- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
この記事では、大阪大学地理の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
大阪大学・地理の出題傾向
大阪大学の地理は例年、大問2題構成で、記述がメインとなっています。語句指定はなく、抽象的な問われ方をするため、高い完成度が求められます。
大阪大学地理の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 論述問題(3問合計500字程度)
- 第2問 論述問題(3問合計500字程度)
例年、各大問に小問が2~3題あり、それぞれ150~200字の論述となっています。年によって小問数が異なることがありますが、合計文字数は1000文字と変化はありません。
データや資料を見つつ、そこから読み取れることを記述する問題が出題されますが、基本的な内容は頭に入れて、その知識を元に解答していく必要があります。
大阪大学地理の時間配分の例
大阪大学の地理は90分。試験が始まったら、いきなり解き始めるよりもまずは全体の構成を確認し、比較的取り組みやすそうな大問から解いていく方針がいいでしょう。論述問題は構成を考えてから書き始める訓練が必要です。構成を作らずに書き始めると、修正に余計な時間がかかって満足できる解答が出来ない可能性が高くなります。こうした戦略は日頃の学習できちんと練習しておかないと本番で実行するのは難しいため、模試や過去問を使って試験の要領をつかむ練習をしておきましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 論述問題(45分) |
00:45 | 第2問 論述問題(45分) |
各大問3つの小問があるため、小問あたりの時間は15分。焦らず丁寧な解答を心がけましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
□ 受験までの日数に合わせて
□ 受験生それぞれの得意・苦手に合わせて
オーダーメイドで作成して、計画の実行・改善まで毎日の勉強を管理します。
阪大地理で必要な学力レベル
阪大地理はさまざまな範囲から難度の高い問題が出題されます。系統地理、地誌の両方の観点から問題を解いていきましょう。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、阪大の地理に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
大阪大学のレーダーチャートはこのようになります。
大阪大学の地理のレーダーチャートはこのようになりました。全て論述かつ幅広い範囲から出題されるため、全ての分野での高い完成度が求められます。
系統地理
系統地理はレベル5。天候、産業、経済など分野を問わず幅広く出題されます。丸暗記するだけではなく、なぜそうなったかを理解していくことを日頃から心がけましょう。
地誌
地誌はレベル5。地図帳などを交えながら教科書内容を確実に理解しておきましょう。
選択肢問題
選択肢問題はレベル1。選択問題は出題されないため、論述の対策をしておきましょう。
論述問題
論述問題はレベル5。問題集や過去問の添削を通して論述の練習をしておきましょう。
大阪大学地理が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、大阪大学の地理で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから大阪大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
地理の基本、歴史の流れ=通史をなるべく早く身につけるカリキュラム
地理が「苦手!」という場合は、まずその苦手を払拭するため、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
チェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
- 系統地理スタディサプリ高1・高2・高3地理
- 地誌スタディサプリ高1・高2・高3地理<地誌編>
- 系統地理村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編
- 地誌編村瀬のゼロからわかる地理B 地誌編
まずは「スタディサプリ」などを活用し、地理の全体像をつかみましょう。
本格的な勉強は高校2年生の後半から始めれば問題ありませんが、それまでにスキマ時間などで読んで地理に親しんでおきたいところです。
学校の授業進度も適宜確認するのがポイント。受験学年の夏休み前までには浅くでも構わないので一通り学習し終えた状態にすべきです。
なお、いきなり一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまい、体系的な理解にはつながりません。付属の問題は必ず解き、学校で配られているのであれば、穴埋め形式の問題集も解いておくようにしましょう。
次に進むポイント
- 地理の「系統地理」「地誌」の内容を理解できた
- 細かい単語は覚えていなくても、地理で起こる事象の関係性を理解できた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
阪大入試の問題を解けるようになるためにレベルを上げていこう
阪大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。
- 選択肢問題実力をつける地理100題
- 論述段階式論述トレーニング
- 論述納得できる地理論述
演習量を増やすため、共通テストやセンター試験の問題も活用するとよいでしょう。
- 選択肢問題駿台短期攻略共通テスト地理B
- 選択肢問題センター試験過去問
次に進むポイント
- センター試験の過去問を解いて、解説が全て理解できる
- 論述問題の基本的な考え方・目の付け方がわかる
阪大入試で合格点を取るための地理の総仕上げ
ここまでの学習で標準的な問題は身についたので、あとは阪大入試に向けて絞り込んでいくだけ。ここまで身につけてきた典型問題は確かに重要ですが、それだけでは合格点に達するのは困難です。基本的知識を頭の中で整理しなおし、うまく組み合わせて問題を解く力をつけるために入試レベルの問題演習をこなしていきましょう。
基本的な参考書を終えたら、大阪大学の過去問や形式の似た他大学の問題で仕上げていきます。特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。
- 過去問赤本(5〜10年分)
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。過去問演習を通して、論述問題の演習を十分に行っていきましょう。学校や塾の先生に添削をお願いするのもおすすめです。