日本史勉強法


日本史用語集|用語集にまつわる悩みを一掃!正しい用語集の使い方

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学校や塾の先生から「用語集を使うべきだ」と言われてしぶしぶ用語集を買ったものの、どうやって使ったらいいのかよくわからない!なんて人、いますよね。

用語集は使い方次第で日本史の勉強を一気に効率よくしてくれる教材ですが、使いこなせていない受験生は多いです。そこで、この記事では「正しい用語集の使い方」を紹介します。これを読んで、むだなく効率よく用語集を使いこなしましょう。

  • 紙画像
  • 案件
    用語集ってどうやって使えばいいんですか?

赤神先生、問題です!奈良県にある「石舞台古墳」は誰のお墓なのか知ってますか?
なんだいきなり。答えは蘇我馬子だろ。
さすがです。じゃあ次の問題です!江戸時代にいた、「町飛脚」の江戸到着まで要した日数にちなんでついた別称は?
定六だ。
赤神さんすごーい!!なんでもわかるんですね。
俺にとっては朝飯前なんだよ。それより今日は何なんだ。こんな問題ばかり出してきて。
用語集を使って勉強していたらこんな知らない知識がたくさん出てきたんですよ。
なるほど。ところで用語集はどうやって使っているんだ?
とりあえず用語集に乗っている単語覚えようかなって思って。
まさか、用語集に書いてある用語を全部覚える気でいるのか?
えっ。何がいけないんですか?
それは大きな間違いだ!マルオくんはこんな勉強してないか?これらは全部「やってはいけない勉強法」だ。
  • 用語集に載っている単語を全て覚えようとしている
  • 用語集を単語帳代わりに使用している
  • そもそも用語集を使っていない
エッ!マジですか?
実は用語集で間違った勉強法をしている人は意外と多い。間違った使い方をしていると、「時間を使ってる割に成績は伸びない」といったことになってしまう。というわけで今回は「正しい用語集の使い方」を解説していくぞ!
やったぜ!お願いします!!

ペン画像戦略01
用語集って必要?

山積みの本

用語集という言葉を聞いて、

「なんか難しそう」

「文字がびっしりでやる気出ない……。」

と思う人もいるのではないでしょうか?基本的な用語集の構成は下のようになっています。

用語集の例

文字ビッシリでなかなかやる気が起きないんだよな。

こんなイメージを抱いている人もいると思いますが、用語集にはこんなメリットがあります。

とても詳しい解説が載っている

「歴史上の偉人たちはどんな功績をあげたのか」「制度や法律の内容は具体的にどうだったのか」といったことを解説してくれています。

用語集は教科書などに比べて、用語1つ1つに対してとても詳しい解説が書かれています。ですので、参考書などの解説でよくわからなかった用語の意味を調べるのにピッタリです

頻出度がわかる

用語集には各用語に丸数字が付いています。これは「この単語は何種類の教科書に載っているのか」を表すものです。この数字が高ければ高いほど出題率が高いことが考えられます。よって、用語集を使うことで、「各用語の頻出度」が簡単にわかるわけです。

用語の掲載数が多い

先ほどは解説の詳しさという、いわゆる「深さ」を解説しましたが、用語集は「量」も多いです。難関大を目指そうとする人は教科書にあまり登場しないような、難しい用語も勉強すると思います。

そういう教科書に載っていないような用語も用語集では取り扱ってくれるものがあります。教科書で扱っていない用語までも詳しく勉強できるのが用語集です。

用語集って情報量すごいんだね。

確かにすごく便利なんですが、使い方次第では、全く役に立たないこともあります

なんとまあ!そんなことあるんですね。
そうなんだ。用語集はとにかく、使い方が重要だ!次は具体的な使い方を紹介しよう。

ペン画像戦略02
これでバッチリ!正しい用語集の使い方

説明に入る前に、マルオ君はどんな使い方をしているんだ?
そうですね。重要そうな用語に蛍光ペンでライン引いたりしてます。あとは情報量が多いってことがわかったんで、暗記用に使おうかなって思います。
それはかなりよくない使い方だぞ。正しい勉強を教える前に、「やってはいけない用語集の使い方」を教えよう。

<やってはいけない用語集の使い方>

  • 用語集の重要そうな説明に蛍光ペンで線を引きまくる
  • 一問一答ではなく、用語集で暗記を行う
  • 用語集に載っている単語を全て覚えようとしている

これ、ほとんど僕の言っていた使い方じゃないですか?
だからやばいって言っただろ?この使い方だと、「効率が悪い」「覚えにくい」「そもそも使い方を間違えている」といった感じでダメだな。
ふぇ?そんなひどいんですか??もう頭がパニックですよ。早く正しい勉強法を教えてください。
じゃあこれから正しい勉強法を教えよう。この解説を聞けば「なぜその勉強がダメなのか」もわかるはずだ。

用語集は「辞書」として使おう

では、用語集の正しい使い方を解説していきます。タイトルにある通り、用語集は「辞書」として使いましょう

「辞書」として使うってどういうこと?

日本史を勉強している時にこんな問題に直面したことはないでしょうか?

「あれ、この単語って初めて見るけど、どんな意味なんだろ?」

「この制度の内容って何だっけ?」

このように「用語の意味がわからない」「制度のもっと具体的な内容が知りたい」と思ったとき、どうすべきでしょうか?

辞書みたいなものがあれば便利ですね。

そうです。そのマルオ君がいう辞書みたいなものが、日本史の勉強で言うところの「用語集」です。つまり用語集は、用語そのものの意味や詳しい内容を知りたい時に使うのが正しい使い方なのです。

ただ1つ、重要な注意点がひとつあります。

それは、「用語集で暗記してはいけない」ということです。

え、あんなに用語がのっているのに……。なんで、用語集で暗記するのはダメなんですか?

なぜかというと、用語集は暗記に向いている教材ではないからです。

問題形式になっていませんし、書き込んで覚えることもできません。また赤シートで隠せるようにもなっていません。さらに、入試ではあまり聞かれないような、いわゆる「合格するのに必要ではない、覚えなくてもいい単語」が多いです。

用語集はあくまで「どんな出来事で何が起こったか」、「どんな内容であるのか」などを理解するために使う教材です。

なるほど。「暗記」ではなく、「理解」するために用語集は使わないといけないんだね。

ですのでマルオ君のように「用語集の重要そうな説明に蛍光ペンで線を引きまくる」という使い方をしている人は要注意です。蛍光ペンで線を引いてやった気になってしまいがちですし、そもそも、覚えることが用語集を使う目的ではないからです。

理解と暗記は別だ。覚えた気になってしまう、というのがいちばん危険だ。

用語集は内容を「理解」するために使おう

「知識を定着させたい」場合は必ず「一問一答」などの教材を使いましょう。以下の記事も参考に。

用語多すぎ……。どの用語を勉強するべき?

「センターレベルってどこまで?」「東大とか早慶を受けるうえで、頻出度①の用語まで覚える必要ある?」……などなど、どこまで勉強するか、についての悩みは多くの人がもつでしょう。

ぼくもめっちゃなやみます。

残念ながら、このレベルにはここまで!とはっきりと言えません。過去問を見て、傾向や難易度を探る必要があるでしょう。

ただはっきり言えることが、あなたの志望校がどこであれ、全部の用語を覚える必要はまったくありません

たとえば、英和辞典に書かれている単語を全部覚えるべきでしょうか?入試のためにそんなにたくさんの単語を覚える必要は果たしてあるでしょうか?

そう言われると、全部覚えないし、覚えたくもないな。

英和辞書と同じで日本史も用語集に載っている単語を全部覚えるべきではありません。「用語集に載っているから」は覚える理由にはなりません。全部の単語を覚えていたら、それだけでほとんどの勉強時間がとられてしまいます。

そもそも、さきほど言った通り、用語集は、教科書や参考書を読んでいてわからない単語が出てきたときに「辞書」として使うもの

そういう正しい使い方をしていれば、絶対に、全部の用語を覚える、なんてむちゃくちゃなことにはなりません

なるほど……。たしかに!

また、用語集には頻出度として丸数字が書かれていますが、これも必要以上に注意する必要はありません。「この単語は①だからあんまり必要ないんだろうな」くらいの指標にする程度で十分です。

用語集は、「内容を知るため」「より詳しく理解するため」に使いましょう。全部の用語を覚える必要は、まったくありません

ペン画像戦略03
おすすめ用語集

あぶないあぶない。赤神さんに解説してもらわなかったら用語集のまちがった使い方をしてしまうところだった。
用語集は「辞書」として使うべきだ。「暗記用」ではないからな。
そうですね。ところで用語集っていろいろありますけど、どれ使った方がいいとかあるんですか?辞書だから何使っても変わらないですよね?
かなり問題発言だぞ。辞書だってひとつひとつ違うし、用語集でも出版社はいろいろ工夫をこらしているぞ。
そうなんですね!同じだと思っていましたよ。じゃあ最後におすすめの用語集を教えてください。
それじゃあ簡単におすすめの用語集を紹介して今回は終わりにしよう。

日本史用語集(山川出版社)

日本史用語集(山川出版社)|Amazon

山川出版社から出版されている用語集です。これを用語集として使っている人も多いのではないでしょうか?解説は詳しく、用語数もかなり多いので、「とりあえず鉄板の用語集が欲しい」という人はこちらがいいでしょう。

日本史用語集ちゃーと&わーど(駿台受験シリーズ)

日本史用語集ちゃーと&わーど(駿台受験シリーズ)|Amazon

この用語集の特徴は、図や表が掲載されていて、非常に見やすいことです。時代の流れが簡単につかめるように表にしてあります。収録単語数は少なめですが、視覚的に理解することができます。「文字だけだと全然進められない」「簡単にまとめた図や表で解説してほしい」と思っている人にはオススメです。

授業から入試まで使える!日本史用語集

授業から入試まで使える!日本史用語集|Amazon

この用語集は教科書に載っている用語の中から、「入試問題で出題されやすい用語」を掲載しています。ですので、一般的な用語集に比べ、網羅性には欠けますが、「受験勉強に特化した」用語集だといえるでしょう。「入試に無駄の多い用語集は使いたくない」「ある程度絞ってある用語集を使いたい」と思っている人にはオススメです。

用語集も自分の目的に合ったものを選ぼう!

まとめ

最後に今日の解説のおさらいだ!

①用語集のメリット

  • とても詳しい解説が載っている
  • 頻出度がわかる
  • 用語の掲載数が多い

②用語集の使い方

  • 用語集は辞書として使おう
  • 用語集の単語を全部覚える必要はない

③おすすめ用語集

  • 日本史用語集 A・B共用(山川出版社)
  • 日本史用語集ちゃーと&わーど(駿台受験シリーズ)
  • 授業から入試まで使える!日本史用語集

もっと具体的に「このとおりに勉強すれば日本史の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!

日本史の参考書マップに登録

■ 参考書マップとは? ■

STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。

  • 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
  • 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介

STRUX参考書マップ公式LINEに登録することで、いつでも無料で見ることができます!

LINEに登録して参考書マップを見る

【ストマガ読者限定】
10日間で大学受験の計画を立てる!
ストマガLINE集中講座

記事サムネイル

勉強法を読んで理解できたけど、結局どういうペースで勉強すればいいかわからない、という状態では不安になってしまいます。
こちらのLINE講座では

  • 受験のプロがやっている計画作成方法を10日で配信
  • 毎月のおすすめ勉強内容や合格のポイント定期配信
  • 計画作成用ワークシートを限定配信

しています。

友だち追加

これさえ登録しておけば、自分にぴったりの計画を作成することが可能!受験についての情報、勉強の注意点もすべてわかるので、
ぜひ、受験当日までの勉強のペースメーカーとして活用してください。

ストマガを監修する学習塾STRUXとは?

学習塾STRUXは
毎日の勉強を「分析」「改善」し、
完全個別で「指導」する塾。

STRUX無料体験

「計画を立ててもその通りに勉強できない」
「参考書の使い方を間違っている気がする」
「参考書の使い方を間違っている気がする」

そんな悩みを無料体験で解決しませんか?

  • 年間計画
  • 週間計画
  • 参考書リスト

を学習トレーナーが作成します!

無料体験の詳細はこちら!

保護者の方向け!公式メールマガジン

STRUX無料体験

大学受験は複雑で、子どものために何から始めればいいのか、何をやってあげればいいのかわからない……

そんな方向けに、「とりあえずこれさえ読めば大学受験がすべてわかる!」というメール講座がスタート!毎日送られるメールを読むだけで、受験に向けて保護者がやるべきことがすべてわかります。

メール講座の詳細を見る

ストマガYouTubeチャンネルもチェック!

ストマガのYouTubeチャンネルでは、今日から役立つ効率的な勉強法や、受験に関する知識をわかりやすく配信中!大学の傾向分析や計画の立て方、各科目の勉強法だけでなく、ストマガで振れられない時期ごとの勉強法もチェック!

監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

詳しいプロフィールはこちら
記事中の参考書や教材については編集部の基準でおすすめできるものを掲載していますが、リンクにはアフィリエイト広告を利用しています。また、各教材やサービスの「価格」「ページ数」などについては執筆時点での情報であり、今後変更となることがあります。また、今後絶版・改訂となる参考書もございますので、書店・Amazon・公式HP等をご確認ください。