- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
関西学院大学の国語は、私立大学の中では標準的な分量・難易度の試験となっています。標準的なレベルなので、しっかりと対策ができているかどうかで差がつくことになります。
この記事では、関西学院大学国語の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
※全学部日程の問題を代表として解説します。
関西学院大学の国語出題傾向
関西学院大学の国語では、現代文(評論)と古文が1題ずつ出題されます。
現代文の文章量は問題用紙4ページ程度で、古文は問題用紙1.5ページ程度です。文章の長さは私立大学標準レベルで、試験時間は75分ありますので、十分な国語力があれば高得点を狙うことが可能です。
関西学院大学国語の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 現代文(評論)
- 第2問 古文
第1問:現代文(評論)
問題用紙4ページ程度の文章が出題されます。文章が2段に印刷されており、最初は戸惑うかもしれませんが、過去問演習で慣れれば問題ありません。全学部日程では、全ての問題がマークシート形式です。
漢字の問題が多く、文学史の問題も出題されることがあるので注意が必要です。
第2問:古文
文章の長さ・問題形式・難易度は全て共通テストとほぼ同じですが、問題数が非常に多い傾向があります。しっかりと対策をして、文章を正確に読み解けるようにしておくことが大切です。例年、文学史の問題も1問出題されます。
関西学院大学国語の時間配分の例
関西学院大学の国語では、大問2つを75分で解くことになります。問題数が多めですが、焦らずに解き進めましょう。
時間配分の例
00:00 | 第2問 古文(30) |
00:30 | 第2問 現代文・評論(40) |
00:70 | マークミスの確認(5) |
できるだけ古文に割く時間を短くすることで得点が安定しやすくなります。30分以内に解き切れるようになると余裕を持って全問題を解けるようになるはずです。1つの目安にしてください。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
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関西学院大国語で必要な学力レベル
関西学院大学では、センター・共通テストレベルの問題がしっかり解けるかどうかが問われます。共通テストよりも問題数が多いので、過去問で十分に慣れていくのが大事になります。
古文に関しては、単語・文法などの基本的な暗記をおろそかにせずに実力をつけて素早く解けるようにしていきましょう。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、関西学院大の国語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
関西学院大学のレーダーチャートはこのようになります。
現代文、古文単語・文法において標準より少し上の完成度が求められています。
センター・共通テストに近いレベルなので、このレベルを完璧にすることが合格への鍵です。
現代文
現代文はレベル4。正しく文章を理解した上で、誤った選択肢に惑わされずに解答できる力が問われます。漢字問題も多く出題されますので、漢字対策も万全にしておく必要があります。
古文単語
古文単語はレベル4。単純に語句の意味を聞く問題も多く出題されますので、古文単語の知識は必須です。覚えていれば覚えているほど、得点率が上がり読解に使う時間を長く取ることができます。
古文文法
古文文法はレベル4。関西学院大の国語では、文法知識を直接問う問題が出題されるので、文法事項はしっかり押さえておきましょう。
その他の部分でも、古文文法をしっかり分かっていないと読解に支障が出てきます。
古文読解
古文読解はレベル3。知識問題が多く、また文章も短いため、古文の読解力はそれほど必要ありません。しかし、読解力を鍛える演習は古文単語・文法の確認にも効果を発揮するので、以下で紹介するテキストで勉強すれば、結果的に読解力もつくことになるでしょう。
関西学院大学国語が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、関西学院大学の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから関西学院大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
基礎固めは古文→漢文→現代文の順で!
まずは古文単語・文法を覚えて、「古文嫌い」を解消していきましょう。古文単語を暗記するだけで、古文がかなり読めるようになるので、これからの学習が楽しくなります。
- 古文単語マドンナ古文単語230
- 古文文法スタサプ高2ベーシックレベル古文<文法編>
- 古文文法助動詞・動詞の活用暗唱
- 古文文法助動詞の意味・接続の暗唱
「マドンナ古文単語230」をまずは3周しましょう。7~8割暗記できている状態になれば良い感じです。3周のやり方はこちらのページを参考にすると良いでしょう。
スタディサプリで古文文法の勉強もしましょう。音読や暗唱をうまく活用して、助動詞や敬語を完璧に暗記しましょう。
現代文の対策にはこのテキストを使いましょう。現代文をほとんど勉強したことがない人にもおすすめです。
- 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。
1周では理解不足になることが多いので、ぜひとも2周はしておきましょう。
もしセンター試験の現代文で既に70点近くとれる場合は、「わかりやすく」はパスしても構いません。
ここまでを高1の間に終わらせておくのがおすすめです。遅くても高2夏までにはこのステップを終わらせましょう。
次に進むポイント
- 助動詞の表に載っている「接続」「意味」「活用」をすべて覚えた
- 動詞の活用をすべて覚えた
- 「古文単語230」を3周し、7~8割を暗記している
- 「わかりやすく」を2周した(またはセンター現代文7割)
問題演習スタート!現代文は漢字対策をしっかりと
暗記がある程度できたら、問題演習にも取りかかっていきます。「マドンナ入試解法」で知識をアウトプットしてみましょう。
関西学院大学の古文の難易度だと、「マドンナ入試解法」を3周しておきましょう。何周するかにかかわらず、出てくる解法を全て暗記することが最重要です。
現代文の教材として、センター試験の過去問を使っていきます。センター試験の過去問は(本試験・追試験があるため)非常に数が多いので、このステップから解いていっても無くなりません。
- 現代文センター試験過去問
- 現代文河合入試漢字マスター1800+
1回1回、解答・解説をよく読んで理解することを忘れずに。関西学院大学対策では10回程度練習しておきたい所です。
「漢字マスター1800+」の暗記も頑張りましょう。関西学院大学は漢字問題が極めて多く、漢字の暗記は非常に重要です。このステップでは8割以上覚えている状態にしておきましょう。
ここまでを高3になる直前までに終わらせましょう。
次に進むポイント
- 品詞分解がスムーズにできるようになった
- 「マドンナ入試解法」の問題を全て解ける・解法を全て覚えている
- 「古文単語230」を9割以上暗記している
- センター現代文を1回分解き、解説も確認した
- 「漢字マスター1800+」を8割以上覚えている
共通テストレベルから一気に入試直前レベルへ
このステップでは、「古文満点のコツ」「システム現代文バイブル編」を理解して、自分の実力を共通テストレベル以上に成長させて行きましょう。関西学院大学では漢字が重要なこともお忘れなく。
「ステップアップノート30」をまずは2周して、古文知識の抜けを確認しましょう。前のステップと同様、抜けがあれば確認して暗記し直します。あまりに抜けが多い場合は、周回数を増やしましょう。
古文上達基礎編を2周し、古文の長文に慣れていきましょう。2周し終わって、覚えていなかった単語等を確認したら、「古文満点のコツ」にステップアップしましょう。
「古文満点のコツ」は、共通テストでの失点を大幅に減らすのに重要な参考書です。このページを参考に取り組むのがおすすめです。
まずは「システム現代文」を2周します。重要だと思ったところにはふせんを貼り、そこは何度も見直しましょう。
「漢字マスター1800+」の精度をさらに上げていきます。漢検2級レベルの読み・書き能力があれば確実に有利ですから、そのレベルを目指しましょう。
ここまでを高3の10月にできていれば良いペースです。
次に進むポイント
- 「古文単語230」のどこを聞かれても答えられる
- センターや共通テストの古文は8割程度正解できる
- 「システム現代文」を2周した
- 「漢字マスター1800+」を9割程度暗記している
問題演習を積み上げて、入試本番レベルに到達!
これまでつけてきた知識の集大成として、「マドンナ古文」と「『有名』私大古文演習」に取り組みましょう。これらにしっかりと取り組むことで、高い得点率で安定するようになります。
両方のテキストを2周し、解説もしっかり読みます。大事だと思ったところには、ふせんを貼ったり別のノートにまとめたりして、何回も読み直しましょう。
このステップでは、センター試験の過去問も使っていきます。毎日1問ずつ解いていき、実力を積み上げていきましょう。
古文のセンター過去問は、「マドンナ古文」が終わってからで構いません。
- 古文読解センター試験過去問
- 現代文センター試験過去問
このステップのセンター演習では、8割以上が目標です。古文は満点、現代文は2ミスだと現古合わせて135/150点くらいになります。
これくらいの得点が取れるようになると、関西学院大対策はほぼ万全です。
最後の仕上げとして、過去問を解きましょう。中古の赤本などを入手して、5年分以上解けると良いです。
- 過去問赤本(5年分)
必ず時間を測り、本番と同じ時間配分で取り組みましょう。また、関西学院大学の国語の特徴である「2段の文章」にもしっかりと慣れておきましょう。