「古文の勉強をしているのに実際の問題を解くと全然分からない」ということはないでしょうか?
それは、まだ「古文読解」の練習が足りていないからかもしれません。
古文では「古文単語」「古文文法」をインプットすることが必須ですが、それだけでは得点できません。
実際の問題を解けるようになるには「古文読解」に取り組み、アウトプットの練習を繰り返すことが必要です。
この記事では、古文読解の勉強に役立つオススメの参考書・問題集を5冊ご紹介します!あなたにぴったりの参考書・問題集がきっと見つかりますよ。


自分にピッタリの古文問題集を選ぶのが成績アップのコツ!
古文読解の練習をすることで、古文の実践的な力を身に付けられます。
この読解に取り組む前には「単語」や「文法」の勉強をするのですが、これまでに身につけた単語・文法のレベルや、どのレベルの大学合格を目指しているのかは人によって違います。
つまり、人によって手に取るべき最適な問題集は異なるのです。
それでは、具体的にどのような基準で選べば良いのでしょうか?
基本的には以下の5点を意識してみてください。
- 今どこまで古文の勉強が進んでいるか?
- 目指したいレベルはどのくらいか?
- 使い勝手の良さはどうか?
- 解説は詳しい方が良いかどうか?
- 知識の確認が大事か?それともたくさん実践を積みたいか?
これら5点を意識して問題集選びをすることで、自分に合った1冊を見つけることができます。
今回はこの基準に沿って、古文の読解にオススメの問題集をご紹介します。
古文問題集おすすめ5選
まずは、今回ご紹介する問題集がどのような人にオススメなのか、簡単確認しましょう!
- 単語や文法は勉強したけど読解ができない人におすすめ→「マドンナ古文」
- 入試を意識しながら効率的に文法の勉強がしたい人におすすめ→「富井の古典文法はじめからていねいに」
- 古文の勉強がある程度進んでいて文法の復習をしつつも実践を積みたい人におすすめ→「日栄社30日完成古文高校中級用」
- MARCHレベルを目指していて今から読解の練習をはじめる人におすすめ→「古文上達」
- センターレベルの古文を読めるようにしたい人におすすめ→「マドンナ入試解法」
オススメ古文問題集その1:マドンナ古文
「マドンナ古文」がオススメな人!
- 文法はある程度勉強したが文章が読めるようにならない
- 習った文法の使い方がわからない
- 単語、文法を勉強したけど、読解に不安がある
レベル:定期テストからセンター試験・国立2次・早慶レベルまで対応可能
「マドンナ古文」では、文法の実践練習から読解まで幅広く活用できます。
古文読解の実践を積める問題集です。そのため、一通り単語や文法を頭に入れた上で、アウトプットの練習用として活用しましょう。
ただし「自分に合った使い方を意識する」という点に気をつけましょう。
収録レベルが「定期テストから早慶レベルまで」と対象の幅が広いので、自分のレベルに合った勉強法を選んで取り組む必要があります。

オススメ古文参考書その2:富井の古典文法はじめからていねいに
「富井の古典文法はじめからていねいに」がオススメな人!
- 知識を体系的に効率よく勉強がしたい
- 古典文法の基礎をかためたい
- ある程度古文単語は身についている
レベル:初心者から難関国公立までの基礎
古文で得点するために身につけておかなければならない「文法」。文法基礎を身につけられるのが「富井の古典文法はじめからていねいに」です。
文法の参考書ですが、入試につながる勉強が意識されているため実践的な勉強ができます。
体系的な知識のつながりを重視して構成されているので、効率的に文法知識をインプットできます。
無料の音源もダウンロードできるので、「四段活用」などを耳で聞いて覚えられますよ。
ただし、レベルとしては「難関国公立校まで」と書きましたが、あくまでも身につくのは基礎です。
ハイレベル校を目指すなら、ここを基盤にしてより高い実力をつけていきましょう。

オススメ英語長文読解参考書その3:日栄社30日完成古文高校中級用
「日栄社30日完成古文高校中級用」がオススメな人!
- 薄い参考書の方がやる気が出る
- 知識も固めながら実践問題も解きたい
- 短期間で効率的に古文の読解力を身につけたい
レベル:受験勉強をある程度進めた人向け
12日分の基礎編と18日分の演習編で構成されているため、基礎を確認してから実践的な問題に取り組める問題集です。
1日分の学習は見開き1ページ分。1日分の学習の中に1つのテーマが設定されているので、積み重ねることで標準的な古文の読解力を身につけられます。
演習編は実際の大学入試から頻出の問題が厳選されているので、多くの良問に触れることができますよ。
問題文すべてに「口語訳」と「品詞分解」がつけられているのも特徴です。
ちなみにこちらは「中級用」ですが、「初級用」「上級編」もあります。中級編を使う前には初級編、中級編が終わったら上級編、と分かりやすくステップアップできるのも良いところですね。

オススメ古文参考書その4:古文上達 基礎編
「古文上達」がオススメな人!
- 古文単語・文法の勉強を終えた
- 読解の勉強を始めたばかり
- 読解の演習をしたい
- 文法の復習をしながら読解力をつけたい
- 解説が丁寧な参考書が欲しい
- 簡単な問題から段階的に力をつけたい
- 受験に必要なポイントを効率よく学びたい
- 有名予備校の参考書を使いたい
レベル:基礎~応用。MARCH・関関同立に合格
体系的に古文の基礎を学べ、受験古文の基礎を効率的に勉強できる1冊です。
「単語と文法を一通りやった!」という自信がある人は取り組みましょう。
大きな構成内容は、「集中講義で知識を確認→練習問題で基本的な読解のテクニックを使う」という流れです。最後の「実践問題」で実際の共通テストやMARCHレベルの大学に受かる実力を身につけられます。

おすすめ古文参考書その5:マドンナ入試解法
「マドンナ入試解法」がオススメな人!
- 共通テストレベルの古典の文章が読めるようになりたい
- 「文章の中でどうやって文法を使えばいいのか?」を理解したい
- どうやって古文の読解問題を解けばいいか、ゼロから理解できる!
レベル:共通テストレベルの古文を読めるようにしたい
「マドンナ入試解法」は、共通テストレベルの読解演習するための問題集です。
同じシリーズの「マドンナ古文単語230」「マドンナ古文」で単語と文法が勉強し終わったら、次に「マドンナ入試読解」に取り組む、という流れが分かりやすいですね。
「マドンナ入試読解」に取り組むことで、実践的な古文を読む力が身につきます。
シリーズになっているので、分からないところが出てきたら「マドンナ古文単語230」「マドンナ古文」を開いて知識を確認できるのも良い点ですね。

オススメの古文問題集がわかったら、使い方をチェック!
自分の今の状態や志望校に合わせて選べる問題集は様々です。
ただし、自分のレベルに合った問題集を選んでも、正しい使い方をしなければ「ただ問題を解いていただけ」「分からないけどなんとか1冊終わらせた」と中身のない時間を過ごすことになります。
同じ問題集を使っても「問題集を解いて自分の力にする」ことで他の受験生と差を付けられます。そのため、必ず「正しい使い方」で取り組みましょう。


必ず復習に取り組もう!
問題集に取り組む目的は、「解けなかった問題を解けるようになる」ということ。
この解けない問題にぶつかった時に必要なのが復習です。
問題集の解説を読んでも勉強になりますが、より深く体系的に復習したいならば別途で「参考書」を使いましょう。
自分の理解できていない部分を抽出するまでなら、問題集を解くだけでもできます。
しかし、もう一歩踏み込んで自分の理解を強化するには、参考書を活用して「問題集で分からなかった部分を補う」ということが必要です。
そのため、問題集を解くときは参考書もセットで準備しておきましょう!
間違えたところを参考書ですぐ確認する癖をつけておくことで、問題集だけに取り組むよりも勉強の内容を深く身に付けられますよ。


まとめ
問題集を使うにしても、「できることばかりの簡単な問題集」や「できないことばかりの難しすぎる問題集」では意味がありません。
自分の現状に合ったレベルの参考書を使わないと、せっかくの勉強時間が無駄になります。
「自分のレベルに合った問題集」を選ぶことの大切さがよく分かりますよね。
選んだ問題集の効果を最大限にするためにも、ぜひ参考書も準備して「わからない部分はすぐに確認する」を習慣づけながら勉強しましょう!