科目 学部により異なる

他の多くの国公立同様、入試問題は各学部でほとんど共通です。ただ、外国語学部は他大から統合された学部ということもあり英語の問題が異なります。外国語学部は難易度も倍率も高いため、医学部と同様に2段階選抜が実施されることが多いです。

経済学部については配点が3パターンあることが特徴です。共通テストと個別試験の比率が60点:540点のパターン、この逆の540点:60点のパターン、更に300点:300点のパターンです。配点が偏っている2パターン(1:9と9:1)の上位を合格者とした上で、残った受験者を1:1の配点で上位から合格にしていくという形式なので、配点を自分で選ぶことは出来ません。
共通テストか二次試験が相当得意であれば、他方で失敗しても逆転合格を狙えます。ただ、どちらかに振り切って対策するのは危険なので、共通テスト・2次共に高得点を狙うのが無難でしょう。

Part.2 大阪大の配点と目標点数【文系】

文系は「文学部」「人間科学部」「外国語学部」「法学部」「経済学部」が受験可能です。人間科学部と外国語学部は、志願者が多い場合に2段階選抜が行なわれる可能性があります。外国語学部は人気が高いため、2段階選抜が実施される年が多いです。

配点・科目

        

科目は「英語+国語+数学(または社会)」が基本です。人間科学部、法学部、経済学部は数学が必須で、文学部と外国語学部では社会も選択できます。ただ、文学部は世界史・日本史・地理の中から1科目選べるのに対し、外国語学部で社会を選ぶ場合は世界史が必須なので注意しましょう。

目標点数

パターン1:外国語学部
合格最低ライン目安 420点
共通テスト 720/900点→120/150点
外国語 200/300点
地歴または数学 50/100点
国語 50/100点
合計 420点

2021年度の外国語学部は合格最低点が 310.50点、平均点が400点、最高点が515点となっています。平均点の少し上を目指して勉強するのがおすすめです。
外国語学部では英語だけでなく、独・仏・中・韓・西・露から1科目選択することができます。英語専攻志望者には英語の受験が必須ですが、他の専攻志望者は必ずしも専攻の言語を選択する必要はありません。自分の得意な言語で勝負しましょう。 外国語学部の英語は他学部とは異なる問題が出題され、リスニングも課されることが特徴です。

パターン2:経済学部(C方式換算)
合格最低ライン目安 480点
共通テスト 780/900点→260/300点
英語 75/100点
数学 75/100点
国語 70/100点
合計 480点

経済学部ではA・B・C方式ごとに共通テストと個別試験の比率が異なります。今回は1:1のC方式を例に目標点数を換算しています。
選抜方法は、全受験者の得点をA・B方式の得点比率で換算した時の上位65人を合格者とし、残った受験者のうちC方式の比率換算で上位から合格者とするとされています。募集人員は198人なのでC方式で合格する人数は最低でも68人と計算できます。A・B方式に重複して合格することもあり得るので実際はもっと多いでしょう。

2021年度のC方式での合格最低点は409点、平均点が423点、最高点が444点でした。ただ、A・B方式で合格するためにはさらに点数が必要になります。 上の例では600点中480点(C方式換算の場合)を合格最低目安ラインとして提示しています。A・B方式で換算した場合それぞれ512点、448点になるので、A・B方式で十分合格圏内にいることになります。(2021年度のA・B方式合格者平均それぞれ513点、413点)

A・B方式で合格できるように、自分の得意不得意を考えて点数目標を調整してみましょう。

模試一覧
5月 第1回駿台atama+共通テスト模試
6月 東進阪大本番レベル模試
7月 第2回駿台atama+共通テスト模試
8月 河合第2回全統共通テスト模試
東進阪大本番レベル模試
代ゼミ阪大入試プレ
9月 第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
10月 東進阪大本番レベル模試
河合阪大入試オープン
第3回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
河合第3回全統共通テスト模試
11月 駿台阪大入試実戦模試
河合全統プレ共通テスト
12月 駿台atama+プレ共通テスト模試

「共通テスト系模試」と「阪大冠模試」は基本的に全て受けていきましょう。夏の冠模試ではD判定〜E判定で十分ですが、秋・冬の模試はB判定あたりを目指して勉強しましょう。>br> 共通テストの対策としては、入試1年前の「共通テスト同日試験」を受験できるとイメージが掴めるはずです。共通テスト系模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態が望ましく、冬までには8~9割を取れるように仕上げていきしょう。

併願校・志望変更

共通テスト利用
早慶上智、MARCH、関関同立、近畿大、龍谷大、成蹊大、日東駒専
後期試験
大阪市立大、三重大、横浜国立大など
志望校変更
大阪市立大、神戸大、千葉大、筑波大など

早慶上智あたりを1番上の併願校とし、MARCH・関関同立レベルを確実にしましょう。その上で近大・日東駒専〜それより下のレベルを滑り止めにできると安心です。 大阪大学で勝負できるレベルの人は同志社・立命館には堅実に合格している人が多いです。東京も視野に入れるならMARCHをいくつか受験しておくのが良いでしょう。不安であれば、関西圏の近畿大や龍谷大、関東圏の日大や成蹊大などをおさえる手もあります。これらの大学は阪大合格レベルの人であれば共通テスト利用でも確保できますが、念のため一般入試も併用しておくとより安心です。

志望校変更は原則として共通テストの結果を見て判断するほうが良いです。あらかじめ共通テストで「何点くらいならここに下げる」ということを決めておくと良いでしょう。ただ、経済学部については受験方式が3パターンあるので「2次試験勝負」ということも可能です。

志望校を下げるとしたら各県の国公立大学(近隣であれば大阪市立大など)になるでしょう。関西圏にこだわりがないのであれば、偏差値が同じくらいの千葉大、筑波大などになります。

後期試験も同様に実施している近隣の国公立を出願しておきましょう。関西圏にこだわりがないのであれば他県の国公立を出願しておくことをオススメします。

Part.3 大阪大の配点と目標点数【理系】

理系は「人間科学部」「経済学部」「理学部」「医学部医学科」「医学部保健学科」「歯学部」「薬学部」「工学部」「基礎工学部」が受験できます。理学部、薬学部、工学部、基礎工学部では、志願者が多い場合に2段階選抜が行われる可能性があります。医学部医学科は、共通テスト900点中630点以上得点していないと失格になるので注意しましょう。医学部医学科は例年志望者が多く、毎年2段階選抜が行なわれています。

配点・科目

        

科目は「英語+数学+理科」が基本です。数学は1A2B3から出題され、理科は物理・化学・生物から2つ選択できる学部が多いです。ただ、理学部物理学科や工学部、基礎工学部は物理が必須、理学部生物化学科は物理と化学が必須、医学部保健学科看護学専攻は1科目の選択でよいなど学部によって必要な科目が異なりますので各自募集要項で確認しましょう。 また、医学部医学科、歯学部は面接が課され、薬学部は面接と小論文が両方必要になります。

目標点数

合格最低ライン目安
900点
パターン:工学部
合格最低ライン目安 1130点
共通テスト 750/900点→240/300点
英語 110/200点
数学 150/250点
理科 150/250点
合計 650点

工学部には5つの学科がありますが、希望があれば第1志望に加えて、他1つの学科を第2志望として選択することができます。 合格最低点で見ると、電子情報工学科が1000点中580点と最も高く、その他の4学科では555点程度を推移しています。電子情報工学科を志望する場合は少し高めに目標設定しましょう。

工学部では2段階選抜が学科ごとに行なわれ、募集人員に対して入学志願者が3倍を超えた場合に、上位から選抜されます。ここで、第1志望学科で1段階選抜不合格になった場合は、第2志望学科も不合格になるので注意しなければなりません。人によっては、それを見越した学科選択も必要かもしれません。

模試一覧
5月 第1回駿台atama+共通テスト模試
7月 第2回駿台atama+共通テスト模試
8月 河合第2回全統共通テスト模試
9月 第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
10月 大阪大本番レベル模試(東進)
第3回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
11月 河合全統プレ共通テスト
12月 駿台atama+プレ共通テスト模試

「共通テスト系模試」と「阪大冠模試」は基本的に全て受けていきましょう。夏の冠模試ではD判定〜E判定で十分ですが、秋・冬の模試はB判定あたりを目指して勉強しましょう。
共通テストの対策としては、入試1年前の「共通テスト同日試験」を受験できるとイメージが掴めるはずです。共通テスト系模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態が望ましく、冬までには8~9割を取れるように仕上げていきしょう。

併願校・志望変更

共通テスト利用
早慶上智、MARCH、関関同立、近畿大、龍谷大、成蹊大、日東駒専
後期試験
大阪市立大、横浜国立大、三重大など
志望校変更
大阪市立大、神戸大、千葉大、筑波大など

早慶上智あたりを一番上に据え、MARCH・関関同立レベルを確実にしましょう。その上で、近大・日東駒専〜それより下のレベルを滑り止めにできると安心です。 大阪大学で勝負できるレベルの人は同志社・立命館には堅実に合格している人が多いです。東京も視野に入れるならMARCHをいくつか受験しておくのが良いでしょう。不安であれば、関西圏の近畿大や龍谷大、関東圏の日大や成蹊大などをおさえる手もあります。これらの大学は阪大合格レベルの人であれば共通テスト利用でも確保できますが、念のため一般入試も併用しておくとより安心です。

志望校変更は原則として共通テストの結果を見て判断するほうが良いです。あらかじめ共通テストで「何点くらいならここに下げる」ということを決めておくと良いでしょう。ただ、経済学部については受験方式が3パターンあるので「2次試験勝負」ということも可能です。

志望校を下げるとしたら各県の国公立大学(近隣であれば大阪市立大など)になるでしょう。関西圏にこだわりがないのであれば、偏差値が同じくらいの千葉大、筑波大などになります。

後期試験も同様に実施している近隣の国公立を出願しておきましょう。関西圏にこだわりがないのであれば他県の国公立を出願しておくことをオススメします。

Part.4 科目別の勉強法と攻略法

文系理系を問わず、英語・数学を再優先で勉強を進めていきましょう。 文系の場合は英語>数学くらいの優先度です。英語を優先的に勉強した上で、数学も「全く手が付かないような問題」はなくしておかないと大変です。文系でも、高2のうちには1A2Bの基礎を固めきっておきたいです。 理系の場合は数学が最優先で、数学>>>英語くらいのイメージになります。高2秋くらいには数3を始められるように、それまでには数1A2Bを固めておきましょう。

英語

英語は外国語学部だけ別の問題になっています。 外国語学部以外の学部では「英語の意味を説明させる問題」「長文問題」「英作文」が出題され、長文問題では単語などの簡単な問題も出題されます。一方、外国語学部では「リスニング」も課され、長文問題では英文の読み取り能力が必要になる問題が多いです。

英作文では「自由英作文」「英語での内容説明」がともに出題されるので対策の配分が非常に重要です。長文読解の対策ばかりではなく、文法・解釈からしっかり丁寧に対策をしていく必要があります。 高3の夏前には、入試レベルの和訳問題集(「透視図」など)や英作文の問題演習・例文暗記をスタートさせ、早めの対策をしましょう。

国語

国語は文学部のみ別の問題になっています。 文学部以外の学部では例年「現代文」2問と「古文」1問の構成で、記述問題だけでなく漢字の書き取りなど簡単な問題も出題されます。 一方、文学部はそれに加えて「漢文」も出題されるため、4問構成となっています。他学部とは異なる題材が扱われ、出題も「説明する問題」がほとんどです。

どの学部を受けるにせよ文章全体を踏まえて答えるような問題が多く出題されるため、きちんと根拠を拾いながら文章を読む訓練が必要になります。 古文は確実に点をとった上で現代文をなるべく安定させていくようにしましょう。

文系数学

すべて記述問題で3問出題され、試験時間は90分です。 数2の微分・積分は、ほぼ毎年出題されており、それ以外は関数・空間図形を中心に幅広く出題されます。分野横断的な問題が多いので、適切な解法を素早く見つける能力が必要になります。
文系数学は高得点が求められるため、2問完答・1問部分解答を狙いましょう。

理系数学

すべて記述問題の5問で、試験時間は150分です。 1A2Bも出題範囲ですが、数3の微分・積分が中心に出題され、空間図形も良く出題される傾向にあります。分野横断的な問題が多く、多角的に解法を模索する能力が求められます。早めに数3の入試問題に取りかかれるようにしましょう。

社会

社会は文学部と外国語学部の選択科目です。 文学部は世界史・日本史・地理から1科目選択可能で、外国語学部は世界史が必須です。

どの科目も論述問題が中心に、空所補充・単語短答の問題が数問出題されます。論述は200〜400字程度で、歴史的背景や社会的変化を論理的に説明させる問題が多いです。思想の問題や東南アジア史など書きにくい問題もあり、十分な対策が必要になります。 社会は早めに過去問に取り掛かって様々なテーマを固められるように、高3の夏前には全範囲の履修と単語の把握までしておきましょう。

理科

理科は物理、化学、生物から選択可能です。どの科目も実質4問構成で問題数も多いことが特徴です。

物理は解答のみを答える出題形式ですが難易度が高く、例年電磁気など見落としがちなテーマも出題されています。典型的な設問が多い一方で、複雑な状況の問題が出題されるので、慣れないと難しく感じるでしょう。 化学は計算過程を記述する問題や論述問題が出題されるので、時間勝負になります。生物も論述問題や真新しいテーマでの出題が多いため、応用力が問われます。

理科は履修する全範囲をきちんと固めきっていないとなかなか点数が安定しません。学校の授業のペースが遅く9月〜10月に終わるという場合は、高3の夏前までに映像授業などですべて予習しておきましょう。