2021年度から、センター試験に代わり導入されている大学入学共通テスト。
記述式問題の導入は見送られましたが、センター試験とは内容が大きく変わります。
しかし、具体的なセンター試験との違いをきちんと理解できていない方も多いのではないでしょうか。
この記事では「共通テスト国語はどんな試験?」「共通テストとセンター試験で何が変わったの?」「共通テスト国語の対策方法は?」といった疑問にお答えします。
国語の共通テスト対策などに関しては、以下の動画でも解説しています!
共通テスト国語の設問構成と出題範囲
共通テスト国語の設問構成と配点は次のようになっています(2021年および2022年度の共通テストを参照)。
- 第1問 現代文(評論) 50点満点
- 第2問 現代文(小説) 50点満点
- 第3問 古文 50点満点
- 第4問 漢文 50点満点
大問の構成と配点に関しては、センター試験との違いはありません。
ただし全体的な問題の出題傾向が変わります。次は現代文、古文、漢文ごとの出題範囲について細かく見てみましょう。
現代文の出題範囲
現代文は、センター試験では第1問が評論で第2問が小説という構成でした。共通テストでは小説や評論に加え、より実用的な文章が出題されます。
例えば、2021年の共通テストでは「問題文を読んだ学生がノートにまとめた文章を読み取る問題」というテーマが出題されました。つまり、より実生活に近い形の設問が出されるということです。
そのため、様々なテーマの文章を読み解きながら、いかに多方面から情報を読み取れるかが重要視されます。
具体的には下記のような問題が出題されました。
画像引用:大学入試センター
小説も基本的には評論と同じく本文を読み取る力が求められます。
ただ、共通テストでは詩やエッセイの読み取りが出題される可能性もあります。念のため詩歌の表現技法なども覚えておくといいでしょう。
とはいえ、確実に出題されるわけでないので、そこまで念入りに行う必要はありません。
出題されるとしたら以下のような感じです。
古文・漢文の出題範囲
古文・漢文に関しては、現代文ほど大きな出題傾向の変更点は無さそうです。ただ、細かい変更点としては「漢文が示す故事成語」に関する出題が追加されます。
文字数は、2022年は2021年より250字ほど増加。出題形式も少し変化し、「文章の解釈について生徒同士がやり取りしている」形のものが追加されました。形式自体は新しいですが、前後の生徒の会話がヒントになるのでそこまで難易度は変りません。
出題されるとしたら以下のような形です。
共通テスト国語の設問構成と配点について詳しく知りたい方はこちら!
共通テスト国語とセンター国語の違い
先ほど、共通テスト国語とセンター国語で問題の出題範囲が変わることをご説明しました。
それをふまえながら、共通テスト国語とセンター試験国語の問題がどう変わるのかをみていきましょう。
違いその1:より実用的な文章が題材になる
共通テスト国語では、法律の条文や掲示物、ノートにまとめた内容など、普段の生活で実際に使用されるような文章を題材に問題が作られます。
問題を解く際には、条文や掲示物に加えて短めの説明文を読み取る必要があるため、今まで以上に「書いてあることを正確に読み取る力」が必要です。
違いその2:ひとつの大問に複数の文章が出題される
センター国語は、大問ごとにひとつの文章を読んで、それをもとに解答する形式でした。
一方で共通テストからは、複数の文章を関連付けて解く問題が出題されます。
根拠の箇所が多くの文章に散らばることになるため、「複数の文章を素早く処理して必要な情報を見つける力」を身につけなければいけません。
違いその3:小説で詩歌が出題される
センター試験では、小説は評論と同じように読めば点を取ることができましたが、共通テストでは詩やエッセイが出題されるのでその方法が通用しなくなります。
なぜなら、詩の解釈や表現技法についての知識が無いと、解けない問題が出るからです。「本文に書いてあることを正確に読み取る」ことに変わりは無いのですが、「書いてあることを表現技法に照らし合わせて解釈する」力も鍛えるようにしましょう。
違いその4:各設問に「生徒のやりとり」が含まれる
共通テストでは、生徒の会話を埋める形式の問題が出題されます。この形式の問題は、皆さん普段のテストでは解き慣れていないと思います。
形式に戸惑いますが、結局生徒が話しているのは、普段のテストで「〜とはどういうことか答えなさい」などと問われていた内容と同じです。
生徒の会話をきちんと読み取れれば、むしろ問題を解く際のヒントになるので、それほど難易度は高くありません。
共通テスト国語とセンター国語の違いのより詳しい解説はこちら!

共通テスト国語の対策
共通テスト国語とセンター国語の違いが分かったところで、次は共通テスト国語の対策の仕方についてみていきましょう。
共通テストとセンター試験で出題傾向などの違いはありますが、基本的にはセンター国語の対策法が、共通テスト国語でも有効になってきます。
それでは、共通テスト国語の具体的な対策法を説明いたします。
共通テスト国語の時間配分
皆さん、「国語の問題なんて大問1から順番にとけばイイっしょ!」なんて思っていませんか?
実は共通テスト国語には、確実に高得点を狙うための「解く順番」と「時間配分」があるんです。
それは以下の順番です。
漢文を解く(15 分)→古文を解く(20分)→現代文・小説(20分)→現代文・評論(25分)
なぜ漢文から解くのか?
まずは「なぜ漢文から解き始めるのか?」について説明します。
実は共通テスト国語の4つの大問のうち、漢文は「最短の時間で」「最も確実に」高得点が狙えます。
なぜなら漢文の問題で出題されるのは、基本的な句法の知識を問うものやそれを知っていれば読解できる問題であるため、漢文の基本的な知識さえあれば迷わず正解にたどり着けるからです。
解答時間の目標は15分ですが、なるべく時間を短縮しておくのがポイントです。
漢文の次に解くのは古文です。古文も、漢文ほどではないですが基本的な知識があれば解ける問題が含まれているので、まずはその問題をしっかりと得点しましょう。目標解答時間は20分です。
小説・評論にしっかり時間を残しておこう
次に解くのが小説です。こちらは20分を目標に解きましょう。詩やエッセイなど馴染みのない文章も出ますが、焦らずに読んでいきます。
分からない問題があった場合は、あまり悩みすぎずにテンポよく解くのが大事です。
最後に解くのが評論です。大量の文章を処理しながら解くので、最低でも25分は時間を残しておきたいところ。
30分以上評論に時間をかけることが出来れば、文章の論理関係が正確に把握でき、高得点を狙うことも可能になります。
そのためにも、評論以外の大問はなるべく早く解き終えることを意識しましょう。
現代文(評論)の対策
共通テストの現代文(評論)は、漢字問題と読解問題で主に構成されています。
漢字問題は平易ですので、満点を狙いましょう。センター試験と違いはないので、センターの過去問が対策にそのまま使えます。
同音異義語が多数存在する場合もあるので、その漢字が使われている文脈には注意が必要です。
読解問題を解くコツは、はじめに問題が「どの傍線部の」「どういうことか/なぜか、のどちらを問うているのか」を確認したら、一度本文を読み切ってから設問に答えることです。
全体の論旨を把握してから設問を解くことで、傍線部の意味を読み違えにくくなります。
ただし、問題の選択肢は本文を読み終わる前に見てはいけません。5つの選択肢のうち4つは誤った読み方ですから、本文を先入観で正しく読めない可能性が高くなってしまいます。
読解問題もセンターの過去問が対策に使えますが、「複数資料」「会話形式」「実用文」といった形式に慣れるためには、市販の共通テスト対策の参考書を使いましょう。
オススメの参考書は「Z会共通テスト実戦模試」です。
この問題集では本番の共通テストの形式に近いであろうオリジナル問題を解くことが出来ます。
共通テストで出題が予想される「複数資料」「会話形式」「実用文」の問題が盛り込まれており、本番形式の問題演習を行うのにピッタリです。
現代文(小説)の対策
現代文(小説)は、語句の意味を問う問題、読解問題、表現技法を問う問題の3つで主に構成されています。
語句の意味を問う問題は、前後の文脈だけでは判断しきれないこともありますが、逆に語句の知識だけで選ぼうとするのも危険です。
付け焼刃の対策では効率の悪い問題なので、慣用句の知識があまり豊富でない人は、頑張って前後の文脈から意味を推測するようにしましょう。
読解問題は、登場人物が「どういった心情からどんな行動をとったのか」という原因と結果の関係を考えながら本文を読み進めるのがポイントです。
ただ、考えるといっても勝手に自分で想像するのではなく、文章の中で明確に根拠となる箇所を見つけることが正解の選択肢を選ぶためには重要となってきます。
具体的な対策方法としては、センターの過去問を解いて登場人物の心情を正しく理解する力を身につけるのに加えて、市販の共通テストの参考書を利用してエッセイや詩の中での心情表現に慣れるようにしましょう。
オススメの共通テスト問題集はこちら!
表現技法を問う問題は、付け焼き刃の対策では難しいものがありますので、無理に対策しなくてもかまいません。
勉強時間に余裕がある人は、学校の教科書に載っているエッセイや詩を読んで、独特な表現方法に慣れておくと良いでしょう。
共通テスト小説の詳しい対策方法はこちら!
共通テスト現代文の詳しい対策方法はこちら!
古文の対策
古文は、語彙問題、文法問題、読解問題の3タイプで主に構成されています。
語彙問題では傍線部の訳を問われます。問題を解くには『マドンナ古文単語230』や学校で配布される単語帳に掲載されているレベルの単語の知識が必要です。
たまに多義語が出題されたり、見慣れない訳が充てられていることもあるので、念のため前後の文脈をチェックしたうえで解答するようにしましょう。
文法問題では、基本的な文法の知識が問われます。とくに、助動詞の識別(「なり」「ぬ」など、同じ文字でも意味が変わってくるものの区別)や敬語に関する問題がよく出題されます。
ポイントを丁寧に確認し、消去法で選択肢を絞っていくのが最も確実な得点方法です。学校の文法ドリルなどで、典型的な文法問題にたくさん触れておきましょう。
読解問題では、本文の内容を正確に理解出来ているかを問われます。読解問題のコツとしては「設問にぶつかってもその段落は読み切る」「本文を読む前に設問を見る」の2つがあげられます。
「設問にぶつかってもその段落は読み切る」理由は、前後の文脈を合わせて判断しないと正解が出ない問題があるからです。
設問にぶつかってもその段落は全部読み切ってから問題を解くようにしましょう。
本文を読む前に設問を見る理由は、「この傍線でこういう問題が出るのか」「ここはこういうことに気をつけて読めばいい」ということを事前に知ることができるからです。
ただし、選択肢は先に見てはいけません。
なぜなら、選択肢の多く(通常5つ中4つ)は間違った選択肢です。先に選択肢を見てしまうと間違った先入観を持って本文を読むことになり、間違いをする原因になります。よって、本文を読む前に見るのは設問だけにしておきましょう。
共通テスト古文の詳しい対策方法はこちら!
漢文の対策
漢文の問題は、漢字の読みを問う問題、語句の意味を問う問題、書き下し文を問う問題、読解問題の4つで構成されています。
これらの問題のほとんどが、基本的な句法と少しの漢字の知識さえあれば、すらすら解ける問題です。
『漢文ヤマのヤマ』などの参考書で句法の理解・定着を図りつつ、漢字の知識を少し補うことで、全ての問題の点数が確実にアップします。
漢文に関してはセンター試験と同様の対策を行うだけで十分ですので、『共通テスト漢文満点のコツ』やセンターの過去問を利用して問題演習を行いましょう。
共通テスト漢文の詳しい対策方法はこちら!

まとめ
今回は共通テスト国語について紹介しました。共通テスト国語は従来のセンター試験から変更が大幅にある分野ですので、この記事に書いてある共通テスト国語の対策を行い、本番で高得点を狙いましょう!
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