『日本史標準問題精講』は、難関私立大学を目指して日本史を身につけたい人にオススメの参考書です。具体的には「MARCH・関関同立レベル以上の私大を受験して、日本史を得意にしたい」「入試に出る問題と同じ形式で実戦演習したい」という人が使うと良いでしょう。
『日本史標準問題精講』を1冊やり切ることで、早稲田や慶應など最難関大学の日本史入試に対する不安はなくなります。
今回の記事では『日本史標準問題精講』の具体的な使い方や、使う際の注意点などについて解説します。
『日本史標準問題精講』はどんな参考書?
それではまず『日本史標準問題精講』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥1,595
- ページ数
- 216ページ
- 習得にかかる時間
- 2ヶ月半
- レベル
- 難関私立大学を目指す方向け
『日本史標準問題精講』は、難関私立大学入試で合否の分かれ目となる90題を収録している参考書です。『日本史標準問題精講』の五訂版が2019年に出版され、論述問題や思考力問題が追加されました。
解説だけでなく、難問の類題に対応できる内容を解説した「精講」を掲載しているため、効率よく実力を養えます。また、問題編と解答、解説編が別で収録されているため、見比べながら使用しやすいでしょう。
『日本史標準問題精講』のメリット・デメリット
メリット
- 難関私立大学レベルの実戦的な問題演習ができる
- 問題を通じて歴史の流れを把握できる
- 解説が詳しいため間違えた内容をしっかり理解できる
デメリット
- 難関大学の過去問から構成されており、基礎レベルの単語が完成していないと歯が立たない
- 国公立大学の論述問題は、別途対策が必要
『日本史標準問題精講』は、日本史の中でワンランク上を目指した学習をするのに最適な参考書です。難関私立大学を目指す人向けの参考書であるため、基本レベルを身に付けてから取り組むことで、効率よく学習を進められます。
早慶や旧帝大クラスの難関私立大学を受験するのであれば取り組んでおきましょう。
ただし、「特殊なテーマを扱う大学」「図表を大量に扱う形式で出題される大学」「国公立大学で多く出題される論述・記述問題」の対策は、『日本史標準問題精講』では不十分です。
『日本史標準問題精講』がオススメな人
『日本史標準問題精講』は以下のような人にオススメです。
- 難関私立大学志望者
- 難題の類似問題にも強くなりたい人
- 日本史の基礎知識はすでに身についている人
『日本史標準問題精講』は、すでに日本史の基礎を理解したうえで、難関私立大学の入試に向けた知識を身に付けたい人にオススメの参考書です。
早稲田・慶應・上智などの最難関私大を受験する人はもちろん、ここ数年難易度が上がっているMARCH・関関同立レベルの私大で世界史を使う人も活用しましょう。
また、解説のあとに収録されている「精講」には、単語や出来事に関連した内容について詳細な説明が記載されています。そのため、この参考書に取り組むことで、難関大の入試で類題が出題された際に対応できる実力を身につけられるでしょう。
『日本史標準問題精講』の使い方
ここからは具体的な『日本史標準問題精講』の使い方をチェックしていきます。どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『日本史標準問題精講』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 問題を解く
- Step2.
- 間違えた問題には印をつける
- Step3.
- 正解していた箇所も含めて解説をすべて読む
- Step4.
- 解説を読んで知らなかった単語は覚え直し、該当箇所の教科書や資料集も確認する
Step1.問題を解く
まずは問題を解きましょう。問題を解く際に考え込んでしまうのは、まだ単語が定着しきっていない証拠です。
まだ定着していない部分に時間をかけすぎる必要はありません。あとから復習するため、まず最後まで問題を解くことを意識しましょう。
Step2.間違えた問題には印をつける
次に答え合わせをして、間違えた問題に印をつけましょう。印をつけておくことで、復習の際に優先して改善すべき部分を明確に洗い出せます。
Step3.正解していた箇所も含めて解説をすべて読む
間違えた問題に印をつけたら、正解した部分も含めてすべて解説を読みましょう。
正解した部分であっても「実はあやふやだった」「考え方が違った」ということはよくあります。こうした曖昧な部分をそのままにしておくと、入試で似た問題が出題された際、確実に正解できるとは限りません。
本番でもきちんと根拠をもって解答できるよう、正解・不正解に関わらず解説を読み込みましょう。
Step4.解説を読んで知らなかった単語は覚え直し、該当箇所の教科書や資料集も確認する
解説を読んで知らなかった単語があれば覚え直しましょう。教科書や資料集もチェックすることで、知識をより強固なものにできます。
より詳しい日本史の学習方法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『日本史標準問題精講』を使う際のペース配分
では、どのくらいのペースで『日本史標準問題精講』を使用し学習していけば良いか確認してみましょう。
日本史の勉強を進めたい高2の場合は、まず「英語や数学など他の科目が疎かになっていないか?」を確認しましょう。英語や数学は入試の配点が高い傾向にあるため、日本史よりも優先することが大切です。日本史の勉強に取り組む時間がある場合でも、高2の段階で『日本史標準問題精講』に取り組める人はほとんどいないはずです。まずは他の基本的な参考書で単語や流れを押さえて、それでも「まだ時間がある」という場合のみ取り組んでください。
受験が近い高校3年生の場合は、過去問演習の時間を最優先に確保しながら取り組みましょう。社会科目は最後まで点数が伸びていくので時間をかけるべきですが、過去問演習の時間は必ず確保します。『日本史標準問題精講』を何周するかは、時間を考慮しつつ決めましょう。
『日本史標準問題精講』を使う際の注意点
『日本史標準問題精講』を使って学習を行う際の注意点は以下の通りです。
- 過去問演習の時間も確保する
- 間違えた部分は解説や教科書を見直す
- 単語の赤字の意味は最優先で覚える
まず、過去問演習に必要な時間を計算して、『日本史標準問題精講』を使いましょう。過去問演習も重要な勉強です。どちらかが疎かにならないよう、時間配分に気を付けましょう。
また、単語を覚えることに必死で、歴史の流れ(通史)を忘れないようにしましょう。通史を考慮せず単語を覚えると、ただの丸暗記になってしまい、入試で問われた際にうまく知識を引き出せません。流れに紐付けて学習しましょう。
間違えた問題は必ず復習しましょう。間違えた問題をほったらかしにすると、曖昧な知識しか身に付きません。必ず解説や教科書を見返して、知識を固めていきましょう。
まとめ
最後にもう一度『日本史標準問題精講』がオススメな人を振り返りましょう。
- 難関大学志望者
- 難題の類似問題にも強くなりたい人
- 日本史の基礎知識はすで身についている人
- 共通テストの日本史で90点以上を取りたい人
『日本史標準問題精講』にしっかり取り組み、難関レベルの受験に打ち勝ちましょう。
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