立教大学


立教大学 日本史の対策

関東の難関私立大学・GMARCHの一つとして知られる立教大学。立教大学の日本史は幅広い時代・分野から出題され、解答形式はマーク式と記述式の併用となっています。一部の難問を除き、ほとんどが教科書レベルのスタンダードな問題なので、教科書や参考書で重要なところを覚えていけば十分対応可能です。

2021年度から、立教大学は文学部を除いて「個別学部入試」が廃止され、複数日程で「全学部入試」を実施する方式となりました。つまり、これまでは学部ごとに異なっていた日本史の試験が、どの学部を志望するに当たっても同じ試験を受けることになります(文学部のみ個別日程が一つ用意されています。)

そんな立教日本史だからこそ、きちんと傾向をつかんで必要な対策に絞っていくことが合格につながります。この記事では、立教大学日本史の攻略に必要な情報を「全学部入試」に絞ってレベルごとにお伝えしていきます。

立教大学・日本史の出題傾向

例年、立教大学の日本史では、幅広い時代・分野から出題されるため、偏りなく全範囲を学習する必要があります。複数の時代を横断するテーマ別の通史に関する問題が多いことが特徴で、時代の流れ・つながりを意識して日本史を勉強することが求められます。

正誤問題、地図問題、写真問題、年代問題などさまざまな形式の問題が出題されますが、教科書レベルのオーソドックスな問題がほとんどで、教科書や参考書で重要とされているものを素直に押さえておけば十分対応可能です。一部難易度の高い問題もありますが、必ずしも正解できなくても、他できちんと点数を積み上げていければ目標点は必ず取れます。基礎をしっかりと固めることが大切です。

解答形式はマーク式と記述式の併用です。漢字で語句を解答する問題が多いため、重要な語句・人名は正確に覚えておきましょう。

地図問題では、合戦の場所・名産品や工芸品の場所などをきちんと解答できるように勉強しておく必要があります。また、年代に関する問題もよく出題されます。各年代に起こった歴史的事件などをしっかり覚えておくようにしましょう。

頻出の史料問題では、内容や時代背景などを理解しながら史料に親しんでおくことが必要です。教科書や史料集に出ている史料はマスターしておきましょう。初見の史料については、周りの受験生も同じなので、焦らずに史料中にあるヒントやキーワードを見逃さず、持っている日本史の知識を用いて解答すれば大丈夫です。

立教大学日本史の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています(2021年度)。
2021年度から文学部を除いて「個別学部入試」が廃止され、「全学部入試」のみ複数日程で実施となるなど、入試制度に関して大きな変更が行われています。「全学部入試」はどの日程で受験しても傾向や難易度には大きな変更はありませんが、論述問題が出題される時と出題されない時があるので注意が必要です。
下記はあくまで一例として、参考にしてください。

(全学部)大問2問(小問39問)

  • 第1問 マーク式(10問)・記述式(10問)
  • 第2問 マーク式(10問)・記述式(8問)・論述問題(50字)(1問)

マーク式問題

マーク式問題は、文章中の下線部に関する正誤問題・空欄補充問題・年代配列問題・地図問題、写真問題など、様々な形式の問題が出題されます。正誤問題の選択肢には紛らわしいものが含まれていたり、年代配列問題では年代が近いものが並んでいたりと、選択問題では難問も見られます。

正答するにあたって大切なのは、用語をただ暗記するだけでなく、第一に出来事の因果関係などの歴史の流れ(通史)を理解しておくことです。また、普段から教科書に載っている地図・図表・写真などにも目を通しておけば落ち着いて対処することができます。年代に関する問題もよく出題されるため、各年代に起こったことなどをしっかり記憶しておきましょう。年号は語呂合わせで覚えるのもおすすめです。

記述問題

リード文中の空欄に入る語句を書かせる問題や、下線部に関連する人物名や名称などを問う問題が出題されます。記述問題では、漢字で書くべき語句をひらがなやカタカナで書いた場合や誤字の場合は点数になりません。語句が分かっているにも関わらず、漢字ミスでの失点は非常にもったいないです。新しい用語や日常であまり使わないような漢字が出てきた時は、正確に覚えるため実際に手を動かして書いてみるようにしましょう。

論述問題

必ずではありませんが、短文論述が出題されることがあります。2021年度は50字での論述問題が出題されました。それほど難しい内容ではありませんが、短い限られた字数の中で簡潔にまとめる力が求められています。また、単純な重要語句の暗記だけでは対処できず、普段から歴史の流れを理解しておくことが必須なので、教科書を読みながら事件や出来事・人物の相互関係などを掴んでおきましょう。

立教大学日本史の時間配分の例

立教の日本史は、試験時間60分、大問2問(小問40問弱)です(2021年度)。ある程度のスピード感は求められますが、制限時間内に十分解ききることができます。焦って点数を取りこぼさないように冷静に解答しましょう。記述式の空欄補充問題は、基本的に知っているか知らないかだけなので、分からない場合はなるべく時間をかけずに、どんどん先に進んで点数に繋がる問題から優先して解いていくのがおすすめです。

時間配分の例

ここでは、2021年度入試における時間配分の一例を挙げます。
試験時間60分で、大問2題、小問39題(マーク式20問、記述式18問、論述1問(50字))となっています。さまざまな形式の問題が出題されますが、中でも多いのはリード文中の空欄に当てはまる語句を記述する問題と、下線部に関する正誤問題です。論述に時間が割けるように、簡単な空欄補充問題は瞬時に答えが分かるように演習を繰り返しておきましょう。

00:25 第1問 マーク式(小問10問)・記述式(小問10問)(25)
00:55 第2問 マーク式(小問10問)・記述式(小問8問)・論述(1問)(30)
00:60 解答の見直し(5)

一通り解答した後に、論述の見直しとスキップした問題を再考する時間を少し残しておくのがおすすめです。過去問を解く際には本番と同じ60分ではなく50分で解くなど、早く解くことを意識して訓練しておくと、本番緊張してしまっても余裕が生まれます。

立教大学日本史で必要な学力レベル

通史理解

通史理解はレベル5。立教の日本史は出題範囲が古代から近現代までと幅広く、さまざまな形式の問題が出題されるため、通史についての広く深い理解が求められます。正誤問題や年代配列の問題に対応するためには、出来事の因果関係なども含めてしっかりと理解して覚えておくことが重要です。教科書の重要用語の暗記だけにこだわるのではなく、重要用語の意味と歴史の流れの関係性を掴むようにしましょう。

また、立教日本史では、政治史・社会経済史・文化史などのテーマ史が出題されるのが特徴です。過去問を参考に、テーマ別に通史をまとめるなどの対策が求められます。

単語暗記

単語暗記はレベル5。立教の日本史では空欄補充問題と正誤問題が多く出題されますが、その対策として法律や令の内容、総理大臣・将軍・天皇の政策の内容などをしっかりと覚えることが重要になってきます。

また、地図問題や写真問題などが出題されるのも特徴ですが、教科書や資料集に出てくる遷都地・建築物・工芸品・出土品・美術品などは、作品名や製作者名などを含め正確に覚えることが大切です。
h4>短文論述

短文論述はレベル3。短文論述は必ず出題されるわけではありません。共通テストの勉強を通じて知識を蓄え、過去問や参考書などで同程度の字数での論述訓練を行っておけば十分でしょう。

論述

立教日本史では、論述問題は出題されません。

立教大学日本史が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、立教大学の日本史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから読み進めてほしいですし、「ある程度基礎はできている!これから立教大学に特化していきたい!」という人は途中から読み進めてもOKです。

日本史の基本、歴史の流れ=通史を早期に身につけるカリキュラム

日本史が「めちゃくちゃ苦手!」「壊滅的」という場合は、まずその苦手意識を払拭するため、教科書レベルより簡単な基礎の基礎レベルの問題集から取り組むべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。

  • 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
  • 日本史がそもそも苦手
  • 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ

これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。

この参考書は、「日本史が大の苦手で全くイメージが湧かない」という人のためのものです。本格的な勉強は高校2年生の後半からのスタートでいいですが、それまでに空き時間などで読んで、簡単に日本史の全体像を勉強してしまいましょう。日本史の勉強においては、通史理解が一番大切なことです。

先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、「ステディサプリ」を始めとする映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。

「スタディサプリ」などの映像授業で、まずは歴史の流れを学びます。映像授業は通史と用語を結びつけるための教材としては最も適しています。また、入試本番に向けて順調なスタートをきるためにはなるべく夏休み前までに通史を一通り終わらせることが求められますが、近現代は受験直前に学習が完了する高校も多く、現役生だとまだ知識が定着しないまま受験日を迎えてしまう可能性があります。しかし、立教の日本史は古代から近現代まで幅広い出題となっているため、自主学習で先取りすることが望ましいです。教科書を読むだけでは内容が分かりにくい部分があるので、「スタディサプリ」などの映像授業を活用するのがおすすめの方法です。

日本史の全体像が理解できたら、穴埋め形式の「詳説日本史ノート」で通史の復習も兼ねて簡単な単語も覚えていきましょう。分量が多いため、夏休み期間に少しずつこつこつと解き進めて単語を定着させ、夏~秋にかけて入試に合わせた問題演習を積んで実践力を身につけられれば順調と言えるでしょう。

次に進むポイント

  • 日本史の苦手意識が少し薄れてきた
  • 細かい単語は覚えていなくても、日本史の歴史の流れや出来事はすべて把握できた
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

立教大学入試の問題を実際に解けるようになるためにレベルを上げていこう

立教入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。

日本史の流れをまだ完璧に理解できていないという人は「スタディサプリ」で最終確認をします。「山川日本史一問一答」は、これを完成させれば共通テストは対応可能という頼りになる1冊。「実力をつける日本史100題」は、難関私立大学を受験する人には必須の参考書です。これを使って、一問一答で身につけた知識を定着させていきます。必ず出題されるとは限りませんが、論述に備えて「詳説日本史ガイドブック」で日本史における重要な流れをおさえなおします。論述での頻出分野を固めていきましょう。

共通テストの問題はまだ少ないので、センター試験の過去問が演習量を増やす上で最適です。積極的に活用していきましょう。

  • 単語暗記センター試験過去問

次に進むポイント

  • センターや共通テストの問題は8割以上正解できる

立教大学入試で合格を勝ち取るための日本史の総仕上げ

定石問題は身についたので、あとは立教入試に向けて絞り込んでいくだけです。入試問題は定石問題の組み合わせで出題されますから、実際の入試問題をどんどん演習していきます。

「日本史標準問題精講」を使って、難問にも十分に対応できる力を身につけます。立教日本史では史料問題が出題されるため、直前期に史料集を1冊読むのもおすすめです。

基本的な参考書をやり終えたら、立教の過去問で仕上げていきます。特に大学ごとに特徴的な問題は、実際に過去問を解いてみないと解くコツが掴めません。意識して解くようにしましょう。

直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測りながら取り組みます。本番でどの位の時間を使って解くのかをイメージしながら、11月以降の仕上げにどんどん使っていきましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届けるSTRUXマガジンの監修を務めている。

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