古文の参考書使い方


『有名私大古文演習』は古文の基礎を固めるのにオススメ!正しい使い方や注意点なども解説

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

『有名私大古文演習』は、中堅私大〜MARCHレベルの古文を身につけたい人にオススメの参考書です。私大古文に特化しているため、「関関同立・日東駒専」以上の私立大学志望の人にオススメです。

『有名私大古文演習』を1冊やり切れば、私大古文の勉強は十分にできるでしょう。

今回の記事では『有名私大古文演習』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!

『有名私大古文演習』はどんな参考書?

それではまず『有名私大古文演習』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。

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  • 料金
  • ¥990
  • ページ数
  • 140ページ
  • 習得にかかる時間
  • 1ヶ月半
  • レベル
  • 関関同立・日東駒専以上の私立大学

『有名私大古文演習』は、私大受験で古文が必要な人にふさわしい1冊です。私大入試で必要な古文読解の基本を理解した上で、中堅私大〜MARCHレベルの古文読解演習ができます。

中堅私大〜MARCHレベルを狙う人はもちろん、「私大受験で古文が必要」という人は『有名私大古文演習』を使いましょう。

『有名私大古文演習』のメリット・デメリット

メリット

  • 私大レベルの文章量が豊富なため十分な演習を積める
  • 解説が豊富

デメリット

  • 品詞分解や細かい文法の解説は掲載されていない
  • 1冊のみでは背景知識まで拾うことができない

『有名私大古文演習』は私大古文に特化した参考書です。20問ほどの私大入試問題が掲載されているため、問題演習の際に活用しやすいでしょう。古文で「ちょうどいいレベル」の演習教材は少ないため、私大志望の人には積極的に活用してほしい参考書です。

ただし、あくまで読解向けの参考書なので、必ず一通り単語や文法、助動詞の識別などができる状態で活用しましょう。順調に勉強が進んでいれば、8〜9月頃には取り組めます。

有名私大古文演習がオススメな人

『有名私大古文演習』は以下のような人にオススメです。

  • 単語・文法の問題集は8割程度覚えられている人
  • 志望校が「MARCH・関関同立・日東駒専」以上の私立大学の人
  • 時間をかければ共通テストの問題で7割くらい取れる人

『有名私大古文演習』は、私大受験で古文が必要な人にオススメの参考書です。古文読解の基本を理解する足掛かりとしても使えます。

ただし『有名私大古文演習』は、「中堅私大〜MARCH」レベルの私大古文に特化しているため、カバーできない範囲があります。もっと難しい大学(早稲田など)の対策をしたい場合は、『首都圏難関私大古文演習』がオススメです。

また、品詞分解の細かい正誤まで確認したい場合は『30日完成古文高校中級編』を活用しましょう。

『首都圏難関私大古文演習』『30日完成古文高校中級編』については、それぞれ以下の記事でも解説しています!

『有名私大古文演習』の使い方

ここからは具体的な『有名私大古文演習』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良いテキストでも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。

『有名私大古文演習』は基本的に以下のステップで活用しましょう。

Step1.
実際に文章を読み、問題を解く
Step2.
答えを読み、解説を確認する
Step3.
現代語訳を見て自分の訳と照らし合わせる
Step4.
最後に音読する

Step1.実際に文章を読み、問題を解く

早速解いていくのですが、一点だけ注意事項があります。それは、「必ず問題をコピーしておく」ということです。

問題をコピーしておくことで、復習(読み直しや音読など)の際に「書き込みがあるもの」「ないもの」の2つを用意できます。

問題を解く際は、コピーしたほうに書き込みながら解きましょう。コピーしたほうに書き込むことで、頭の中だけで処理するよりも自分の間違えた箇所をハッキリ理解できますし、答えを見ずに復習しやすくなります。

受験まで時間的な余裕がある場合は、現代語訳をノートやルーズリーフに書き起こしておくことも有効的です。

Step2.答えを読み、解説を確認する

解き終わったら、答えを確認して解説を丁寧に読んでいきましょう。

解説を確認する際は、解けなかった理由を考えて、設問に関係する文法事項や単語を復習することが重要です。「単純に文法や単語がわからず解けなかった」「全体の流れがわからなかった」など、原因を考えて復習しましょう。

解説については、出典なども飛ばさずチェックすることがオススメです。毎回出典に関する情報を少しずつインプットしておくことで、あとからまとめて文学史単体で勉強する手間を省けます。

そして、単純に知識を覚えていなかったのなら復習して覚え直しましょう。疑問点がなくなるまでしっかり復習することが重要です。特に「助動詞・助詞・敬語」は重点的に振り返りましょう。

復習の方針は「単語を知らなかった場合」「文法を知らなかった場合」で異なります。

まず「単語を知らなかった場合」の復習方法についてです。単語を知らないのであれば、まず単語帳を見てみましょう。

その際に「解いている時にわからない単語が載っていた」という場合、すかさずその単語にチェックを入れます。

こうすることで、次にその単語を勉強した時に「この前間違えた単語だ!」と強く印象づけることができます。単語帳に載っている単語は受験で覚えるべきものなので、完璧に覚えましょう。

「解いている時にわからなかった単語が単語帳に載っていない」という場合は、「こんな単語があるんだ」程度に思っていれば大丈夫です。

単語帳に載っていないということは、そこまで重要な単語ではありません。単語帳に載っている単語を覚えれば入試で大差がつくことはないため、載っていないものまで無理して覚えなくてOKです。

次に「文法を知らなかった場合」の復習方法についてです。文法を知らないのであれば、今まで勉強してきたテキストをもう一度見直しましょう。そして、今までと同じように文法の勉強をしてもう一度覚え直します。

詳しい文法の勉強方法が知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

Step3.現代語訳を見て自分の訳と照らし合わせる

次に、自分なりに理解したストーリーと実際のストーリーが同じかどうか、現代語訳を読んで確かめましょう。古典の読解に慣れる上で、照らし合わせの作業は一番重要です。

同時に「適切に主語を把握できているか」「単語や助動詞の意味を正しく把握できているか」もチェックしましょう。正しいストーリーと自分自身で解釈したストーリーとのギャップを確かめてください。

特に古文は、主語が省略される傾向が強いので、主語の読み間違いは決定的なミスにつながることがあります。

Step4.最後に音読する

最後に音読しましょう。音読を行うことで、わからなかった単語の覚え直しだけでなく文法も確認できます。古文の文章に慣れるためには、音読が一番手っ取り早いです。

音読で大事なポイントは以下の2つです。

  • 間違えてしまった原因を意識して音読する
  • 同じ文章を繰り返し読む

音読によって正しいストーリーと自分の間違った解釈の差を意識して、修正しましょう。

また、単語や文法を定着させる上でも、同じ文章を繰り返し読むことは大事です。問題文中における単語や文法の使われ方に慣れるため、同じ文章を音読しましょう。

古典の音読については、問題を読み終えた後に10回は行いましょう。

最初の5回は、実際に書き込みをした問題文を使って音読します。音読前に、解説を読んで間違っていたポイントを書き込んでもよいです。

品詞分解などは、解いた形跡のある問題で「どうやって品詞分解したらいいのか」「主語や敬語の把握」といった書き込みを見て、正確に読めるようになりましょう。

残りの5回は、何も書き込まれていない問題文を使って音読します。ここでの目的は「品詞分解など何も書かれていない文章を読めるようになること」です。

実際の入試問題には、品詞分解や訳などが書かれていない文章が出題されます。本番ではまっさらな文章を読み解かなければいけないので、その訓練をしましょう。

何も書いていない文章に対しても、「品詞分解を瞬時にできるか」「主語や敬語を適切に把握できるか」を確認しながら音読することが大切です。

『有名私大古文演習』を使う際のペース配分

『有名私大古文演習』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。

『有名私大古文演習』の場合は、毎日60分、5つのステップを繰り返すことで、たった20日間で1周できます。

1周目は時間を計って、約20分で問題を解きましょう。時間内に解けなかった場合は、時間を記録して最後まで解いたうえで、分からなかった部分を調べて最後に3回音読します。

2周目も1周目と同じく、時間を計って約20分で問題を解きましょう。2周目もすべての問題を解くことが理想ですが、時間がない場合は「時間がかかった問題」「わからなかった問題」だけに絞ってもOKです。

また、『有名私大古文演習』は、中堅私大〜MARCHレベルの参考書です。

そのため、高3の夏以降にできれば十分です。

もちろん、高校生の生活状況は人それぞれ異なるため、以下を参考にしながら自分に合わせたペースで勉強しましょう。

受験まで時間がある高校1・2年生は、まだ単語や文法、その後も「古文上達」や「センター試験過去問」などを活用するのがおすすめです。これらも完璧になっているという場合も、他の科目の学習を優先させましょう。

部活動や課外活動が忙しすぎて受験勉強の時間が取れない場合は、無理に取り組む必要はありません。まずは、基本的な単語や文法を完成させることを優先しましょう。

ただ、入試まで時間がない場合にもぜひこの問題量には取り組んでほしいです。そのためには、とりあえず1周を目標にしておき、わからなかった問題、時間がかかった問題には必ず印をつけておきます。音読をスキマ時間にまわしつつ、2周目は印をつけた問題だけ取り組みましょう。

古文読解の基本的な取り組み方・ポイントはこちらを参考にしてください。

『有名私大古文演習』を使う際の注意点

『有名私大古文演習』を使う際は以下の点に注意しましょう。

  • 毎回必ず時間を計る
  • わからなかった単語や文法は調べてノートに記入しいつでも覚えなおせるようにする
  • 毎回音読する
  • 出典を便覧で確認する

この4つのポイントを意識することで、演習の時から入試本番を見据えた時間感覚を身につけることができます。わからなかった単語や文法も毎回調べて、目標を持ちながら演習してみてください。

まとめ

最後にもう一度『有名私大古文演習』がオススメな人を確認しましょう。

  • 単語・文法の問題集は8割程度覚えられている人
  • 志望校が「関関同立・日東駒専」以上の私立大学の人
  • 共通テストの問題は、時間をかければ7割くらい取れる人

「志望校が関関同立・日東駒専以上」、「私大受験で古文が必要」という人は人などは、私大古文を勉強する足掛かりとして使いましょう!

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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