センター試験は他の試験と比べても「時間が足りない!」となりがちな試験。特に英語は問題数も多く、かつ難易度も高いので時間内で解ききるのはけっこう大変。模試などを解いて「全然解き終わらなかった……」とがく然としている人も多いのでは?この記事ではそんなあなた向けに、センター英語の時間配分の決定版&解くコツについてしっかりお伝えします。
- この記事は「センター試験対策用記事」です。共通テストの英語を効果的に解くコツに関してはこちらの記事をチェック!
センター英語の時間配分、ベストはズバリこれだ!
どうしてセンター英語で時間配分が大事なの?
皆さんも「え?時間配分?」「もっとこう、長文を早く読む!とかそういう力技じゃないの?」など思うかもしれませんね。
もちろん、「長文を読むスピード」や「英文法がどれだけスムーズに出てくるか」なども、時間内に解くための大事な要素ですし、あとでそのコツもお伝えします。
しかし、それよりも何よりも大事なのが、「時間配分」なんです。
というのも、センター英語は後半にいくにつれて配点が大きくなるので、時間を意識していないと「配点が大きい問題で焦ってしまう」ということになりがちだから。「時間をあまり意識せず解いて、最後のほうの長文問題が取れなかった……」なんて人が、本当に多いんです。
実際、センター英語の点数配分と大問構成を復習すると、
特に第2問の文法問題は、ついつい「もう少しで答えがわかりそう……」と考え込んでしまいがち。さらに第3問はすこし難し目の問題が並んでいるため、普通に解いていると時間がかかってしまうのです。
センター英語の時間配分決定版!
おすすめの時間配分は、このようになります。
第1問:発音アクセント……5分
発音・アクセント問題は全部で7問。5分程度で解き切るようにします。
具体的には1問3、40秒程度かけて解くことになりますね。
第2問:文法問題……10分
そう。10分でとかないといけないんです。なぜなら大問1、2までの配点はたったの60点。重要度がめちゃくちゃ低いんですね。
こちらも具体的には1問30秒が原則。全部で18問あり、かつ後半の並び替え・組み合わせ問題に少し時間がかかることも考えると、どんなにわからない問題でも30秒以上は考えないようにしないといけません。
逆に言ってしまえば、この問題できちんと時間を使えるよう、第2問A・Bは1問30秒を死守!しましょう。
第3問:不要文削除など……15分
人によってはいちばん時間がかかってしまいがちなのがこの問題。ですがAの不要文削除で6分、Bの空所補充で9分程度で収められるようにしましょう。
第4問:対話文・図表読み取りなど……18分
こちらも地味に時間がかかってしまう問題。Aを10分、Bを8分程度で解ききることが理想です。
第5問:小説・随筆……12分
やっかいな小説問題。こちらは12分程度で読み切れるようにしましょう。ただ、人によっては本当に苦手な人もいるかもしれません。12分はオーバーしないように注意しながら、あまりにも解けない人は捨て問にして、他の問題に時間を回すのもアリです。
第6問:評論問題……18分
むしろこちらの問題はオーソドックスな評論問題。問題数も多いので、18〜20分程度しっかり時間をかけて解くようにしましょう。
見直し……2分
最後にマークの見直し。焦ってとくとマークがずれていたりすることも。どんなに時間がなくても、必ず見直す時間はとりましょう。
センター試験の勉強法など、より詳しい分析はこちらも参考にしてください。
第1問・第2問には15分しかかけない!ついつい時間をかけすぎないように!
センター英語、時間内に解き終わるための「大問別」解くコツ
センター英語第1問:発音・アクセント
時間内に解くコツ
発音・アクセント問題は、問題数も多くないので、単純に1問1問に時間をかけすぎないことがポイントです。
「発音・アクセント」はとくに、確信を持って答えることがなかなか難しい分野。悩みすぎないように気をつけましょう。
解くスピードが速くなる!勉強法
そもそも発音アクセントは、あまり時間をかけて勉強していない人も多いはず。それでいいのですが、直前の確認だけは怠らないようにしましょう。
NextStageやVintageなどの後半に、必ず「発音・アクセント」コーナーがあります。センター試験1週間前から英語のテスト直前まで、その部分をみっちり覚えましょう。
NextStageやVintageについては、詳しくはこちらも参考にしてください。
センター英語第2問:文法問題
時間内に解くコツ
文法問題も、配点は2点ずつ。時間をかけすぎないように「1問30分」を必ず守りましょう。
解くスピードが速くなる!勉強法
当日時間をかけずに解くには、いかに普段の演習でスピードを意識するかが鍵。
「ファイナル英文法(標準編)」は、センター試験第2問のような形式で文法問題・並び替え問題・穴埋め問題が並んでいます。出題範囲もランダムなので、この問題集を「1問30秒」を意識しながら解くだけで十分スピード対策にはなります。
詳しくはこちらも参考にしてください。
センター英語第3問A:不要文削除
時間内に解くコツ
こういう問題のことを「不要文削除問題」と呼ぶことにします。
こうした問題でポイントになるのは、その段落で伝えたい内容を見つけること。
つまり、その「段落で言いたいこと」からずれた文章が「不要文」ということになります。
そしてたいていのばあい、文章のはじめと終わりの文は固定されています。これらの文がその段落の「言いたいこと」を決定づけるので、ここに注目して読むと案外スムーズに解答をみつけることができますよ。
センター英語第3問B〜第5問
解くスピードが速くなる!勉強法
第6問にも共通することですが、このあたりの読解問題は、いかに速読できるかが勝負の分かれ目です。
音読をすることで、必ず英語を「前から」読むことになるので、強制的に一定のスピードで意味を把握する訓練になります。
なので、長文問題を演習した後は必ず5回程度「音読」をするようにしましょう。
詳しくはこちらも参考にしてください。
センター英語第6問:評論問題
時間内に解くコツ
評論問題のコツは、必ず先に設問を読むことです。
英語の長文問題で時間がかかってしまう要因は、単純に「読むスピードが遅い」以外に「なんども戻って読んでしまう」ということが挙げられます。文章を読む回数を1回に抑えられれば、それだけスムーズに解くことができますね。
センター英語の問題は、必ず解答の根拠になる段落が明示されています。例えばこの問題。
センター試験英語2019年第6問より
このように、必ず問題文に段落番号が書いてあるので、「文章中のどこに戻ればいいか?」が非常に明確なんです。
時間を短縮したい人は、あらかじめ設問で言及されている段落に印をつけておいて、その段落を読み終わったらその都度問題を解く、という風にして問題を解いていくといいでしょう。
大問別の解くコツを把握して、時短!速読力は音読でつける!
センター英語の「解く順番」は変えてはいけない!?
センター英語の「解く順」を変えないのは、マークミス防止!
ただでさえ時間が少ないセンター英語。解いている間にどうしても焦ってしまいます。そんな状態で途中から解き始めると、ついついマークシートに写すときにマークがずれてしまいがちなんですね。
また、文法問題にかける時間が減ってしまうので、非常に簡単な文法問題があったとしても取りこぼしてしまいます。
たかが2点とはいえ、解けたはずの問題を取りこぼすのは手痛いですよね。
絶対順番を変えちゃダメなの?
もちろん、「自分は第4問からの方が解ける!」「後ろから解く方が慣れている!」という人は、それでも構いません。
ただ、もし解く順番を変えてみよう!という場合は、必ず模試や過去問などで予行演習を何回もしてから臨みましょう。急な作戦変更はかえって焦りの原因になってしまいます。
また、これは前から解くときも同様ですが、必ずマークミス・マークのずれがないか確認するようにしましょう。
まとめ
- 長文に時間をかけられる時間配分に!
- 時間配分が鍵!第1・2問は15分で終わらせよう!
- 大問別のテクニックを駆使!
- 時短テクを使いまくろう!
- 解く順は変えないのがよい!
- マークミスや焦りの原因になることも!必ず予行演習を!