- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
早稲田大学文化構想学部の世界史は基礎力が問われる試験で、教科書に載っている知識を満遍なく、正確に身につけておく必要があります。教科書の中でも受験生が見落としがちな知識を問う問題が出るので、どれくらい丁寧に勉強したかが結果に表れます。
この記事では、早稲田大学文化構想学部の世界史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
早稲田大学文化構想学部・世界史の出題傾向
例年、早稲田大文化構想学部の世界史ではマーク式と記述式での出題があります。大問は8個で、それぞれ4~6個の小問で構成されています。問題のバランスとしてはマーク式が半分強で記述式が半分弱です。
基本的には教科書レベルの知識を問う問題がほとんどですが、やや細かい知識を問う問題も出題されるので注意が必要です。用語を答える問題や空欄補充、正誤問題が中心となっています。文化構想学部の試験ではアフリカや中央アジア、南アメリカなどの比較的マイナーな地域からの出題があります。これらの地域は教科書では通史がまとめられていないことも多いので、年表などで自分で歴史の流れを確認しておかなければなりません。例年、文化史も出題されているのでしっかり対策をしておきましょう。
早稲田大学文化構想学部世界史の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 単答問題
- 第2問 単答問題
- 第3問 単答問題
- 第4問 単答問題
- 第5問 単答問題
- 第6問 単答問題
- 第7問 単答問題
- 第8問 単答問題
全ての大問が問いに対して記号や単語で答える単答問題のみで構成されています。
マーク式問題
マーク式では空欄補充や正誤問題が多くなっています。正誤問題は判断に迷いやすいので選択肢を1つ1つ吟味して消去法で解いていくのがおすすめです。また写真や地図などの資料を見て答える問題も例年出題されています。美術作品は作品名や作者だけでなく写真も教科書や資料集などで確認しておきましょう。
記述式問題
記述式は人名や地名などの用語を答えさせる問題が出題されています。基本的には教科書に載っている用語から出題されていますが、受験生が見落としやすい語句が出されることもあるので教科書の隅々までしっかり確認しておきましょう。記述式でも資料を答える問題の出題があります。
早稲田大学文化構想学部世界史の時間配分の例
早稲田大学文化構想学部の世界史の試験時間は60分で、大問は8個あります。大問1つあたり7分程度のペースで解いていく必要があります。1問に時間をかけてしまうと時間がギリギリになってしまうので、手が止まったら1度飛ばして次の問題にいくようにしましょう。いかにテンポ良く解けるかが鍵となります。
時間配分の例
00:00 | 第1問 単答問題(7) |
00:07 | 第2問 単答問題(7) |
00:14 | 第3問 単答問題(7) |
00:21 | 第4問 単答問題(7) |
00:28 | 第5問 単答問題(7) |
00:35 | 第6問 単答問題(7) |
00:42 | 第7問 単答問題(7) |
00:49 | 第8問 単答問題(7) |
余った時間で飛ばした問題を解いたり見直しをしたりしましょう。
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早稲田大文化構想学部の世界史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、早稲田大学文化構想学部の世界史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
早稲田大学文化構想学部のレーダーチャートはこのようになります。
文化構想学部の世界史のレーダーチャートはこのようになりました。論述問題はありませんがその分通史理解と単語暗記で高い完成度が求められます。
一問一答や教科書を活用して理解を深めていきましょう。
通史理解
通史理解はレベル5。ヨーロッパやアジアなどのメジャーな地域はもちろんのこと、それ以外のマイナーな地域についても通史を理解しておかなければなりません。マイナーな地域は教科書ではとびとびに紹介されていて通史を理解しづらいので、一度年表などで各地域の歴史をおさらいしておきましょう。また、文化史についても資料集などを活用して流れを知っておくと良いでしょう。
単語暗記
単語暗記はレベル5。単語を暗記する際には歴史の流れや地図上の位置を意識しながら覚えることが大切です。教科書に載っている単語は隅から隅までしっかり確認しておきましょう。
重要語句を覚えるときには一問一答や用語集が便利です。
早稲田大学文化構想学部の世界史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、早稲田大学文化構想学部の世界史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから早稲田大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
世界史の基本、歴史の流れ=通史をなるべく早く身につけるカリキュラム
世界史が苦手で学校の授業についていくのでいっぱいいっぱいという場合は、まず世界史の基礎から固める必要があります。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず1番基礎的な問題集から取り組むようにしましょう。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 世界史がそもそも苦手
- 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ
これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は世界史を短時間で1から学びなおすことができるものです。世界史の全体像を知っておくことで学校の授業も理解しやすくなるはずです。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、通史理解を深めていきましょう。講義を聞いた後に確認問題を解くことでさらに理解が深まります。
また、単語を覚える際にはなるべく穴埋め形式のものを使うようにしましょう。歴史の流れを意識しやすくなります。
次に進むポイント
- 世界史の苦手意識が少し薄れてきた
- おおまかな世界史の流れはつかめた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
実践問題で力をつけよう
早稲田大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは問題演習を通じて解き方を身に着けていきましょう。
夏前にはこのステップに進んでいるようにしましょう。
記号選択の問題を練習するにはセンター試験の過去問も便利です。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストの問題が解ける
- 教科書に出てくる語句は全て知っている
早稲田大入試で合格点を取るための世界史の総仕上げ
標準レベルの問題が解けるようになったらいよいよ早稲田大文化構想学部の入試に向けて総仕上げをしていきましょう。入試問題を解いて時間配分や問題の難易度を確認するとともに、知識の精度を上げていきます。
基本的な参考書をやり終えたら、早稲田大の過去問や早稲田大形式に似た問題で仕上げていきます。実際に問題を解くことでどのような形式でどのような難易度の問題が出るのか確認できます。
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。問題数が多いため問題を解くスピードはとても重要です。