筑波大学


筑波大学 日本史の対策

国立難関大学の一つである筑波大学の日本史は、すべて論述問題が出題されるところが特徴です。日本史の流れを理解する力や重要語句を正確に覚える力・論理的にまとめる文章力などが問われます。120分で400字の論述を4題解く必要があり、時間的に非常にハードな試験になっています。しかし、内容は教科書の域を超えないので、しっかりと教科書を読み込み、論述の演習を繰り返し行えば高得点を取得することも十分に可能です。

そんな筑波大日本史だからこそ、きちんと傾向をつかんで必要な対策に絞って勉強していきましょう。

こちらの記事では、必要な対策をすべて紹介します。

筑波大学・日本史の出題傾向

例年、筑波大学の日本史は、大問4題構成ですべて論述問題。史料中の用語を指定語句として論述させる大問が1題、短めの設問文に対して提示される4つの指定語句を使って論述させる大問が3題です。

各時代・分野から幅広く出題され、大問は時代ごとに1つのテーマを問われることが多いので、未学習の分野があると大問ごと歯が立たなくなってしまいます。また、時代をまたがるようなテーマの出題はないですが、ある程度長い期間における変遷や意義などを説明する事項が出題される傾向にあります。苦手な年代や分野を作らないで、満遍なく学習を進めることが肝要です。

史料問題では、史料文中の下線部の語句の説明を論述に含める必要があることから、史料の内容をしっかり理解することが必要となります。

筑波大学日本史の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 論述問題(400字)
  • 第2問 論述問題(400字)
  • 第3問 論述問題(400字)
  • 第4問 論述問題(400字)

第1問~第4問 論述問題

論述問題の傾向は、第1問~第4問まで同じです。古代・中世・近世・近現代の各年代から出題され、分野は政治史・外交史・社会経済史・文化史などから幅広く出題されています。特定の範囲に絞らず、教科書全体をしっかりと学習しておきましょう。その際に重要語句を押さえるだけでなく、きちんと事象の背景や経緯・結果・歴史的意義などを意識しておくことが必要です。

また、本番では1点が合否の分かれ目になるため、点数を取りこぼさないように歴史用語は正しく漢字で書けるようにしておきましょう。

筑波大学日本史の時間配分の例

筑波大の日本史は120分で大問が4つ出題されます。4問とも400字にまとめる論述形式で、1問あたり30分で解くことになります。まずすべての問題文に素早く目を通して、自分にとって得点につながりそうな問題から解き始めるのが王道。総計1,600字と記述量が多いため、時間切れにならないよう注意が必要です。

普段からの問題演習の積み重ねが、試験時間内に制限字数でまとめるにあたって生きてきます。

時間配分の例

00:25 第1問 論述問題(25)
00:50 第2問 論述問題(25)
00:75 第3問 論述問題(25)
00:100 第4問 論述問題(25)
00:120 解答の見直し(20)

ここで紹介した例はあくまで参考程度に、解く順番は自分が得意な問題からにしましょう。本番では、すべて解答し終わった後に、記述内容を見直す時間を確保しておくのがおすすめです。主語述語の対応関係や誤字脱字など、自分の書いた答案が日本語として問題ないか確認をするとともに、文章の分かりやすさという視点で、解答を読む時間を最後に少し残しておくと安心でしょう。

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筑波大学日本史で必要な学力レベル

筑波大の日本史は比較的スタンダードなテーマについて出題されるため、論述形式の中では難易度は決して高くありません。しかしながら指定用語を使用しての論述を求められるため、知らない指定語句がでてきたりテーマと指定語句の関連がわからなかったりすると丸々点を落としてしまうということにもなります。そのため、論述問題だけだからといって知識のインプットを怠ることはできません。

合わせて、指定語句を使用して論を組み立て400字を書ききる論述力も必要とされます。論述問題は、入試直前に焦って勉強しても急に点数が伸びることはありません。早い時期から教科書を丁寧に学習して歴史全体の流れを把握し、論述の演習をしておきましょう。日々の努力の積み重ねが得点につながります。

通史理解

通史理解はレベル5。論述問題では、歴史的な出来事の内容や背景・経緯・影響などが問われるので、日本史の流れを理解しておくことが一番重要となります。日本史における出来事をただ覚えるだけでなく、時代の流れに沿った出来事の結びつきを把握しておきましょう。

単語暗記

単語暗記はレベル3。特別に難しい単語が出てくるわけではないですが、しっかりとした単語力を身につけておく必要があります。指定語句を使用しての論述を求められるため、最低でも指定語句は知っていないと話になりません。共通テストの勉強を通じて、教科書や参考書で単語力を身につけておきましょう。

短文論述・論述

短文論述・論述ともにレベル5。大問4つすべてが400字にまとめる論述形式でボリュームとしてはかなり多いので、指定用語をただ並べるだけでは足りません。設問文から出題者の意図を推測したうえで、日本史の知識を取捨選択し、指定用語とともに論理的にまとめる文章作成能力が求められます。

筑波大学日本史が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、筑波大の日本史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから筑波大に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。

日本史の基本は歴史の流れ=通史を理解すること。通史をなるべく早く身につけるカリキュラム

日本史が「苦手!」という場合は、まずその苦手を払拭するため、基礎の基礎レベルの問題集から取り組むべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。

  • 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
  • 日本史がそもそも苦手
  • 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ

これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。

この参考書は、日本史が大の苦手でなんのイメージもわかないという人向けのものです。一通り簡単に日本史の全体像を勉強することができます。本格的な勉強は高校2年生の後半からのスタートでいいですが、それまでにスキマ時間などで読んで日本史に親しんでおきたいです。

先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。

「いつも日本史のテストは丸暗記で乗り越えている」という人は、「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、まずは歴史の流れを理解します。「スタディサプリ」の解説は、一つ一つかみくだいて誰でも分かるように作られており、ひととおり全体像を把握し、通史と用語を学ぶにはぴったりの教材。映像授業は電車の中や休み時間・スキマ時間などを使って、いつでもどこでも聞けるのも便利です。

全体像を理解できたら「詳説日本史ノート」などの穴埋め形式の問題集で歴史の流れと一緒に簡単な単語も合わせて覚えていきましょう。通史の理解を夏休み前までに終わらせ、夏休み期間に単語を定着、問題集を順次始められれば順調なスタートと言えるでしょう。

次に進むポイント

  • 日本史の苦手意識が少し薄れてきた
  • 細かい単語は覚えていなくても、日本史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

筑波大学入試や共通テストの問題を解けるようになろう

筑波大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、理解だけでなく理解したことを問題を解く際に実践できることが大前提です。ここからは頻出の解法を固めていくことで、まずは入試問題を解くための「武器」を身につけていきます。

まだ日本史の流れをきちんと理解できていない、という人は「スタディサプリ」で通史理解を完璧にしていきます。日本史力アップのためには、回り道のようでもまず通史を理解することが一番の近道です。共通テストや筑波大で出題される単語は「山川日本史一問一答」を完璧に覚えれば攻略できます。

筑波大日本史はすべて論述問題なので、「詳説日本史ガイドブック」を使って日本史の中でも特に重要な流れをおさえなおします。論述での頻出分野を固めていきましょう。そうすればいよいよ、実際に論述問題を解いて行くことになります。「考える日本史論述」で正しい論述の考え方や知識の紐付け方を学んでいきましょう。このときに「解答の書き方を覚える」くらいのつもりで取り組むのがおすすめです。

共通テストの問題は少ないので、センター試験の過去問も演習量を増やす上では最適です。早い段階から積極的に解いていきましょう。

  • 単語暗記センター試験過去問

次に進むポイント

  • センターや共通テストの問題は8割以上正解できる

筑波大学入試で合格するための日本史の総仕上げ

定石問題は身についたので、あとは筑波大入試に向けて絞り込んでいくだけ。入試問題は定石問題の組み合わせで出題されますから、実際の入試問題をどんどん演習していきます。筑波大では史料問題が出題されるので、本番前までに資料集に目を通して史料に慣れておくことも重要です。

基本的な参考書をやり終えたら、筑波大の過去問で仕上げていきます。特徴的な問題は過去問を解いてみないと解くコツが掴めないので、意識して進めていきましょう。
これに加えてほかの似たレベルの過去問に余裕があれば取り組んでみましょう。

直近10年ほどの過去問に、赤本を使って時間を測りながら取り組みます。実際解くのにどの程度の時間がかかるのかというのが分かるので、11月以降の仕上げに使っていきましょう。筑波大学が独自に作成する入試問題に慣れておくことが合格につながります。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届けるSTRUXマガジンの監修を務めている。

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