共通テスト世界史の勉強はできてますか?今回は「共通テスト世界史まで時間がないけど、世界史の勉強を全然してない…」という人に向けて、短期間で世界史の点数をあげる方法を解説します。





*この記事は第1回、第2回試行調査と市販の予想問題集の内容を元に作成されています。
まず共通テスト世界史の概要を知ろう!
短時間で世界史の得点を上げるには、共通テスト世界史をよく理解し、共通テスト世界史に特化した対策をすることが必要不可欠です。まずは共通テスト世界史の試験時間や出題範囲といった大まかな概要を把握しましょう。
共通テスト世界史の試験時間と時間配分
共通テスト世界史の試験時間は60分です。これは問題量のわりに多めの時間設定といえます。問題を解くときは問題文と史資料をじっくり読んでから解答を選ぶことで、ケアレスミス0を目指しましょう。
共通テスト世界史の設問構成と出題範囲
共通テスト世界史では古代から現代までの歴史が、ひとつの地域や時代に偏ることなく出題されます。どんな問題が出されても対応できるように教科書にのっている内容をバランス良く勉強しておきましょう。
大問数は4であったり6であったりと毎年変わり、各大問では「戦争」「文化の繁栄」といったひとつのテーマに沿って問題が出されます。
例えば第2回試行調査はこのような設問構成でした。


共通テスト世界史の詳しい設問分析はこちらをチェック!
直前2ヶ月の対策で8割を取るために大事なこと
共通テスト世界史の概略が分かったら、次は共通テスト世界史を2ヶ月で8割取れるようになるために大事なことをお伝えします。

- 単語の内容だけでなく、単語どうしの繋がりも理解する
以下で具体的に説明していきます。
出来事の内容だけでなく、出来事どうしの繋がりを理解する!
共通テストでは出来事(単語)の内容ももちろん問われますが、センター試験と違って「出来事どうしの繋がり」を理解できているかを問う問題が多くでるようになります。
共通テスト世界史とセンター世界史のその他の違いを知りたい方はこちら!
例えば試行調査では、出来事どうしの繋がりに焦点を当てたこんな問題が出ています。
答え:①
この問題を解くためには「アメリカで黒人奴隷制度が廃止され、黒人奴隷の代わりに大陸横断鉄道の労働力として中国人移民(華僑)が働くようになった。しかし彼らは安価で働くのでアメリカ人の雇用を脅かすようになり、アジア系の移民が禁止されるようになった(移民法)」という「出来事どうしの繋がり」を知っていることが必要です。
このように共通テスト世界史では、ある単語が別の出来事の原因や結果になっていることを題材にした問題が出されるようになります。
ですので世界史を勉強するときは、一問一答の単語帳で単語の内容を丸暗記するのはやめ、ひとつの単語を覚えるときはその内容だけでなく、影響や原因にまで注目するようにしましょう。

2ヶ月で共通テスト世界史を8割にするための勉強法


先ほど「出来事どうしの繋がり」を確認することが重要とお伝えしましたが、その作業のことを一般に「通史」と呼びます。以下で通史のやり方を見ていきましょう。
古代から現代までの歴史の大まかな流れを把握しよう
通史の第一歩は参考書や学校の授業を利用して、古代から現代に到るまでの時代の大まかな流れを把握することから始まります。
大まかな流れとは例えば
「19世紀に世界同時不況が起こり生産品が自国の中では売り切れなくなったため、ヨーロッパ各国は植民地を増やして、そこで商品を売りさばこうとする。この植民地獲得を巡ってヨーロッパの国々で対立が生まれて、緊張状態がしばらく続いていたがオーストラリアの皇太子が暗殺されたことで、一気に戦争に突入した。」
みたいな感じです。こういった大まかな流れを既に覚えている人は、この作業をする必要はないので次の作業にうつりましょう。
この大きな時間の流れを把握するのにオススメの参考書が「中高6年間の世界史が10時間でざっと学べる」です。
この参考書は、中高6年間で学ぶ世界史全体を理解できるように構成されています。この手の「流れ」を解説する参考書は、大体2冊以上で構成されていますが本書は1冊で網羅されているので、共通テストまで時間のない人にピッタリです。

この参考書を1日1時間ずつ読み進めていき、10日で読み終えましょう。
この参考書の詳しい使い方はこちら!
古代から現代までの大まかな歴史の流れを知る詳しい勉強法はこちら!
各時代ごとの歴史の流れを細かく覚えよう
古代から現代までの「歴史の大まかな流れ」を把握したら、各時代ごとの政治や文化、出来事に対し、事象ごとのつながり(背景、影響など)を意識しながら「細かい知識」を蓄えていきましょう。
この時に注意しなければいけないのが、ある地域で起こった出来事がその地域だけでなく別の地域にも影響を与えることがあるということ。例えば先ほど植民地の話をしましたが、アフリカや東南アジアはヨーロッパで起きた問題のせいで植民地化されてしまっていますよね。
このように世界史ではある地域の出来事が他の地域に影響を与えることがあるので注意しましょう。
そしてこの通史を行うのにオススメの参考書が「きめる!共通テスト世界史」です。
これは世界史の流れが講義形式で一冊にまとめられた参考書で 、出来事の因果関係や背景知識がていねいに解説されています。カラーイラストがあり、解説も口語調なので読みやすいです。
この参考書にある赤字を覚える作業を平日は1日1時間、休日は1日2時間を目安にやっていき、1ヶ月以内にこの参考書を1周しましょう。


映像授業でオススメなのが「try it」という高校生向け映像授業サービスです。
try it公式ホームページ
これはハイクオリティな授業をずっと0円で見れる映像授業サービスです。文字を読むより話を聞いた方が分かりやすいという人はこちらを利用しましょう。
映像授業を使う場合は映像を聞いて終わりにせず、知識のアウトプットも行いましょう。アウトプット用のオススメ参考書は「詳説世界史ノート」です。
この参考書は重要単語が空欄になった形で歴史がまとめられていて、空欄になっている重要単語を埋めていくことで知識の定着度合いを確かめることができます。共通テストレベルの単語だけが穴埋めになっているので、テストに出るとこだけを効率よく勉強することが可能です。
この参考書の詳しい使い方はこちら!
「try it 」の世界史の授業は全部で47項目に別れていて、1項目30分で見れるので詳説世界史ノートでその日見た授業の範囲を復習するのと合わせて1項目1時間で終わります。

時代・地域ごとの出来事の繋がりを知る通史の詳しい勉強法はこちら!
通史が終わったらセンター過去問を解こう
通史が終わったら最後にセンター過去問を解いて知識の抜けがないかを確認しましょう。共通テストとセンターでは世界史の問題にほぼ変更点はないので、センター過去問が共通テスト対策にはオススメです。
センター過去問を解くときに大事なのが、必ず「正解に自信がない問題」に印をつけておくことです。そして問題を解き終えて答え合わせをした後は「間違えた問題」だけでなく、「自信がなかったけど正解した問題」も必ず解説を読み、教科書や参考書でその問題の周辺知識を覚えなおすようにしましょう。
こうすることで自分に足りない知識を効率よく補強することができ、知識の穴がなくなっていきます。


共通テストのオススメ問題集について詳しく知りたい人はこちら!
まとめ




共通テスト世界史の解き方のコツを知りたい方はこの記事をチェック!