学校や塾の先生から「用語集を使うべきだ」と言われてしぶしぶ用語集を買ったものの、どうやって使ったらいいのかよくわからない!なんて人、いますよね。
用語集は使い方次第で日本史の勉強を一気に効率よくしてくれる教材ですが、使いこなせていない受験生は多いです。そこで、この記事では「正しい用語集の使い方」を紹介します。これを読んで、むだなく効率よく用語集を使いこなしましょう。
- 案件
用語集ってどうやって使えばいいんですか?
用語集ってどうやって使えばいいんですか?
- 用語集に載っている単語を全て覚えようとしている
- 用語集を単語帳代わりに使用している
- そもそも用語集を使っていない
戦略01用語集って必要?
用語集という言葉を聞いて、
「なんか難しそう」
「文字がびっしりでやる気出ない……。」
と思う人もいるのではないでしょうか?基本的な用語集の構成は下のようになっています。
こんなイメージを抱いている人もいると思いますが、用語集にはこんなメリットがあります。
とても詳しい解説が載っている
「歴史上の偉人たちはどんな功績をあげたのか」「制度や法律の内容は具体的にどうだったのか」といったことを解説してくれています。
用語集は教科書などに比べて、用語1つ1つに対してとても詳しい解説が書かれています。ですので、参考書などの解説でよくわからなかった用語の意味を調べるのにピッタリです。
頻出度がわかる
用語集には各用語に丸数字が付いています。これは「この単語は何種類の教科書に載っているのか」を表すものです。この数字が高ければ高いほど出題率が高いことが考えられます。よって、用語集を使うことで、「各用語の頻出度」が簡単にわかるわけです。
用語の掲載数が多い
先ほどは解説の詳しさという、いわゆる「深さ」を解説しましたが、用語集は「量」も多いです。難関大を目指そうとする人は教科書にあまり登場しないような、難しい用語も勉強すると思います。
そういう教科書に載っていないような用語も用語集では取り扱ってくれるものがあります。教科書で扱っていない用語までも詳しく勉強できるのが用語集です。
確かにすごく便利なんですが、使い方次第では、全く役に立たないこともあります。
戦略02これでバッチリ!正しい用語集の使い方
<やってはいけない用語集の使い方>
- 用語集の重要そうな説明に蛍光ペンで線を引きまくる
- 一問一答ではなく、用語集で暗記を行う
- 用語集に載っている単語を全て覚えようとしている
用語集は「辞書」として使おう
では、用語集の正しい使い方を解説していきます。タイトルにある通り、用語集は「辞書」として使いましょう。
日本史を勉強している時にこんな問題に直面したことはないでしょうか?
「あれ、この単語って初めて見るけど、どんな意味なんだろ?」
「この制度の内容って何だっけ?」
このように「用語の意味がわからない」「制度のもっと具体的な内容が知りたい」と思ったとき、どうすべきでしょうか?
そうです。そのマルオ君がいう辞書みたいなものが、日本史の勉強で言うところの「用語集」です。つまり用語集は、用語そのものの意味や詳しい内容を知りたい時に使うのが正しい使い方なのです。
ただ1つ、重要な注意点がひとつあります。
それは、「用語集で暗記してはいけない」ということです。
なぜかというと、用語集は暗記に向いている教材ではないからです。
問題形式になっていませんし、書き込んで覚えることもできません。また赤シートで隠せるようにもなっていません。さらに、入試ではあまり聞かれないような、いわゆる「合格するのに必要ではない、覚えなくてもいい単語」が多いです。
用語集はあくまで「どんな出来事で何が起こったか」、「どんな内容であるのか」などを理解するために使う教材です。
ですのでマルオ君のように「用語集の重要そうな説明に蛍光ペンで線を引きまくる」という使い方をしている人は要注意です。蛍光ペンで線を引いてやった気になってしまいがちですし、そもそも、覚えることが用語集を使う目的ではないからです。
「知識を定着させたい」場合は必ず「一問一答」などの教材を使いましょう。以下の記事も参考に。
用語多すぎ……。どの用語を勉強するべき?
「センターレベルってどこまで?」「東大とか早慶を受けるうえで、頻出度①の用語まで覚える必要ある?」……などなど、どこまで勉強するか、についての悩みは多くの人がもつでしょう。
残念ながら、このレベルにはここまで!とはっきりと言えません。過去問を見て、傾向や難易度を探る必要があるでしょう。
ただはっきり言えることが、あなたの志望校がどこであれ、全部の用語を覚える必要はまったくありません。
たとえば、英和辞典に書かれている単語を全部覚えるべきでしょうか?入試のためにそんなにたくさんの単語を覚える必要は果たしてあるでしょうか?
英和辞書と同じで日本史も用語集に載っている単語を全部覚えるべきではありません。「用語集に載っているから」は覚える理由にはなりません。全部の単語を覚えていたら、それだけでほとんどの勉強時間がとられてしまいます。
そもそも、さきほど言った通り、用語集は、教科書や参考書を読んでいてわからない単語が出てきたときに「辞書」として使うもの。
そういう正しい使い方をしていれば、絶対に、全部の用語を覚える、なんてむちゃくちゃなことにはなりません。
また、用語集には頻出度として丸数字が書かれていますが、これも必要以上に注意する必要はありません。「この単語は①だからあんまり必要ないんだろうな」くらいの指標にする程度で十分です。
用語集は、「内容を知るため」「より詳しく理解するため」に使いましょう。全部の用語を覚える必要は、まったくありません。
戦略03おすすめ用語集
日本史用語集(山川出版社)
山川出版社から出版されている用語集です。これを用語集として使っている人も多いのではないでしょうか?解説は詳しく、用語数もかなり多いので、「とりあえず鉄板の用語集が欲しい」という人はこちらがいいでしょう。
日本史用語集ちゃーと&わーど(駿台受験シリーズ)
日本史用語集ちゃーと&わーど(駿台受験シリーズ)|Amazon
この用語集の特徴は、図や表が掲載されていて、非常に見やすいことです。時代の流れが簡単につかめるように表にしてあります。収録単語数は少なめですが、視覚的に理解することができます。「文字だけだと全然進められない」「簡単にまとめた図や表で解説してほしい」と思っている人にはオススメです。
授業から入試まで使える!日本史用語集
この用語集は教科書に載っている用語の中から、「入試問題で出題されやすい用語」を掲載しています。ですので、一般的な用語集に比べ、網羅性には欠けますが、「受験勉強に特化した」用語集だといえるでしょう。「入試に無駄の多い用語集は使いたくない」「ある程度絞ってある用語集を使いたい」と思っている人にはオススメです。
まとめ
①用語集のメリット
- とても詳しい解説が載っている
- 頻出度がわかる
- 用語の掲載数が多い
②用語集の使い方
- 用語集は辞書として使おう
- 用語集の単語を全部覚える必要はない
③おすすめ用語集
- 日本史用語集 A・B共用(山川出版社)
- 日本史用語集ちゃーと&わーど(駿台受験シリーズ)
- 授業から入試まで使える!日本史用語集
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