日本史勉強法


日本史論述演習|添削?過去問?もう論述で迷わない勉強法

日本史論述基本の勉強法

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

この記事では日本史論述の演習の仕方を解説します。「論述ってなんか難しそう……」といった漠然とした不安から、「問題の解き方について教えて欲しい!」とか「過去問の使い方について教えて!」といった実践的な質問まで全てを解決していきます!

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    日本史論述の勉強法がわかりません。

むふふ……。
……。
ふふふ……ふはははは……。
おい。
わっはっはっはっはー!
おい!
うわっ!なんですかいきなり!
最近なんかおかしいぞ。本当に良い病院を紹介するから。
違うんですよ先生。実は今日の日本史テストで論述があったんですけど、分からないから白紙にしてやりました!
はぁ?
何を言っているのか分からない問題出す方が悪いんですよ!なんですか「意義を述べよ」って!
そんな調子じゃいつまでたってもできるようにはならないぞ。
いいんです!僕は論述なしで生きていきます!
どうやらこれは論述の重要性から教えた方がよさそうだな。

ペン画像戦略1 論述の重要性を知ろう!

そんなに論述って重要なんですか?普通の問題の方が点数配分多いことだってあるのに。

皆さんもこのように思っていませんか?もちろん、普通の選択問題や短答問題を正解することも重要です。しかし、それらの問題はある程度の対策をしてしまえば、暗記した知識で解けてしまうから、上位層では差がつきにくいのです。

いっぽう、論述は暗記だけでは解けませんし、その分対策した人と対策をしていない人の差が出やすいのです。

なるほど。それで、どうやって対策すればいいんですか?
いまからそれを解説していくぞ!

ペン画像戦略2 日本史論述の解答ポイント

まず、論述の一番根幹になる部分について説明するぞ。
お!気合いが入りますね!
論述で一番重要なのは、ずばり、「問題の形式」に沿って解答を作成することだ!
……問題の形式……?
まあそうなると思った。ちゃんと説明するからよく聞くんだぞ!

問題の形式とは、どのような問が立てられているか、ということです。よくあるものとしては、「説明せよ」とか「変化を述べよ」、「違いを述べよ」などですね。

これが重要なんですか?

これらの問題文を正確に読み、問題で問われていることのみに答えることが論述では非常に重要です。

でもそんなことって普通に出来ると思うんですけど。問題にきちんと答えましょうって言ってるだけですよね?

意外と問題にきちんと答えるという事が出来ている人はいないんですね。東大を受ける高校生でさえ、問題に答えられていない、外した解答が多く存在するんです。

えっ!?東大受験生でもですか?それはヤバいですね。

そうなんです。当然ながら、問題にきちんと答えられていない解答には点数は入りませんよね。日本史の論述試験は知識があっているだけではダメなんです!

そうなんだ……。じゃあ、その正しく問題に答えるってどうやるのか教えて下さい!

よくある問題の形式と、その解き方を覚えておきましょう。

①「説明せよ」

例えば、「寛政の改革について説明せよ。」という問題があったとしたら、制限字数の中で、多面的に政策を説明しなければいけません。多面的というのは、たとえば農村政策だけで終わってしまってはダメだと言うことです。農村、都市、思想など様々なことについて述べましょう。もし字数が多い設定ならば、改革が与えた影響なども述べると良いでしょう。

②「変化を述べよ」

例えば、「江戸時代後期の農村政策の変化について述べよ。」という問題があったら、ある事件や政策で、何がどのように変化したかを述べなければなりません。その際、ポイントになっている事件や政策を実施する前の状態を記述しないと以前の状態との変化が分かりませんから、論述としては不十分です。

③「違いを述べよ」

例えば、「寛政の改革と天保の改革の違いについて述べよ。」という問題があったら、2つの政策を並列させるだけではいけません。比較する事項のみを抜き出し、項目ごとに違いを説明します。例えば、「農村政策に違いはあったのか?」とか、「改革の結果はどうだったのだろう」など、様々な項目で比較します。共通点などを述べていると字数が足りなくなってしまうため、注意が必要です。

こんなことあまり意識したことなかったです!きちんと方法論があるんですね!
論述って言うと1つ心配な事があって……やっぱり文章のうまさって必要なんですかね?

このような心配をしている人もいるのではないでしょうか?結論から言えば、論述に文章のうまさは全く必要ありません。しかし、論理の通った読みやすい文章を書くことは必要です。つまり、小説のような素晴らしい文章は必要ないですが、論理構成を意識して、読みやすくしておく必要はあります。

気をつけるポイントとしては、

  • 主語・述語が一致している。
  • 1文が100文字以上になるなど長すぎない。
  • 時代順に記述したり、比較する項目ごとに記述するなどのことに気をつけている

などが上げられます。これらに注意しながら文章を組み立てましょう。

これらのポイントに注意しながら見直しも行おう!

解答のポイントを知り、論述の正しい解き方を身につけよう!

ペン画像戦略3 演習の仕方

ここからは実際にどのように演習を積んでいくのか解説します。

本番では教科書とか見られないから、何も見ずに解くぞ!

こんな解き方は入試直前の本番を想定した訓練の時だけで十分です。それまでにいたる、実力を養成する段階では教科書や資料集など、ありとあらゆる手段を使って調べましょう。論述の演習をする上でまず意識するのは戦略2で言ったような、問題の形式に正しく答えられるようになることです。その練習をしたいのに、知識があやふやなままで解いていても何の練習にもなりません。正しい知識を論述の解答用紙に正しく並べられるようにしましょう!

また、教科書の表現を覚えることも有効な勉強法です。教科書は歴史事項をうまくまとめて説明してあるので、論述のお手本になります。問題で使った部分には線を引いておき、後で見直すことで教科書の表現を覚えてしまいましょう!

教科書って大事なんだね!
次に心配なのは時間ですね。

実力を養成する段階では、本番のような時間制限は気にしなくて大丈夫です。自分が最良と思う解答ができるまで考えましょう。

どれだけ時間をかけてもいいんですか?それなら完璧な解答できちゃいますよ?

意外とそうでもないんです。時間をかけても自分が意識できていなかったポイントは必ずあります。最良と思った解答を添削されることで、自分が本当にできていない部分が見つかります

やっぱり復習って必要なんですかね?ちょっと面倒くさかったり……。
当然必要だ。論述は解きっぱなしでは成長しない。以前解いた問題をもう一度解くことで考え方の違いや目につくポイントの違いに気がつくはずだ。
なるほど。
特に問題の形式を捉え間違えた問題は何度も解いて、頭の使い方を確認しよう!

ペン画像戦略4 添削の仕方

次は添削についてだ。実力を伸ばしていく上で絶対に必要だからよく聞くんだぞ。
はい!
そもそも添削って必要なんですか?わざわざ先生に頼むの面倒くさいし自分でやってしまった方が早い気がするんですけど……。

確かに、先生にわざわざ頼むのはちょっと面倒くさいですよね。しかし、添削してもらわなければ自分のできていないポイントを見つけることはできません。できていないことをできるようにすることで自分の実力は伸びていきます。積極的に先生を活用しましょう!

先生!論述解きました!添削してください!ほら早く!
わかったわかった。だがその前に、マルオは自分で添削したか?
え?さっき先生他の人に見てもらえって言ったじゃないですか。自分で添削なんか必要なんですか?
もちろん必要だ。では自分での添削について説明しよう。

自分で添削することが必要な理由としては、本番の入試では自分の答案を添削してくれる先生はいないということがあげられます。ですから、入試の制限時間内に自分で解答を洗練し、よりよい答案を練る必要があります。

もし、自分で添削する訓練が出来ていなければ、入試で自分の解答を改善する事はできませんよね。

自分での添削の仕方は以下の通りです。

  1. 自分の解答を見て、問題の形式に正しく答えられているか確認する。
  2. 歴史的事項は正しいか確認する。
  3. 誤字脱字がないかや記述のルールは守れているか確認する。

ペン画像戦略5 対策の時期

先生!この間言われたように論述の勉強をしているんですけど、成績が上がった気がしません!
この間っていつだったかな。
1週間くらい前です!
1週間やったくらいで成績が上がるわけがないだろう。
え……。
少なくとも数ヶ月はかかると思ってくれ。また、論述の力が伸びていても自分では実感しにくい。添削してもらっている先生などに聞くと成長したポイントを教えてもらえるぞ。
はーい……。がんばります。

論述の力がつくのには少なくとも数ヶ月はかかります。入試直前になって焦ることがないように計画を立てましょう!

それならばできるだけ早くから対策すべき?

論述の勉強を始める前に日本史の知識もある程度つけておきたいですし、他の科目との兼ね合いもあるので、論述の対策は高校3年に入ってからで大丈夫です。特に、高校3年の夏休みからは力を入れて取り組みましょう!

具体的な勉強ペースなどについてはこの記事を参考にしてくれ!
論述の力を伸ばすために普段の学習で気をつける事ってあるんですか?
おっ、いい質問だな。次のポイントに注意してくれると論述につながっていくぞ。

教科書での勉強を大事にする

日本史においては、教科書は論述の基礎となる情報の宝庫です。普段の学習から教科書を読みましょう。読むタイミングとしては予復習時やテスト勉強での流れの確認など様々なシーンが考えられます。電車の中などでも読めますよね。単語の記憶だけにとどまらないようにしましょう!

共通項や違いを意識する

日本史の勉強をしていく中で、様々な共通項や違いが出てきます。授業を聞いているときに、他の時代と頭の中で比較しながら聞くことだけでも、論述に通じる力がつきます。

普段の勉強から論述対策はできるんだね!

ペン画像戦略6 過去問の使い方

ここからは過去問の使い方について解説していくぞ!
過去問って何年分くらい解けばいいんですかね?
基本的に、赤本に載っている過去問はすべて解こう。/div>
やっぱり量を解くことが大事なんですか?
量というよりは、志望校の形式やよく狙われるテーマを覚えておきたいね。論述は量を解いたら伸びるというほど単純なものではないから、貴重な過去問を解く際には質を意識して解こう!
あと、学校で僕の志望校じゃない論述の演習をかなりやるんですけど、ぶっちゃけ他の志望校の問題って参考になるんですか?
論述の力を伸ばすためには役には立つ。ただ、あくまでも自分の第一志望校の過去問が最優先だ。他の大学の問題ばかり解いていて、肝心な志望校対策ができなくなったなんて事はやめてくれよ。

論述の成績を上げるために 添削と普段の学習について知ろう!

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ペン画像戦略7 おすすめ参考書

最後に、おすすめ参考書を紹介するぞ。

段階式日本史論述トレーニング

この参考書は小論述から中論述、大論述とステップアップして勉強していける構成になっています。最初に述べた、問題の形についても解説してあるので論述の勉強を始める人にはおすすめの1冊です!

幅広いレベルに対応しているから、多くの人におすすめだ!

東大日本史問題演習

東大受験生におすすめなのはこの1冊。とにかく解説が詳しく、東大の問題の傾向なども抑えて構成されています。東大を受験する人には必ず解いてほしいです!

今回紹介するのはこの2冊だ。実際に書店で見て、自分に合ったものを探してくれ!

さて、ここまで日本史の論述の勉強法について紹介してきたわけだが、どうだったかな?
いやーありがとうございました。これで安心して論述の勉強ができますよ!
そう言ってくれると解説のしがいがあるな。最後に今回の記事のポイントだけまとめておこう。

ペン画像まとめ

  • 問題の形式を意識して問題を解こう!
  • 自分でも添削できるように練習しよう!
  • 教科書が論述の基本!覚えるくらいまで読もう!

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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