「共通テストの予想問題が並んでいるけど、どれを選べばいいのか分からない……」そんな声が書店にいる受験生から聞こえてくる時期になりました。そんな悩める受験生のために、今出ている共通テスト予想問題集のなかで「おすすめ」のものの紹介と、予想問題集の使い方について説明していきます。
これを使え!共通テスト英語おすすめ予想問題集5選
2020年10月現在では書店で出版されている予想問題集が「5種類」あります。それぞれについて「センター試験過去問(英語リーディング)」「試行調査」「独自問題」がそれぞれ何回分収録されてるかと、参考書ごとの特徴について説明していきます。
おすすめ予想問題集1位:Z会共通テスト実戦模試
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2018年のみ
- 独自問題
- 6回分
一番のおすすめは、Z会から発売されている予想問題集「Z会共通テスト実戦模試」。Z会の何よりも優れているのは、独自問題がすべて共通テスト仕様になっていて、かつ他で実施した模試などではなくこの参考書のためだけに作られた予想問題であるという点です。解いたことがない問題を使って解き慣れ、共通テストの傾向をつかむのにピッタリの一冊です。
おすすめ予想問題集2位:河合塾共通テスト総合問題集(黒本)
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2018年のみ
- 独自問題
- 5回分(うち模試の過去問1回)
こちらは解説が詳しいことで有名な河合塾の共通テスト対策の問題集です。この参考書独自の問題は4回分のみで、それ以外は河合塾の共通テスト模試やセンタープレをそのまま載せています。そのため解いたことがある問題が収録されている可能性も高いです。河合塾模試を受けたことがある人は中身を確認してから購入をしましょう。
おすすめ予想問題集3位:教学社共通テスト問題研究(赤本)
- センター試験過去問
- 本試験8年分+追試験2年分
- 試行調査
- 2017年、2018年
- 独自問題
- 2回分
赤本で有名な教学社からも共通テスト問題集が出版されています。他と大きく違うのは独自問題2回分に加えてセンター試験過去問が多く含まれていることで、センター試験の過去問もしっかり取り組みたいという人におすすめです。
おすすめ予想問題集4位:KADOKAWA大学入学共通テスト予想問題集
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2017年、2018年
- 独自問題
- 2回分
KADOKAWAからも共通テスト問題集が出版されています。試行調査と独自問題が2回分ずつ用意されていて他と比べると問題数は少ないですが、その分共通テスト対策により特化した問題集になっています。
おすすめ予想問題集5位:駿台共通テスト対策問題集・マーク式実践問題編(青本)
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2017年、2018年
- 独自問題
- 5回分(うち模試の過去問5回)
こちらも有名予備校の駿台から出版されている本です。こちらも河合塾のものと同じく模試の過去問から引用しており、センター試験形式のものも掲載されているので、共通テスト形式に慣れたい、という人にはあまりおすすめできません。
予想問題集以外の共通テスト英語対策問題集
共通テストを解いていてどうしてもこの大問が解けないであったり、共通テストの形式に慣れたいけど時間が足りない人におすすめです。その中でもおすすめの参考書を3つ紹介します。
おすすめ1:きめる!共通テスト英語リーディング
1冊目は「きめる!共通テスト英語リーディング」。この参考書は共通テストの解くコツを伝えてから実戦問題を解かせるインプットとアウトプットを順序よくできるものです。共通テストをはじめて取り組むような人におすすめの参考書です。
おすすめ2:短期攻略 大学入学共通テスト英語リーディング
2冊目は「短期攻略 大学入学共通テスト英語リーディング」。この参考書は駿台から出版されているものです。共通テスト対策の実戦問題4回分と攻略のポイントが載っている参考書になっています。共通テストに近い問題をたくさん解きたい人におすすめの一冊です。
おすすめ3:共通テスト英語[リーディング]の点数が面白いほど取れる本
3冊目は、「英語[リーディング]の点数が面白いほど取れる本」。この参考書は共通テストだけでなく、英語長文を解くのに必要な能力を鍛えることができます。そのため、共通テスト対策も2次試験対策もできる一冊です。2次試験で英語を使う人や今よりも英語力を向上させたい人におすすめの一冊です。
何を基準に選んだらいいの?
ここまで5つの予想問題集について説明してきましたが、「結局どれがいいの?」と思いませんでしたか?もちろん最終的には個人の好みで構わないのですが、ここでは気をつけてほしい問題集選びの基準を2つ紹介します。
解説を重視すること
1つ目は、解説が充実している参考書を選ぶということ。解説が充実している問題集の方が、自学自習をするときに誤答した問題がなぜ間違えたのかを分析することができるので、同じミスを繰り返すことがなくなります。
解説が充実しているかを確認するには「試行調査」の解説部分を見比べるのをおすすめします。試行調査はどの問題集でも掲載していることが多く、比較する上で充実度を比べやすくなっています。
共通テスト独自問題がどれだけ収録されているか
2つ目は、共通テスト独自問題がどれだけ収録されているか。センター試験の過去問や試行調査の問題解答は東進過去問データベースや大学入試センターHPに載っているので、問題集代を払ってまでほしい問題ではありません。また予備校が作成した模試もすでに受験したことがある場合があります。それよりも、共通テストの形式に合わせた独自問題が多く入っている参考書を購入することをおすすめします。
この2つの視点から、独自で予想した問題が多く、解説もしっかり掲載されている「Z会共通テスト実戦模試」が一番おすすめです。
予想問題集って何からやればいいの?
いざ問題集を買ったけど何から始めたらいいのか全く分からない、そんな人に向けてどんな流れで問題集をこなせばいいのかを説明していきます。
まずは試行調査を解いてみよう
まずは共通テストがどういったものなのか知るために「試行調査」の問題を解いてみてください。そうすることで、共通テストにおいて大体どんな問題が出題されるのかを理解することができます。現状の実力を把握するのにもオススメなので、まずは試行調査を解いてください。
センター試験で基礎を固めよう
試行問題や共通テスト模試で成績が良くなかった人は、まずはじめにセンター試験を解いてみることをオススメします。センター試験はオーソドックスな問題なので英語の学力を測るうえでこれ以上にない問題です。問題集に載っていなくても東進過去問データベースや大学入試センターHPに問題があるので、伸び悩んでいるのであればぜひ解いてみてください。
センター試験の過去問を解いてみて、「センター試験では点数が取れるけど、共通テスト形式だと取れない」という場合は形式に慣れていないという可能性が高いですから、早めに予想問題集に取り組みます。そもそもセンター試験の形式でも目標点に届かない場合は、まずはセンター試験の過去問レベルを解けるように基本的な問題集で苦手範囲を攻略しておきましょう。
直前期は共通テスト予想問題を解こう
直前期は共通テストに慣れるために予想問題を解きましょう。上記でおすすめした予想問題集を積極的に解きましょう。それでも足りない場合はパック模試が発売されているので購入してみてください。
まとめ
共通テストは現段階では、試行調査や過去問が少ないので予想問題が多い問題集を積極的に活用しましょう。そうすることでどんな問題でも対応ができるようになるはずです。ここに書いてある参考書を活用して本番に向けて問題を解いていってください。