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センター英語8割から、満点をめざす。
センター英語8割から、満点をめざす。
- この記事は「センター試験対策用記事」です。共通テストの英語で満点を目指すための勉強法はこちらの記事をチェック!
戦略01
残り40点が取れない!カギは「ミス」と「時間」。
センター試験で必ずといっていいほど、だれもが悩むのが、「うっかりミス」と「時間配分」。英語で満点をめざすためにはとくに、「この2つをいかになくすか」が重要になってきます。これらに足もとをすくわれた人は、どんなに模試でいい点を取っていても、必ずと言っていいほど落ち込んでしまう。いつも満点近く取るような人でも、ミス次第で8割近くまで落ち込んでしまい、それがあだとなって、取れたはずのセンター利用で落としてしまう……ということも珍しくないんですね。
耳が痛い話かもしれませんが、国公立上位(東大や京大など)や早慶を目指す層にとっては、英語は「満点とって当たり前!」。東大生200人にアンケートをとったところ、センター試験の平均点はなんと200点満点中190点!その英語で8割にまで落ち込んでしまったら……ほかで取りかえすのは難しいです。もちろん志望校にもよりますが、英語は「点が稼ぎやすい」イメージもあるわけです。
それだけになおさら、「いかにミスを減らすか」「いかに余裕を持った時間配分で解くか」が、高得点の鍵・合格の鍵となるわけですね。
戦略02
どうやって解くの?センター満点を目指すテク
そういう声にお答えして、ここからは具体的にセンター満点を目指すための「解きかた」に入っていきましょう。ちなみに「センター試験って?」の記事でも具体的にセンター試験を分析していますので、参照してみてください。
センター英語 徹底分析|ライバルに一歩差をつける、センター英語の鉄則
そもそも、8割をねらう上で優先すべき大問は……?
さて、そもそも8割を狙う上で「ここは落としたくない」と言われるのはどこでしょう?英文法?英語長文?
後にもふれますが、これは文句なしで「長文」です。
なぜか?
それは、単純に配点が高いから。
一つの配点がだいたい6点くらいあるので、3つ間違えてしまえばもう9割ぎりぎり、となるわけです。
それに比べて発音アクセント、文法は2点が基本。ここで多少のミスをしても被害は少ないわけです。
満点近くを目指すならば、長文は満点を目指しましょう。
第1問 発音・アクセント問題
満点狙うなら発音アクセントも間違えるな!よく出る「パターン」は決まっている!
満点狙いで落とせないヤッカイ者がこの「発音・アクセント」。英語に不慣れ、受験勉強としての英語しかしていないとなおさらつらいですよね。
でも、この第1問で出る単語って、実は限られているんですね。
一番間違えやすいのが、日本語に流入しているカタカナ語。
こうした「頻出ワード」は、単語帳でも「アクセント注意」「発音注意」としてのっていますし、Vintage、ネクステなどでも扱っているので参照しましょう。
くわしい勉強法は戦略03にて。
第2問 文法問題
ちょっと不安な問題にはすぐ印をつけておく!
これまたヤッカイな文法問題。「あれ、これどっちだっけ……」みたいなのがあると、動揺してしまいますよね。
そういう時は、とりあえずどれか選んで、あとで戻ってこられるように印をつけておく。
センター試験で命取りなのが「マークミス」。一つでも飛ばして解こうとすると、必ず間違ってしまいます。
適当でいいので埋めるようにしましょう。
そして、もどってこれるように印をつけておくことです。
こうすることで、その問題をとばしてマークしてしまった!というミスをふせぐことができます!
もちろん、本番までにそうした不安をなくすくらい、しっかり文法を固めることは大前提ですが、その話は戦略03で。
第3問 会話文など
次に見るのが第3問。この設問は大きくA、B、Cに分かれていて、どれもやっかいですよね。第3問あたりからはほぼ満点を目指していくべき設問なのですが、今回はこの中で設問Aに注目しました。
○設問A 会話文空所補充
この設問は主に2人の会話文の流れの途中にある空所を補充するもの。
空欄の後のセリフに一番注目しよう!
これはまあ、満点目指す・目指さないにかかわらず使えるコツなので、しっかり押さえておきましょう。
会話の流れって、基本的にAさんとBさんがいて、Aさんの言ったことにBさんが答えますよね。
この、「Bさんが答える」の部分に注目しましょう。
例えば、
のような場合。この場合はAがどう答えているかを考えればいいわけです。
Aは「それ貸してくれない?」と言っているわけですから、Bに入るのは、「持ってるよ~」じゃないとおかしいですよね。
そうやって会話の流れを推測するために、その会話の返事を見る、という手法です。
これを毎回意識していくことが会話補充のコツ。
第5問 物語文
これまた厄介なのが物語文。基本的に2人の主人公目線からストーリーがつづられます。ここも満点を取るべき。
まず「設問」を場合分け。どちらの文章に書いてあるか見きわめる!
物語文は、必ず2人の視点から書かれた文が1つずつ出され、その2つから読み取ることを求められますよね。必ず先に設問を見ておくことで、「この設問はどっちを読めば答えが探せるか?」が予想できます。
最後の並び替えのために、両方の文で時系列を意識。
時間の流れが必ず最後に聞かれます。読んでいる間に見つけた時間に関するキーワードはピックアップしておきましょう。初めに絵を見ておくと、本文中でどんな話がされているのか、大枠をつかみやすくなるのでオススメです。ただ、本文中にそもそもない絵もあるので注意は必要です。
第6問 評論文
まずは第6問に関して。
実は、センター試験の評論問題にはある「特徴」があるんです。
それは、「パラグラフごとに問題が1つ」ということ。
たまに問題がないパラグラフもありますが、基本的には共通。
と、いうことは、早く解くためにはパラグラフ・リーディングを徹底すればいいわけです。
パラグラフ・リーディングをいやというほど徹底する!
くわしくは長文読解の勉強法をチェック。
長文読解勉強法|たった75日で早慶の長文がすらすら読めるようになる勉強法
端的に言うと、
パラグラフで言いたいことは1つ。
その1つがわかっていれば、問題は解ける。
というもの。つまり、全文読み終えてから問題に移る必要はないわけです。
さらに裏技があるのですが……
ラストの段落内容補充を先に読む!
センター試験のラストはこういう問題ですよね。
と思うあなた。まだまだですね。
実はこの問題、それまでの設問を解くヒントになっているわけです。
そう、この表の「すでに埋まっている部分」を見れば、その段落で言いたいことがわかります。また、「まだ埋まっていない選択肢」を見れば文章全体のどこかで言いたいことが、それぞれわかる仕組みになっています。
つまり、長文を読まなくてもだいたいの文章の流れがつかめるわけです。
この問題だけは先に見ておきましょう。
では、先に全部の選択肢を見ておけばいいか?というと、実はここに大きな落とし穴が。
これは全問題に共通して言えることなのですが……
先に選択肢を見ない!
それは、「惑わされる」から。
もし英語で完璧に理解できないフレーズがあったとしたら、想像で埋めちゃいますよね?
それが、勘違いの第一歩。
先に選択肢を見てしまうと、キーワードだけに目が行ってしまい、「たぶんこれだろうなあ」「これが正解っぽいなあ」という先入観を持ってしまいます。この「先入観」がミスを誘う、という仕組みです。
先に見るのは、評論であれば「ラストの並び替え」「どの段落が問題になっているか」だけ、小説なら「どちらの主人公の話か」だけにしましょう。
解く順番と時間配分
さて、最後にこれらの問題を「どこから解くの?」という疑問があると思います。
「どこから解けば効率いいんだろう……」と気になるでしょう。
結論から言うと、「自分で決めて」ということです。
なぜか?
解きかたが確立している国語などと異なり、英語は人によってほんとうに解きかたもまばら。前から解いた方が確実に文法をとれて点数が上がる!という人もいれば、長文から先に解かないと長文であせっちゃう、という人も。
めやすとしては、
- 長文が苦手な人→長文から
- 長文が得意な人→前から
と思っておけばいいでしょう。また、「第3問に毎回時間がかかってしまう……」という人もよく耳にしますが、そういう人もそれ以外の設問、特に長文から始めるべきです。第3問はほかの長文に比べると配点が少ないので、最悪完全に終わらなくてもほかの長文に比べればダメージが少ないというわけです。
ただこれはあくまで目安、「決めてルーティン化する」ことのほうが大事なので、過去問を何度か解いてどの解き方が一番解きやすいかを発見し、その解き方をしみこませましょう。
戦略03
センター8割スタートで、満点を目指すための勉強法
そう、ここまでつらつらと書きましたし、もちろんそれぞれの問題ごとに付け焼き刃的なテクニックはあるのですが、それ以上に有効なのって、実は直前期に「どれだけ出題形式に慣れるか?」なんですね。
では、出題形式に慣れて、スムーズにセンター試験の英語を突破できるためには、普段から、また直前期にどんな勉強をすべきなのでしょうか?
ここでは時期別にアドバイスしていくことにしましょう。
高2・1月センター試験同日まで
むやみにセンター対策をしない!まずは実力の底上げを。
実は、センター試験の過去問や模試を使った対策をあまり早くからする必要はないんですね。
もちろん、1990年代~2000年代前半の古い過去問なら消費してもいいですし、「こういう傾向なんだ」「これだけの実力がついているんだ」ということを知るうえではいいですが、そこまで早い時期からセンター試験の対策に時間をかけるくらいならもっと基礎的な英語力を磨く方が大事ですし、傾向と実力の把握ならシーズンに1回くらい行われるマーク型の模試で十分です。
しかも、私立受験の場合、センター試験はほぼ受ける必要なし。センター利用ですべりどめ確保……くらいでしょうか。
順番としてはあくまで「基礎的英語力の構築→一般・二次試験対策→センター対策」と思いましょう。そもそも、一般試験や二次試験に太刀打ちできるような英語力をそなえるように準備しておけば、センター試験に関しては直前に傾向慣れしていくだけで十分点数を確保できます。
高2・1月センター試験同日
このときの点数と目標点数の差を出しておく!
自分が受験するセンター試験のちょうど1年前。この日は必ず受験しましょう。その日に、がベストです。
本番さながらの緊張感で解いて、自分の目標点とどう違うか照らし合わせてみましょう。もし目標点(今回は190~200点くらいですかね)から100点以上離れていたら、相当力を入れて取り組まないといけませんね。
やることについては、実際にここから示していくことにします。
高2・1月~高3・7月
ここでは目標点との差で取り組むべきことが変わってきます。ただ、どちらにしろこれまで通り、模試は必ず受けるようにしましょう。「模試は鏡」とよく言われるように、自分の現在の実力を示す唯一の指標が模試です。必ず毎回受けて、終わったら自己採点をし、間違えた問題(ケアレスミスを除く)の解説を熟読しておきましょう。また、ケアレスミスも「なぜそのミスをしたのか?」分析するといいですね!
差が0点~50点
ぶっちゃけ、センター対策という形では何もしなくていいです。今まで同様、英語力をつけつつ、全力で二次試験・一般試験の対策をしてください。
差が51点~
少しずつセンター対策を始めていくべきですね。とはいえまだそれに太刀打ちできるだけの英語力もままならない状態なので、その部分の強化が必要です。特に文法事項の見直しを強化しましょう。
長文についても、選択式の設問に触れていく必要があります。英検2級~3級のテキストを使って、総合的に復習、を週1回やってみましょう。
英検問題集
旺文社の「全問題集」がおすすめです。
問題形式はセンターにあるような文法・長文問題があり、3級、準2級などはセンター試験より易しいので、取り組みやすいはずです。
この問題集を週に1回やってみて、以下のように復習します。
- ・長文問題
- ①不明単語を調べて再度解いてみて、解答が変わったら色ペンで印をつける&「なぜその選択肢を選んだのか?」その根拠となる本文中の文に下線を引く。
②それをふたたび採点、解答を熟読。 - ・文法問題
- ①間違った問題を文法書(Forestなど)でチェック。
これをやるだけでマーク式の設問対応に少しずつ慣れていくことができます。英語力の向上と並行してやっていきましょう。
高3・8月~高3・11月
差が0点~50点
まだ、何もしなくていいです。必ず模試ごとに、自己採点と復習をするようにしましょう。
差が51点~
英検ばかりだとどうしてもレベル不足感が否めません。そこで、問題集のレベルを上げて取り組みましょう。
- ・長文問題
- 教材:河合塾マーク式総合問題集
この問題集には、これまでの河合塾主催のマーク模試過去問が8年分ほど掲載されています。「早くから長文形式に慣れたい」「過去問をはじめるにはまだ早い」という人にはおすすめです。
- ・文法問題
- 教材:英文法ファイナル問題集(標準編)
この問題集は、センター試験の第2問同様、様々なジャンルの文法問題がランダムに並べられていて、レベルも相応なので、設問対応の問題として最適化されています。少なくとも2周はするようにしたいですね。
これらの問題集を、前の時期と同じやり方で解いていきましょう。
また、国公立志望で51位点差以上の人は、このタイミングから過去問対策を始めましょう。対策の仕方については12月の項目を参照してください。
高3・12月3週目~
ここからは11月までの、点差に合わせた特別カリキュラムは継続しつつ、センター試験対策で最重要の「過去問対策」と、直前の詰めをやっていきましょう。
12月3週目からは、週に2年ぶん過去問を解いていきます。
これを時間をはかりながら解き、○つけ、見直しを含めて2時間みておくといいでしょう。
この場合も、必ず高2・1月から継続していた復習方法を継続していくことが重要です。
最新の10年前くらいから古い順に解いていく!
それでももし不安があったり、特定の大問の得点率が極端に低かったりするのであれば、たいていのセンターの過去問は20年分以上ついていますので、自分が苦手な範囲の大問だけ時間を計って解く、ということを繰り返してください。
解き終わったら必ず自己採点をして、間違えた問題に印をつけ、解説を熟読、なぜ間違えたのか自分なりに考えるようにしましょう。
私大志望や、国公立でもセンター重視しないところ・模試の点数が第1段階選抜(いわゆる「足切り」)を突破しているところでは、この時期これ以上対策をする必要はありません。
◎おすすめ過去問
・河合塾 大学入試センター試験過去問レビュー
過去問といえば「赤本」を思い浮かべますが、センター対策ならこちらもおすすめ。解説が分厚く丁寧で、自分一人でもやりやすいのが特徴。
高3・1月
高3の1月は、過去問の追い込みにくわえて直前期の文法事項の見直しが必須。私大受験者も、センター利用を真剣に考えているのであれば直前1週間はセンター漬けでいいです。
直前1週間にやることは2つ!
①センター過去問の追い込み
②発音・アクセントの詰め込み
①センター試験過去問の追い込み
直近6年分のセンター試験を取っておいたはずなので、これを1月の2週間で解きます。1週目は12月と同じく週に2年分でいいですが、直前1週間は週に直近の4年分を解きまくりましょう。必ず前々日までに最新年度まで解き終わるようにしてください。リスニングも同様です。もちろん見直しまでしっかりと。
- なぜ前々日か?
- 前日は、試験本番に備えるための「予備日」。苦手な範囲で今まで間違えた問題を解きなおしたり、語法やイディオム、アクセントなどを詰め込む1日にして、メインは体調管理・コンディション維持にもっていきましょう。
②発音・アクセントの詰め込み
大問1の発音・アクセント問題は、何だかんだ配点が14点もあるクセモノ。勉強しても、センターでしか使わないし……ぶっちゃけ8割もめざさなければ、捨てていいです。
と、いうことで、直前に必ず「よく出る発音・アクセント」を詰め込みましょう。
よく出る発音・アクセント問題は決まりきっているので、それらの単語を確認すれば十分です。NextStageやVintageにまとめのページがあるので、そこを使って毎日確認しましょう。
戦略04
メンタルケアは意外と重要?本番で緊張しないために。
まわりの人みんなできそうだなあ……と思って、そう考えたら自分がなんかできないやつみたいに思えて、もう頭が真っ白でした……。
でもなんかやる気出てきました!本番で悔いがなくやり切れるように頑張ります!
まとめ
- ミスしやすいところに気をつける!
- 長文と文法がカギ!
- 発音・アクセントは直前に!