立教大学傾向と対策

関東の難関私立大学郡MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の一つとして知られる立教大学。聖学と洋学を教育するために設立された立教学校を起源とするミッション系大学としても知られています。

Part.1 立教大学の試験・出願情報

立教大学は、学部によって受験日・受験科目が異なります。また、個別学部日程か全学統一日程かによって入試形態も変わってきます。今回は一部学部における一般選抜の「一般入試」の情報をピックアップしてお伝えします。
それでは、一つ一つ順番に見ていきましょう。

立教大の試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月6日、8日、9日、12日、13日(全学部試験)
11日(文学部)
共通テスト 必要(英語のみ)
出願時期 1月(共通テスト前後)
科目
(文学部個別試験以外)
独自試験:
3教科3科目 英語以外の2科目(国語・地歴公民・数学・理科など学部により異なる)
*英語は「共通テスト」「英語資格・検定試験」のいずれかを利用可能
科目
(文学部個別試験)
独自試験:
英語・国語(漢文含む)・日本史Bまたは世界史B

立教大学の受験日・受験科目は今年から以下の通りとなっています。 文学部のみ個別日程が用意されていますが、それ以外の学部は全5日程までの「全学部試験」のみになるので注意が必要です。また、ここでは基本的に一般選抜の「一般入試」について扱います。

Part.2 立教大の配点と目標点

立教大学の配点は「英語の共通テストまたは外部試験」「独自試験」の2つで構成されています。今回は人気の高い「異文化コミュニケーション学部」の例をもとに進めるので、自分の志望学部について考える際の参考にしてみてください。

配点・科目

立教大学の科目は、どの学部も共通ですが、配点は各学部で異なるので注意してください。

独自試験
国語(漢文除く) 200点
選択(地理歴史、公民、数学) 150点
共通テストもしくは外部試験スコア 200点

先述の通り、立教大学の試験は「独自試験」と「共通テストもしくは外部試験のスコア」から構成されています。例に出しているい異文化コミュニケーション学部では、国語と英語(共通テストor外部試験)の配点が200点と選択科目よりも高い点数比率となっています。この場合、国語と英語により力を入れて、安定して得点できるようにすることが大切になります。
ですが、文学部史学科であれば3科目いずれも200点、経済学部であれば英国が150点で選択科目が100点、といったように学部によって大きく配点は異なります。ですので、大学のホームページで受験する学部の科目・配点をしっかりを確認したうえで、受験に向けた戦略を立てていきましょう。

目標点数

目標点の例
英語共通テスト 180/200点(換算前)
国語 150/200点
選択科目 125/150点

異文化コミュニケーション学部は人気が高い学部のため、目標点を高めに設定しておく必要があります。立教大学では、例年の最低点が公表されていないのですが、だいたい77%前後は必要になるようです。
そのため、目標としては8割以上を設定しておくべきでしょう。この場合、国語・選択科目で8割は目指したいところです。しかし、国語の点数は安定して取るのが比較的難しいため選択科目の目標点をより高く設定しておき、国語・選択科目の独自試験での得点を77%~82%を目指しておきましょう。

一方で、英検など外部試験のスコア、および共通テストは得点化が明確でないうえ、英検なども「級」ではなく「スコア」での判断になるので、目標の点数設定は難しいです。ただ、従来の受験層がそのまま受ける、もしくはさらに多くの人が受験することを考えると、やはり共通テストでも9割近く、英語の外部試験でも「英検準1級合格前後」のスコアを目指しておくべきでしょう。

2021年度入試からの変更点

立教大学における2021年度入試の変更点で重要な個所についてお伝えします。

文学部を除いて個別学部日程の試験を廃止

文学部を除き、基本的にすべての試験が統合されて、全学部試験を複数日程で実施する方式になります。これにより、どの学部を受験する場合でも同じ試験を受けることになります。
つまり、これまで学部ごとに受験対策が必要でしたが、この変更によってどの学部を受けるにあたっても同じ対策で良いようになりました。
また、同じ学部でも複数日程(3科目選択の場合最大4つ)受験できるようになったので、「学部はどこでもいいから立教大に行きたい!」という人には受けやすくなったといえます。
さらに、複数の日程から試験日を選ぶことができるため、他大学を受験したいという場合でも日程の被りが減って併願校の幅が広がるというメリットがあります。
ただし、日程によっては受けられない科目がある他、理系学部は2日程しかないなど一部制約もあるため、注意しましょう。
文学部だけは、この全学部試験でも、学部独自の試験でもどちらで受験することも可能です。文学部の学部独自試験は漢文が必要になるので、対策しておきましょう。

英語は「共通テスト」「外部試験」のいずれかのスコアを利用(全学部試験)

全学部試験では英語の独自試験が廃止になり、「大学入学共通テスト」または「指定の外部試験」の点数・スコアを独自に調整して加算します。

使用できる試験
大学入学共通テスト(英語)
ケンブリッジ英語検定
英検(従来型/CBT/S-CBT/S-Interview)
GTEC(CBT/検定版/アセスメント版)
IELTS(アカデミック/ジェネラルトレーニング)
TOEFL iBT

>参照:立教大学入試の変更点(公式HP)

これらのスコアを同じ基準にして比較することになります。細かい条件などは公式HPを確認してください。
ここで取り上げたものより詳しい入試の変更点は、大学の公式ページを確認して見てください。

併願校・志望変更

立教大学を受ける際のおすすめの併願校や滑り止めについて紹介します。
立教大学は、先ほど述べたように英語の独自試験を受ける必要がない分共通テストや外部試験でスコアを取っておく必要があります。共通テストは本番1回しか受けることができないので、ここでいい点を取れるか不安な方は、早めに外部試験でいいスコアを取っておくとよいでしょう。また、併願先を選ぶ際も、この外部試験や共通テストの結果を利用できる大学を選ぶと効率がいいです。

立教大学は日程が増えたことによって他大学との併願がしやすくなっていますが、その一方で志望者が増える可能性もあります。立教大学は何回も受験できるからといっても、他の併願校をおろそかにしてはいけません。むしろ、安心して第一志望を目指すためにはやはりしっかりと併願校を選んでおく必要があります。

おすすめの併願先
明治大学・法政大学

基本的のどの大学でも受験の日程が多いため併願しやすいですが、立教大学の入試では共通テストの英語のみしか扱わないので、共通テストで英語以外の科目が重視されない大学を受験校に入れておくと、力を入れて臨む入試を絞ることができます。例えば、青山学院大学の入試では、「共通テスト3科目+独自試験」といった組み合わせですが、この場合共通テストで英語のみではなく他の2科目にも力を入れなければなりません。ですので、明治大学などの「独自試験3科目」の大学のほうが相性がいいと言えます。

先に述べたように、共通テストや外部試験を入試で利用できる大学は他にもあるので、せっかくならこうした試験の結果を利用して日東駒専レベルの大学を滑り止めとして確保しておきましょう。効率よく滑り止めを確保できるため、入試日程に余裕を持たせることができ、本命の入試により集中して挑むことができます。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。

英語

立教大学の入試で鍵になるのは、やはり英語の外部試験対策です。本番1発勝負の共通テストと比べて、英語の外部試験は複数回、そして自分に合った形式の試験を受けることができます。ですから、外部試験の方が確実に高得点を取った状態で入試に挑むことができ、英語に関して心配することなく心に余裕をもって受験することができます。
ですが、英検は年に2回程度しか基本的には受けることができないので、このように納得できる状態にしておくためには、高3の夏前には英検準1級レベルを受験できるようにしておくべきです。そのため、なるべく早い段階、遅くとも高2の夏前には英語の本格的な勉強に着手しておく必要があります。

英語(外部試験)

先に述べたように、立教大学入試の肝となるのは英語の共通テストあるいは外部試験です。最優先で取り組むべき英語ですが、対策の内容はベーシックなもので大丈夫です。英語の外部試験、特に英検準1級などの受験をするのであれば、それ専用の単語帳や問題集で対策をしましょう。
また、外部受験ではリスニングやライティング能力も問われるので、しっかりと対策をしておきましょう。こうした対策をなるべく早くからはじめておくと余裕をもって受験することができます。
準1級取得に向けたこうした対策をしていれば、共通テストに向けた対策は過去問・予想問題の演習を積んで行くだけで高得点につながるでしょう。

英語(独自試験・文学部)

文学部の英語では、独自試験が課されます。年によって傾向の変動は多少ありますが、基本的には長文2題、会話1題、文法1題、語句挿入1題の5題で構成されています。長文問題が2題と配点が高くなっていますが、ほとんどが内容一致問題であるため、しっかりと英文を読んで内容をつかめるようにすることが重要です。内容がつかめないと設問にほとんど答えることができないということになってしまう可能性があるため、長文読解力をつけることが合格をつかむためは必須となります。
基本的な文法を高校2年生のうちにきちんとおさえ、高校3年生では難しめの英文を速く、正確に読む練習を積んでおくことが大切です。

国語(独自試験)

文学部以外の国語の独自試験では、例年の全学部試験を参考にすると「現代文」「現代文」「古文」の大問構成です。比較的オーソドックスな記号問題ばかりですが、現代文では漢字が3問ほど、古文では「助動詞の用法」「単語の解釈」などが多めに出されています。例年はこのような形式ですが、今年の傾向には注意が必要です。漢字はそこまで配点が高いわけではないですが、大学入試向けの漢字テキストに取り組んでおきたいところです。古文はベーシックな単語・文法をしっかり固めて、最終的には「関東難関私大古文演習」などで難易度の高い問題に挑戦しておきましょう。
文学部の個別試験にはこれに漢文が入ります。特別な対策は必要ありませんが、センター試験の過去問で1問ミスレベルになるまでの対策は必要でしょう。

社会(独自試験)

社会は基本的に記号式の選択問題、または空所補充の語句記述です。難易度は一般的なマーチレベルとなっています。社会科目は覚える量が多いため、高2の冬くらいから取り組み始めて高3の夏には通史を一通りおさえておきましょう。通史を一通り覚えたら、一問一答や問題集、または過去問などで実戦力を上げていきましょう。

数学(独自試験)

文系が数学を選択することは、対策に多くの時間がかかる点、そして点数の兼ね合いの点~あまりお勧めしません。
例年の立教大学の数学は大問3問で構成されています。(数学科は4問)基本的に記述式ではなく穴埋め式の問題です。難易度は標準的なレベルなので、まずは高3の夏までには教科書レベルの内容をきちんと押さえ、高3の夏には問題集や過去問で問題演習をつみ、実践力を上げていくと良いでしょう。

理科(独自試験)

理系の場合は、理科が必要になってきます。例年立教大学の理科は、マーク式と記述式の問題がありますが、科目によっては記述式が多い場合もあります。標準レベルから応用レベルまで出題されますが、問題数が多いため時間配分に注意が必要です。化学であれば、高3の夏には化学式や構造式、計算などの活用をしっかりとできるように対策しておきましょう。

まとめ

立教大学では2021年度入試から制度が大きく変わっていますが、問題や対策の変化はそこまで大きくありません。ただし、英語に関しては共通テストや外部受験を利用するということなので、例年よりもなるべく早めの対策を心掛けていくと、チャンスを増やすことにつながります。