大阪大学


大阪大学 化学の対策

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

西日本の国公立大学では、京都大学に次ぐ名門と言われる大阪大学。入試で出題される化学は、総合力が問われる問題が並びます。的確に出題傾向を押さえて対策していくことが必要です。
この記事では、大阪大学の化学で合格点を取るために必要な情報を余すことなくお伝えします。

大阪大学の化学出題傾向

まずは大阪大学の化学における出題傾向を分析しておきましょう、理論化学は平衡・蒸気圧・酸化還元など幅広く出題されます。ここに無機化学が含まれることもあります。一方、有機化学は構造決定問題および高分子化合物の性質に関する出題が大半を占めます。

大阪大学化学の各問題の特徴

大阪大学の化学は、例年以下のような大問構成となっています。

  • 第1問 理論化学記述式設問
  • 第2問 理論化学記述式設問
  • 第3問 有機化学記述式設問
  • 第4問 有機化学記述式設問

実験手法に関する考察問題はあまり出題されない一方で、物質の性質を題材とした論述問題は1年に3題出るなど、他大学に比べて論述問題を好む大阪大学の傾向が窺えます。そのため、日頃から実験の目的や手順を意識しながら学習しておくとよいでしょう。

大阪大学化学の時間配分の例

大阪大学の理科は2科目で150分。そのため化学に割ける時間は75分が目安となります。試験が始まったら、いきなり解き始めるよりもまずは全体の構成を確認し、比較的取り組みやすそうな設問から解いていく方針がいいでしょう。また、1つの問題に長時間足止めされると大きくタイムロスをして取り返しがつかなくなります。そのため、3分ほど手が止まっていたら一旦他の問題に移り、後でまた戻ってくる柔軟な解き進め方も出来るようになっておきたい所です。こうした戦略は日頃の学習できちんと練習しておかないと本番で実行するのは難しいため、模試や過去問を使って試験の要領をつかむ練習をしておきましょう。

時間配分の例

00:00 第1問 理論化学記述式設問(20分)
00:20 第2問 理論化学記述式設問(20分)
00:40 第3問 有機化学記述式設問(15分)
00:55 第4問 有機化学記述式設問(15分)

時間配分は上記を目安にするとよいでしょう。ここでは理論化学に充てる時間を多めに設定していますが、有機化学は見慣れない物質にとまどったり、構造決定問題の立体的配置に気づくのに時間を要したりする場合があります。そのため、有機化学に時間をかけたい方は理論化学の時間を少なめにするなど得意・不得意に応じて時間配分を調整しましょう。また、過去問演習の段階では少し短めに時間を設定しておき、本番で余裕を持って解けるようにしておくのがおすすめです。

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大阪大学化学で必要な学力レベル

大阪大学の化学は基本を重視した問題が出題されますが、それは単に教科書に書かれている内容を覚えればよいということではありません。化学の根本的な考え方を理解し、その場で考える力を鍛えておかないと十分な得点は見込めないでしょう。ここでは、大阪大学の化学で必要とされる学力レベルを分析しておきましょう。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、大阪の化学に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

大阪大学のレーダーチャートはこのようになります。

理論:レベル4。論述問題は毎年出題されます。特に最近では2020年度に100字以内の論述問題が出されるなど、大阪大学は論述のできる学生を求めていることがわかります。化学反応式や計算に慣れておくだけでなく、自分の言葉で説明できるよう日頃から練習しておきましょう。問題数をこなすため、他大学の論述問題も解いてみるとよいでしょう。

無機:レベル4。無機化学の内容が直接問われることはそれほど多くありませんが、2020年度は50字以内の論述問題と40字以内の論述問題が出題されました。高校の無機化学は暗記メインと言われることも多いですが、大阪大学の場合は単発の知識で答えられるような問題ではなく受験生にしっかり考えさせようとする傾向が窺えます。

有機:レベル4。構造決定問題や計算問題など、オーソドックスな出題が多く見られます。ただし、問題文が長い傾向にあるため、単に問題を解くだけでなく長文を素早く理解して自分の知識と組み合わせる練習が必要です。高分子化合物も出題されます。

大阪大学の化学が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、大阪大学の化学で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできており、これから大阪大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。

化学の基本、教科書レベルのチェック

多くの高校では3年の冬まで化学の授業が終わりません。大阪大学を志望するみなさんの場合、高3の夏前には高校化学を一通り終わらせないと、入試問題の演習に十分な時間を確保できず、問題を解き慣れていないまま入試本番を迎えてしまうことになります。大阪大学を目指すなら、成績を上げる意識を持つのはもちろん大切なことですが、学習の優先順位を決めたり、自分自身に締め切りを課したりすることによって受験勉強全体を上手に管理することが重要です。

これまで習った範囲の復習も含め、以下の参考書で全範囲の知識の網羅と定着を並行して行います。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。いきなり問題を解くことはできないため、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル化学」などを活用しましょう。問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

次に進むポイント

  • 化学の苦手意識が少し薄れてきた
  • 高校化学ではどのような内容を学ぶのか、入試でどのような問題が出るのか全体像を把握できた
  • 映像授業や学校の授業の内容はきちんと理解できた

問題演習を通じて、大阪大学受験に必要な足腰を作る!

大阪大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、問題を解く際に基本事項を使いこなせてはじめて意味があります。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。

高3の夏休み中にはここまで習得しておきたいところです。

次に進むポイント

  • 「基礎問題精講」で8割程度は解ける
  • センター試験の過去問で80点くらいは取れる

入試問題を使って、大阪大学で戦えるレベルへ!

ここまで学習を進めれば典型的な問題はだいぶ解けるようになっているはずなので、あとは大阪大学に向けて絞り込んでいくだけ。入試問題の大半は定石問題の組み合わせで出題されますから、実際の入試問題をどんどん演習していきます。

基本的な参考書を終えたら、大阪大学の過去問や形式の似た他大学の問題で仕上げていきます。特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。本番での得点力を上げるためには、実際にどの順番で解くかを意識しながら解くことが大切です。秋の大学別模試以降は必ず過去問を使って入試対策の総仕上げに取り掛かりましょう。

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