英語勉強法


英文解釈勉強法|英語がスラスラ読めるようになる構文の取り方を解説!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

「英単語と文法を勉強していても、なかなか長文を読めるようにならない……。」

それは英語の「構文をとる」英文解釈の勉強が不足しているから。

英文解釈の勉強をすることで英文の理解は格段に上がります。長文読解を中心とする受験英語にとって、英文構造の理解は必須のスキルです。

この記事ではそんな英文解釈の勉強法や、構文をとるコツをお伝えします。これを読めば英語初心者のあなたでも、長文がみるみる読めるようになる読解力を身につけることができます。

赤神先生、今日英語の構文をとる授業があったんですけど、そもそも英文解釈って役に立つんですか??単語や文法の方が大事じゃないですか?
確かにその気持ちはよくわかる。よし、今日は構文のことや英文解釈についてイチから教えよう。

英文解釈って何?構文をとるとは?

そもそも英文解釈とは何か、構文をとるとはどういうことか、解説していこう!

英語の文章には日本語と違う「構造」があります。

「彼が親切だということは本当です。」という日本語を英語に直すと

It is true that he is kind.

という形式主語構文を使いますが、この英文は日本語とは違った語順で並んで文章になっていますよね。

このように英語には英語の文構造(語順)があって、その特徴的な並び方のことを「構文」と言います。

また、英文を読む際に構文を理解する作業のことを「構文をとる」と言い、構文をとるための勉強を「英文解釈」の勉強と言います。

英文解釈の勉強をするとどんなメリットがあるの?

まずは英文解釈の勉強をするメリットを解説しよう!

英文解釈の勉強をすると以下の3つのことができるようになります!

  • 文章を正確に読むことができる
  • 参考書などの解説を確実に理解できる
  • 和訳問題の減点を防ぐことができる

それぞれ見ていきましょう。

文章を正確に読むことができる

英文解釈を勉強する最大のメリットは「文章を正確に読むことができる」ようになること。

これまで

なんとなくで読めているから大丈夫

と思って英語の勉強をしてこなかった人は特に注意が必要です。

大学受験の英文は700語を超えるようなものも普通に出てきますし、1か所読み違えただけでも、その後の文章を全て勘違いしたまま読み進んでしまうことも起こり得ます。

正確に読めるようになることは速く英文を読めるようになるためにも必須の能力なので、鍛えておいて損はありません!

参考書などの解説を確実に理解できる

長文読解用の参考書、リスニング用の参考書、模試の解説などには、英語の文章の解説がついていることがほとんど。

( )や、< >、[ ]などの記号で一部分が囲まれていたり、そこから矢印が引かれていたり、SVOCMが小さく書かれていたりする英文の解説を見たことはありませんか?

その解説に書かれてあることを、スラスラと理解できるようになれば、勉強のペースも上がります。

英文解釈の勉強をしっかりやらないと、こういった解説をスルーしてしまって、解説を十分に理解できないまま次の勉強に移ってしまう可能性も出てきますよね。

それでは参考書や模試を100%生かし切ったとは言えません。

解説がスピーディに理解できるようになるために、英文解釈の勉強は必須です。

和訳問題の減点を防ぐことができる

最後は和訳問題に関連したメリットです。

和訳問題の採点は基本的には減点方式。

「構文をちゃんと理解できていますよ」ということを示した解答になっていないと、採点者は減点したくなるものです。

実際に入試では1点で合否の結果が変わることがあるので、たった1つの△(マイナス1点)が合否に直結することがあります。

英文解釈の勉強をして、「私は構文を理解して解答しています」ということをアピールできるようになりたいですね!

英文解釈の勉強法/やり方のポイント6選

続いて英文解釈の勉強におけるポイントを見ていきましょう!

ここで確認する英文解釈の勉強のポイントは以下の6つです。

  • SVOCMをとらえられるようになる
  • 早い段階で英単語・英熟語・文法をマスターする
  • 英文解釈で使う用語と「品詞の見極め」を覚えておく
  • カタマリを作るワードを覚えておく
  • カタマリの種類でカッコを使い分ける
  • 等位接続詞に注目する
ではこれから、それぞれのポイントの解説に入っていくぞ。

SVOCMをとらえられるようになる

SVOCMは一度は聞いたことがあると思います。一応確認しておくと、

  S=主語

  V=動詞

  O=目的語

  C=補語

  M=修飾語

となります。文章中でSVOCMを正確に把握できるようにつとめましょう。

実際に長文の中でこれらの要素を明らかにしていくときは、まず「Sがどこか?」を把握することが重要です。

倒置が起きている文章などごく一部の例外をのぞき、VやOやCは必ずSより後ろにくるため、Sの位置がわかれば、ほかの要素も見つけやすくなります。

次に重要なのがV。

Vの位置に入っている動詞が5文型の中のどの文型を取るのか分かっていれば、その後に続くのがOなのかCなのかなど想像しながら読み進めることができます。

たとえば、「Vがbe動詞だから次はCかな?」とか「VがmakeだからOもOCも来るかも?」といった風に次に来るものを予想しながら英文を読めるようになると、読むのが速くなります。

早い段階で英単語・英文法をマスター

言うまでもないことですが、英単語や英文法をしっかり頭に入れられているかどうかが、英文解釈のスムーズな学習に大きく関わってきます。構文は、複数の英単語や英文法の集合体ですからね。

まだこれらが十分でないようなら、いますぐ単語帳や文法の参考書および問題集を使って知識をつけましょう。これらの覚え方は次の記事を参照にしてください。

ただし「単語も文法も完璧になってから英文解釈の勉強に進む」というやり方で勉強を進めてしまうと、なかなか英文解釈の勉強に入れずに受験に間に合いません。

それぞれ基本的な参考書を1周~2周したら、英文解釈の勉強に進みましょう!

英文解釈で使う用語を覚える

英単語と英文法を覚えたら早速英文解釈の勉強に入りたいところですが、その前に「形容詞」とか「節」といった英文解釈の勉強で使う用語を理解しましょう。

野球の用語(アウト・セーフなど)がわからないと野球が理解できないのと同様に、英文解釈で使う用語がわからないと勉強が進みません。

品詞「名詞」「形容詞」「動詞」など

まずは俺特製のこの表を見てわからない用語を覚えよう。もちろん最初からわかるようにはなれないからまずは軽く流し読みだけでOKだ。

 

品詞 意味
名詞 人、事物の名前を指す。S、O、C、前置詞の目的語の位置に入る。
代名詞 名詞の代わりをする語。
名詞と同じ役割。
形容詞 1. 名詞、代名詞を修飾して性質・状態を表す。

2. Cになる
動詞 主語の動作、状況を述べる語。Vになる。
副詞 場所、時、様態、程度、頻度を表す。Mになる。
1. 動詞、形容詞、他の副詞を修飾。
2. 句、節、文を修飾。
前置詞 名詞、代名詞の前に置かれ、<前置詞+名詞>というかたまり、つまり前置詞句を作る。
前置詞句は、形容詞と同じ役割をする「形容詞句」と副詞と同じ役割をする「副詞句」に分けられる。
接続詞 語、句、節、文をつなぐ。
間投詞 喜怒哀楽や驚きなどの感情を表したり、注意を引くときに使われる語。
「形容詞」と「副詞」の違いがイマイチ分かりにくいです…

「形容詞」は「名詞」を修飾、「副詞」は「名詞」以外を修飾すると覚えておきましょう。

例えば「She gave me clear directions(彼女は私に明確な指示を与えた)」の「clear」は名詞「directions」を就職してるから形容詞、「She explained everything clearly」の「clearly」は動詞「explained」を修飾してるから副詞となります。

品詞以外に覚えるべき用語「句」「節」など

品詞以外の重要語句はこちらにまとめました!

用語(品詞以外) 意味
自動詞 目的語を持たない動詞。第1、2文型を作る。
他動詞 目的語を持つ動詞。第3~5文型を作る。
主語+述語動詞を含まない語群。
名詞の役割をする名詞句、形容詞の役割をする形容詞句、副詞の役割をする副詞句の三つに分けられる。
主語S+述語動詞Vを含む語群。
名詞の役割をする名詞節、形容詞の役割をする形容詞節、副詞の役割をする副詞節の三つに分けられる。
等位節 等位接続詞(and,but,orなど)でつながれる節。
例:He came and she went away.
従属節 従属接続詞(when,because,thatなど)+主語S+述語動詞Vで名詞、副詞の働きをする。
例:She wnet away when he came.
この表は全部丸暗記する必要はないから安心してくれ。

こういった用語は先生が使ったときに何を言っているか理解できる程度にわかっていれば十分です。

説明を聞いたり、自分が使ったりしているうちに慣れて自然と覚えられます。

カタマリを作るワードを覚えておく

「カタマリ」は「句」や「節」といったいくつかの語が集まって「意味のまとまり」を作っているものを指します。

このカタマリを発見する目印になる文法事項を解説します!

句を導くもの「前置詞」「不定詞」「分詞」

句を作るのは「前置詞」「不定詞」「分詞」の3種類です。

前置詞句の例として、

I go to the park on Sunday.

を見てみましょう。

この “to the park” と “on Sunday” はいずれも前置詞で始まる句(副詞句)です。

不定詞では例えば、

My hobby is to play the violin.

の “to play the violin” の部分が句(名詞句)になっています。

There is a girl playing the guitar.

の “playing the guitar” は分詞に作られた句(形容詞句)になっています。

このように前置詞、不定詞、分詞は句を作ることを覚えておきましょう!

それぞれが名詞句、形容詞句、副詞句のどれになっていて、文の役割(SOC)は何か、あるいは何を修飾しているか、などを判断する練習を英文解釈の勉強でしていくことになります。

節を導くもの「接続詞」「関係詞」

節を作るものは「接続詞」と「関係詞」があります。

例えば

I like an apple because it is delicious.

because以下はSVを含む節(従属節かつ副詞節)となっています。

関係詞の例としては

I have a brother who is a pilot.

を見てみましょう。

この例では “who is a pilot”の部分がSVを含む節(従属節かつ形容詞節)となっています。

このように「カタマリ」には大きく分けて、SVが含まれない「句」とSVが含まれる「節」があります。

カタマリの種類でカッコを使い分ける

上のようなカタマリを見つけたら、そのカタマリがわかりやすいようにそれをカッコでくくります

続いて、それらのカタマリが文章中でどういう役割かを把握しましょう。

それぞれのカタマリには必ず名詞・形容詞・副詞のどれかの役割が当てられます。

名詞節・句は[ ]、形容詞節・句は( )、副詞節・句は<>といったように種類を変えてカッコでくくるとわかりやすいです。

カタマリをかっこでくくる

カタマリはカッコでくくる+矢印で修飾先を示すとわかりやすいぞ!

等位接続詞に注目

等位接続詞(and,or,butなど)は、その前後に同じ形のものがくるという性質があります。つまり、A and B あるいは A or Bなどとなっているとき、AとBには同じ形のものがくる、ということです。たとえば、

apple and pen

ならandの前後が名詞と名詞、

I go to school and study English

なら動詞+名詞と動詞+名詞

To play tennis or to swim

なら名詞句と名詞句、というようにです。

このように、等位接続詞の前後には同じ形のものがくるという性質を知っていれば、比較的簡単にカタマリを把握することができます。

等位接続詞による構文解釈のやり方

等位接続詞に△をつけたら、その等位接続詞の後ろがどうなっているか見ます。アンダーラインを引いて②とします。

次に、その接続詞の前を見て、②と同じ形になっている部分を探し、アンダーラインをひきます。

等位接続詞について

この例文は短めなのでそんなに印やアンダーラインをつけるメリットがわからないかもしれませんが、長い文章や構造が複雑な文章ではこの手法が相当役立ちますよ!

英文解釈のレベル別参考書&参考書の進め方を紹介!

ここからは、構文を読み取る力をつけるための、レベル別の勉強法を紹介しましょう。

参考書の進め方を5ステップで解説!

どのレベルにも共通する基本的な英文解釈の勉強の進め方はこの5ステップです。

step1.
問題となっている英文を解釈してみる。
step2.
問題の解説を隅から隅まで読む。
step3.
問題を和訳してみる。
step4.
解答と比べて間違っているところがあれば、解説に戻る。
step5.
覚えてなかった文法用語や単語を調べて覚える。

まず最初に問題となっている英文を自分なりに解釈をしてみます。

解釈は具体的には次の2つができていればOKです。

  • カタマリをカッコでくくる
  • SVOCMをふる

最初の5問~10問くらいは手間に感じたり、難しく感じることも多いと思いますが、この作業を乗り越えていくことで正確に英文を読む力がつきます。

次に問題の解説を隅から隅まで丁寧に読みます。

なかなか成長しない人は無意識に「読み飛ばし」をしていることも多いので要注意です。

解説を読んだら英文の構造が分かるはずなので、解説を思い出しながら日本語に訳してみてください。

ちゃんと理解していればパッと訳すことが出来るはずです。

一応、和訳を解説と見比べて、分かったつもりがなかったかチェックしておきましょう。

最後に文中に出てきた単語や、解説中に出てきた文法用語で覚えていなかったものがあれば、辞書や文法書で調べて覚えて終わりです。

こちらでも解説しているので、ぜひ参考にしてください!

基本的な勉強ステップが分かったら、以下で紹介するそれぞれのチェックリストを参考に、自分に当てはまるレベルの勉強法をチェックしてみてください!

レベル別参考書を紹介

最後にレベル別に参考書を紹介します!

自分のレベルに合ったもの、志望校を目指すうえで必要になるものを選んで進めるようにしましょう!

こちらでも参考書を紹介しています!

文法用語の知識が不十分なレベル

「いちおう文法は勉強したけど、自信はない」という人は、まずはこちらの参考書を使って、文法用語もインプットしながら基本的な英文解釈の勉強を進めていきましょう!

『英文読解入門 基本はここだ』は文法の知識が多少あいまいな人でもしっかり読めば、十分に読み進められる易しい参考書になっています。

ただし受験勉強の最低レベルの参考書なので、スピーディに終わらせて次の参考書に移るようにしましょう!

高1・高2~共通テストレベル

高1高2で基本的な文法項目は勉強できるのであれば『入門英文解釈の技術70』を1冊目に取り組むことをおすすめします!


この参考書は難しい単語があまり使われておらず、英語が苦手な人でも取り組みやすい内容になっています。問題、解説、解答が見開き1ページでまとまっていて、見やすいのも特徴です。

この参考書がしっかり理解できる状態であれば、共通テストくらいの易しい英文であれば「英文の構造が分からなくて困る」ということはなくなるでしょう。

この参考書の具体的な使い方はこの記事をチェック!

MARCHレベル

共通テストよりも難しいレベルの英文が個別試験で出るMARCHや関関同立レベル以上の大学を受験する場合は、以下の『基礎英文解釈の技術100』に取り組みましょう!


​基本的な内容から、応用的な内容までをバランス良く含んだ一冊です。英文解釈をどのようにすれば良いのかという解説も充実しています。

ここまで取り組んでおけば最低限の解釈の勉強は終わったことにして長文メインの学習に移っても問題ありません。

この参考書の具体的な使い方はこの記事をチェック!

難関大レベル

旧帝大や早慶などの難しい英文を読めるようになりたい人、また入試で和訳の難しい問題が出る場合は、『英文解釈の技術100』にも取り組みたい所です。


英文解釈用の参考書の中では、最高レベルの参考書です。解説も充実しており、最難関大志望の人はとりあえずこれをやっておけば間違いありません。

ただし難易度はかなり高いので、全受験生が取り組まなければいけないものではないので注意してください。

必要以上に難しいものに取り組むと長文の勉強をする時間がなくなってしまいます。

この参考書の具体的な使い方はこの記事をチェック!

自分のレベルにあった記事を読んで、正しい構文解釈の勉強法を実行してくれ!

まとめ

最後に英文解釈の勉強法のポイントをおさらいしましょう。

重要なことは次の6つでした。

  • SVOCMをとらえられるようになる
  • 早い段階で英単語・英熟語・文法をマスターする
  • 英文解釈で使う用語と「品詞の見極め」を覚えておく
  • カタマリを作るワードを覚えておく
  • カタマリの種類でカッコを使い分ける
  • 等位接続詞に注目する

それぞれかなり重要な内容なので、一旦ここで頭に入れて、あとは参考書を進めながら自分のものにしてもらえればと思います!

参考書は次の5つのステップで進めるようにしましょう!

step1.
問題となっている英文を解釈してみる。
step2.
問題の解説を隅から隅まで読む。
step3.
問題を和訳してみる。
step4.
解答と比べて間違っているところがあれば、解説に戻る。
step5.
覚えてなかった文法用語や単語を調べて覚える。

これらを実践して構文を使いこなせるようになれば、次は長文の勉強に入っていきましょう!

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