- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
立命館大学の文系数学では幅広い数学の知識が問われるため、文系といえども十分な時間を確保して対策を行う必要があります。経済に絡んだ立命館大学特有の問題もあり、過去問で出題傾向を把握することも重要なポイントです。
この記事では、立命館大学文系数学の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
立命館大学文系の数学出題傾向
立命館大学文系数学の出題頻度を表にまとめています。頻出度の高い範囲は重点的に対策をしていきましょう。
数学2Bからの出題比率が多く、微積分やベクトル、数列・漸化式、図形と方程式は頻出になります。分野ごとに独立した問題というよりは、複数の分野をまたぐ融合問題がメインになるので、特定の分野に特化するのではなくオールマイティな対応力を身につけることが重要です。
数学1Aからは、文系の人が苦手とする確率や整数、場合の数などが頻出です。これらは前提条件を正確に把握していないと、出だしから躓く可能性もあります。苦手意識がある人はさまざま問題に触れて、解き方のコツを掴む練習を繰り返しましょう。
立命館大学文系数学の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 小問集合
- 第2問 穴埋め式設問
- 第3問 記述式設問
第1～2問までが穴埋め式です。後半になるにつれ問題は難化していく傾向があります。
立命館大学文系数学の時間配分の例
立命館大学文系数学の試験時間は80分です。大問は3つあり、単純計算では1問あたりにかけられる時間は25分程度。とはいっても、第3問の記述問題にはできる限り多くの時間を残したいところです。小問集合と穴埋め式の第2問で積極的に時間短縮を狙っていきましょう。小問集合には比較的解きやすい基礎問題もあり、解法が思いつけばすぐに解答を埋められるケースもめずらしくありません。ただし、年度によっては一部ひねりのある問題も見受けられるので、つまずいてしまったら別の問題に切り替える判断も必要になってきます。
基本方針としては、第1問と第2問を見て難易度を把握し、解けそうな問題から解き始めればOKです。無理に完答を目指さず、解ける問題を確実に解くということを意識して第3問に繋げましょう。
時間配分の例
| 00:00 | 第1問 穴埋め式設問（20） |
| 00:20 | 第2問 穴埋め式設問（20） |
| 00:40 | 第3問 記述式設問（35） |
小問集合には簡単そうに見えて実は躓きやすい問題もあるので、時間がかかりそうなものは思い切って捨てるという作戦も視野に入れておきましょう。また、ケアレスミスを防ぐためにも、見直しの時間は必ず残しておきましょう。
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立命館大学文系数学で必要な学力レベル
立命館大学の文系数学は、「関関同立」の中ではやや難しい方に該当しますが、全体的な難易度は標準レベルといえます。共通テストレベルの問題がすらすら解ける学力があれば、充分に勝負できるでしょう。
注意すべきは立命館特有の設問である第2問です。ここでは、預金の複利計算や企業の利潤、商品生産量など、主に経済に深く関わる計算問題が出題されます。他の大学入試にはない特殊な問題のため、対策するには過去問を利用する以外に方法はありません。問題の難しい単語が多く、最初は戸惑うかもしれませんが、誘導に乗って解いていけば比較的解きやすい内容になっているので、まずは問題のクセに慣れて落ち着いて解けるように演習を積みましょう。
得点率は7割以上を目標としましょう。数学が苦手な人は最低でも6割以上は取りたいところ。記述問題もあるので、部分点でも得点が取れるように論理的な解答の書き方をマスターしておきましょう。
立命館大学文系数学が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、立命館大学の文系数学で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める！」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている！これから立命館大学に特化していきたい！という人は途中から読み進めてもOKです。
はじめはここから！数学の基礎が身についているかのチェック
数学が「苦手！」という場合は、まずその苦手意識を払拭するため、基礎の基礎レベルの問題集から取り組むべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず1番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 数字がそもそも苦手
- 定期テストは赤点ギリギリ
これらに1つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
これらの参考書は数学初心者に向けて作られているので、どんな人にも理解しやすいテキストになっています。数学に苦手意識がある人はなるべく早く取りかかるようにしましょう。遅くても高2のうちには終わらせておきたいですね。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。まずは映像授業を視聴して、内容をしっかり理解することを意識しましょう。その後付属の問題にチャレンジして、基礎力がちゃんと身についているか力試しをしてみましょう。内容を100%理解できるようになるまで「視聴→問題演習」のサイクルを回すことが大切ですよ。
次に進むポイント
- 数学の苦手意識が少し薄れてきた
- 数学1A2Bでどういう範囲があって、どんな問題が出るのか把握している
- 「スタディサプリ」のほとんどを理解し、付属の問題が9割以上できる
網羅系テキストで共通テストレベルの数学力まで引き上げる
大学入試レベルの問題を解けるようになるには、数学を理解するだけでなく理解したことを問題で実践できなくてはいけません。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。
青チャートには大学入試頻出の典型問題が網羅されています。立命館大学の場合は、これらのテキストを8割～9割くらい解けるようにしておくと、次の実践レベルの問題演習がスムーズにいきます。これらは高3の夏前までに完成させるようにしましょう。
次に進むポイント
- 「青チャート」の「レベル3」までは完璧に解ける
- 「青チャート」の「レベル4・5」は8割以上解ける
いよいよ立命館大学入試レベルへ！入試形式の問題で演習
ここまでくれば定石問題はかなり身についているので、あとは立命館大学文系数学の入試に向けて絞り込んでいくだけ。入試問題は定石問題の組み合わせで出題されますから、実際の入試問題をどんどん演習していきます。
これらのテキストでより実践的な数学力を身につけましょう。これまでやった定石問題の解き方を初見の問題でいかに活用できるかが重要なので、数をこなして入試で戦える力を身につけていきましょう。
これらの参考書をやり終えたら仕上げに入ります。仕上げは立命館大学の赤本に挑戦していきましょう。
- 過去問赤本（5〜10年分）
赤本は必ず時間を測って本番の試験さながらに取り組みましょう。第2問の経済関連の
問題は立命館大学特有の問題なので、できるだけ多くの年度までさかのぼって、さまざまパターンの問題に触れると良いでしょう。第2問は出来れば10年分以上さかのぼることをおすすめします。
赤本には遅くとも高3の秋までには本格的に取り組めるよう、計画的に学習を進めていきましょう。
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