『ターゲット1200』は、高校基礎レベルの英単語を身につけたい人にオススメの参考書です。シンプルなデザインでとても見やすく、頻出単語もチェックしやすいため、英語に苦手意識がある人も使えます。
『ターゲット1200』を1冊やり切れば、定期テストレベルの問題はほぼ読めるようになるでしょう。
今回の記事では『ターゲット1200』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『ターゲット1200』はどんな参考書?
それではまず『ターゲット1200』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥990
- 収録単語数
- 1,200個
- ページ数
- 479ページ
- 習得にかかる時間
- 60時間
- レベル
- これから英単語の勉強を始める人、中学から英語が苦手だった人
『ターゲット1200』は、英単語の暗記の一歩目にふさわしい1冊です。中学レベルの英単語に不安がある人でも、基礎から始めてじっくり高校の授業で出てきた単語を勉強できます。
「英語が苦手」「まだ受験生ではないのでじっくり基礎を始めたい」という人は『ターゲット1200』を使いましょう。
『ターゲット1200』のメリット・デメリット
メリット
- 赤シートを使ってテストができる
- シンプルなデザインで見やすい
- 多義語は色々な意味がしっかりまとめてある
- 番号が単語についてて、ペースの管理がしやすい
デメリット
- 全てのページが同じデザインなので飽きやすい
- 内容が易しいので1冊だけでは入試に対応できない
『ターゲット1200』は、シンプルなデザインのため初心者でも使いやすいです。入試頻出の単語には印がついているため、暗記すべき優先度を正しく判断できます。
英単語だけでなく頻出の英熟語も学習できるため、これ1冊で英語の基礎をしっかり固められるでしょう。単語に番号が割り振られているので、ペース管理をしながら毎日コツコツ暗記することがオススメです。
ただし、重要単語すべてに印が割り振られているわけではないため注意しましょう。
ターゲット1200がオススメな人
『ターゲット1200』は以下のような人にオススメです。
- 英語が苦手で中学レベルの単語でも不安な人
- まだ高1,2で受験まで時間がある人
- 英単語は基礎の基礎から始めたい人
- 何から始めたらいいかわからない人
- とりあえず王道の単語帳を使いたい人
- 共通テスト英語でまだ3割も解けない人
- 長文では単語がほとんどわからない人
『ターゲット1200』は、基礎から英単語をしっかり固めたい人にオススメの参考書です。まだ受験勉強が始まっていない1,2年生が英語を勉強する足掛かりとしても使えます。
『ターゲット1200』は、レベルごとで1400と1900にもわかれています。
1400は共通テストから中堅私大レベル、1900は国公立2次や難関私立レベルまで対応できるため、自分の進捗や志望校に合わせ徐々にレベルアップするとよいでしょう。
ターゲット1400・1900については、それぞれ以下の記事でも解説しています!
『ターゲット1200』の使い方
ここからは具体的な『ターゲット1200』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い単語帳でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『ターゲット1200』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- スペル、発音、主要な意味、品詞を覚える
- Step2.
- 赤字以外の意味、語法、関連語、例文なども覚える
Step1.スペル、発音、主要な意味、品詞を覚える
今回は「100単語単位」での勉強の進め方を解説しています。覚える単語数については、自分が単語の勉強に使える時間も考慮して、「50~200単語くらい」で自分の好きな語数を調節して進めればOKです。
- Step1.
- 100単語を見て、主要な意味(赤字)・品詞・スペル・発音を覚える
- Step2.
- 赤シートを使ってテストする。基本は「英語→日本語」(慣れたら「日本語→英語」も取り組む)
- Step3.
- 間違えた単語に印をつける
- Step4.
- 印をつけた単語のみ、step2・3を繰り返す
- Step5.
- 全て覚えたらstep1に戻って次の範囲に進む
最初の1〜2周は、「主要な意味(赤字)・品詞・スペル・発音」の4つに絞って暗記をしていきます。一旦、暗記の精度は気にせずザックリ覚えればOKです。
覚えたと思ったら、赤シートで隠して英単語から日本語に直せるかチェックします。
テストは「1単語につき1秒」で確認しましょう。単語の意味は1秒以内に出てこないと、知識として入試本番で使い物になりません。「粘って思い出す」みたいなことはしないようにしてください。
思い出せなかったものには印をつけて覚え直します。
次のテストは、バツ印のついたものだけを繰り返し進めましょう。短時間で多くの単語を覚えるコツは「覚えたものにはできるだけ時間を使わないよう」なので、必ず印のついたものだけをくり返すようにしてくださいね!覚えたものにはできるだけ時間を使わないことが大切です。
テストで全て答えられたら、次の100単語に進んで同じ作業を繰り返していきましょう。この方法で『ターゲット1200』を最低でも2周程度は進めるのがおすすめです。
2周目は「英語から日本語訳を思い出す」のではなく、「日本語訳からスペル、発音を思い出す」というやり方で進めてみてもいいですね。
2~3周くらい勉強すれば、全体の80%程度は覚えた状態になるはずです。
どれだけ暗記が得意な人でも、2周程度で全ての単語を覚えるのは不可能です。覚えにくい単語は、さらに1単語ごとの情報を増やすことで忘れにくくなるので、80%程度覚えた自信が持てたら次のステップに進みましょう!
Step2.赤字以外の意味、語法、関連語、例文なども覚える
3~4周目以降は、上述した基本情報以外に以下のような情報も覚えていくのがおすすめです。
- 赤字以外の意味
- 語法
- 関連語(類義語、対義語、派生語など)
- 例文
基本の意味をマスターするだけでも力はつきますが、ある程度覚えたら「メインでない関連要素」に目を向けましょう。
「赤字以外の意味」が優先順位としては最も高く、下に行くにしたがって優先順位が下がります。
具体的な覚え方は以下の通りです。
- Step1.
- 赤字以外の意味、語法、関連語、例文などから、覚えたいものをチェックして覚える
- Step2.
- 覚えたと思ったら、赤シートを使ってテストする
- Step3.
- 間違えた単語に印をつける
- Step4.
- 印をつけた単語のみstep2、step3をくり返す
- Step5.
- 全て覚えたらstep1に戻って次の範囲に進む
例えば「4周目は赤字以外の意味」「5周目は赤字以外の意味と語法」のように、覚えたいものを周回ごとに決めて、先ほど解説した手順で進めてください。
赤字で書かれていないので、チェックする際に赤シートで隠せるように緑マーカーを引いておくのも良いですね。
ここまでくれば、大量にあった英単語もいつのまにか身についているはずです。
ペースを落としても良いので、毎日少しずつ続けてせっかく覚えたものを忘れないようにしましょう。
より細かい英単語の覚え方については、以下の記事で詳しく解説しています!
『ターゲット1200』を使う際のペース配分
『ターゲット1200』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
まだ受験まで時間がある高校1・2年生の場合は、「1回分を50単語にする」ことで、4ヶ月での完成を目指します。その後も、苦手な英単語を定期的に復習し、半年で全ての単語を完璧にしましょう。
部活動で忙しくて時間が取れないという人は「毎日の勉強時間を1時間」にして暗記量も半分にすることで、4ヶ月での完成を目標にします。もっと忙しければ「毎日の勉強時間を30分(暗記量はさらに半分)」にして、8ヶ月で完成させても良いでしょう。
受験まで時間がない高校3年生の場合は「1周目に150単語」に取り組むことで、40日で完成させます。
ただし、このやり方は相当短期的に詰め込む必要があるため無茶な部分も多く、相当な覚悟が必要です。「高3の秋だけど基礎が固まっていない」など、受験まで残りわずかな人のみ取り組みましょう。
『ターゲット1200』を使う際の注意点
『ターゲット1200』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 毎日数分でも勉強することで「覚えた英単語を翌日に9割方忘れてしまう」という状態は避けよう
- 単語の赤字の意味は最優先で覚えよう
単語を暗記する際は、必ず毎日継続して取り組みましょう。英単語に限らず暗記項目については、毎日取り組まないと「翌日にほぼ忘れてしまう」ということはよくあります。
英語の基礎である単語を早めに固めておかないと入試の読解も解けないため、毎日少しずつでも良いので暗記をしていきましょう。
その際に、赤文字の意味は優先的に暗記しましょう。最終的には赤文字以外も覚える必要はありますが、まずは単語の「核」となる赤字の意味を覚えなければいけません。
赤字以外の意味を覚えるのは、赤字の意味を100%覚えきったあとで大丈夫です。
まとめ
最後にもう一度『ターゲット1200』がオススメな人を確認しましょう。
- 英語が苦手で中学レベルの単語でも不安な人
- まだ高1,2で受験まで時間がある人
- 英単語は基礎の基礎から始めたい人
- 何から始めたらいいかわからない人
- とりあえず王道の単語帳を使いたい人
- 共通テスト英語でまだ3割も解けない人
- 長文では単語がほとんどわからない人
英語に苦手意識がある人やこれから本格的に受験勉強を始めたい人などは、単語を覚える足掛かりとして使いましょう!
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