化学勉強法

センター化学|9割が狙える!最強の勉強法とおすすめ問題集を紹介

「大学受験オンライン戦略会議」、略して「オン戦」では、学習塾STRUX塾長である綱島将人監修のもと、第1志望校合格のための勉強法や勉強に関するコラムを、"受験計画"を通してわかりやすくお伝えしています。高校生のマルオをはじめとするキャラクターたちと、合格への"最短距離"をすすんでいきましょう。

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さきさき泣く表情
げっ、この前のマーク模試の化学、さんざんだったんだけど……。。
やばいなあ……。
さきさき慌てる表情
あたし最低でも8割以上とらないといけないのに!!
そもそもサキサキは、センター化学の解き方や勉強法についてちゃんと知っているか?
さきさき慌てる表情
え??ほぼロト6状態だけど。
いやいや、ちゃんと対策を練って解かないと。
さきさき泣く表情
わかってるよ!!でもやり方がわからないの!!
よし、今日はセンター化学の分析と、勉強法について解説しよう。

戦略01 センター化学の範囲と解き方のコツを知ろう

まずはセンター化学にまつわる、基本的なことを説明しましょう。

センター化学の範囲

化学には大きくわけて、理論化学・無機化学・有機化学の3分野がありますが、センター化学ではどの分野も出題されます。配点の比重としては、理論化学がおよそ半分、無機と有機が4分の1ずつ、となっています。

よって、まずは各分野基本的な事項をおさえ、苦手分野をつくらないことが必須です。特に理論化学(中和、酸化還元、気体、熱化学方程式など)は、苦手にすると相当点数を落としかねません。

問題数は全部で7題で、


第1問~第5問 … 全員必答の問題
第6問・第7問 … 選択問題(どちらか1つを選んで回答)

という形式です。選択問題は、どちらを選んでも、アミノ酸や糖といった、有機化学の高分子化合物です。

さきさき慌てる表情
あみのさん??
これから勉強しような。センター化学は、3つの分野をまんべんなく対策すること!苦手をつくらないことが重要だ!

センター化学 解き方のコツ

センター化学を解く際に注意したいのは、時間配分です。

センター化学は、無機化学と有機化学で半分を占めるため、「知識さえあればすばやく解けるのでは??」と思いがちですが、そんなことはありません。

センター化学では単なる知識問題はどちらかといえば少なく、大半が計算問題と、知識を活用して解く問題です(これについては後ほど説明します)。その割に、制限時間は60分なので、だらだら計算していたり、知識を思い出すまで時間がかかったりすると、意外に時間がなくなりがちです。

そこで、コツとして、大問1つあたりの制限時間を定めるようにしましょう。

具体的には、センター化学は全部で6つの大問(必答問題5問+選択問題1問)を解き、かつ最後3分ほどでマークミスの確認をするべきなので、1大問当たり57÷6≒9分以内に終えるようにしましょう。

ただ、最後の選択問題は問題数が少ないので、6分ほどで終え、余った分はほかにまわしても構いません。

また、もちろん、順調に解けている場合に1~2分オーバーすることはしょうがないです。しかし、わからないのに「う~~~ん」と考えて9分を超過するのはやめましょう。残りの易しい問題に割く時間がなくなってしまいます。

さきさき泣く表情
あたし気づいたら1問に20分かけてることある!で、最後の方時間なくなるんだよね~~。
それはよくないな。1大問ごとに制限時間を設けて改善しよう!
さきさき泣く表情
でも、せんせー。それぞれの小問を解くときのコツとかはないの?
いい質問だ。次は問題別の詳しいコツや注意点を説明するぞ。

戦略02 センター化学 問題別の注意点

センター化学の問題は、大きく3つの種類に分かれます。

  1. 計算問題
  2. 知識問題
  3. 知識を活用して解く問題

1つ1つみていきましょう。

① 計算問題

これは読んで字のごとくですね。与えられた数値や文字を使って、様々な公式を活用しながら式を立てて計算していく問題です。

例は挙げればきりがないですが、たとえば、次のような問題です。

典型的な熱化学方程式の問題です

計算問題ですから、極論は、ミスのないように計算しよう、というのがすべてです。

ですが、もう1つ重要なことがあります。それは、自分が導き出した答えが、選択肢の中にあっても、絶対に安心してはいけない、ということです。

さきさき泣く表情
なんで?あたし、計算したものが選択肢にあったら、「やった!」と思って喜んでそれにとびつくけど。
それがセンター化学で点数をボロボロ落とす原因になるんだ。
さきさき怒る表情
マジ!?

センター化学の選択肢は、当然、正解の1つをのぞけばすべて間違いなわけですが、間違いのうちいくつかは、受験生がよくやりがちな計算ミス、立式ミスで計算していった結果とまったく同じものになっていることがあります。

簡単に言えば、ひっかけの要素があるということです。自分が計算した結果と同じものが選択肢にあっても、それはあなたが典型的なミスをした結果なのかもしれないわけですね。

さきさき慌てる表情
そういや、今までも解けたと思ったはずの問題で意外にけっこうおとしてた……。

記述式なら、立式が正しければ部分点がもらえることもありますが、センター試験でのマーク式は残酷なことに、いくら途中まで合っていても最後のマークが違えば、0点です。化学は1問あたりの配点が3~4点と大きいので、それが3問ほどになると結構な痛手です。

よって、「解けた!」と思ってもすぐにマークをするのではなく、必ずその場で一度計算ミスがないか、立式を間違っていないかを見直すように心がけましょう。

そうすることで、「あ!ここヘスの法則使い方間違ってる!」「小数のかけ算ミスってるじゃん!」などのように、ケアレスミスに気づけるでしょう。

先ほども言った通り、センター化学は意外に時間制限が厳しいことを考えると、最後まで解き終わってからの見直しはあまりおすすめできません。必ずその場で、一度見直しをしましょう。

② 知識問題

いわゆる教科書的な知識をしっかり暗記しているかどうか、が問われる問題です。

たとえば、2017年の有機化学では、このような問題が出題されています。

2017年度 センター試験化学

教科書には必ず載っている有機化合物の、反応系統図です。知っていれば解けますが、知らなければ解けない、という単純な形式です。

この手の問題は、知識を正確に覚えていることがもちろん必須。逆に言えば、知識を正確に覚えていれば瞬殺できる問題でもあります。センター化学は時間が足りなくなりがちなので、知識問題では、問題を見た瞬間に答えられるくらいにすべきです。それができるよう、知識を補強しましょう。

さきさき慌てる表情
でもどうやって覚えればいいの??
それについては戦略03で後ほど説明するぞ。

③ 知識を活用して解く問題

センター化学が、知識をいかに覚えていても、そう簡単に満点がとれないのは、この手のタイプの問題があるからです。

さきさきやる気
「知識問題」と「知識を活用して解く問題」って何がちがうの?
教科書的な知識を丸暗記するだけでも解けるのが「知識問題」丸暗記だけでは解くのに苦労するのが「知識を活用して解く問題」だ。

たとえば、以下のような問題です。


2017年度 センター試験化学

さきさき怒る表情
ナニコレ、なんか変な図がのってるし。

これは一瞬手がとまるのではないでしょうか。ですが、やはりベースとなるのは知識です。この問題を単純化すると、こうなります。

Q. 銅・亜鉛・マグネシウムを、イオン化傾向の大きい順に並びかえよ。

さきさき喜ぶ表情
さすがにあたしでもできるわ。マグネシウム>亜鉛>銅でしょ!
やるな、正解だ。
さきさき泣く表情
でもそれが上の問題に何が関係するわけ??

実は上の問題、基本的なイオン化傾向の順番に加えて、「電流が流れる向き」と「イオン化傾向と電流」についての知識を総合しないといけないのです。

電流は、正極から負極に流れる。そして、イオン化傾向が大きい金属が負極に、小さい金属が正極になるんだ。これを総合すると、先ほどの問題は⑥が正解となる!

イオン化傾向の順番は、ふつうに受験勉強をした人であれば、ほぼ全員が知っているはず。でもそれだけではダメで、プラスアルファの知識を動員して、少し頭を使って解かないと正解できないわけですね。

よって、「知識を活用して解く問題」は、差がつきやすい問題と言えるでしょう。

戦略03 センター化学で9割をとる勉強法&おすすめ問題集

ここからは具体的なセンター化学の勉強法を説明しよう!

センター化学を受験する人は、まずほとんどが理系の人でしょう。

ですので、まず結論を言ってしまうと、センター化学は、理系の人なら二次試験の対策をしているだけでも7~8割はとれます。

ですが、9割以上、ひいては満点ともなると、二次試験の勉強に加えてセンター化学向けの対策をする必要があります。たとえば、化学が得意な人で、記述模試で偏差値65を超えている人でも、先ほどの戦略02で説明した知識問題のような基本の基本が抜けていることや、時間が足りない!ということが意外にあるからです。

よって、ここでは9割を目指すためのプラスアルファのセンター化学対策について説明します。

さきさき泣く表情
でもさ、そもそも二次試験の化学の対策ってどうするの??。
二次試験の化学の勉強の王道コースは決まっている。これについては、以下の記事で詳しく解説しているから、ぜひ読んで見てくれ!

センター化学の勉強法

二次試験の化学の勉強に加えて、進めるべきセンター化学の勉強法について解説していきます。

まず、センター化学対策の時期は、

  • 全員共通で知識の暗記 → 夏休みが終わるまでに終わらせる
  • 化学が苦手でマーク模試で7割に到達したことがない → 11月から
  • 化学が得意でマーク模試で7割以上 → 12月から

です。もちろん、不安であればすでに8割をとっている人が多少早めにはじめても問題ありません。

やるべきこととしては、次の2つです。

  1. 知識の暗記
  2. マーク式実戦問題集と過去問を解く

それぞれ説明しましょう。

知識の暗記

先ほども言った通り、センター化学では無機化学と有機化学ががっつり出題されます。

それに加えて、意外に盲点なのが、誰でも最初に習う、「物質の構造と変化」の分野の知識です。

たとえば、以下の質問に答えられますか?

  • 「単体」と「化合物」の違いは?
  • 「分子結晶」「イオン結晶」とは何?
さきさき慌てる表情
…………。
単体は、1種類の元素で構成されている物質、化合物は2種類以上の元素で構成されている物質のことだ。で、分子結晶は分子間の相互作用でできている結晶、イオン結晶は、陽イオンと陰イオンの静電気力によって結合された結晶だ。
さきさき笑う表情
さすが……。
感心している場合ではないぞ。こういう最初の方にやる内容も、以下のようにちゃんと出題されている。

さきさき泣く表情
がーん。ちゃんとやんなきゃ……。

よって、無機化学と有機化学に加え、「物質の構造と変化」の分野の知識の暗記は必須です。そして、受験する年の夏休みまでに終わらせることが理想です。

もし、これを読んでいるタイミングが、高3の夏休みが終わった後で「なのに暗記できていない……。」という状況であれば、これを読んだ瞬間から早急に暗記をはじめましょう。

無機化学と有機化学については、以下の記事で効率の良い暗記法を紹介しているぞ!
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有機化学は覚えることも多いし、構造決定などつまづくポイントが多いです。今回は有機化学を勉強する上で大事なポイントを紹介。普通の参考書では対応できないところまで解説しています。続きを読む≫

マーク式実戦問題集と過去問を解く

やはり、センター化学に慣れるなら、センターと同じマーク式の問題に多く当たった方がいいです。

特に、先ほど戦略02で説明した「知識を活用して解く問題」の対策には、実際にセンター形式の問題に取り組むのが、一番効果を期待できます。

おすすめは、河合塾と駿台が出している以下の2つのマーク式問題集です。

マーク式総合問題集化学 2017

大学入試センター試験実戦問題集化学 2017

どちらか片方で問題ありません。レベルも両者でそこまで差はないので、どちらを選んでもいいです。

全部で5回分、センター化学と同じ形式の問題が収録されています。最初の2回は制限時間70分ほどで解き、時間に慣れたら、残りの3回は本番と同じ60分で解くといいでしょう。

さきさきやる気
いきなり60分でやるのはタイヘンだからか!
そういうこと。

加えて、センター試験の過去問にも取り組みましょう。

ただし、一つ注意が必要で、学習指導要領が変わったため、現行のセンター化学と同じ形式なのは、2017~2015の3年分しかありません。2014年以前もセンター化学は存在しますが、たとえば気体に関する問題や高分子化合物は範囲外でしたし、選択問題もありません(すべてが必答問題)。

あまりさかのぼりすぎても意味はないので、せいぜい2017~2012の6年分ほどを解けば良いです。

さきさき通常の顔
ところでさ、時間をはかって解くだけでいいの?。
解いて間違えた問題にはチェックをつけて、センター直前期にもう一度解き直すといいぞ!センターの化学は、割と過去に出た問題と似た形の問題が出ることも多いからな。それに何より前間違えたものが解けていると、自信になる。
さきさき喜ぶ表情
おっけー!60分で解いて、間違えたものはもう一度直前期に解くのね!!

今回の記事で押さえてほしいこと!

  • センター化学は分野関係なくまんべんなく出題される!苦手をつくらないことが重要!
  • 大問1つあたり9~10分以内には解こう!
  • センター化学は、計算問題・知識問題・知識を活用して解く問題の3種類。
  • 基本は二次試験の対策で対応可能!プラスアルファで、高3の夏休みまでに暗記を完成させて、マーク式問題集や過去問を解こう!