世界史の単語、「似たようなのばっかりで覚えられない!」「カタカナおおすぎ!」なんで悩んでいませんか?単語をおさえないと点が取れない……わかっていても、なかなか覚えられませんよね。どの受験生も抱えるこんな悩み、ここで解決できます!この記事では、単語の覚え方のコツについてお伝えします!


- 案件
世界史の単語が覚えられません。
jふぃあshじgfjsdk、jh:bgfヴいsかrjks。えzhdfぶいsけjれ!
……世界史の暗記です。世界史の単語が覚えられなくて。
はい……。なんか、変な漢字がいっぱい出て来たり、ルイがいっぱいいたりして、もうわけわかんないです……。これ全部覚えないといけないんですか……?
確かに、カタカナの人名とか、中国の王朝名とか、覚えられない!っていうのは、受験生の永遠の悩みだよな。
そうなんですよねー。でも、単語を覚えれば、私大の点数とか圧倒的に伸びるじゃないですか。そのためにも頑張らないといけないのかなー、と思ったりして。
そうだな。私大だけじゃなく、国公立の論述でも、単語力があることは有利に働くからな。今日は世界史単語の暗記について話すとするか。
戦略01完全版!ムダなく覚える単語暗記!
あなたはどっち?覚え方の2パターン
でも、効率よく覚えればほかの勉強ができるじゃないですか!
(そういうところだけは賢くなりやがって……)まあ、そうだな。じゃあ、効率の良い覚え方をレクチャーしよう。
効率の良い覚え方は2パターンあるんだ。人によってどちらがいいか違うから、よく考えて選ぼう。
(1)どの科目でも暗記が苦手!という人
(2)暗記は得意!すぐに覚えられる!という人
この2パターンが、どう勉強の仕方に影響するんですか?
それは、「通史を先に入れるか」「単語を先に入れるか」の違いだ!
(1)どの科目でも暗記が苦手!という人
暗記は苦手だよおおおおおおあおあおあおあああああ!!!!うわあああ!
というマルオみたいな人は多いはず。
なぜ覚えられないかというと、ただただ世界史の単語だけを暗記しようとしてしまうから。
暗記が苦手な人ほど、ストーリーと関連付けて覚えるのが鉄則。
必ず、先に通史を理解するようにしましょう!
通史で流れを把握したら、ストーリーに沿って単語が覚えやすくなるぞ!
通史の覚え方については、次の2つの記事を読みましょう!
(2)暗記は得意!すぐに覚えられる!という人
そんなサッチーみたいな人は、定期テストなどでも単語をしっかり覚えられていたのではないでしょうか?
そんなあなたにオススメなのが、逆に「単語を先に叩き込んでしまう」という勉強法。
先に単語を知っておくことで、通史の理解にかかる労力が少なくなります。なぜなら、初めから登場人物や専門用語を知っているから。
単語が点だとしたら、通史をその後に知ることで線でつなぐ、というイメージだ!
これだけは守ろう!暗記の鉄則
なるほど!僕は暗記超絶ニガテなので、先に通史から勉強しますね!
そうだ!ただ、どちらのタイプでも、一つ必ず守ってほしいことがあるんだ。
はあ……。いいか、モノを覚えるときは必ず3つの段階が必要なんだ。
- インプット
- 知識を頭に入れる
- 定着
- 知識を忘れないようにする
- アウトプット
- 知識を利用して問題を解く
……マルオはまずここで学んだことを定着させないとだな。
どの分野の暗記にも共通するものですが、必ず、「インプット⇒定着⇒アウトプット」の順番を忘れないように実践しましょう。せっかく知識を手に入れても、覚えていなければ意味がなくなってしまいますよね。
(1)インプット
まずは知識を入れる段階。
- 使う物
- 学校の授業・教科書
- 使い方
- 学校の授業を聞いたり、教科書を読んだりして、出てきた単語(教科書なら太字、授業ならプリントの穴埋め)などの知識を入れます。
- やる時期
- 高2~高3・1学期
通史の具体的な勉強の仕方については、こちらのリンクを参照してください!
難しい単語まで載っているし、単語の説明に過ぎないから、あまり意味がない。どうしてもわからない単語が出てきたときに辞書的に使う程度で十分!
くわしくは、こちらの記事で。
「世界史 用語集の使い方」
(2)定着
- 使う物
- 穴埋めノート系教材(後述)
- 使い方
- (1)インプット をやったらすぐ、やった範囲の穴埋めをして復習する。これを何度も繰り返す。
- やる時期
- 高2~高3・1学期
「穴埋めノート系教材」に関しては、戦略2「どの教材を使うの?」を参照してください。この「穴埋めノート系教材」の使い方については、こちらのリンクを参照!
穴埋めノートカリキュラム
ふぁい!質問です!学校でやった内容をノートに自分なりにまとめるのってアリですか?通史も覚えられる気がして、これが効率いいと思うんですけど。
ノートに授業内容や教科書の内容をまとめなおす作業は、教科書や授業プリントを見ながらやるだろう?それは定着の作業とはいえないんだ。
答えを見ながら書いているから、覚えられていないことが多い。その場では覚えたつもりでも、すぐ忘れていることが大半。しかも、ノートへのまとめ方や色分けなどを考える無駄な時間も多いんだ。
定着させる作業をするときは、必ずテスト形式でやるようにしよう!!
(3)アウトプット
- 使う物
- 一問一答問題集、センター試験過去問など
- 使い方
- 自分の志望校・受ける試験のパターンに応じて、一問一答問題集をひたすら繰り返したり、センター試験の過去問を解いたりして知識を「引き出す」訓練をします。
- やる時期
- 高3・夏~直前
それぞれの単語演習について、詳しくはカリキュラムのページを参照するといい!
覚え方のコツってあるの?
赤神さーん、質問です!覚える手順はわかったんですけど、コツとかないっすか?ほら、もっとこう、ぱぱっと、ほら、ね。
……ですよね。ゴロで覚えたりとか、音読したりとか、どうなんだろうと思って。
結論から言うと、覚えられればなんでもいいんだ。人によって覚え方は違うからね。読むだけで覚えられる人もいれば、ひたすら書いたほうが覚えられる人も多い。自分がどのパターンなのかは、把握しておこう。
それに、教科書の順番どおりに覚えるだけじゃなくて、地域ごとにテストしたり、時代ごとにテストしたりなど、いろいろなパターンで定着させることも大事なことだ。でもやっぱり大事なのは、「インプット⇒定着⇒アウトプット」の順番を必ず守ること。これだけはしっかり意識してくれ。
戦略02どの教材を使えばOK?
ここでは、戦略01で紹介した「インプット」「定着」「アウトプット」のそれぞれについて、おすすめの教材を紹介しておきます。
と、その前に、私からもう一度、それぞれの段階で使いたい教材をリストアップしておくわね。
(1)インプット
- 使う物
- 学校の授業・教科書
- 使い方
- 学校の授業を聞いたり、教科書を読んだりして、出てきた単語(教科書なら太字、授業ならプリントの穴埋め)などの知識を入れます。
- やる時期
- 高2~高3・1学期
(2)定着
- 使う物
- 穴埋めノート系教材(後述)
- 使い方
- (1)インプット をやったらすぐ、やった範囲の穴埋めをして復習する。これを何度も繰り返す。
- やる時期
- 高2~高3・1学期
(3)アウトプット
- 使う物
- 一問一答問題集、センター試験過去問など
- 使い方
- 自分の志望校・受ける試験のパターンに応じて、一問一答問題集をひたすら繰り返したり、センター試験の過去問を解いたりして知識を「引き出す」訓練をします。
- やる時期
- 高3・夏~直前
ここでは、(2)定着、(3)アウトプットについて、具体的な教材をチョイスしてみたわ。参考にしてみてください。
忘れていたけど、下の記事にもより詳しい情報が載っていて参考になるから、ぜひ参照してね。
世界史問題集のリンク
「(2)定着」で使う問題集
ここで紹介する参考書が、いわゆる「穴埋めノート系」教材よ!
・詳説世界史ノート(山川出版社)

山川出版社の教科書「詳説世界史」に完全準拠した穴埋め式ノートです。教科書とほぼ同じ内容を端的にまとめなおしているので、出やすいところをかいつまんで、効率よく復習ができます。
・書き込み教科書 詳説世界史(山川出版社)

こちらは本当に教科書と「まったく同じ」文章ですが、太字の部分がすべて穴埋め式になっていて、量があります。早慶レベルの単語をしっかり押さえないとまずい人や、難関国公立など論述が必要な人はやってもいいかもしれませんが、ここまでやらなくても大丈夫です。
定着には「何度も繰り返すこと」が不可欠です。そのためにも必ず、直接書き込まずに、別のノートなどに答えを書いていくようにしましょう。
- Step1
- その日に授業や教科書でやった内容を、教材で解いてみる
- Step2
- 間違った部分は、教材に印をつける
- Step3
- 印をつけたところだけ、翌日に解き直す
- Step4
- これを繰り返す。間違えるごとに印を増やしていく。
山川のほかの教科書でも、穴埋めノートが出されているものはあるから、ぜひ探してみるといい!ほかの教科書を使っている場合でも、扱っている内容はほぼ同じだから、今回紹介したものを使ってもOKだ!
「(3)アウトプット」で使う問題集
ここでは、志望校にかかわらずおすすめな一冊だけ紹介するわ。志望校別には、カリキュラムの記事を参照してくださいね。
・山川一問一答世界史 (山川出版社)

一問一答形式で質問されるから、問題に対応する力がつくのよ。どの大学でも一問一答形式での設問はあるから、みんなにおすすめね。
『勉強法は分かったけど、志望校に合格するためにやるべき参考書は?』
『勉強法はわかった!じゃあ、志望校に向けてどう勉強していけばいいの?』
そう思った人は、こちらの志望校別対策をチェック!
戦略03それでもやっぱり難しい……?お悩みポイントを総まとめ!
これどこまで覚えればいいんですか……?果てしなさ過ぎて。
3-1 どこまで覚えればいいの?
よくある疑問の一つが、
「教科書に出てくる言葉は全部覚えないといけないの???」
ということ。
答えるならば、「志望校で変わってくるよ!」ということ。
- 早慶レベル
- 一問一答や早慶対応の問題集に載っている単語
- 難関国公立・MARCHレベル
- 教科書に出てくる単語
- 一般国公立・一般私大
- 教科書太字
ただ、これはあくまで目安だから、過去問などを見て出てきた単語も覚えておくとなおいい!
うーん、カギになる年号はよく出されるが、基本的には年号のためにわざわざ時間を使うよりも、もっと基本的な単語を覚えるべきだな。優先順位は低めだ。
なるほど……じゃあ中国でよく出る漢字とか、あんな難しいのも覚えないとだめですね……はあ。
そうだな。苦手かもしれないが、漢字は何度も書いて覚えていこう。
あと、あれなんですよね!まぎらわしい単語とかあって。特に、地図で場所を選ぶ問題とか……。

そうです!どっちがポンディシェリで、どっちがシャンデルナゴルだっけ?とか。
ほかにも、朝鮮半島の国の位置関係とか、よく間違うよな。そういうときは動作付きで覚えてみるのもありだ。
覚えられないよりましだろう。手を実際に動かしながら、声に出していってみるんだ。
ポンディシェリが西側だから、ポンディシェリ!!っていうときに左を指すとかですか?
そういうことだ。そして、シャンデルナゴル!と叫びながら右に手を動かせばいい。
それでも覚えられることがあるからな。ほかに、「いつも西の都市から言う」など、ルールを決めておいてもいいよな。
なるほど!あと、植民地の図とか、イギリスが支配したのはどれだっけ、とか……紛らわしくなります。
イギリスはボンベイとかだな。そういう時は、色を使って覚えるんだ!
例えば、イギリスなら赤、フランスなら青とか。地図を見るときに毎回色を付けておくといい。色でイメージをつけておくと、印象に残りやすいぞ!
なるほど!確かに見た目で図ごと覚える、っていうのもありですね!
まとめ
これを守って進めていけば、すぐに単語が身につくぞ!