早稲田大学政治経済学部傾向と対策

最難関私立大学の一つである早稲田大学。ここではそんな早稲田大学の中でも群を抜いて人気が高く、試験の難易度も高い政治経済学部の入試についての情報を紹介していきます。また、2021年度入試から大きく変わるため、その変更点についてもお伝えします。早稲田大学政治経済学部の試験は言わずとしれた難問揃い。入試形態も少し複雑になっているので、一つ一つ確認していきましょう。

Part.1 早稲田大学政治経済学部の試験・出願情報

早稲田大学政治経済学部の例年の受験日・受験科目は以下の通りです。2021年度入試から以下の内容が当てはめられているため、注意しましょう。

試験日・入試形態・出願について

期日 2月20日
共通テスト 必要
出願時期 1月(共通テスト前)
科目 独自試験:総合問題(英語・国語などを用いたもの)
共通テスト:英語・国語・数学1A ・選択科目(地歴・数学2B・理科)

2021年度入試から大きく異なるのが、「数学1・A」が入試科目として必須になることです。試験内容としては共通テストレベルですが、数学も勉強しておかないといけないため、明らかに国公立も目指す人向けにシフトしています。また、数学もきちんと履修してほしいという早稲田大学からのメッセージも感じられます。経済を学ぶのであれば数学1・Aレベルの数学ができていてほしいということでしょう。従来の科目に寄せて受験するにしても、「共通テストの英語・国語・社会+数学1・A」と「英作文や記述なども含んだ英語・国語の独自試験対策」が必要になるというわけです。

入試の変更点は、公式ホームページのドキュメント(PDF)からもご覧いただけます。

Part.2 政治経済学部の配点と目標点

早稲田大学政治経済学部の配点は、「日本語・英語を交えた総合問題」と「共通テスト」の2つで構成されています。

配点・科目

配点・科目
独自試験 総合問題:100点
共通テスト 外国語:25点
国語:25点
数学1A:25点
地歴・公民・数学2B・理科:25点
それぞれ200点・100点を25点に圧縮

早稲田大学政治経済学部の入試でこれまでと大きく違うのは、学部独自の各科目試験をすべて撤廃し、「総合問題」として統合しているという点です。

この「総合問題」100点と、共通テスト4科目(各25点)100点の200点満点で判断されることになります。選択科目は地理歴史B科目、公民、数学2・B、理科から選択でき、理科は理科基礎2科目もしくは基礎なし1科目から選ぶようになっています。理系からの選択がしやすくなった反面、私大文系志望でもともと数学を勉強していない人には、数学1・Aが全体の25点分とはいえ厳しくなりそうです。

目標点数

早稲田大学の文系学部では「得点調整」(点数標準化)が行われますが、もともと政治経済学部は選択科目のみ(年度によっては英語も)です。共通テストを導入することにより得点調整が行われるのかはまだ不明ですが、これまでの「センター試験・一般併用」の入試形式では独自試験のみ得点調整がされていたため、2021年度入試以降でも総合問題のみ数点の調整が行われる可能性はあります。

例年の合格最低点は70%あたりを前後していますが、2021年度から入試形態が大きく変わるため、ボーダーは読めません。総合問題についてはサンプル問題が公表されているのみなので、これをもとに何割くらい取れるかどうか、そしてこれまでの受験者層がそのまま受験した場合の共通テストの予想得点から割り出すことになります。

目標点の例
例:155/200点
総合問題:70/100点
共テ英語:
180/200点→22.5/25点
共テ国語:
160/200点→20/25点
共テ数1A:
80/100点→20/25点
共テ選択科目:
90/100点→22.5/25点

早稲田大学の学部の中でも政治経済学部は最上位の学部なだけあり、共通テストでも比較的高得点が求められると想定しておくべきです。例年の最低点が70%前後であることを考えると、共通テストでさらに最低点が底上げされて75%前後になるものと思われます。国語・数学が少し難易度としては高いためこれらが8割程度だとしても、他の英語・選択科目では9割前後をとることが目安になるのではないかと思われます。

受験者の流れや共通テストの難易度によって大きくボーダーが動く可能性はあるので、あくまでも目安程度にしておいてほしいですが、共通テストが組み込まれる形態となっているため例年の平均点より5%程度上の点数はきちんと取れるようにしておきましょう。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
9月 河合全統マーク模試
10月 河合センタープレ
駿台センタープレ
11月 河合早慶オープン

併願校・志望変更

2021年度からの入試変更に伴い、科目が増え、共通テストの受験もしなければならなくなるため併願のパターンは増えます。しかし、二次試験が総合問題となったことで専門性や傾向が薄くなっているため、最上位国公立大(東大・京大など)の受験者が併願しやすくなっているのも特徴です。ですが、数学が必須になったことで数学の対策をしていない私立文系志望者が受験を敬遠する可能性もあるので、倍率は抑えられるのではないでしょうか。

おすすめの併願先
立教大学、明治大学

立教大学の経済学部、明治大学の政治経済学部は歴史があり、早稲田大学政治経済学部の受験者の併願先としてよく挙げられます。立教大学は英語が共通テストの点数を利用した形式なので、併願校としての相性は悪くないと言えます。その他青山学院大学でも共通テスト3科目+独自試験という受験形式になっているので、最低限の勉強で受験できます。

共通テスト利用
日本大学、駒澤大学

共通テストでも合格のためにはある程度高得点を取る必要があるため、この共通テストの点数を利用して日東駒専レベルの大学を滑り止めとしてきちんと確保できると心強いです。共通テストでいい点数を取れた場合、マーチレベルの大学も抑えられる可能性もありますし、「4科目型」といったような倍率の下がる受験形式を利用することもできるでしょう。

早稲田大学の受験相談事例集

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早稲田大学の受験相談
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Part.3 科目別の勉強法と攻略法

ここからは早稲田大学政治経済学部入試の具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントに加え、基礎レベルからおすすめの参考書や過去問の傾向などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用してみてください。

やるべき科目と対策

最優先はやはり英語と数学1Aです。国公立も目指していたり選択肢に入っているという方は数学1A2Bを対策するため問題ないと思いますが、次第志望で早稲田政経でのみ数学が必要という場合は、きちんと基本範囲を押さえて共通テストで得点できるように対策をしていかなければなりません。

総合問題

総合問題では、「日本語の読解問題」「英語の読解問題」「英作文」の3問構成でなっており、それぞれ内容理解や空欄補充などを選択肢や記述で行うような形式になっています。

こうした問題が出題される大学はまだ少ないんで、原則は英語は長文読解・自由英作文を、国語も現代文を中心に対策をしておきましょう。サンプル問題も大学公式から公表されているので、どのような問われ方をするのか、どのような形式なのかを把握したうえ対策を進めていくことが大切です。

英語 共通テスト

英語の共通テストの対策は、基本的に総合問題対策をしていれば実力はついているのであまり気にする必要はありません。しかし、90点前後の高得点が要求されるため、遅くとも高3の11月ごろには共通テストの予想問題やセンター試験の過去問題を使って演習を重ねていき、9割以上を目指せるようにしておくべきでしょう。

国語 共通テスト

国語も英語と同様現代文に関しては総合問題の対策をしていれば問題はありませんが、古文・漢文については対策が必要になります。といっても共通テストレベルをおさえていればよいので、基本的な文法や単語、句法を頭に入れて、高3の夏あたりから共通テストに向けた対策を行っていきましょう。本番で満点近くを狙えるようにしておくために、基本事項を押さえたら演習を積み重ねていくようにする必要があります。

数学 共通テスト

数学1Aの共通テスト対策はどの受験生も必須なので、必ず高2までに触れておきたいところです。青チャートを使っているのであればその中間レベル(コンパス3程度)までを完璧に解ける状態にしておき、その後高3ではセンター試験の過去問題や共通テスト形式の問題集で形式に慣れていきましょう。まずは時間を気にせず全て解く力が着いたら、時間内に解けるように演習を重ねていくと良いでしょう。

社会 共通テスト

社会の共通テストは他の大学との併願で活用する科目で受験する人が多いはず。なるべく高得点を狙えるようにきちんと対策をしておきましょう。

理科 共通テスト

理科を使う人は理系の人が多いのではないでしょうか。実際理系で数学・理科を使って受験する人も増えています。こちらも学校の授業のペースに気をつけながら、早めの演習を心がけたいです。