早稲田大学教育学部


早稲田大学教育学部 物理の対策

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

早稲田教育の物理出題傾向

早稲田教育の物理は例年力学を中心に出題されています。

2020年度はそれまで以前の大問2つと異なり、大問は3つでしたが、大問2つは力学の問題でしたので出題方法が変わっても出題する内容はあまり変化はありません。

力学中心といっても波動・熱力学・原子などの分野が出題されないというわけではないため、全体的な分野の対策が必要となるでしょう。

早稲田大学物理の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 力学 記述式設問
  • 第2問 電磁気・波動など 記述式設問

早稲田大の物理の試験は年によって異なりますが大問は2つとなるパターンが多いです。

第1問は力学、第2問は電磁気・波動がよく出題されています。

年度によって異なりますが、ほとんど全ての大問が記述式の問題となっており、グラフを描く問題や、文章で実験や現象の理屈を記述する問題も出題されることがあります。

また導出過程を書き記さなければいけない問題も過去に出題されたことがあります。

普段の問題演習から問題の流れや記述の仕方を少し意識しながら勉強するとよいでしょう。

早稲田大学教育学部・物理の時間配分の例

早稲田教育学部の物理の試験時間は60分です。

大問が2つだとすると大問1つにかけられる時間は単純計算で30分になります。

ですが入試問題の分量と難しさを考えると決して十分時間があるとは言えません。

中には思考力を要する応用問題も含まれているため、詰まってしまって時間が無くなるということが本番で起こらないようにしましょう。

以下は時間配分の例ですが、必ずしも1問目から解く必要はなく、解けそうな小問の多い大問から順に解くのがいいでしょう。

時間配分の例

00:00 問題の把握(2)
00:02 第1問(25)
00:27 第2問(25)
00:52 見直し(8)

教育学部の物理は1つの大問につき約8問から10問の小問がついています。

中には思考力を要する応用問題も含まれているため、詰まってしまって時間が無くなると簡単な問題を解きそびれるということが起こりえます。

あらかじめ過去問で練習したり試験の初めに問題の把握をするなどして、試験時間の管理をできるようになっておきましょう。

大問あたり20分を1つの目安として、20分で解けなかった部分は飛ばして次に進む方針がおすすめです。

早稲田大物理で必要な学力レベル

早稲田大学教育学部の物理では半分以上の問題が入試の標準問題レベルの出題になっています。

そのため物理現象の基礎をしっかり押さえたうえで、標準問題は確実に取ることが必要不可欠になります。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、早稲田大の物理に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

早稲田大学教育学部・物理のレーダーチャートはこのようになります。

問題のレベルはどの分野も5段階中4です。

「良問の風」レベルの参考書でしっかりと問題演習を積んだ上で「名問の森」などの少しレベルの高い参考書で実力をつけてから過去問に取り組みましょう。

早稲田大学物理が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、早稲田大学の物理で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。

「これから勉強を始める!」という人は始めから読み進めてほしいですし、「ある程度基礎はできている!これから早稲田大学に特化していきたい!」という人は途中から読み進めてもOKです。

物理の基礎が身についているかのチェック

物理の勉強は学校の授業と並行して行うことでスムーズに進めることが出来ますが、多くの学校では進度が遅く、高3の冬、入試ギリギリまで終わらないということもしばしばあります。

高3の夏前には全範囲一通り習い終わった状態でないと、学習していない分野の基礎学力が身につかなくなってしまいます。

物理の基本が全く分かっていない人はこれまで習った範囲の復習も含め、以下の参考書で全範囲の知識の網羅と定着を並行して行います。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。

いきなり問題を解くことはできないため、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。

すでに物理を学校で習っていたり、自分で勉強して物理の基礎の基礎は分かっているという人は飛ばしても構いません。

次に進むポイント

  • 物理の苦手意識が少し薄れてきた
  • 教科書の練習問題レベルの問題は解くことができる
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

入試問題の定石を把握するための問題演習

早稲田大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、公式の理解だけでなく、理解した公式や定石を問題を解く際に実践できることが必要です。

ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。

これらの参考書で物理の基礎力を身に着けていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。

学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル物理」などを活用しましょう。

問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

「リードα」「セミナー」には難しい問題も含まれているため、物理の基礎を身に着けたいという目的で使用するのであれば基本問題をピックアップして使うというのもよいでしょう。

「リードα」「セミナー」「物理のエッセンス」は同じような難易度であり、物理の基礎力を身につけるのにうってつけの教材です。

3つの内どれか1つで良いので終わらせて「良問の風」に移りましょう。

良問の風まで出来るようになれば、かなりの力はつくはずです。

しっかりと解けるようになるまで、間違えた問題は何周も繰り返し解き、定着させましょう。

3年生の夏休みの終わりまでにここまでが終わっていることが理想ですので1つの目安にしてみてください。

次に進むポイント

  • 「良問の風」で8割の問題は解ける
  • センター試験の過去問で80点くらいは取れる

早稲田大入試レベルまで引き上げる!入試形式の問題で演習

定石問題は身についたので、あとは早稲田大入試に向けて難しい問題に挑戦していくだけです。

入試問題は定石問題の組み合わせで出題されるため、実際の入試問題でどんどん演習していきましょう。

基本的な参考書を終えたら、早稲田大の過去問や早稲田大形式に似た問題で仕上げていきます。

上記のうち1冊をきちんと解けるようになるのが理想です。

難しい問題も含まれていますが、この参考書を定着させると応用問題にも立ち向かえるだけの力が身につきます。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

早稲田大物理で合格点をとるには問題の多くを占める標準問題を確実に得点することが大切です。

ですが、見たことのないような装置や問題設定の問題もたまに出題されているため、問題の本質をつかまないと解けないような応用問題の演習も行っておきましょう。

また、解いた後は「指定された文字以外の文字を使っていないか」「単位は答えとして適切なものか」、「パラメーターを極端な値(0や無限大)にしてみて納得できるか」などを確認してケアレスミスを防ぐ練習もしておきましょう。

いずれにせよ、教育学部独特の問題や傾向をつかむために出来れば10年分は過去問演習しておくことが重要です。

特に特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識していきましょう。

もし教育学部の過去問をやりつくしてしまったら理工学部や人間科学部などのほかの学部の過去問を使って勉強するのもよいでしょう。

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