早稲田大学政治経済学部傾向と対策

今回の記事で取り上げるのは、早稲田大学政治経済学部。早稲田大学政治経済学部は早稲田大学の中でも、入試改革によって受験内容が大きく変わった学部の一つです。国際系学部の最高峰ということもあり、目指している人も多いのではないでしょうか?今回はそんな「早稲田大学政治経済学部」の入試制度・対策の基本を余すところなくお伝えします。

Part.1 早稲田大学政治経済学部の試験・出願情報

早稲田大学政治経済学部の例年の受験日・受験科目は以下の通りとなっています。2021年度入試(2021年2月実施)から以下の内容が当てはめられているので、注意しておくようにしましょう。

試験日・入試形態・出願について

期日 2月13日
共通テスト 必要
出願時期 1月(共通テスト前)
科目 独自試験:英語
共通テスト:
国語・選択科目(地歴・数学・理科)
4技能テストの加点あり

2021年度入試から「大学入学共通テスト」の国語ともう1科目(数学・理科・社会から選択)の成績を使用します。さらに、従来のような独自試験の英語だけでなく、従来同様4技能テストの点数による加点もあります。大学の公式ホームページなどで随時、正確な情報を確認するようにしましょう。

Part.2 政治経済学部の配点と目標点

早稲田大学政治経済学部の配点は、大きく3つのポイントに分かれます。その3つとは「英語の外部試験」「共通テストの国語・選択科目」「英語の独自試験」で、それぞれにおいて目標点を設定しておくことが何より重要になるので、自分がどのくらいの得点を目指すべきなのか把握してみましょう。

配点・科目

配点・科目
独自試験 英語:80点
共通テスト 国語:50点
地歴・数・公:50点
それぞれ200点・100点を50点に圧縮
英語4技能テスト 20点

英語4技能テストの得点に関しては以下の通りになっています。

20点 英検:1級
TOEFL iBT:95以上
IELTS Academic:7.0以上
14点 英検:準1級
TOEFL iBT:72〜94
IELTS Academic:5.5〜6.5
7点 英検:2級
TOEFL iBT:42〜71
IELTS Academic:4.0〜5.0
0点 英検:準2級以下
TOEFL iBT:41以下
IELTS Academic:3.5以下
または成績未提出

早稲田大学政治経済学部ではだいたい「英語100点」「国語50点」「その他1科目50点」となります。その他1科目は多くの人が以前「世界史・日本史」で受験していた部分ですが、枠が広がったので理系の人でも理科・数学を使えることで受けやすくなりました(理科は基礎を除く・地歴は日本史B、世界史B、地理B)。
配点の妙になるのが英語4技能テストの点数です。ここで予め最大20点を確保できるので、確実に押さえておきたいところです。

目標点数

早稲田大学の文系学部では基本的に「得点調整」(点数標準化)が行われることを考慮しましょう。学部によって全教科に得点調整が入る場合と、一部科目にのみ入る場合がありますが、従来、政治経済学部では「地歴・数学」、つまり選択科目の独自試験にのみ得点調整が適用されていました。

2021年度以降は共通テスト試験での加点になるため、得点調整は行われないのではないかと思われます。例年の合格最低点は63%あたりを前後しますが、今年は大きく入試形式が変わるためなかなか読めません。従来の受験者層がそのまま受験すると考えた場合の目標点数は、このように予想されます。

目標点の例
例:150点
英語:51/80点
4技能:14/20点
選択科目:90/100点→45/50点

例年、英語では受験者平均点も6割強であることを考えると、英語の個別試験では6〜7割取っておきたいです。英語で6割は最低ラインですが、そうなると共通テストのラインも上がるため厳しい戦いになりそうです。例年「4技能」の点数は英検準1級レベルが平均になので、合格のためには「英検準1級」は確実にとっておきたいです。

国語・社会は共通テストでの実施になり、前例がありませんが、合計で8割5分あたりが目安になると思われます。受験者層的に共通テスト利用の点数ほど高騰はしないと思われますが、8割前後ではギリギリの戦いだと思っておいたほうがよいです。

このようなバランスで、素点150点を狙えば合格は堅い可能性があります。受験者の流れや共通テストの難易度で大きくボーダーが動くかもしれないので、あくまで目安程度ですが共通テストが組み込まれる以上、例年の平均点より15〜20点程度上の点数は取れるよう演習を重ねるべきです。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
9月 河合全統マーク模試
10月 河合センタープレ
駿台センタープレ
11月 河合早慶オープン

併願校・志望変更

おすすめの併願先
立教大学、青山学院大学

学校の雰囲気や多くの学部の傾向が似ていることから立教大や青学がおすすめです。いずれも今年度から共通テストを取り入れている上、立教大学は英検のスコアも利用可能で、日程も複数あり受験しやすいです。

共通テスト利用
日本大学、駒澤大学

共通テストの点数を利用し、日東駒専レベルに合格できると安心して第一志望に臨めます。点数が3科目で85%以上などの場合、MARCHレベル下位の大学も合格できるとなお良いでしょう。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

ここからは早稲田大学政治経済学部入試の具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントに加え、基礎レベルからおすすめの参考書や過去問の傾向などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用してみてください。

基本的に英語の外部試験(4技能テスト)と英語の独自試験対策が非常に重要であることに注意が必要です。

やるべき科目と対策

まず最優先で英語を仕上げましょう。英語は独自試験・外部試験ともに高いレベルを求められるので、高校1〜2年生から計画的に英語を固めておく必要があります。高2までに英検2級〜準1級を目指しつつ、高3の夏前に共通テストレベルは8割以上取れるようになりたいところです。他の科目も学校のペースに合わせて進め、共通テストで使用する社会などは少し早めに、夏中には基本を固めきれるようにしましょう。

英語 独自試験

最重要なのが英語の独自試験対策です。政治経済学部の英語は大きく「Reading」と「Writing」にわかれ、Readingパートは文法・読解問題、Writingパートは日本語での要約問題と自由英作文が出題されます。

2021年度入試からReading、Writingそれぞれに制限時間が決まったため、その時間内で解答する必要があります。Writingパートは比較的時間に余裕がありますが、Readingは今まで以上に時間が足りないため、速読の練習が不可欠です。サンプル問題も公式HPに掲載されているので、あらかじめ確認しましょう。

問題を正確に解き切るためには、幅広いスキルが求められるので「英単語」「英文法」「英文解釈」は高2のうちに必ず完成させておきましょう。その上で、高3では英作文や細かいイディオム、長め(900words前後)の長文の精読・速読に注力できるようにすることで合格が近づきます。要約も同形式の問題がでる東大の過去問などを活用して練習していくのがおすすめです。

英語 4技能試験

早稲田大学政治経済学部に合格するためには、英語の独自試験対策だけではなく、英語の4技能試験対策も必要不可欠です。政治経済学部で使える4技能テストは「英検」「IELTS Academic」「TOEFL iBT」の3つとなっていますが、一番受験において汎用性が高く対策もしやすいのは英検でしょう。

合格ラインの14点を確保できる準1級を取るためには、高2のうちに基本的な単語・文法・解釈は完成させておくべきです。それらを固めおわった後は独自試験対策と重複しますが、準1級対策で特筆して重いのが「リスニング」と「語彙」の部分なので、別途リスニング教材や準1級向けの単語帳を使って直前1ヶ月に入れ込む必要があるでしょう。

国語 共通テスト

国語は共通テスト対策で済むので、対策のハードルが大幅に下がります。とはいえ、従来の受験者レベルからするとある程度の点を取る必要があります。古文・漢文は40点以上、現代文も8割を目指しましょう。高3の夏前までに古文・漢文の基本を固め、夏休みから「共通テスト満点のコツ」などで対策をみっちり行い、秋にはセンター過去問でどんどん演習できるようにすることが大切です。

数学 共通テスト

共通テストの数学は、難しい問題をじっくり考え、答えを導き出すというよりも、短時間で正確に問題を解き切る計算力やスピードが必要となってきます。それらの力を身につけるためには、センター試験の過去問や共通テストの予想問題などに多く触れ、慣れていく必要があります。

社会 共通テスト

国語と同様、共通テストでの受験となった社会も対策の量が減りますが、やるべきことは変わらないでしょう。特に日本史・世界史は覚える内容も多いため、学校のテストごとにきちんと覚えておき、夏休みのうちには基本単語を固めきることが欠かせません。

理科 共通テスト

共通テストの理系科目を選択するのは、理系から政治経済学部を目指す人が中心だと思いますが、国語や社会同様、「夏休み中には基本的な問題は解けるようになって、秋以降どんどんセンター過去問などで演習する」という方向性になります。