- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
慶應義塾大学商学部の日本史は、総合力が問われる試験で、マーク、記述、論述での出題があります。また、論述問題の出題の有無や字数に変化が見られるため、出題傾向の変化に注意が必要です。そんな慶應大商学部の日本史だからこそ、きちんと傾向をつかんで必要な対策に絞っていくことが重要です。
この記事では、慶應義塾大学商学部の日本史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
慶應義塾大学商学部・日本史の出題傾向
例年、慶應大商学部の日本史では、マーク式問題、記述問題、短めの論述問題が出題されています。教科書レベルの問題がほとんどですが、記述や論述で語句の書き取りがあるため正確な知識が必要となります。原始から現代まで幅広く出題されているため、全範囲を満遍なく勉強しておくようにしましょう。
慶應大学商学部日本史の各問題の特徴
- 第1問 マーク式問題、記述問題
- 第2問 マーク式問題、記述問題
- 第3問 マーク式問題、記述問題
マーク式問題
マーク式問題では、空欄補充、年代整序、正誤判定問題が出題されます。空欄補充は大問ごとにまとめられた語群の中から適切な語を選ぶ形式になっています。選択肢が多く、消去法は使えないため、正確な知識が必要です。年代整序と正誤判定については、出題されない年もありますが、過去問を使ってしっかり対策しておきましょう。
記述問題
記述問題では、問いに対して語句を答える単答問題や空欄補充、20字前後の短文論述が出題されます。問われる語句の多くは教科書で太字になっているものなので、一問一答などで対策をしましょう。短文論述は語句の意味を説明させるものが多いので、用語集などで対策をすることができます。
慶應大学商学部日本史の時間配分の例
商学部の入試は、試験時間は60分で大問が3問あるので、大問1つあたり20分のペースで解いていくことになります。小問数は70問以上あるので1問あたりにかけられる時間は1分もありません。短文論述や記述にかかる時間を考えて、マーク式の問題はできる限りスピーディーに解いていく必要があります。
問題数が多いということは、1問あたりの配点はあまり高くありません。分からない問題があった場合はその問題にこだわりすぎず、潔く諦めて次の問題にいきましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 マーク式問題、記述問題(20) |
00:20 | 第2問 マーク式問題、記述問題(20) |
00:40 | 第3問 マーク式問題、記述問題(20) |
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
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慶應大商学部日本史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、慶應大商学部の日本史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
商学部のレーダーチャートはこのようになります。
慶應大学商学部の日本史のレーダーチャートはこのようになりました。通史理解と単語暗記において高い完成度が求められています。
出題される問題のほとんどが標準的なレベルなので、教科書レベルの知識を確実に固めておくことが大切です。
通史理解
通史理解はレベル5。歴史の流れが頭に入っていると、空欄補充をスムーズに解くことができます。年代整序問題が出題されることもあるので教科書を繰り返し読んで通史理解を深めましょう。
年表で確認しながら教科書を読むようにすると歴史の流れが頭に入りやすくなります。
単語暗記
単語暗記はレベル5。語句そのものを書きとらせるような問題も出題されるため、漢字間違いをしないように注意しましょう。教科書の太字になっている語句については確実に抑えておく必要があります。
単語暗記には一問一答が役立ちます。
慶應大学商学部日本史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、慶應大商学部の日本史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから慶應に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
まずは通史を理解しよう
日本史に苦手意識がある人は、日本史の基礎の基礎、つまり通史理解を深めるところから始めましょう。最初は細かい知識にこだわるよりも通史を理解することが大切です。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 日本史がそもそも苦手
- 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ
これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は、中学高校で学ぶ日本史のおおまかな内容を一気に復習できるものです。簡潔にまとめられていて、短時間で読むことができるので、本格的な受験勉強が始まる前に繰り返し読んでおきましょう。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、まずは歴史の流れを頭に入れていきます。この段階で、教科書で太字になっている語句を一通り確認しておきましょう。講義の動画を聞いた後に確認問題を解くことで理解度を確認することができます。
また、始めから一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまいます。歴史の流れの復習も兼ねて単語を覚えるには穴埋め形式の問題集がおすすめです。
次に進むポイント
- 日本史の苦手意識が少し薄れてきた
- 細かい単語は覚えていなくても、日本史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
問題演習で力をつけよう
慶應大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、教科書の内容を理解しているだけでは不十分です。ここからは頻出の問題を解くことで定石問題の解法を身につけていきましょう。
この段階で特に苦手な分野や理解が不十分な分野がある場合は一度前のステップに戻っても大丈夫です。
センター試験の過去問もマーク式の問題に慣れる上で役立ちます。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 教科書の内容をしっかり理解できている
- 共通テストレベルの問題を解くことができる
慶應大商学部入試で合格点を取るための日本史の総仕上げ
定石問題は身についたので、あとは慶應大入試本番に向けて総仕上げをしていきましょう。慶應大商学部の試験は問題数が多いため、繰り返し過去問を解くことで時間配分を確認しておく必要があります。
- 単語暗記日本史標準問題精講
- 単語暗記山川日本史一問一答
- 通史理解東進日本史史料一問一答
基本的な参考書をやり終えたら、慶應大の過去問や慶應大形式に似た問題で仕上げていきます。過去問を解くことで選択肢が多い空欄補充などの独特な問題に慣れておきましょう。
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。