大阪大学


大阪大学 日本史の対策

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

日本有数の国立難関大学である大阪大学は、日本史で受験できるのが文学部のみとなっています。すべて論述問題なのが特徴で、日本史の流れを理解する力や文章力などが問われるため、共通テストレベルの知識の暗記で対応できる試験ではありません。しかしながら、内容は教科書の域を超えないので、教科書をしっかりと読み込み、論述の演習を繰り返し行えば十分に太刀打ちすることが可能です。そんな阪大日本史だからこそ、きちんと傾向をつかんで必要な対策に絞っていくことが重要です。

この記事では、大阪大学日本史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。

大阪大学・日本史の出題傾向

例年、大阪大学の日本史では大問が4つ出題され、すべて論述形式となっています。古代・中世・近世・近代の全年代から出題され、それぞれ200字程度で解答を作成します。同年代から複数出題されることはありません。問題文が比較的簡潔なため、論述を書くためのヒントがとても少なく、自分の頭の中で論述を構成する力が大きく問われます。日本史の細かい知識を暗記するより、むしろ基本的な語句を時代の流れや特徴に沿って論述に活かすための学習が必要です。

大阪大学日本史の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 論述問題(200字)
  • 第2問 論述問題(200字)
  • 第3問 論述問題(200字)
  • 第4問 論述問題(200字)

第1問~第4問 論述問題

論述問題の傾向・解法は、第1問~第4問まで同じです。古代・中世・近世・近代の各年代から出題され、分野別では政治史・外交史・社会経済史・文化史から幅広く出題されています。そのため、苦手な年代や分野を作らないことが肝要です。特定の範囲に絞らず、教科書全体を熟読することから始めましょう。その際に単語を覚えるだけでなく、普段から事象の背景や経緯・歴史的意義などを理解しておくように努めましょう。この積み重ねが論述問題を攻略するうえで非常に大事になってきます。また、歴史用語は正しい漢字で書けるようにしておき、点数を取りこぼさないようにしましょう。

大阪大学日本史の時間配分の例

大阪大学の日本史の試験時間は90分で、大問が4つ出題されます。4問とも200字程度にまとめる論述形式なので、1問あたり20分強で解くことになります。方針としては、まず問題文すべてに目を通して、自分にとって確実に得点につながりそうな問題から手を付けるのが良いでしょう。

時間配分の例

00:20 第1問 論述問題(20)
00:40 第2問 論述問題(20)
00:60 第3問 論述問題(20)
00:80 第4問 論述問題(20)
00:90 解答の見直し(10)

ここで紹介した例はあくまで参考程度に自分が得意な問題から解くのが良いでしょう。論述なので、主語述語の対応関係や誤字脱字など、自分の書いた答案が日本語としておかしくないかを見直すための時間を、最後に少し残しておくのがおすすめです。

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大阪大学日本史で必要な学力レベル

阪大の日本史は、教科書を超えた内容の出題はないため、論述形式の中では難易度は決して高くありません。しかしながら論述問題は、日本史の知識だけでなく、設問の意図を読み取る力や論理的な文章力など、様々な能力が必要とされます。入試直前に焦って勉強しても急に点数が伸びることはないので、早い時期からコツコツと教科書を読み込み、演習を積み重ねる必要があります。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、阪大の日本史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

大阪大学のレーダーチャートはこのようになります。

大阪大学の日本史のレーダーチャートはこのようになりました。短答式の設問は出題されないため、単語の暗記は共通テストレベルでOKですが、その他すべての分野において高い完成度が求められています。

通史理解

通史理解はレベル5。論述問題では、歴史的な出来事の内容や背景・経緯・影響などが問われるので、日本史の流れを理解しておくことが一番重要となります。日本史単語を覚えるだけでなく、時代の流れに沿った出来事の結びつきを理解しておきましょう。

単語暗記

単語暗記はレベル3。特別に難しい単語が出てくるわけではないので、共通テストの勉強を通じて、教科書を使ってしっかりと単語力を身につけておきましょう。

短文論述

論述

短文論述・論述ともにレベル5。大問4つとも200字程度にまとめる論述形式です。論述のポイントは、出題者の意図に沿った論述をすることです。出題者の意図を推測し、単に知っている単語を並べるだけでなく、200字という決して多くない分量の中で、知識を取捨選択し論理的にまとめる力が求められます。

大阪大学日本史が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、大阪大学の日本史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人は始めから進めて欲しいですし、ある程度基礎はできている!これから阪大に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。

日本史の基本、歴史の流れ=通史をなるべく早く身につけるカリキュラム

高校3年生の夏休み前までに通史を理解しておくのが目標となります。学校の授業が夏までに終わらない場合は予習が必須です。夏休みには単語知識を定着させ、一問一答や論述の参考書などを見て練習を繰り返し、秋からは過去問を解くようにします。

もし日本史が「苦手!」という場合は、まずその苦手意識を払拭するため、基礎の基礎レベルの問題集から取り組むべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。

  • 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
  • 日本史がそもそも苦手
  • 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ

これらに1つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。

この参考書は、日本史が大の苦手、全くイメージが湧かないという人向けのものです。本格的な勉強は高校2年生の後半からのスタートで間に合いますが、それまでにスキマ時間などに読んで日本史に親しんでおくと後々役に立ちます。

全体像を簡単に覚えたら、簡単な単語も合わせて覚えていきましょう。この段階では最も重要な星3の単語を勉強しておけば十分です。

先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、まずは歴史の流れを理解します。これで学校の授業の進度も確認できます。日本史の勉強は、単語の丸暗記になってしまうと成績が伸びません。歴史の流れの勉強をしながら単語を覚えるのが重要になります。通史理解、単語暗記、問題演習という順番を守ることが、日本史力アップの王道です。また、阪大日本史では論述問題が課されるので、「考える日本史論述」で論述の基本、知識の結び付け方を勉強しておきましょう。

次に進むポイント

  • 日本史の苦手意識が少し薄れてきた
  • 細かい単語は覚えていなくても、日本史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

大阪大学入試の問題を解けるようになるためにレベルを上げていこう

阪大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。

「スタディサプリ」で通史理解の抜け漏れを防ぎ、完璧に理解できていることを目指してください。「山川日本史一問一答」を完成させれば、共通テストや阪大で出題される単語は基本的に攻略できます。また、「詳説日本史ガイドブック」で、日本史の中でも特に重要な流れをおさえなおしましょう。

共通テストでは、日本史の実力だけでなく、「時間内に、どう効率よく解けるか」のスキルが試されるため、問題傾向に慣れておく必要があります。共通テストの問題は少ないので、センター試験の過去問が演習量を増やす上では最適です。早い段階から積極的に解いていきましょう。

  • 単語暗記センター試験過去問

次に進むポイント

  • センターや共通テストの問題は8割以上正解できる

大阪大学入試で合格点を取るための日本史の総仕上げ

定石問題は身についたので、あとは阪大入試に向けて絞り込んでいくだけ。入試問題は定石問題の組み合わせで出題されますから、実際の入試問題をどんどん演習していきます。

「スタディサプリ」で通史理解を完成させます。不安な部分がある場合はそのポイントだけ押さえる使い方も有効です。論述の最後は「日本史論述過去問演習」で対策。阪大の傾向を踏まえて練習しましょう。

基本的な参考書をやり終えたら、阪大の過去問で仕上げていきます。特に特徴的な問題は、実際に過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識して行いましょう。

直近の過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。実際にどの順番でどれ位の時間を使って解くのか、というのを意識できるので、11月にある阪大模試以降の仕上げに使っていきましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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