「英語を勉強しようと思うけど、どの参考書・問題集を選べばいいかわからない……」「参考書・問題集だけでほんとに合格できるの?」そんな悩みを抱えている受験生は多いはず。たしかに、本屋に行けば参考書・問題集があふれていて、どれを買えばいいのか?どこを見ればいいのか?悩んでしまいますよね。今回は、高校英語を攻略するためにどのように参考書や問題集を選べばいいのか?をお伝えします!
こちらは、Amazonの検索結果。
高校の英語参考書だけでこんなにあるんです。そりゃ、どれ選べばいいか悩みます。
でも、ここで間違った選び方をしてしまうと、成績UPから大きく遠のいてしまうのも事実。
この記事では、正しい参考書の選び方から、それを使った勉強法までお伝えします。
- 案件10
高校英語の参考書・問題集の選び方を教えてください!
高校英語の参考書・問題集の選び方を教えてください!
戦略01 そもそも参考書だけで合格できるの?
戦略02 参考書って多すぎて、どれを選べばいいかわからない!
戦略03 参考書を買ったはいいけど、どうやって勉強すればいい?
戦略01
そもそも参考書や問題集だけで高校英語は攻略できるの?
多くの人が抱える疑問、「参考書だけで勉強できるの?」「そもそも参考書って必要なの?」。この2つについて、今回しっかり答えていきたいと思います。
(1)参考書だけで勉強できるの?受かるの?
一番気になるのが、「参考書だけで受かるのか?」ということ。
結論から言うと、受かることはできます。結局は、「何を勉強するか」と「どう勉強するか」の掛け算なんですね。「参考書で勉強するか?」「予備校で勉強するか?」「学校で勉強するか?」というような、いわゆる「何で勉強するか?」は、この両方に関わってくる重要なものです。
例えば、あなたが早稲田大学商学部を受験するとしましょう。いくら予備校で勉強していても、その予備校が早稲田大学の対策をあまりしてくれない所だったらどうでしょう。過去問を解いたことない……という状態で受験に臨むことになり危険です。参考書でも同じですよね。
だから、参考書を使うことでも合格は十分可能だということです。もちろん、予備校を使っても、学校を使っても、「何を」「どう」がしっかり守られていれば合格できるのですが、このブログでは主に「参考書」を使ったいわゆる独学について記事を書いています。
さて、ここでまた一つ疑問が。それは「参考書は多い方がいいの?」ということ。これも結論を言うと、多ければいいということではありません。ルールは2つ。これを守らないと、まんまと落とし穴にはまってしまう……ということになりかねません。
1、各ジャンルで1冊づつが基本
英語だと、「英作文」「英単語」「英文法」などのジャンルに分かれていますね。各ジャンルごとにまずは1冊、を目安にしましょう。こうすることによって、それぞれのジャンルをまんべんなく取り組むことができ、取りこぼしがなくなります。
2、1冊が完璧に終わるまで上のレベルに手を出さない
よくありがちなのが、1冊目が終わらないうちに2冊目に手を出してしまうこと。1冊目が「あ~これ簡単だ、飽きてきたなあ」と思った頃に2冊目を買ってしまって、結局どっちも中途半端……となればお金がもったいないですよね。そうならないように、まず1冊目を完璧にすることを心がけましょう。英文法や英作文、長文など多くの演習系参考書はレベル別になっていますから、参考書のレベルを参考にしつつ、自分に合ったところから階段式に積み上げていきましょう。
(2)そもそも参考書って必要なの?
マルオくんも勘違いしていたこの部分。「参考書じゃなくても、学校のノートとか、先生が作ったプリントとかがわかりやすいから十分じゃん~」「単語カードを作ったからそれでいいや~」という考えは多いですが、こればかりでは合格にたどり着けないというのも事実です。
なぜなら、「先生のプリント」よりも「自作のもの」よりも、はるかに市販の参考書のほうが「受験に必要な情報量」と「見やすさ」の点ですぐれているからです。つまり、市販の参考書は「受験勉強のため」に作られているので、何かしらの受験勉強に必要な情報だけが乗っている、しかもきれいに印刷されているから見やすい、ということですね。先生のプリントや自分で作ったまとめは、抜けている情報が多く、また逆に受験のために必要ではない知識まで盛り込まれているので、避けるべきです。
あと、自分で単語帳を作っている暇があったら、その時間で単語を覚えましょう。よく「書くことで覚える」という人がいますが、たいていは「単語カードに書くこと」に満足感を覚えてしまい、単語カードを作るその瞬間には単語を覚えていないです。覚えているように感じるのは、その後自分で単語カードを見直したからです。書く時間は、無駄になってしまいました。
こう考えると、自分で参考書や単語帳を作るのも、先生のプリントを使うのも、「受験に特化している!」とは言いにくいでしょう。市販の参考書で十分です。むしろ買うべきです。
こう話すと、必ず話題になるのが「教科書」ですね。最近では、教科書準拠の解説書、つまり「教科書の教科書」があり、買っている人も多いのではないでしょうか。この解説書のメリットは、授業がなくとも理解をサポートしてくれる、というところだと思いますが、だからと言ってそこまで詳しく書いてあるわけではありません。デメリットとして、その部分の知識の漏れが生じる、また演習問題の答えがついているため、考える力が弱まってしまう、ということがあげられます。
そもそも、教科書や塾の講座のテキストなどは、授業ありきで存在しています。授業をきいて初めて完全なものになるので、独学だけでやっていくには不向きです。
ちなみに学校の授業の使い方については別途このページ(リンク)で書いているので、参照してみてください。
戦略02
高校英語の参考書・問題集の選び方を具体的に教えてください!
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Q and Aコーナー
ということで、ここからは皆さんの疑問に答えて行こうと思います。参考にしてください。
- どういう基準で参考書を選べばいいの?
- 「レベル」「解説の厚さ」。でも最後は「好み」で。
一番多い質問がコレ。確かに書店に行けば、同じジャンルの参考書なんていくらでもあるし、どれを選べばいいか迷いますよね。そういう時、気を付けるべきポイントを今回は2つに絞りました。
①問題集のレベル≧自分のレベルか?
一番大事なのがこれ。単語帳であれ何であれ、自分のレベルより低い参考書は絶対に買わないことです。単語帳ならわかりやすいでしょうか。自分のレベルより低いということは、「その半分以上は知っている単語」であるということ。そんな単語帳やっても正直、意味はないです。それで得られる知識は載っている量の半分以下。お金がもったいないです。それよりはもう一つ上を買いましょう。このように、どの参考書においても「自分のレベルと同じか、それより高いもの」を選びましょう。
じゃあ逆に、レベルが高ければ高いほどいいのか?というとそうでもないですね。駒澤大学経済学部志望者が東大レベルの長文や英単語の参考書を買っても、使わないですよね。もしそこを目指すにしても、いきなりそこから始めるとつまずいてしまう可能性があります。英語は特に「基礎からの積み重ね」を要する科目ですから。
つまり、レベルでいえば、
になるように調整すべきですね。
②自分で読んでわかる解説がついているか?
独学者にとってこれは必須事項。解答が分厚くて、自分で読めばほとんど理解できるようなものが好ましいですね。
ぶっちゃけ、これさえ押さえていれば、あとは「好み」です。
自分が見やすいデザインだったり、好みの出版社のだったり、女の子の絵が表紙にでかでかとかいてあったほうがやる気が出たり。なんでもいいです。その方がモチベーションにつながって、最終的にはいい効果をもたらしますね。先輩から譲ってもらったものとかでも全然大丈夫ですよ。
- 分厚い方がいいの?
- 関係ない。解答は分厚い方がいい。
これは正直、あまり関係ないです。中身が大事なので。ただし、解答は分厚い方が「詳しい解答」である確率が高いので、そのぶんわかりやすくなっていることが多いです。
- 志望校によって買わなきゃいけない参考書って違う?
- どのレベルの参考書までやればいいか?が違う。
基本的には変わりません。しかし、大事なのは「どのレベルの参考書まで買うかが変わってくる」ことです。先ほども説明したように、
なので、自分の目指す大学のレベルまでは買うことになり、目指すところが違えば当然変わってきます。
- 「おすすめ」って、信じていいの?自分の使いやすさとどっちを優先させるべき?
- 使いやすさ優先。でも、「これはやめたほうがいい」は従うべき。
学校の先生、塾の先生、インターネット、このブログ……いろいろおすすめがありますが、参考書の良しあしは自分で使って見ないとわかりません。あくまでさきほどあげた基準を基に考えるのがいいでしょうね。自分の使いやすさ優先でいいと思います。
でも、そうやってオススメしてくれる人は必ず何かの分野ではエキスパート。学校の先生であればその科目に対して、塾の先生であれば受験に対してよく知っているので、いい参考書に巡り合える確率は高いはず。(アマゾンのレビューはさすがに一般人のコメントなのであまり参考になりませんね笑)
こう考えると、逆に「この参考書は使わない方がいいよ!」と言われたものは、いくら自分が使いやすくても避けたほうがいいでしょう。必ず何か理由があって言っているはずなので……。
- 語呂合わせの参考書って、いいの?
- ほんとに英語が大嫌いな人ならOK。でもあまりオススメはしない。
なぜお勧めできないか?それは、語呂合わせの単語帳などはたいてい「覚えられる意味が限られる」から。世に出ている語呂合わせの多くは、(英語だと特に)一つの意味しか覚えられなかったりするんですね。「~でない(deny)、と否定する」みたいなのならまだましですけど、「異臭(issue)という問題」なんか言い出してしまえば、「~を出版する」などの動詞の意味絶対覚えられないですよね(ちなみに筆者の友達がずっとこの「異臭というissue」といって笑っていました。そうとうくさかったんですね)。
それに、英語特有のものとして、変な発音で覚えてしまうところ。Denyだってもともとディナーィくらいじゃないですか、あえてカタカナにしたら。だから極力、語呂合わせは避けましょう。
どうしても「英語が苦手すぎて全く覚えられない」という人は、導入に使って見てもいいかもしれませんね。
- シリーズを1冊買っちゃったけど、そろえるべき?
- 揃えなくていいです。
シリーズで出すのは、企業側の販売戦略。自分が必要なものだけ買えば十分です。
- おすすめの参考書を教えてください!
- ジャンルごとに各記事で扱っているので、そちらを参照してください。
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戦略03
参考書・問題集を買ったはいいけど、どうやって勉強すればいい?
- 1冊にどれくらい時間をかけるべき?何周もした方がいいの?
- 「まず1周」が目標。それが終われば理解できるまで。でも期限は決めよう。
1冊にどのくらいの時間がかかるのかは、正直人によって違います。自分が理解できるまで何周もすることがベスト。「このテキストから学ぶものはもうない!」という状態になるまでやりましょう。
ただ、いきなりそこまでの気合を入れてやると、「完璧になるまでやらなきゃ……」という思いに駆られてしまって、結局中途半端で終わってしまいネガティブ……ということも少なくありません。そういうときは「まず1周」を目標にしてみましょう。とりあえず1周やってみれば、と一つ目のハードルを下げることで取り組みやすくなることは、脳科学的にも実証されています。
とはいえ、「完璧にしよう」と思うあまり、1冊に1年もかけるのは危険。そのせいでその先のやるべきことができなくなることは避けましょう。そのために、「この参考書は何か月で終わらせる」という目標は必ず立ててから実行しましょう。それまでに完璧にならなかったら、その時点でいったん次のステップに強制的にすすむようにしましょう。
- 学校とかの授業を先取りするのはアリ?
- 理想の勉強法だから、大歓迎。でも、相当難しい。
自分で先取り予習をして、学校の勉強を復習に充てるという勉強法は、理想の勉強法です。そのほうが、「各科目のエキスパート」である学校の先生だけが教えてくれる教科書外の大事な知識だけを効率的にインプットして、時間を有効活用できるからです。具体的なやり方など、詳しくは「英文法」のページを参照。
英文法勉強法
とはいえ、この予習はなかなか難しいこと。全く知らないことをゼロから勉強するわけですから。下手に覚えて全く違う意味で理解していた……なんてことになれば面倒ですよね。ある程度上級のテクニックといえるでしょう。
- 電車の移動時間とかで何をやるべき?集中できる?
- やっぱり単語帳がベスト。アプリも使える。騒音の中で勉強効率は逆にUP!
長い長い通学時間、有効活用したいですよね。狭い電車の空間でオススメな条件は
- 書かなくていい、見るだけでためになる
- 小さい
- 短時間で区切りやすい(本の構成が細かく分かれている)
これを満たすのはやはり王道・単語帳。間違えた単語をチェックするペンを忍ばせておきましょう。
「電車の中はうるさいから集中できないんじゃない……」ということをよく聞きますが、実は「ある程度の騒音の中で勉強した方が、効率が良い」という研究結果が出ています。実際東大生に聞いてみると、多くが「リビングで勉強していた」など物音がするところでやっていたようです。試験本番も隣の人の貧乏ゆすりなど騒音はありますし、どんな環境にも対応できるようにするといいですね。
- 赤シートって有効?
- ぜひ使ってください。
電車の中などでは、「いかにコンパクトに勉強するか」が大事になってきます。赤シートを使って単語を隠して、テスト形式で覚えていく勉強法は、ただ単語を眺めるより効率的です。
- 書き込んだ方がいいの?その時のペンとかってこだわるべき?
- 真っ黒になるまで書き込むべき。蛍光ペンはNG!
書き込みはとても大事です。「参考書+ノート」を毎回持ち歩くのは大変ですよね?それよりは、「すでに膨大な情報が書いてある参考書」に、「試験に出やすいところや自分がわからないところの補足」を書き足した参考書1冊を持ち歩く方が、はるかに効率がいいですよね。
じゃあこのとき、何を使って書き込むといいのでしょうか?
結論から言えば、「黒ボールペンor鉛筆・シャープペン」ですね。
なぜか?
よくこういうときに使われるのが「蛍光ペン」。蛍光ペンを引きすぎてまぶしくなって、結局どこが大事かわからない……みたいな経験、一度はないでしょうか?
実は、蛍光ペンで線を引いても、大事なところを覚えることはできない、という研究結果があります。線を引いただけで覚えたつもりになるだけでなく、その色の情報に惑わされて肝心の文字情報が入ってきにくくなるから。
同じ理由で、色ペンで書き込むのもあまりオススメではないです。使うとしても青。青色は「覚えやすい」色としてよく言われていますが(根拠はあまりないですが……)、目立ちにくい色なので余計な気を遣わずに済みます。
- トイレに貼って覚えられる?
- あまり意味はない。気休めくらい。
トイレに貼っても、眺めているだけで正直覚えることは難しいです。
もちろん、勉強時間外にちらっと入った知識のほうが残りやすい、ということも言えますが、そこまでがっつり覚えることができないのも事実です。
トイレくらい、休憩しましょう。
- 眠くてもやるべき?ベッドでやって覚えられる?
- 睡眠直前に見たものは覚えやすいけど、ベッドではやらない。
よっぽど寝る前にスマホいじるよりは体にもいいですし、寝る直前に見たものは覚えやすい、というのも事実です。
ただ、寝っ転がった姿勢ではさすがに体だけでなく脳もおやすみモードに入ってしまいます。机=勉強する場所、ベッド=寝る場所、というふうに脳にパターンを叩き込ませることが案外大事です。やるときは必ず机でやりましょう。もしそれができないのであれば、ベッドで座ってやりましょう。
- 過去問の「赤本」とかってどう使うの?いつ買う?
- 志望校が決まったら買う前にまずネットで見てみる。買うのは受験年度に最新版!
なるべく最新年度を買いたいですよね。問題はネットで手に入ることが多いですが、それに有能な解説がついているのはなかなかないです。志望校が決まったら、まずその学校のサイトなどから過去問をダウンロードしてみてみましょう。傾向などはそれを見て判断。お金を出して買うのは最新年度が出てからで大丈夫です。
赤本がいちばん種類も多いので、赤本でいいでしょう。センター試験の過去問は種類が多いですが、どれでもいいです。
- この手順で勉強すればバッチリ!ってのを教えて。
- ほかの記事を見てみましょう。
正しい参考書・問題集を選んで英語を攻略しよう!
- 参考書は各ジャンルで1冊!
- 中途半端で終わらせない!やりきる!
今日もまた一つ成長したマルオ君。これでさらに一歩合格へと確実に近づいたのであった。
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば英語の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
■ 参考書マップとは? ■
STRUXの「参考書マップ」は、受験までにやるべき勉強を「順番通りに」すべて洗い出したもの。「いつまでに」「どの順番で」勉強をすればいいかがひと目で分かるので、あとはこの通りに勉強するだけ!という状態になります。
- 「どの順番で」参考書に取り組めばいいかひと目でわかる!
- 「なぜこの参考書がおすすめなのか?」「かわりに使える参考書」もすべて紹介
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