「通史が終わったから、日本史の勉強はばっちり!」そのように考えているあなたは、まだまだ甘いです!入試においては、「知識がある」だけではなく「問題が解ける」ということがとても大事!知識は一通り身につけたけど問題演習をしていない、という人は、この記事を読んで点数に直結する勉強を始めよう!
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通史と一問一答を終えても、模試の成績が良くありません。
通史と一問一答を終えても、模試の成績が良くありません。
戦略01単語演習のいろは―アウトプットって、なに?
勉強を大きく二つに分けると、インプットとアウトプットに分けられます。この2つはどのように違うのでしょうか?
まず、インプットとは、日本史で言えば通史理解と一問一答です。
これらの勉強は、初歩から基礎の段階で行うことで、主な目的は「知識をつめこむ」ことです。藤原氏にはどんな人物がいて、どのような事件を起こしたのかといった知識を、正確に覚えていくのです。
この段階を終えると、日本史の全体像がわかります。この段階で試験に挑むと、センター試験ならば60点くらい取れるでしょう。
ほかの受験生との差をつけるための勉強、それがアウトプットです!では、アウトプットとはどのようなことをするのでしょうか?
具体的にいえば、入試で出題される問題形式のものを解くことです。では、どのような問題が出題されるか、実際の入試問題を見てみましょう。
2017年度 明治大学 文学部
2017年度 センター試験 日本史B
いかがでしょうか、入試では時代をまたいだ問題が出題されたり、地図をともなう問題が出題されたりと、一問一答のように単純な形式ではないのです。だから、通史や一問一答などのインプットをやっただけでは対応できないわけです。
また入試では、事件の名前を問うだけでなく、事件発生までの流れや、事件が後世に与えた影響が問われます。このような問題に対応するために、問題集を使った演習をしていくことが必要です。それでは、演習の手順を見ていきましょう。
戦略02日本史単語演習の方法
問題演習には、限られた時間の中で効率よく演習するための順序があります。その順序と、具体的にどのようなことをしていけばいいのかを見ていきましょう!
まず敵を知る。志望校の問題を分析しよう!
みなさんの受験のゴールは、志望校の入試問題を解いて、合格することですよね。受験勉強は、ゴールまでの道のりを逆算して、最短距離を進んでいくことが大切!日本史の問題と一口にいっても、それぞれの大学でその形式は大きくちがいます。まずは志望校の過去問を見て、どんな問題が出ているのか、チェックしましょう!
過去問の分析のしかた
最新の過去問2〜3年分を見て、問題の特徴を考えてみましょう。そして特徴を5個以上紙に書き出してみてください。過去問はこちらに登録することによって無料で閲覧できます。
今回の目的は、入試の傾向を知ることなので、実際に問題を解く必要はありません。
「近代の問題が多く出ているぞ、もっと知識を深めなきゃ!」
「4択問題がほとんどだ。間違いの選択肢に早く気づけるようになりたい!」
「この大学、教科書に出てこないような用語も出しているぞ!」
などなど、問題を解かずとも、問題に目を通すことで、これらの傾向、特徴はわかります。もし時間に余裕があれば、センター試験など他の入試問題にも目を通してみましょう。大きな違いがあることがわかるはずです!
問題集を使って演習を行おう
- 【必要なもの】
- 問題集(おすすめを後ほど紹介します)
- 【いつからやるべきか】
- 一問一答を2~3周した後(時期としては高3夏以降)
- 【どれくらいかかるか】
- 100時間程度
以下が勉強法の詳しい手順になります。
- Step1
- 問題集を選ぶ。
- Step2
- 問題を解く。
- Step3
- 答え合わせを行う。間違えた問題をチェック。
- Step4
- 解説を読みこむ。
詳しく解説していきましょう。
Step1. 問題集を選ぶ
問題集を選びましょう。過去問の分析ができたら、自分の志望校の傾向やレベルに一番近い参考書を選んでください。
とはいっても、自分で問題集を選ぶというのはなかなか大変です。ここではオススメの問題集をいくつか紹介します!
Step2. 問題を解く
問題集を一から解いていきましょう。何度も取り組めるように、問題集には答えは書きこまないでください。ノートや紙に答えを書くようにしましょう。
ここで注意!答えが分からなくても、教科書などで調べないでください。
演習の目的は、問題を解けるようになることです。一方で、「何が分かってないのか」を知ることも目的の一つ。
教科書や資料集で答えを調べてしまうと、自分が「どこまで覚えていて、どこまで覚えていないのか」があやふやになってしまいます。
Step3. 答え合わせを行う。間違えた問題をチェック。
答え合わせの際は、「なぜその問題を間違えたのか」を分析しましょう。
用語が分からず問題が解けなかったら、その用語をノートや一問一答で探して、チェックマークをつけておきましょう。他の単語よりも目立って覚えやすくなるはずです。「どんな単語と一緒に問われていたか」ということも、余白に書くのもよいでしょう。
また「用語は分かっていたのに、問題が解けなかった」場合は、その単語の「理解」が足りない、ということ。
その単語が、「歴史上の人物」なら、その人物のやったことなどを十分に理解していない、「歴史上の出来事」なら、その出来事の詳細や歴史的意義、といったことを十分に理解していない、ということになります。
こうした場合は用語集を読んで、詳しくその単語についての説明を読んであやふやな部分をなくしましょう。
Step4. 解説を読みこむ
答え合わせの際には、解説を読みこみましょう。解説には、事件が起こるまでの経緯や事件が後世に与えた影響など、選択式の問題としても論述の問題としても出ておかしくないような情報がつまっています。
特に、間違えた問題の解説は、暗記するくらい読み込みましょう。
志望校で、論述問題が出る!という人は、ここでの詳しい解説を覚えると論述問題でその表現がそのまま使えるので一石二鳥です。
Step1~Step4を繰り返して、「全ての問題が解けるようになるまで」問題集を解きましょう。大体3周もすれば完璧になるはずです。
戦略03日本史単語演習について、よくある質問に答えます!
ここでは、日本史の単語演習にまつわる質問あれこれに、赤神先生が答えていきます!
学校の進度が遅く、通史が終わるのが高3の秋です!問題演習は学校の通史が終わった後でも大丈夫ですか…?
漢字が覚えられません…どうすればいいですか?
① 問題が全てマーク式、選択式の場合(センター試験や一部私大)
人名や事件名は読んでわかるレベルにしておけばOK!歴史の語句を見てそれが瞬時に「どういう人物か」あるいは「どういう出来事か」わかるように勉強しましょう。いちいち用語を紙に書く必要はナシ!
② 記述式の穴埋め問題等がある場合(一部私大、国公立大)
当たり前ですが、人名や事件名が書けないとだめです!問題集を解いていくにあたり、漢字が思いつかなかった場合は、用語集や一問一答を見直し、かつ何度か紙に書くことで知識と漢字を定着させていきましょう。
また、最重要語句ほど書き取り問題として出される傾向にあるため、教科書に載っているような用語は余裕で漢字で書けるようにしておくべきです。
まとめ
- インプットだけで終わらず、アウトプットを行うことで、模試や入試での点数につながる!
- 志望校の過去問を見て、入試の特徴をつかもう!どの大学、学部を受けるかによって、やるべき問題集が変わってくる!
- 問題を解くときは、答えを見ない!答え合わせではわからない問題を明確にして、2周、3周と繰り返して解こう。
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STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
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