2022年時点で、すでに2回開催されている大学入試共通テスト。
共通テスト過去問研究集も販売されていますが、まだ過去2年分しかないため、たくさんの問題演習経験を積みたい方にとっては少し足りませんよね。
そんな悩める受験生にオススメなのが、今回ご紹介する「共通テスト予想問題集」です。
予想問題集ではありますが、共通テストの傾向を丁寧に予想して作られているため、共通テスト対策の一つとして活用しても良いでしょう。
今回は、共通テスト予想問題集の中で特にオススメの5冊と詳しい使い方について説明していきます。
これを使え!共通テスト英語おすすめ予想問題集5選
2020年10月現在では書店で出版されている予想問題集が「5種類」あります。
それぞれについて「センター試験過去問(英語リーディング)」「試行調査」「独自問題」がそれぞれ何回分収録されてるかと、参考書ごとの特徴について説明していきます。
おすすめ予想問題集1位:Z会共通テスト実戦模試
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2018年のみ
- 独自問題
- 6回分
一番のおすすめは、Z会から発売されている予想問題集「Z会共通テスト実戦模試」。
Z会の何よりも優れているのは、独自問題がすべて共通テスト仕様になっていて、かつ他で実施した模試などではなくこの参考書のためだけに作られた予想問題であるという点です。
解いたことがない問題を使って解き慣れ、共通テストの傾向をつかむのにピッタリの一冊です。
おすすめ予想問題集2位:河合塾共通テスト総合問題集(黒本)
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2018年のみ
- 独自問題
- 5回分(うち模試の過去問1回)
こちらは解説が詳しいことで有名な河合塾の共通テスト対策の問題集です。
この参考書独自の問題は4回分のみで、それ以外は河合塾の共通テスト模試やセンタープレをそのまま載せています。
そのため、解いたことがある問題が収録されている可能性も高いです。
河合塾模試を受けたことがある人は中身を確認してから購入をしましょう。
おすすめ予想問題集3位:教学社共通テスト問題研究(赤本)
- センター試験過去問
- 各4年分
- 試行調査
- 2017年、2018年
- 独自問題
- 各2回分
赤本で有名な教学社からも共通テスト問題集が出版されています。
他と大きく違うのは、独自問題2回分に加えてセンター試験過去問が多く含まれていることで、センター試験の過去問もしっかり取り組みたいという人におすすめです。
おすすめ予想問題集4位:KADOKAWA大学入学共通テスト予想問題集
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2017年、2018年
- 独自問題
- 3回分
KADOKAWAからも共通テスト問題集が出版されています。
試行調査と独自問題が2回分ずつ用意されており、他と比べると問題数は少ないですが、その分共通テスト対策により特化した問題集になっています。
おすすめ予想問題集5位:駿台共通テスト対策問題集・マーク式実践問題編(青本)
- センター試験過去問
- なし
- 試行調査
- 2017年、2018年
- 独自問題
- 5回分
こちらも有名予備校の駿台から出版されている本です。
こちらも河合塾のものと同じく模試の過去問から引用しており、センター試験形式のものも掲載されているので、共通テスト形式に慣れたい、という人にはあまりおすすめできません。

予想問題集以外の共通テスト英語対策問題集
共通テストに向けた勉強に取り組む中で、「どうしてもこの大問が解けない」「共通テストの形式に慣れたいけど時間が足りない」という人もいるでしょう。
そのような方には、以下の3冊の参考書がオススメです!
おすすめ1:きめる!共通テスト英語リーディング
1冊目は「きめる!共通テスト英語リーディング」です。
この参考書では、共通テストの解くコツを学んでから実戦問題を解けるため、インプットとアウトプットに効率良く取り組めます。
共通テストにはじめて取り組む人におすすめの参考書です。
おすすめ2:短期攻略 大学入学共通テスト英語リーディング
2冊目は「短期攻略 大学入学共通テスト英語リーディング」です。駿台から出版されています。
共通テスト対策の実戦問題4回分と攻略のポイントが載っているため、共通テストの形式に近い問題をたくさん解きたい人におすすめの1冊です。
おすすめ3:共通テスト英語[リーディング]の点数が面白いほど取れる本
3冊目は、「英語[リーディング]の点数が面白いほど取れる本」。
この参考書は、共通テストだけでなく英語長文を解くのに必要な能力を鍛えることができます。
そのため、共通テスト対策も2次試験対策もできる1冊です。
2次試験で英語を使う人や、今よりも英語力を向上させたい人にオススメです。
何を基準に選んだらいいの?
ここまで5つの予想問題集について説明してきましたが、「結局どれがいいの?」と思いませんでしたか?
もちろん最終的には個人の好みで構わないのですが、ここでは気をつけてほしい問題集選びの基準を2つ紹介します。
解説を重視すること
1つ目は、解説が充実している参考書を選ぶということです。
解説が充実している問題集の方が、自学自習の際に「なぜ間違えたのか?」を分析できるので、同じミスを繰り返すことがなくなります。
解説が充実しているかを確認するには「試行調査」の解説部分を見比べるのをオススメです。
試行調査はどの問題集でも掲載していることが多く、比較する上で充実度を比べやすくなっています。
共通テスト独自問題がどれだけ収録されているか
2つ目は、共通テスト独自問題がどれだけ収録されているかということです。
センター試験の過去問や試行調査の問題解答は、東進過去問データベースや大学入試センターHPに載っているので、問題集代を払う必要はありません。
また、予備校が作成した模試もすでに受験したことがある場合があります。
それよりも、共通テストの形式に合わせた独自問題が多く入っている参考書を購入することをオススメします。
この2つの視点から、独自で予想した問題が多く、解説もしっかり掲載されている「Z会共通テスト実戦模試」が一番オススメです。
予想問題集って何からやればいいの?
「いざ問題集を買ったけど何から始めたらいいのか全く分からない」という人に向けて、どんな流れで問題集をこなせばいいのかを説明していきます。
まずは試行調査を解いてみよう
まずは共通テストがどういったものなのか知るために「試行調査」の問題を解いてみてください。
そうすることで、共通テストにおいて大体どんな問題が出題されるのかを理解することができます。
現状の実力を把握するのにもオススメなので、まずは試行調査を解いてください。
センター試験で基礎を固めよう
試行問題や共通テスト模試で成績が良くなかった人は、まずはじめにセンター試験を解いてみることをオススメします。
センター試験はオーソドックスな問題なので、英語の学力を測るうえでこれ以上にない問題です。
問題集に載っていなくても、東進過去問データベースや大学入試センターHPに問題があるので、伸び悩んでいるのであればぜひ解いてみてください。
センター試験の過去問を解いてみて、「センター試験では点数が取れるけど、共通テスト形式だと取れない」という場合は形式に慣れていないという可能性が高いですから、早めに予想問題集に取り組みましょう。
そもそもセンター試験の形式でも目標点に届かない場合は、まずはセンター試験の過去問レベルを解けるように基本的な問題集で苦手範囲を攻略しておきましょう。
直前期は共通テスト予想問題を解こう
直前期は共通テストに慣れるために予想問題を解きましょう。
上記でおすすめした予想問題集を積極的に解きましょう。それでも足りない場合はパック模試が発売されているので購入してみてください。

まとめ
共通テストは現段階では、試行調査や過去問が少ないので予想問題が多い問題集を積極的に活用しましょう。
そうすることでどんな問題でも対応ができるようになるはずです。ここに書いてある参考書を活用して本番に向けて問題を解いていってください。