「共通テストに向けて勉強を始めたいけど、何から取り組めばいいのか分からない……」「共通テストの模試の点数がなかなかあがらない……」そんな悩みを抱える受験生が増えてきました。確かに、勉強を何から始めていけばいいのか分からない人が多いです。そんな人に向けて共通テストまでにどう対策すればいいのかを説明していきます。
共通テスト英語の対策の3ステップ
共通テスト英語の対策のステップはこうなっています。
- ステップ1
- 基礎レベルを身に付ける
- ステップ2
- 共通テストレベルまで引き上げる
- ステップ3
- 共通テスト英語直前期の対策
これらのステップでどういったことをしてほしいか、どこを気をつければいいのかについて説明していきます。
共通テスト英語の対策ステップ1:基礎レベルを身に付ける
共通テストの問題を解く以前に基礎が身についていないと、勘でマークシートを埋めるだけになってしまいます。そうすると、なかなか点数が安定しません。まずは共通テストに関わらず、英語の問題を解くうえで基本になる英語の実力をつけるところからスタートするために、必ず取り組んでほしいことを3つ紹介します。
共通テスト英語対策は単語・文法をはじめにやること!
英語を身につける上での基本は「英単語」と「英文法」です。「文法問題は共通テストで出ないから、勉強しなくてもいいのではないか?」と考える人もいると思います。しかし、文法は英語長文を読む上で必ず必要な能力になります。単語も同様です。この2つをまず真っ先に完璧にすることで長文問題が解きやすくなるはずです。
英単語
英単語の勉強はこの記事を読み終わり次第すぐに始めてください。早く始めることで他の人よりも多くの単語を覚えることができます。受験において最後に点数を分けるのは語彙力です。単語を1語でも多く覚えた人が受験で有利になることは間違いないのです。
英単語を覚えるときは「短い期間で」「何回も」繰り返すことが最重要です。科学的にも、何度も繰り返したものは短期記憶から長期記憶に移行して思い出しやすくなることが実証されています。
以下の勉強法ページで詳しく確認しておきましょう。
単語勉強をはじめてやる人に向けのおすすめの単語帳
英文法
英文法の勉強をしようと思っていきなり参考書を開いても、何をしたらいいのか分からないですよね?そんな人はまず「知識を頭の中に入れる→インプットしたものを定着させる→アウトプット」という英文法の勉強の流れを押さえてください。何よりもまずこの流れを徹底しましょう。
英文法の参考書は必ず自分のレベルにあったものを選ぶようにしましょう。ある参考書をやってみて、5日たって難しいと思ったらレベルを下げて、簡単だと思ったらレベルをあげるようにして、適したレベルの参考書に取り組めるようにしましょう。
具体的な参考書名については以下の記事を参照してください。
単語・文法ができたら「英文解釈」に挑戦しよう
単語・文法の勉強が進んできたら英文解釈の勉強をするようにしましょう。英文解釈の勉強をすることで、文章をかたまりごとに正確に分けることができるようになります。そうすることで、文章の意味を「前から正確に」読み取ることができるようになり、長文になったときに内容を「正確に、時間内に」読み取ることができます。
時間制限のきつい共通テストにおいて、この「正確に、時間内に」ということは最重要ですから、必ず身につけましょう。
英文解釈の勉強法は以下の記事を参考にしてください。
共通テスト英語の対策ステップ2:共通テストレベルまで引き上げる
単語・文法・解釈が終われば、いよいよ長文の勉強に入ります。ここまでで固めた基礎を共通テスト英語レベルまで一気に引き上げるためにやってほしいことが2つあります。
さまざまな長文問題に取り組んでみよう
1つ目は長文問題に慣れてもらうことです。今までは短文を扱うことが多かったのですが、これからは長文が必要になってくるので、まずは解くことに慣れてください。具体的には、「ポラリスシリーズ」「Solutionシリーズ」など、解説や問題の解き方が細かく書いてある参考書を使い、じっくり問題演習を重ねていきます。
このときに抜けている単語や文法、わからない構文があればきちんと確認するようにします。これをどれだけ徹底できるかで、のちのちの点数アップの効率が変わってきます。
長文を早く読めるようにしよう
長文を解くことができても、一つの文章に1時間もかけていたら入試で点数が伸びることはありません。長文を「時間内に」読めるようになるための練習でオススメなのが音読です。
音読の勉強法としてオススメなのはオーバーラッピングとシャドーイングです。この2つの勉強法を駆使することで、長文を読むスピードが格段に向上します。加えて、リスニング能力も向上するので一石二鳥です。詳しいやり方についてはこちらの記事を参考にしてください。
共通テスト英語の対策ステップ3:共通テスト英語直前期の対策
直前期になるといくら対策しても不安な気持ちが消えません。そのため、本来であれば必要のない勉強をしてしまう人がたくさんいます。そうならないように直前期にやるべきことを紹介します。
共通テストに慣れるためにひたすら演習をしよう!
直前期は演習をしてください。その際に、共通テストの形式に慣れるために、必ず共通テスト予想問題集を使うようにしましょう。
おすすめの問題集についてはこちらの記事を参照してください。
共通テスト英語の設問別対策のコツ
共通テストに臨むまでにどういう対策を取ればいいのかを先ほどまで説明してきました。次に説明するのは、共通テストを実際に解くときにどういった対策をしたらいいのかについてです。
ポスター・広告問題
ポスター・広告問題では問題文で問われている内容を「早く」「正確に」見つける能力が求められます。そのためには速読の能力の向上が必要不可欠です。上記で取り上げた音読に毎日取り組むようにしましょう。
実際に解くときは、問題ごとの「解くときのコツ」を意識しながら解いていくようにします。ポスター・広告問題であれば、表示の中の「数値」や「曜日」に注意をしてください。このように注意すべきポイントを毎回意識しながら演習しておくことで、本番でもスムーズに問題に取り組むことが出来ます。
記事の読み取り
記事問題も問題文が長いため、同様に速読力は必要となります。これはすべての大問で必要な力ですから、やはり毎日音読に取り組むようにします。
記事の読み取り問題で一番重要なのは「主張(Opinion)」と「事実(Fact)」を整理することです。記事問題ではほとんどの場合「書かれている『事実(Fact)』として正しいことを選べ」という設問が出てきます。そのときに記者の「主張」を「事実」と勘違いする受験生が必ずいます。たしかに、記者の主張は文章中に書いてあり間違いでは無いのですが、「事実として正しいものはどれか」という問いに対する答えとしては不適切です。そこで失点しないためにも「主張」と「事実」を整理する力をつけましょう。おすすめは「主張」と「事実」をそれぞれ違うマークを付けて可視化することです。
共通テストでは従来以上にこの区別をする必要が出てきて、「本文で述べられている主張を選びなさい」「本文で述べられている事実を選びなさい」という問題がそれぞれ出題される可能性があります。これも普段から意識して読むようにして、きちんと正答したいですね。
図表・グラフの読み取り
図表・グラフの読み取り問題で一番気を付けた方がいいことは、グラフの一部だけを集中して見すぎないことです。図表やグラフを読み取るときに一点を見すぎて大事な変化を見逃してしまう可能性があります。さらにこうしたデータを扱っている文章では、グラフに限らず本文においても、グラフ全体が見えなくなって解答の根拠がなかなか見つからないということがよく起こります。これは英語が得意な人も例外ではありません。
そうならないようにするためには全体を見るように心掛けるほかはありません。逆に言えば意識するだけで点数を伸ばすことができる部分なので必ず心掛けてください。
まとめ
共通テスト英語を解くために何をしたらいいのか道筋がこの記事を通じてはっきりと見えたと思います。後は皆さんがやるかやらないかです。最初は単語と文法だけで果たして実力がついているのか疑問を感じると思います。しかし、直前期になってくると今までの地道な努力が生きてきます。最後まで粘り強く共通テスト英語の対策をしていきましょう。
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