世界史の文化史ってどうしても対策が遅れがちですよね。いつやろうか、いつやろうか……。そう思っている間に試験本番になってしまったら、失点は避けられます。実は文化史は毎年一定量は出題されています。今回の記事では、しっかり自信をもって試験本番に臨める文化史の勉強法をご紹介します。
戦略01文化史ってやる必要あるの?
みなさん、文化史ちゃんとやっていますか?
そんな理由で手がついていない人が多いのではないでしょうか。
でも、このデータを見て下さい。これはセンター試験と早稲田大学商学部の文化史の絡んだ問題の出題数です。(解答欄1つにつき、1問と換算)
2017年度 | 2016年度 | 2015年度 | |
---|---|---|---|
センター試験 | 2問 | 4問 | 2問 |
早稲田大学 商学部 | 4問 | 1問 | 9問 |
これくらい文化史は実際の入試で出題されています。
しかも、これらはほとんど教科書レベルの知識で答えられる問題です。
文化史を勉強することで得点率が意外と上がる、ということが分かったかと思います。しかも対策が追い付かない受験生が多いので、差をつけられる分野です。
とはいっても、「覚える量が多い」「似たような単語が分かりづらい」など、文化史で問われる用語が覚えにくいのは事実です。
今回は、そんな文化史をマスターするための勉強法を紹介していきます。
戦略02これで大丈夫!文化史の勉強法
文化史を勉強するにあたって出てくる疑問は大きく3つに分けられます。
それは
- ①いつ勉強すればいいの?
- ex)通史と一緒にやるべきか?文化史だけまとめてやるべきか?
- ②どれくらい勉強すればいいの?
- ex ) 教科書に載っている人名、作品は全て覚えないといけないのか?
- ③どんなやり方で勉強すればいいの?
- ex) 専用の問題集を使うべきか?お勧めの暗記法はあるのか?
の3つ。
今回はこの3つの疑問に答える形で、解説をしていきます。
2-1. 文化史はこのタイミングで勉強せよ!
文化史をやるタイミング。結論から言うと、それは
「試験の直前」
になります。
文化史は覚えることも多く、通史と一度に覚えようとすると、頭がパンクしがち。
なので、「試験の直前」に集中してやってしまいます。
暗記の鉄則は「繰り返し」やること。文化史については、それぞれの試験の直前ごとに繰り返しやることで、本番にしっかり記憶した状態で臨むことを目指します。
これなら、通常の通史に時間を割きつつ、文化史もきちんと勉強することができます。
2-2.文化史はここまで覚えよう!
「文化史はどれくらい覚えればいいのか?」これも大きな悩みの一つです。
こんな悩みがあるんじゃないでしょうか。
結論はこうです。
「教科書に載っているものを全て」覚えましょう。
文化史は覚えるものが多いぶん、ヤマを貼るのはなかなか難しいです。
しかし、一問一答にだけ出てくるようなマニアックなものは、覚えても試験に出ません。
なので、「最低限レベル(=教科書に載っているもの)を完璧におさえる」ことが大事です。
教科書レベルを完璧に抑えれば、合格点は取れます。
「誰が作ったか」「どの時代のものか」という情報は教科書に全て載っている情報なので、全て覚えきってください。
2-3.文化史の勉強のやり方
いよいよ具体的な勉強法の紹介です。文化史の勉強のやり方は、
- Step1.理解
- Step2. 暗記
- Step3. 演習
の3ステップに分かれます。これからおすすめの参考書などと一緒に紹介していきますので、順に読んでみてください。
Step1. 理解
最初の勉強は、「理解」。
もうちょっと具体的に言うと、「誰がなんでこんなものを作ったか」「作品が作られた時代はどんなだったのか」といったことを理解すること。
「ルネサンス」を例に解説しましょう。
ルネサンスの時代に、「エラスムス」という古典研究者がいました。彼は「愚神礼賛」という作品を残しています。この本は教会の腐敗を批判している本です。
当時は「宗教改革」の流れもあり、また活版印刷技術も発展していたので、ベストセラーになりました。
さらに彼の友人でもある、「トマス・モア」は「ユートピア」という作品で、世の中を風刺しました。
(参考):「新世界史B(山川出版社)」
….というストーリーを「理解」してから、「エラスムス」や「愚神礼賛」を暗記するのと、単に「エラスムス」、「愚神礼賛」という単語だけ暗記するのではどちらがやりやすいでしょうか。
そうですね。文化史を単語だけで覚えようとすると、単調で飽きてしまいます。
一方、作品などの背景を理解したうえで覚えようとすることで、頭に残りやすくなるのです。
「理解」については、「教科書」の文化史のページを読むことで勉強することができます。
また、美術作品などは「資料集」を見て、作品の写真や作者の肖像など、しっかりビジュアルを確認しましょう。ビジュアルを確認することで、視覚的にも記憶に残ります。
教科書、資料集の使い方については以下の2記事を読みましょう。
また、時代の流れとセットで文化史を覚えていきたいあなたには、「穴埋めノート」もおすすめです。
Step2. 暗記
ストーリーの理解ができたら、次は「暗記」のステップです。要は、「どの時代の作品なのか」「誰が作ったか」「どんな名前か?」といったことを覚えていく作業です。
上記の記事を読んで暗記の仕方を勉強するのがおすすめです。
教材は「一問一答」がオススメです。文化史で出題される用語が時代ごとに並べられているので、不足なく定着させることができるでしょう。
一問一答の使い方はこちらを読みましょう。
Step3. 演習
いよいよ「演習」、問題を解くステップに入ります。実際に問題演習を通して勉強することで、知識を定着させます。
この記事を読んで演習の仕方を勉強するのがおすすめです。
「文化史がどうしてもニガテ……文化史だけ別に特訓したい!」というあなたには、こんな教材があります。
分野別世界史問題集 (5)(山川出版社)
シンプルに文化史の問題演習ができます。ページ数もさほど多くないので気持ち的にも取り組みやすいです。
これ1冊! 世界文化史
大人気スタディサプリの村山先生の著書。スタディサプリの文化史の内容をそのまま本にしたもの。
教科書や一問一答で暗記が終わったら、これらの問題集を解いてみましょう。そこで間違えたところがあれば、もう一度教科書や一問一答を見直して知識を入れなおしましょう。
まとめ
最後にこの記事をまとめてみましょう!
- 文化史はいつ勉強するか?⇒「試験直前」に復習すること!
- どれくらいまで覚えればいい?⇒教科書に載っているものを完璧に!
- 理解⇒暗記⇒演習の3ステップで勉強!
文化史はどうしても対策が遅れがち。だからこそしっかりやって、ライバルに差をつけましょう!
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば世界史の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
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