東京都立大学


東京都立大学 生物の対策

都内唯一の公立大学である都立大の生物は、事前に勉強した知識のみでは答えられない問題を、高い思考力をもって考察し、解答を論理的かつわかりやすく記述するといった多様な実力が試される試験となっています。試験問題の傾向や頻出範囲を把握した対策を行い、都立大生物の得点力を向上させていきましょう。

この記事では、都立大生物の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。

東京都立大学の生物出題傾向

例年、細胞小器官や細胞膜の働きを問う細胞に関する分野と、動植物の生殖活動や増殖環境にまつわる分野から頻繁に出題されています。一方、他大学ではよく見られるようなホルモン及び酵素の代謝に関する分野や各生物の生態に関する分野、進化及び変異にまつわる分野からの出題は比較的少ない傾向にあります。

そして、出題されるほぼ全ての問題は実験考察型の設問となっており、教科書で学習した知識のみでは解答が難しい問題もときどきあります。多くの大問で、記号選択式設問と記述式設問が丁度半々程度の比率で出題されています。

東京都立大学生物の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 マーク形式及び記述式混在型設問
  • 第2問 マーク形式及び記述式混在型設問
  • 第3問 マーク形式及び記述式混在型設問

記述式設問としては、30字~100字以上の字数が求められる記述・論述問題が主に出題されています。また、数値のみを解答する計算問題も時折出題されています。

東京都立大生物の時間配分の例

都立大の生物の試験時間は75分、受験学部によっては、他の理科1科目と合わせて試験時間は150分となっています。大問ごとの小問数や記述量にばらつきがありますが、大問1題につき20~25分の解答時間を要するとみておくと良いです。例年、出題される小問数はそこまで多くはなく、選択肢形式の設問も多いです。そのため、各々の小問で慎重な考察が必要となる場合もありますが、試験時間にはある程度の余裕があると考えて大丈夫でしょう。

出題される大問ごとの難度の差はそこまで大きくはないので、選択肢形式の小問が多く含まれる大問から着手するのがおすすめです。自分の得意分野や馴染みのある内容の大問が出題されていたなら優先的に取り掛かり、自分の苦手分野や時間を要する記述・論述問題が含まれている大問の解答は最後にすると良いでしょう。

時間配分の例

00:00 解答する問題の順番の目星を付ける(2)
00:02 自分の得意分野で、確実に得点できそうな大問(22)
00:24 選択肢形式の小問が多く、手早く解答できそうな大問(20)
00:44 記述・考察問題が多く出題されており、解答に時間がかかりそうな大問(26)
01:10 解答できた問題の見直し及び出来なかった問題の再挑戦(5)

75分の試験時間で生物を解答し終える時間配分を示しました。試験時間にある程度の余裕はあるので、問題の読み間違いやケアレスミスなどを防ぐためにも、解答できた問題の見直しをする時間を設けましょう。全ての問題の解答を終えて、試験時間が余るようでしたら、他の理科1科目の解答に早めに移るのもありです。

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東京都立大学生物で必要な学力レベル

都立大の生物を解答するあたって、共通テストで高得点をとるためにも、全ての学習分野の基礎~標準レベルの知識は網羅しておく必要があります。また、先述した頻出分野については、図説や参考書を通じて、実験事例や研究課題といった幅広い話題についても触れておくとより安心でしょう。そして、実験考察型の問題演習は早いうちから積極的に行い、多くの演習経験を積めるよう心がけましょう。問題集を活用して、幅広いパターンの論述問題に対する対応力も高めていきたい所です。

共通テストでの出来にも左右されますが、基本的には6割強正答することを目標とし、生物が苦手であっても最低5割5分、逆に生物を得点源にしたいのなら8割弱の正答率を目指しましょう。一方で、システムデザイン学部では、他学部より合格最低点が高めになることが多いため、7割の正答率を出せるかが合否を決めるカギとなります。

都立大生物が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、東京都立大学の生物で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人は初めから進めてください。基礎に自信があって、これから都立大に特化していきたい!という人は途中からでもOKです。

生物の基本、教科書レベルがきちんと身についているかのチェック

学校の授業と並行して行えば、スムーズに生物の勉強をすすめることが出来ます。しかし、学習進度が遅い学校も多く、高3の冬入試ギリギリまで終わらないということもあり得ます。そのため、自発的な勉強もすすめていき、高3の夏前には遅くとも一通りの学習を終えられるようにしましょう。

これまで習った範囲の復習も含め、以下の参考書で全範囲の知識の網羅と定着を並行して行います。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。いきなり問題を解くことはできないため、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル生物」などを活用しましょう。問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

次に進むポイント

  • 生物の苦手意識が少し薄れてきた
  • 生物でどういう範囲があって、どんな問題が出るのか把握している
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

都立大入試を解くための「定石」を把握する問題演習

共通テストレベルや都立大入試レベルの問題を解けるようになるには、知識の習得だけでは不十分で、高レベルの思考力が問われる問題で、理解した知識を活かせるようになることが求められます。ここからは多くの頻出解法を体得していくことで、まずは入試問題を解くにあたっての対応力を身につけていきます。

夏休み中までに標準レベルの問題演習を終えて、より難度の高い問題や過去問を用いた演習への土台を固めておきましょう。

次に進むポイント

  • 「基礎問題精講」で8割以上は解ける
  • センター試験の過去問で80点くらいは取れる

都立大入試レベルまで引き上げる!入試形式の問題で演習

定石問題の解法が身についたら、都立大入試を見据えたスキルアップを図りましょう。入試問題は定石問題の組み合わせで出題されることが多いので、実際の入試で出題された問題をどんどん演習していきます。

基本的な参考書をやり終えたら、都立大の過去問や都立大形式に似た問題で仕上げていきます。都立大の生物で頻出される問題の傾向を身をもって知るためにも、過去問を多く解くことで、頻出問題の解答のコツを掴んでいきましょう。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。10月から11月にかけてある全国模試や共通テスト入試プレと併せて、秋以降の仕上げに使うのがベストです。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届けるSTRUXマガジンの監修を務めている。

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