「共通テストの数学ってセンターとどこが変わったんだろう?」「センターの過去問だけやっておけば、共通テストってできるのかな?」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
こちらの記事では、共通テストの数学と、従来のセンターの数学との違いを丁寧に解説していますので、これを見れば違いが全て分かります。
共通テスト数学とセンター数学【大問構成】の違いは??
まず大問構成は共通テストの数学とセンターの数学で変更はありません。
数学「1A」「2B」ともに大問4問構成で、そのうち前半2問が解答必須の問題。後半の大問2つ分は大問3問のなかから2つを選ぶ形式になっています。
数学1Aでは、数学1の範囲が必答部分に、数学Aの範囲が選択部分に該当します。同様に数学2Bでは、数学2の範囲が必答部分に、数学Bの範囲が選択部分に該当します。
共通テスト数学とセンター数学【配点】の違いは?大問ごとの配点が変わる可能性あり!
共通テストの数学は1A、2Bともに100点満点という点ではセンター数学と変わりません。
30年度に行われた試行調査(プレテスト)では、数学1Aの方の設問ごとの配点が少し変更されていて、第1問が25点、第2問が35点、第3問から第5問がそれぞれ20点となっていました。
これまでのセンター試験や29年度の試行調査では、数学1Aの第1問が30点、第2問が30点でしたから、第1問と第2問の配点は少し変化しました。
数学1からの出題が60点分、数学Aからは40点分という点に変わりはありません。
共通テストの数学2Bに関しては、センター試験と同じ配点です。
細かい大問ごとの特徴はこちらの記事をチェック!
共通テスト数学とセンター数学【試験時間】の違いは??1Aが70分に!
数学1Aは10分試験時間が伸び、70分での試験となりました。数学2Bはセンター試験と同様60分の試験です。
共通テスト数学とセンター数学【解答形式】の違いは??記述は見送りに!
当初、計画されていた記述式解答の導入は見送られました。
ですから、共通テストでもセンターと同様のマーク形式で解答をしていくことになります。
共通テスト数学とセンター数学の【出題形式】の違い

最も大きく変わったのはそれぞれの問題の出題の仕方です。
「日常的な物事を数学的に考える問題」や「2人の生徒の会話形式から考え方を読み取る問題」などが多く取り入れられています。
例えば、以下のような問題です。
試行調査30年1A第1問[3]引用
試行調査30年1A第2問[2]引用
センター試験では、こういった出題のされ方はしていませんでした。出題形式がセンター試験と共通テストで最も大きく変わった点です。
問題それ自体はセンターのときと比較して難しくなっているわけではありませんが、問題文や会話文から数学的な問題を取り出してくる必要がある分、時間はかなりかかるようになったと言えます。
読解が苦手な受験生にとっては、出題形式が変わったことでセンターの時と比べると難易度が上がったと感じる場合も多いでしょう。

まとめ
この記事のまとめです。
共通テストとセンターの数学を比較すると、次のようにまとめられます。
- 大問構成、配点はほぼ変化なし
- 数学1Aのみ試験時間が10分増えて70分に
- 出題形式が大きく変わった
共通テスト数学対策の全てを知りたい場合はこちら!
Q&A
Q共通テストの対策としてセンター試験の過去問を使うのは効果的ですか?
A出題形式がかなり変わったので、センター試験の数学の過去問を使うよりは各予備校・各出版社が出している予想問題で対策をする方がより効果的です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。