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【共通テスト国語】問題構成と配点を知って効率良く8割へ!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、共通テストの問題変更が予定されています。2024年度共通テスト終了後記事も順次更新しますが、しばらくは古い情報も含まれますのでご注意ください。詳しい変更点はこちらの記事をご確認ください。

突然ですが、あなたは共通テスト国語で「いつも時間内に解き終わらない…」「なかなか高得点が取れない…」「点数が安定しない...」といった悩みを抱えていませんか?

確かに、共通テスト国語は他科目と比べると高得点を取ることや、得点を安定させるのが難しい科目です。

しかし実は、「問題構成」と「配点」をきちんと理解し、落としてはいけない問題をしっかりと取ることを意識するだけで、安定して高得点を狙える科目に変わるんです!

この記事を読んで、共通テスト国語で高得点を目指しましょう!

*この記事は、2022年度実施の共通テストの内容をもとに作成されています。

共通テスト国語の問題構成と配点

ノートそれでは早速、共通テスト国語の問題構成と配点を確認していきましょう。

共通テスト国語は、現代文・古文・漢文の3科目からなる大問4つで構成されています。

共通テスト国語の大問構成と配点

共通テスト国語の大問構成と配点は以下の通りです。

  • 第1問 現代文(評論) 50点満点
  • 第2問 現代文(小説) 50点満点
  • 第3問 古文      50点満点
  • 第4問 漢文      50点満点

80分という短い時間の中で、大問4つを解かないといけません。時間内に全問題を解き終えるのは難易度が高く、取るべき問題とそうではない問題の見極めが重要となります。

以下で大問ごとに詳しく見ていきましょう。

第1問(評論)の問題構成と配点

第1問(評論)の設問構成と配点は以下のようになります。

設問 内容 配点
1 漢字問題 10
2 読解問題 7
3 読解問題 7
4 読解問題 7
5 読解問題 7
6 表現・構成・展開を問う問題 12(6×2)

漢字問題

評論でまず最初に出されるのが漢字問題です。内容は、本文に出てくるカタカナを漢字に直し、それと同じ漢字を含む選択肢を5択の中から選ぶというものになっています。

配点は1問2点×5の10点満点。

漢字のレベルはそこまで高くないうえに配点も低いため、素早く全問正解して次の問題にうつりましょう。

読解問題

漢字問題の次に出題されるのが、読解問題です。本文に傍線が引かれており、その傍線部に関して、「どういうことか?」か「なぜか」という2通りで問われます。

配点は7点×4であり、一問あたりの配点が非常に高いです。できるだけ正解したいですが、正答を絞りにくい問題もあるため、悩み始めると一瞬で時間がなくなってしまいます。分からない時は潔く諦めて次の問題に進むようにしましょう。

表現・構成・展開を問う問題

評論の最後に出されるのが、表現・構成・展開を問う問題です。本文中のある部分についての表現方法や、本文の構成と展開についての正しい説明を選ぶ問題が出ます。

配点は6点×2です。本文全体が問題の範囲であり、解くのに時間がかかる割に配点は高くないため「1問正解できれば良いや」くらいの気持ちで、長くても3分以内で解き終えましょう。

第2問(小説)の問題構成と配点

第2問(小説)の設問構成と配点は以下のようになります。

設問 内容 配点
1 読解問題 8
2 読解問題 8
3 読解問題 8
4 読解問題 12(6×2)
5 読解問題 14(6+8)

読解問題

読解問題では、本文中の傍線部における、主人公の心情や行動理由についての正しい説明を選ばせる問題が出ます。

配点は8点・12点・14点と、高めで設定されているので、なるべくミスはしたくありません。

自分の勝手な想像ではなく、文中にしっかりと根拠を見つけて選択肢を選べるようになれば、正答にたどり着けます。

共通テスト現代文の詳しい勉強法などは以下の記事をチェック!

第3問(古文)の問題構成と配点

第3問(古文)の設問構成と配点は以下のようになります。

設問 内容 配点
1 語彙問題 15(5×3)
2 文法問題 7
3 読解問題 7
4 読解問題 21(7×3)

語彙問題

古文の最初にあるのが語彙問題です。基本レベルの語彙に傍線が引かれており、傍線の正しい解釈を5つの選択肢から選ぶようになっています。

配点は5点×3です。しっかりと全問正解して15点を稼ぎましょう。

文法問題

文中に線が引かれており、傍線部についての文法的な説明についての問題が出されます。

文法説明の他に敬語に関する問題が出されることもあります。勉強していれば難易度はそれ程高くありません。配点は7点。

内容説明問題

内容説明問題では、傍線部に関して本文ではどのように書かれているかについて問われます。

配点は7点。勉強していれば現代文の読解問題ほどは難易度は高くないので正解を目指しましょう。

文章読解問題

文章読解問題では、本文における出来事や登場人物の描かれ方などについて問われます。

ただ単純に文章読解をさせるのではなく、「生徒同士が話し合う様子をもとに問いに答える」という形式です。

問題数は年によって、先ほど説明した内容説明問題が3問、文章読解問題が1問になったりするなど、若干の違いがあります。

配点は7点×3と高めの設定になっていますが、内容説明問題と同じく勉強さえすれば安定して得点することができます。

共通テスト古文の詳しい勉強法などは以下の記事をチェック!

第4問(漢文)の問題構成と配点

第4問(漢文)の設問構成と配点は以下のようになります。

設問 内容 配点
1 漢字の意味 12(4×3)
2 書き下し文の解釈 7
3 読解問題 7
4 読解問題 5
5 読み(句法問題) 5
6 読解問題 6
7 読解問題 8

漢字の意味を問う問題

傍線部の語句の意味について問われます。この問題も漢文を勉強していれば、迷うことなく正解を選ぶことが可能です。

配点は4点×3の12点満点。

書き下しなどの句法問題

句法の問題は書き下し文の解釈や、書き下し文にするとどのように読むか、といった問題が出てきます。

基本的な句法の知識が十分インプットできていれば簡単に解ける問題なので、短時間で満点を狙いに行きましょう。

読解問題

本文の内容を理解できているかを問われます。他の3つの大問の読解問題と比べると難易度が一番低いため、点の稼ぎどころです。

共通テスト漢文の詳しい解説はこちら!

問題構成と配点から考える、共通テスト国語の得点奪取方法

勉強風景ここまで、各大問ごとに細かく問題構成と配点を分析しました。

それではこの分析をもとに、共通テスト国語で今よりも安定して高得点を狙う方法を考えていきましょう。

ここでは、共通テスト国語を以下の3つに分けて考えます。

  • 絶対に落としたくない問題
  • 出来るだけ得点したい問題
  • 間違えても仕方ない問題

上から順に対策をしっかりすれば、安定して高得点を取れるはずです。

絶対に落としたくない問題

絶対に落としたくない問題はズバリ!

絶対に落としなくない問題 ・第1問(評論)問1 漢字問題        10点満点 ・第2問(小説)問1 語句の意味を問う問題   9点満点 ・第3問(古文)問1 語彙問題        15点満点 ・第3問(古文)問2 文法問題         5点満点 ・第4問(漢文)問1 漢字の読みを問う問題    8点満点 ・第4問(漢文)問2 語句の意味を問う問題 10点満点

この計57点分(200点満点のうちの約25%)は安定した得点を期待できる問題ですので、共通テスト国語で8割以上を狙う人は必ず満点、そうでない人も8割(45点)を目標に問題を解きましょう。

出来るだけ得点したい問題

出来るだけ得点したい問題はコチラ!

出来るだけ得点したい問題 ・第3問(古文)問3、4 内容説明問題      14点満点 ・第3問(古文)問5、6 文章読解問題 16点満点 ・第4問(漢文)問3〜6 文章読解問題 32点満点

「できるだけ得点したい問題」は計62点となります。共通テスト国語で8割以上を目指す人は9割(55点)、そうでない人も7割(43点)は得点したい問題です。

古文も漢文も比較的短い勉強時間で得点できる問題となので、優先的に勉強しましょう。

古文の勉強法はこちら!

漢文の勉強法はこちら!

間違えても仕方ない問題

間違えても仕方ない問題はこちらになります。

間違えても仕方ない問題 ・第1問(評論)問2〜5 読解問題             32点満点 ・第1問(評論)問6  表現・構成・展開を問う問題   10点満点 ・第2問(小説)問2〜5 読解問題           31点満点 ・第2問(小説)問6   文章中の表現を問う問題     10点満点

この計83点分は、どれだけ対策しても安定して正解するのは難しいです

共通テスト国語で8割以上を狙う人は7割(58点)、それ以外の人は5割(41点)を目標にすると良いでしょう。

共通テスト国語全体の対策方法はこちら!

まとめ

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。共通テスト国語で得点すべき問題とそうでない問題について分かりましたか?

今回の記事内容を参考に、これから演習経験を積めば、本番でしっかりと高得点を狙えるはずです。古文・漢文を中心にしっかりと対策をしていきましょう!

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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