突然ですが、あなたは共通テスト国語で「いつも時間内に解き終わらない…」「なかなか高得点が取れない…」「点数が安定しない...」といった悩みを抱えていませんか?
確かに、共通テスト国語は他科目と比べると高得点を取ることや、得点を安定させるのが難しい科目です。しかし実は、「問題構成」と「配点」をきちんと理解し、落としてはいけない問題をしっかりと取ることを意識するだけで、安定して高得点を狙える科目に変わるんです!
この記事を読んで、共通テスト国語で高得点を目指しましょう!
*この記事は第1回、第2回試行調査と、市販の共通テスト予想問題集の内容を元に作成されています。
共通テスト国語の問題構成と配点
それでは早速、共通テスト国語の問題構成と配点を確認していきましょう。共通テスト国語は現代文と古文、漢文の3科目からなる大問4つで構成されています。
共通テスト国語の大問構成と配点
共通テスト国語の大問構成と配点は以下の通りです。
- 第1問 現代文(評論) 50点満点
- 第2問 現代文(小説) 50点満点
- 第3問 古文 50点満点
- 第4問 漢文 50点満点
80分という短い時間の中で、大問4つを解かないといけません。時間内に全問題を解き終えるのは難易度が高く、取るべき問題とそうではない問題の見極めが重要となります。以下で大問ごとに詳しく見ていきましょう。
第1問(評論)の問題構成と配点
第1問(評論)の設問構成と配点は以下のようになります。
漢字問題
評論でまず最初に出されるのが漢字問題です。内容は、本文に出てくるカタカナを漢字に直し、それと同じ漢字を含む選択肢を5択の中から選ぶというものになっています。
配点は1問2点×5の10点満点。
漢字のレベルは高くなく、配点も低いため素早く全問正解して次の問題にうつりましょう。
読解問題
漢字問題の次に出されるのが、読解問題です。本文に傍線が引かれており、その傍線部に関して、「どういうことか?」か「なぜか」の2通りの聞かれ方をされます。
配点は8点×4となっており、一問あたりの配点が非常に高いです。できるだけ正解したいですが、正答を絞りにくい問題もあるため、悩み始めると一瞬で時間がなくなってしまいます。分からない時は潔く諦めて次の問題に進むようにしましょう。
表現・構成・展開を問う問題
評論の最後に出されるのが、表現・構成・展開を問う問題です。本文中のある部分についての表現方法や、本文の構成と展開についての正しい説明を選ばせる問題が出ます。
配点は4点×2です。本文全体が問題の範囲であり、解くのに時間がかかる割に、配点は高くありません。「1問正解できれば良いや」くらいの気持ちで長くても3分以内で解き終えましょう。
第2問(小説)の問題構成と配点
第2問(小説)の設問構成と配点は以下のようになります。
語句の意味を問う問題
小説でまず最初に出されるのが、本文中の語句の意味を問う問題です。基本的には一般的な慣用表現に傍線が引かれていて、その慣用表現の意味について聞かれます。
配点は3点×3の9点満点です。
読解問題
読解問題では、本文中の傍線部における、主人公の心情や行動理由についての正しい説明を選ばせる問題が出ます。
配点は7点または8点×4と、高めの点数設定がなされているので、なるべくミスはしたくありません。自分の勝手な想像ではなく、文中にしっかりと根拠を見つけて選択肢を選べるようになれば、正答にたどり着きやすくなります。
文章中の表現について問う問題
小説の最後に出されるのが、文章中の表現について問う問題です。本文における表現技法についての正しい説明を選ぶ必要があります。配点は5点×2。
こちらも評論の最終問題と一緒で本文全体が問題の範囲であり、解くのに時間がかかる割に、それほど配点は高くありません。「1問正解できれば良いや」くらいの気持ちで長くても3分以内で解き終えましょう。
共通テスト現代文(執筆中)
第3問(古文)の問題構成と配点
第3問(古文)の設問構成と配点は以下のようになります。
語彙問題
古文の最初にあるのが語彙問題です。基本レベルの語彙に傍線が引かれており、傍線の正しい解釈を5つの選択肢から選ぶようになっています。配点は5点×3です。しっかりと全問正解して15点を稼ぎましょう。
文法問題
文中に線が引かれており、傍線部についての文法的な説明についての問題が出されます。文法説明の他に敬語に関する問題が出されることもあります。勉強していれば難易度はそれ程高くありません。配点は5点×1。
内容説明問題
内容説明問題では、傍線部に関して本文ではどのように書かれているかについて問われます。配点は7点×2と高めの設定になっています。勉強していれば現代文の読解問題ほどは難易度は高くないので、出来るだけ全問正解を目指しましょう。
文章読解問題
文章読解問題では、本文における出来事や登場人物の描かれ方などについて問われます。問題数は年によっては先ほど説明した内容説明問題が3問、文章読解問題が1問になったりするなど、若干の違いがあります。
配点は8点×2と高めの設定になっていますが、内容説明問題と同じく勉強さえすれば安定して得点することができます。
共通テスト古文の詳しい解説はこちら!
第4問(漢文)の問題構成と配点
第4問(漢文)の設問構成と配点は以下のようになります。
漢字の読みを問う問題
傍線部における語句の読みについて問われます。基礎レベルの語句しか出されないので、しっかりと全問正解しましょう。
配点は4点×2。
語句の意味を問う問題
傍線部の語句の意味について問われます。この問題も漢文を勉強さえしていればあまり迷うことなく、正解を選ぶことが可能です。
配点は4点×2の8点満点。
読解問題
本文の内容を理解できているかを問われます。配点は8点×4と非常に高く、難易度も他の3つの大問の読解問題と比べると一番低いため、点の稼ぎどころです。
共通テスト漢文の詳しい解説はこちら!
問題構成と配点から考える、共通テスト国語の得点奪取方法
ここまで、各大問ごとに細かく問題構成と配点を分析しました。それではこの分析をもとに共通テスト国語で今よりも「安定して」「高得点を狙う」方法を考えていきましょう。
ここでは、共通テスト国語を「絶対に落としたくない問題」と「出来るだけ得点したい問題」、「間違えても仕方ない問題」の3つに分けて考えていきます。「絶対に落としたくない問題」、「出来るだけ得点したい問題」、「間違えても仕方ない問題」の順に対策をしっかりすれば、安定して高得点を取れるはずです。
絶対に落としたくない問題
絶対に落としたくない問題はズバリ!
この計57点分(200点満点のうちの約25%)は安定した得点を期待できる問題ですので、共通テスト国語で8割以上を狙う人は必ず満点、そうでない人も8割(45点)を目標に問題を解きましょう。
出来るだけ得点したい問題
出来るだけ得点したい問題はコチラ!
「できるだけ得点したい問題」は計62点となります。これらは共通テスト国語で8割以上を目指す人は9割(55点)、そうでない人も7割(43点)は得点したい問題です。古文も漢文も比較的短い勉強時間で得点を期待しやすい問題となっているので、優先的に勉強するようにしましょう。
古文の勉強法はこちら!
漢文の勉強法はこちら!
間違えても仕方ない問題
間違えても仕方ない問題はこちらになります。
この計83点分は、どれだけ対策しても安定して正解するのは難しい問題となっています。共通テスト国語で8割以上を狙う人は7割(58点)、それ以外の人は5割(41点)を目標にすると良いでしょう。
共通テスト現代文(執筆中)
共通テスト国語全体の対策方法はこちら!
まとめ
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。共通テスト国語で得点すべき問題とそうでない問題について分かりましたか?後はここに書いてある内容を参考に、これから演習経験を積めば、本番でしっかりと高得点を狙えるはずです。古文・漢文を中心にしっかりと対策をしていきましょう!
共通テスト問題集(執筆中)